65オヤジのスタイルブック

千住 博と村上 隆

HEART OF THE PAINTINGS―絵の心

世界文化社

このアイテムの詳細を見る
 ●千住 博の画文集
けばけば

カイカイキキ

このアイテムの詳細を見る
 ●ゆず、きたがわゆうじんとのコラボ絵本

今もっとも人気の高いアーティストと言えば、日本画家の千住博と現代アート作家の村上隆だろう。この二人は僕の好きなアーティストでもある。

二人は異なるアートジャンルで活躍をしている。千住は日本画で、村上は現代美術でそれぞれ個性を発揮している。
しかし、異なるジャンルでありながら二人には共通点が多い。

千住は1958年生まれの47才、村上は1962年の43才のほぼ同世代。両者とも東京芸術大学の日本画専攻を卒業し同大学院を修了している。
千住の弟の明と妹の真理子は有名な作曲家とバイオリニストで、村上の弟の裕二は日本美術院の最年少同人で、将来の日本画壇を担う逸材。両者の弟達はエリート的存在といえる。
比べて二人はともに団体に属さない無所属で日本では異端の存在といえる。ただし、異端でありながら積極的に公共性のある活動をしている。
千住の羽田空港第2旅客ターミナルのアートプロデュースや村上のルイ・ヴィトンとのコラボなど積極的に社会に開いた活動をしている。
また二人はニューヨークを中心に海外での評価が高い国際作家であり、逆輸入作家といえる。

僕はこの二人を作品はもとより、アートの夢先案内人として評価をしている。
千住は、独自の伝統的技法を持つ日本画という世界をさほど美術に興味のない30代から40代の世代に、一方村上は、現代美術という難解な世界をオタクカルチャーに転嫁し主に20代の若い世代に支持されている。

二人の作品は現在、高額でコレクターの垂涎の的でもある。一般に入手することは難しい。しかし、二人の思想と作品は公共の場に披露されることで広く大衆に浸透し、アートを身近に感じる環境をつくりに貢献している。

今後もこのような公共性の高い活動を通して、もっとアートを大衆に近づけてくれると期待している。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【美術鑑賞・イベント】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事