たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』(3)

2020年06月08日 02時49分03秒 | 宝塚
2020年1月29日:雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/9fa68918da7cacb1f6b3a1465017d1e4



2010年1月29日;雪組『ONCE UPON A TIME IN AMERICA』(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/01feaadd79b67bfbc16ccdd52261beed

 物語のキーパーソンは、彩凪翔さん演じるジミーだっということが最後にわかる展開。最後までわからせなかった役者としての技量が素晴らしいと思いました。マフィアたちとは一線を画す存在。プログラムにはこう書かれています。「実在した労働組合の指導者がモデルで、この作品の中では、組合を守るために水面下でマフィアと繋がり、賢くのしあがっていく人物として描かれています。表向きは潔白はイメージですが、実は裏では・・・という二面性が見え隠れするところを上手く演じればとても魅力のある役になるのではないかと」。最初の登場シーンでは、どこかうさんくさいものをほのかに匂わせつつ、清廉潔白な正義の味方のような労働組合の代表者。マックスがジミーを助けたようにみえましたが、銀行襲撃に失敗して死んだかにみえた彩風咲奈さん演じるマックスが血だらけで助けを求めてジミーのところへ駆け込んだ時、二人の関係は逆転していた、ジミーはマックスを操ろうとし始めていたのかもしれません。組合の医者を呼ぶ時の表情が怖く見えた記憶が。ベイリー長官としてニューヨークの摩天楼の一番高い所へ上りつめたマックスは労働組合の代表者であるジミーとの癒着が知れわたることとなり、追い詰められたマックスは自ら引き金をひきます。50代となってさらに重要な立場へとのしあがっていたジミーは、マックスとの癒着についてマスコミから追及されると、マックスを見捨てる冷徹さをみせます。この時の彩凪翔さんの中年男になった雰囲気作りが素晴らし過ぎました。ジミーに操られていたマックスが自ら勝手に破滅してくれたのは結果的にジミーが望んでいた以上の展開だったのかもしれません。ジミーがいなければマックスはベイリー長官として摩天楼のてっぺんにのぼりつめることはできませんでした。マックスはジミーの力なくして生きることはできなくなっていました。雪組の貴重な彩彩・・・。

キャロルとニックもことも後日書けるといいかな・・・。


2020年1月29日の花のみちと宝塚ホテル。

郷里を離れれば、遠くなるのでもう行くことはないかな。梅田芸術劇場もたぶんないでしょう。
夢のような一年あまりの時間でした。
公演が再開されると東京のチケット難はさらに高くなりそうです。
雪組トップコンビの退団公演なんて田舎からのバスツアーでないと無理だろうなあ・・・。