別冊宝島1006号「宮藤官九郎 全仕事」宝島社このアイテムの詳細を見る |
先日、タイガー&ドラゴンが日本ギャラクシー大賞を受賞した。脚本はご存知の方も多いと思うが、あのクドカンこと宮藤官九郎。役者としてミュージシャンとしてもマルチな才能を発揮している今最も旬な脚本家だろう。
彼の作品の特徴は、コメディードラマ。日本のコメディードラマの重鎮、三谷幸喜と並ぶまでになったと言ってよい。
そのクドカンが今、昼ドラに挑戦している。しかも、あの昼ドラのロングセラーと言うべき「愛の劇場」の脚本だ。
タイトルは『我輩は主婦である』斉藤由貴扮する主婦に夏目漱石が乗り移るというコメディー。夫役には及川通博・ミュージシャンとしてのミッチー的キャラで転職した郵便局員を演じている。
脇を固めるメンバーにも、同居先の古本屋の姑に竹下景子、隣の元暴走族夫婦にレッド吉田、池津祥子、ミュジカルマニアの喫茶店主人に川平慈英と多彩な顔ぶれだ。今回のドラマの主題歌「家庭内デート」のために結成されたミッチー&ユキのユニット・やな家(ケ)も話題が集まりそうだ。
ぜひ途中からでも観てもらえれば、このドラマの楽しさがわかると思う。
昼ドラは常々時代を映す鏡と思っている。また、ゴールデンのドラマを作るうえでの実験的存在と思っている。また昼ドラは時間的制約も少なく、密度の濃いドラマ制作ができる。
その自由さをクドカンは楽しんでいるようだ。