パンチパーマの生みの親、永沼さんが亡くなられました。パンチパーマと言えば、短い髪を丸くカールさせた大仏様を想像する髪型ですが、あちらの怖いお兄さんやリーゼントに対抗したヤンキーのお兄さんの印象が強かったです。
とにかく、パンチパーマの威圧感は尋常ではなく、どんな人間もパンチパーマにより、怖い人になる可能性を秘めていました。
永沼さんは、試行錯誤の中、黒人の髪型からヒントを得たそうですが、確かに髪が伸びてくると、アフロヘアに近い感じになった人をよく見ました。
当然美容院でのアフロへアと比べると、その差は明らかですが、この技術をもった理容師も今少ないそうです。まあ、技術を生かす需要と供給のバランスが崩れた結果でしょう。
その上では、美容院でのアフロヘアは、ファッションの一つとして認知されてけっこう、アフロ頭の若者もよく見ます。最近の日本映画を観ても、アフロキャラの主人公の増殖は著しいです。
ご存知の方も多いかと思いますが、美容師と理容師の違いは、顔を剃るカミソリが持てるかどうかの違いで、今やカットにおいては、差はなく、髪をウエットにしてカットをする美容師とぬらさずカットする理容師の技術も相互乗り入れがあるようです。
パンチパーマの終焉と家庭用のカミソリの進化によって、美容師と理容師のボーダレス化は進むような気がします。