こどもたちへ 夜回り先生からのメッセージサンクチュアリ出版このアイテムの詳細を見る |
いつまで続くNHKの不祥事。NHK記者が連続放火で逮捕された。
懲りないというか、幼稚極まりない事件が続く。
NHKは良質な番組が多く、ドキュメンタリーは本当にすばらしい。
昨日の夜は教育テレビであの夜回り先生・水谷修氏のドキュメンタリーをやっていた。見ているうちに感動に身震いし、先生の話に涙がとまらない。
僕より、2歳上の48歳なのに人生の厚みが全然違う。
ガンを告知し、暴力団事務所で親指をつぶされ、壮絶な人生を送りながら深夜の子供達の叫びの電話に耳を傾ける。睡眠時間は2、3時間脅威意的な精神力がなけらば到底無理な話だ。
講演の内容も、画面からひしひしと伝わってくる。先生が最後に語る、エイズで死んだ愛ちゃんの話は、愛のない性暴力ににおぼれる男達と買春を繰り返す、偽善面のオヤジによって、壮絶な死を遂げた叫びが、先生の静かな声を通して伝わってきた。
先生は、いじめや虐待で眠れない子供達がリスカットや薬物で自分を傷つけるしかできない止めないと言う。彼らにとってこれらの行為はガス抜きだから。
しかし、やるなら大人や親の前でやれと諭す。そして、何か他人のためにできることをしなさいと勧める。「ありがとう」の言葉に子供達は救われるのだ。
甘やかしたり、叱ったりするのではなく、真正面から向き合う姿が眠れない子供達にとってゆりかごになることを教わった。
水谷先生の鋭い眼光の中にある優しい眼差しに美しさを感じ再び涙した。