たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

それでも新幹線は走っている

2020年06月06日 21時02分56秒 | 日記
 お正月以来の新幹線、コロナがなければ4月に東京宝塚劇場で星組を観劇するため乗っているはずでした。締切がひしひしと迫ってきているので泣いていても仕方なく前に進むべく、あたりをつけた部屋をみるために4か月ぶりの乗車となりました。ドル箱のはずの新幹線が空いています。走らせているコストの方が高く走れば走るだけ赤字ではないかと心配になりますがそれでも新幹線は走っています。ありがたいことです。ホームの売店はやっていたりやっていなかったり、駅員さんたちも心なしかさみしそうですがこんな時でも働いてくれています。おかげさまで部屋の内覧を無事に終えて仮押さえしました。管理事務所がある棟の角の部屋、民間の物件と比べると今まで払ってきた家賃と同じぐらいで広い部屋に暮らすことができます。ロケーションも悪くないです。駅から遠いといっても郷里を考えるとはるかに近いし、バス停がいくつもああるので困ることはありません。残念ながら最寄り駅周辺にカフェはなさそうですがバスに乗ればターミナル駅はすぐそこ。仮押さえしました。タイミングで内覧しているそばからうまっていくこともあるようです。内覧のあと家電量販店にも行きましたがさすがの人混み。久しぶりに人が行き交う街を歩いて30年間暮らした懐かしさと早くまた戻ってきたいという思いが足元からわきあがってきました。家でこれ以上弟と口きかないままいるのも限界だし、もう収入はどこからもありませんが家からどこかに勤めにでることは無理だし車社会で暮らしていくこともできないとわかったので戻ろうと思います。やることはたくさんあります。冷蔵庫、洗濯機、レンジ、カーテン、都市ガスのコンロ、電気湯沸かし器は最低限すぐ必要。他にも生活に必要はものはあれこれ。できるだけ必要以上のモノは増やさないようにしながらまたやり直しの人生。これが正解なのか不正解なのか、わかりません。自分を信じるしかないです。過去を悔やんでも時間は戻らないのでおそるおそる前に進みます。地元に戻ったけど失敗でした、地方移住してみたけど失敗でした、ってありますよね。マックでさえ入店するとじっと見られるのがいやでいやで・・・。

 父と母がとつぜんいなくなって、葬儀と一周忌やらで何回往復したかなあ、もうそういうことはありません。勝手をしてきて今さら戻ったのは間違っていたので出直します。仮押さえしたことで応募書類に住所を書くことができます。登録制、よく読むと先ずは登録申し込みをして必要なら随時連絡して面接とあります。登録申し込みをするだけなら痛手はちいさいです。次の居場所は見つかるのか、自分どうなのか、もうあとはないので進むしかありません。

 昨日久しぶりに妹の部屋へ入って荷物をみました。賞状や修了証書がていねいにしまわれていました。家を出る力があれば今もこの世にいたのかもしれないという思いがよぎりますが今さらそんなことを考えても仕方ないです。郷里にいる間にこれも天国へ返してあげるかな。わたしのつとめ。

 正式契約のためにはもう一回往復しなければなりません。今度は夜間の高速バスかなあ。苦しいところですがふんばります。引っ越して次の居場所がみつかるまでがいちばん苦しいところ。その先には活気ある街での暮らしが待っています。ふんばる。

 お正月の東京宝塚劇場と国立西洋美術館、きっとまた会える。