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【雑感】中国政府は海外記者の被災地取材を歓【和文/人民日報】

http://j.people.com.cn/2008/06/12/jp20080612_89548.html

  国務院新聞弁公室の王国慶副主任は11日、AFP通信、米NBC、ウォールストリート・ジャーナル、香港鳳凰衛視(フェニックステレビ)の記者と成都市で会見し、「救援活動の段階であれ、被災者の生活支援、生産の復興の段階であれ、中国政府は海外記者による被災地の取材と報道を歓迎する」と表明した。王副主任は震災報道への海外メディアの積極的な関わりを高く評価し、次のように述べた。

  四川大地震の発生後、中国政府は公開・開放の方針を堅持し、自ら権威ある情報を発表する一方、記者にも被災地の取材・報道を開放した。内外の記者による客観的で十分な報道を通して、国際社会は四川大地震の被災状況、および救援活動における中国政府と中国人民のたゆまぬ努力をタイムリーに理解した。生命の危険すら顧みず被災地に駆けつけ、取材・報道を行った海外記者の姿は、私たちに深い印象を与えた。私たちはこれに、深く感謝と敬意を表す。

  被災地はすでに被災者の生活支援と復興再建の段階に入っている。これは極めて困難な事業で、数年の期間を要する。被災地の復興への国際社会の関心は、関係事業の進捗状況への客観的な理解を必要とする。私たちは公開・開放の方針を堅持し、海外記者が被災地を取材し、被災者の生活支援と被災地の復興の努力を客観的・正確に報道できるよう、環境を整え、便宜を提供する。

  四川省人民政府新聞弁公室が、被災地を取材する海外記者への証明書発行制度を取るのは、記者へのより良いサービスの提供が目的だ。海外記者諸氏の積極的な協力を望む。(編集NA)

  「人民網日本語版」2008年6月12日


世界は以下のように見ている。

 

外国人記者の人数制限 中国、マイナス報道懸念か【産経】
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080609/chn0806090833000-n1.htm
 中国四川省政府は9日までに、四川大地震の被災地を取材できる外国メディアの記者数を1社2人までに制限する措置を取った。

 「被災民の生活秩序を保つため」としているが、倒壊した学校の手抜き工事問題や死亡した児童の親による抗議活動など、中国の負の面を伝える報道が相次いだことを受け、取材制限に踏み切ったとみられる。

 (略)


 特に産経の記事をもってくるまでもなく、人民日報記事、最後の段落の取って付け感がすさまじいい。

「海外マスコミの諸君はよくやってくれている、我々もより一層の協力を惜しまない。
 そうそう、取材申し込みが多すぎてさばききれないから、人数絞るね。そっちもその方が、サービスの質が上がっていいだろう」こんな感じ。

 深読みすれば、地震報道により、人民の間に情報が流れ出し、当局にとって都合の悪いルートまで出来つつあるのかもしれない。

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【雑感】米軍事費、全世界軍事費の4割以上を占める【和文/北京週報】

http://www.pekinshuho.com/gjpl/txt/2008-06/11/content_126360.htm

スウェーデン・ストックホルム国際平和研究所が9日発表した2008年鑑によると、米国の2007年の軍事費は史上最高を記録、5468億ドルに達し、全世界軍事費の40%以上を占めた。

同年鑑により発表された統計によると、2007年、全世界の軍事費は引き続き拡大を続け、前年比6%増の1兆3390億ドルとなり、全世界GDPの2.5%を占め、世界人口1人あたりの平均軍事費は202ドルとなった。

また2007年、世界最大の軍事費大国は米国となった。同年、米国軍事費の増加幅は世界平均を上回り、6.94%となった。2001年から2007年の間、米国の軍事費は59%もの伸びをみせている。

ストックホルム国際平和研究所は1966年に設立され、軍備抑制と軍縮問題の研究に関する権威機関として知られる。

「人民網日本語版」2008年6月10日


この事象、世界は以下のように見ている。

 

中国の軍事費、10年で3倍に ストックホルム国際平和研究所【日経】
http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20080609D2M0902209.html
 【ロンドン=岐部秀光】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は9日、2008年版年鑑を発表した。中国の軍事費は過去10年で実質3倍の規模に膨らんで583億ドル(約6兆2000億円)に達し、前年から順位を1つ上げて世界3位の軍事大国となった。軍事費は国内総生産(GDP)の2.1%を占めるという。

 世界の軍事費総額は前年比6%増え、1兆3390億ドルとGDP世界合計の2.5%に達した。国別にみると1位は米国の5400億ドルで米同時テロが発生した01年以降で実質59%伸びた。次いで英国、中国、フランスの順。5位の日本は436億ドルだった。

 

 中国の軍事費は、そのまま放っておいても、来年あたりイギリスを追い越しそうだが。
 武警の予算も、装備の開発費も計上しないで世界第三位なので、他の国なみの計算をしたら第二位にはなるだろう。
 あからさまなプロパガンダで、「米帝」を印象付けたくもなろうもの。

 このような国が、日本の隣にあるのである。
 

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【雑感】震災ダムの様子

危険を顧みず現場にとどまる姿勢には敬意を表したい。
リアルタイムで報道する、というのは画期的ではないだろうか?

http://www.sc.xinhuanet.com/topic/2008dz/zbc/zbc66.htm

6月7日 時刻は中国時間
08:06 昨晩より滲出量が増大。監視員が地盤沈下、亀裂を確認中
08:20 土堤に放棄された工作車両まで水がおしよせている、そのうち1台は半分まで水に浸かっている
08:24 専門家が発表、「水が溢れているのは、排水が始まったのであり、決壊を意味するものではない」「排水の臨界点を超えただけだ」
08:25 長距離ビデオによると、流速は安定、流量があきらかに増大
08:27 監視カメラのうち、2台が最終撮影を続行中
08:32 5台の重機、4台のダンプが作業中。専門家は「別の場所に水路を掘るべき」と指摘
08:34 水位は740.34m
09:14 水路の出口部分で作業中。流速が上がるよう、幅を広げた上で傾斜をつけている
09:18 水流があきらかに増大、作業は継続
09:28 専門家が会議、周囲はデータを集計
09:33 上記会議が終了
09:40 北川県通口鎮にいる肖春飛記者の電話報告によると、流出量が比較的少ない為、川の流量にまだあきらかな変化はみられず。
10:17 長距離ビデオの観測によると、水路に沿って排水されているとはいえない、水路に分流が出現しており、湖水の一部はそこからも流出されている。流水の影響を専門家が協議中。
10:29 震災ダム下流75キロ地点の宝成鉄橋では、鉄橋の安全確保の為、成都軍区集団軍が大型浮遊物に備え、砲撃を含めた防衛線を構築。
10:39 土手の上の水面は、幅があきらかに広くなっている。作業員の話によれば、水量は以前多くはない模様。
10:41 本日6時30分、済南軍区所属のMi-171ヘリが、雨の中現場に爆薬と雷管を空輸。
10:47 9時30分現在、6機のヘリにより、爆薬3トン工兵20名を輸送、雨はすでに上がっている
11:07 新華社記者二名がヘリで現場入り。土手の上では数十台の工作機械が作業中、水は水路から流出していた。
11:13 青蓮鎮より報告、水量に変化なし。駐留する将兵の準備は万端であり、いかなる状況であろうとパイプラインの安全は確保できる。
11:24 青蓮鎮より報告、駐留部隊は住民の安全確保の為、毎日市内をパトロールしている。
11:28 専門家会議情報、唐家山震災ダムよりの排水量は少なく、水流は穏やかである。平均流量:158立方m/秒。現在の貯水量:2.295億立方m、1350万立方m増加。
11:30 唐家山震災ダム付近、7日午後の天候は曇り、16日以前には強い雨は降らず、防災工事には有利である。
11:45 中国石油パイプライン救助隊は準備を完了、唐家山震災ダム決壊によるパイプラインへの被害を予防。
11:54 葛振峰(副参謀総長)、範暁光(成都軍区副司令員)、中朝(武警副司令員)、賈方亮(水電部政治委員)、4人の将軍が現場で緊急救助を指揮。
12:00 範暁光(成都軍区副司令員)が言明、「緊急に作業を進めており、考えられる時間内にダム決壊の危険はない」。
12:32 唐家山震災ダム排水指揮センター発表、12時現在唐家山震災ダムの水位は740.67m、排水開始後も水位は依然上昇中。
14:19 流速、約1.5m/秒、幅4.2mで排水、専門家によると水量は約2立方m/秒。武装警察と水電将兵が別の水路を掘削中。
14:23 水流はゆるやか、水位は上昇中。水路を拡大する為、工作機械30台が稼動。
15:45 15時現在、水位:740.85m、水路を流れる水量は増加中、将兵は作業を緊張して継続中。
16:07 北川観測点、本日7~15時の観測によると、水量は0.2立方メートル。唐家山からの排水は、江油市境界に未達。
16:14 15時40分、専門家と成都軍区工兵が、水路の障害物を爆破、流速が加速。専門家によると、7~8立方メートル/秒に加速。
17:19 16時現在、水位:740.90メートル、水流が加速、流量が増大。

更新が数時間止まったりしていたので、情報操作してないわけがない。

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【妄言】洛書き帳:高1殺害事件取材でしばらく舞鶴にいる… /京都【和文/毎日】

http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20080603ddlk26070659000c.html

高1殺害事件取材でしばらく舞鶴にいる。駅前のショッピングセンターに自衛隊の隊員募集やPRパンフが10数種類並び、中心部の通り名は「三笠」「富士」など日露戦争時の“栄光の帝国海軍”の軍艦名がずらり▼事件取材でも、自衛隊施設の防犯カメラが重要な手がかりとされ、捜査本部からはあのイージス艦「あたご」も望める。この町では自衛隊の存在がとても大きい▼護衛艦群が浮かぶ湾は美しく、どこを歩いていても鳥のさえずりが聞こえる。基地の圧迫感は、そう感じない。しかし有事の際はどうか。基地の町の宿命を思うと、この優しげな町に必要なことは何なのか、考えてしまう。【藤田文亮】

 有事を詩的に想定しておられるようなので、筆者も散文的に心配してみた。
 北朝鮮による韓国侵攻から、それこそ台湾によるフィリピン侵攻まで、舞鶴が関係しそうな「有事」はいくらでも考えられるが。
 日本が海洋国家であり、舞鶴が海上自衛隊の基地である以上、「有事」になったらバタバタするのはどうやっても避けられない、「基地の町の宿命」とはつまりそれであろう。
 だが藤田記者は安心してよい、「護衛艦がせわしく出港していったあとは、それまでに増して静かに、ただ鳥がさえずっていた」という状態になると思われるからだ。
 もし舞鶴が直接打撃を受けるような「有事」の場合には、日本中が同じ目にあっているだろうから、さほど心配する意味はない。
 その意味において「基地の町の宿命を思うと、この優しげな町に必要なこと」とは、防衛予算だと思われる。

 あるいは、敵が上陸している状況だとしたら、予算以前に1発のクラスター爆弾の方がありがたい。
 ああ、毎日はクラスター爆弾廃棄を推進したんだっけか。


 そもそも「この町では自衛隊の存在がとても大きい」と書いた舌の根も乾かない内に、「基地の圧迫感は、そう感じない」と矛盾する記述をしているあたり、あまり合理的な思考ができる人ではないようだ。
 尚、個人的には、嫌味たっぷりに“栄光の帝国海軍”と書かれるより、”聨合艦隊”と書かれた方が分かりやすい。

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【雑感】権力闘争と反日と【国際先駆導報】

 どうもここ数日、日中融和の中共規定方針に逆らう論調の記事が、新華ネットに散見されるようになってきた。

・日本人の頭には愛はない。「愛国」は右翼の別称、「愛人」は情婦のことだ。そのくせ自意識は強い。
http://news.xinhuanet.com/world/2008-06/03/content_8306667.htm

・震災救援で中国人の日本に対する見方は180度変わろうとしている。しかし「悪」ではないからといって、「善」である訳ではない。
http://news.xinhuanet.com/world/2008-06/03/content_8306491.htm

・日本の救助隊が遺体に黙祷したのは敬意を表したのではない、奴等は文化的に死体が怖いのだ。
http://news.xinhuanet.com/world/2008-06/03/content_8306651.htm

・日本見直しは浅はかすぎる、我々の見方が変わっただけで実際の日本はなにも変わっていない。
http://news.xinhuanet.com/world/2008-06/03/content_8306696.htm

 地震をきっかけにして、「諸」勢力が主流派追い落としを図っており。国民の総意となっている震災復興にけちをつけたら、自分の首を締めることになってしまうので、主流派の外交カンバンである「対日融和」を攻め口にしてきたものと推測される。
 まさに江沢民の反日路線そのものであり。
 限られた情報のみで育てられた人民、にはむしろこの路線の方が受け入れられやすく、目先の権力掌握には効果的だろう。紅衛兵ばりに、聖火リレーでやったように、五星紅旗を振り回させればよい。
 2005年の反日騒ぎで明らかになったように、むしろ国際社会から呆れられる結果にしかならないのだが、そこまでは考えていないものと思われる。
 尚、上で江沢民の名前は出したが、筆者には「上海閥」vs「共青同系」といった単純な図式には思えない。むしろ支那近代的な、複雑な勢力の闘争に思える。


追伸:

案の定、護衛艦の訪中にも予防線を引いてきた模様。

・輸送機事件を教訓に、日本は軍艦「訪華」(原文ママ)に慎重に
http://news.xinhuanet.com/mil/2008-06/05/content_8315748.htm

 共同文書にまで書いた既定事項を反故にする、というのは外交上非常に大きな失点である(それを狙っているのだろうが)。国内向けには「日本が断ってきた」といえば済むが、国際社会にはそうはいかない。当然、リスクを分散しはじめる。
 反日で国内権力を掌握したとして、後に残ったのは国際的な信用を失い、外資が逃げ出した抜け殻のような国のみ、それをどうやりくりできるというのだろう?
 もちろん、そうなった場合、国際経済も無傷ですまないのは承知している。

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【雑感】日本、宇宙開発「非軍事」原則を破棄【中文/新華ネット】

http://news.xinhuanet.com/world/2008-06/03/content_8305113.htm

要訳:
日本国会の今月16日の休会により、宇宙の軍事利用を認める宇宙基本法が可決される。
平和憲法九条の制限を破り、自衛隊が海外派遣されたのに続く、宇宙分野への軍事進出だ。

 核弾頭付のIRBMを他国に向けているのみならず、勝手に衛星破壊実験をやらかしてスペースデブリをぶちまけている国に言われたくない、という脊髄反射はさておき。
 新華ネットでこの手の反日記事が出るということは、輸送機派遣空騒ぎ以来、反胡錦涛の動きが露呈してきた模様。
 このままだと自衛艦の訪問も立ち消えになるかもしれないが、日本は一切困らない。

 筆者の記憶では、5月21日に参院本会議で「宇宙基本法」は可決されたものだと思っていたのだが、「国会が休会しない限り可決された事にならない」ような書き方をしている。
 そうまでして胡錦涛を失脚させたい人間がいるのだろう。

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【雑感】日本自衛隊軍艦 今月中国訪問へ【中文/環球ネット】

http://world.huanqiu.com/roll/2008-06/129487_2.html

 下記のとおり、先月、胡錦涛が訪日して正式に発表された共同声明にも、はっきり記載されている海上自衛隊艦艇の訪中日程が6月下旬に決まった、という記事。

>9.昨年11月の中国人民解放軍海軍艦艇の訪日に続き、本年6月に日本国海上自衛隊艦艇が訪中する。
http://www.people.ne.jp/a/ebe108584a3d483e8f6fa63a6d2b4085
(人民日報日本語版より抜粋)

 前半は来歴から書き起こした事実報道。
 後半も、全体的には「仲良くしましょう」というトーンではあるのだが、どうしても先週の「日の丸をつけた軍用機が来るぞ」の記憶が強いものだから、次のような「専門家」の意味不明コメントが引用されてしまうのである。

専門家の要訳:
・日本軍艦の来華(原文ママ)は、そもそも我が方の招請に基づくものであり、我々の主権の発動といえる
・日本軍艦だけでなく、欧米軍艦は全て中国の招請という、主権に基づいて来華しており変じゃない
・一部の中国一般民衆は理解できない可能性はあるが、歴史はやはり前進している

 なんとか、穏やかに収めようという意図は感じられるものの、民族主義新聞の悲しさ、どうしても巨大な劣等感とそれが裏返しとなった傲慢が顔を出さずにはいられないのであった。
 よくわからんが、この専門家と記者が、「悲惨な半植民地の近代」のイメージだけを強く刷り込まれて育ったのは、少なくとも理解できる。それ以前の、清やら元やらの異民族王朝は、気持ちよく中華民族認定しているようだが。
 
 それにしても、空自の輸送機派遣反対の空気を煽り立てておき、すぐさま国家主席も同意した自衛艦訪問の話を始めるとは、日本側のたたみかけるような攻勢はあらためてえげつない。
 ここまで続けられると、一貫した意図を感じざるを得ないのだが、誰が(もしくはどこが)音頭をとっているのやら。
 
 尚、最後まで上記「日中共同声明」は引用されなかった。
・来航反対運動
・反日デモ
・現地での自衛艦襲撃
・現地でも自衛官襲撃
・空自輸送機同様訪問取りやめ
どんな不祥事があっても、共同声明を出した胡錦涛の面子が丸つぶれになる。中共としては、そこだけは抵抗している模様。
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