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【雑感】中台連携に期待感 尖閣問題で中国紙【和文/産経】

http://sankei.jp.msn.com/world/china/080616/chn0806162043013-n1.htm

 中国週刊紙、国際先駆導報は16日付の最新号で、尖閣諸島(中国名・釣魚島)の日本領海内で台湾の遊漁船が警備中の海上保安部の巡視船と衝突、沈没した事故を1面と特集面で紹介、「台湾では『両岸(中台)は手をつないで釣魚島を守ろう』との声が相次ぎ上がっている」と中台連携への期待感を伝えた。

 また同紙は、日本の態度について「釣魚島の実効支配に向けて各種兵力を配置、軍(自衛隊)と警察の強力な監督態勢を敷いている」と分析。さらに台湾当局者の「開戦も辞さない」とする発言を伝え、日台の海上戦力比較表も掲載した。

 一方、中国のウェブサイト上でも「両岸(中台)はそろって軍艦を釣魚島に派遣し、中華民族の力を日本に見せつけるべきだ」(サイト「網易」掲示板)などと“中台共闘”を呼び掛ける声が目立っている。(共同)


 ネットで国際先駆導報を確認したが、中台連携に関する記述は見当たらなかった。
 ここでは産経(共同)の記事が正しいことを前提に話を進める。
 サンフランシスコ平和会議でも、日中共同声明でなにも言わなかった当事者が、70年になって後だしジャンケンを始めた、という歴史的経緯はおいておき。

 尖閣問題の解決をややこしくしているのは、中国、台湾、日本という当事者のうち、台湾が実質国家として活動しているにも係らず、政治的には国家として認められているとはいいがたい、ところにあると筆者は思う。
 明確に国家の利害が対立しているのだから、「中国政府の立場を尊重する」などと言わずに、日本が台湾を国家と認めてしまえばすっきりするのに。
 台湾も台湾で、宣戦布告してしまえば、少なくとも日本は独立国家扱いしてくれると思うぞ。


 海で日中台の緊張が高まっているこのタイミングに、戦後初の護衛艦訪中のニュース

・海自護衛艦、19日から初の中国派遣
http://www.asahi.com/politics/update/0617/TKY200806170283.html

 石破防衛相は17日の記者会見で、防衛交流の一環として海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」を19日から中国広東省の湛江に派遣すると発表した。海自艦艇の訪中は初めて。5月の日中首脳会談で6月中の訪問に合意していた。

 19日に海自呉基地(広島県呉市)を出港し、24日に湛江に入港。28日までの間、交流行事などが予定されている。石破氏は「部隊間の交流を推進していきたい」と述べた。中国海軍からは昨年11月にミサイル駆逐艦「深セン(センは土へんに川)」が初来日している。

 朝日の記事のとおり、11月に訪日したシンセンの返礼にあたる、表向きは。
 地震やら、空自の機体による救援物資輸送の反対やら、でのびのびになっていた件。
 よりによって、領海問題でナショナリズムが再燃のこの時期に訪中。
 海保と海自の区別が付かない連中が、一体どんなバカ騒ぎをやらかしてくれるか、今から楽しみでならない。

 隊員の皆様には、国民の代表として任務を遂行されたい。

 それにしても、この朝日の記事、行間から悔しさがにじみ出ている気がする。中国が自衛隊を認めたのが、よほど気に入らないのだろう。
 

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