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【雑感】日本自衛隊軍艦 今月中国訪問へ【中文/環球ネット】

http://world.huanqiu.com/roll/2008-06/129487_2.html

 下記のとおり、先月、胡錦涛が訪日して正式に発表された共同声明にも、はっきり記載されている海上自衛隊艦艇の訪中日程が6月下旬に決まった、という記事。

>9.昨年11月の中国人民解放軍海軍艦艇の訪日に続き、本年6月に日本国海上自衛隊艦艇が訪中する。
http://www.people.ne.jp/a/ebe108584a3d483e8f6fa63a6d2b4085
(人民日報日本語版より抜粋)

 前半は来歴から書き起こした事実報道。
 後半も、全体的には「仲良くしましょう」というトーンではあるのだが、どうしても先週の「日の丸をつけた軍用機が来るぞ」の記憶が強いものだから、次のような「専門家」の意味不明コメントが引用されてしまうのである。

専門家の要訳:
・日本軍艦の来華(原文ママ)は、そもそも我が方の招請に基づくものであり、我々の主権の発動といえる
・日本軍艦だけでなく、欧米軍艦は全て中国の招請という、主権に基づいて来華しており変じゃない
・一部の中国一般民衆は理解できない可能性はあるが、歴史はやはり前進している

 なんとか、穏やかに収めようという意図は感じられるものの、民族主義新聞の悲しさ、どうしても巨大な劣等感とそれが裏返しとなった傲慢が顔を出さずにはいられないのであった。
 よくわからんが、この専門家と記者が、「悲惨な半植民地の近代」のイメージだけを強く刷り込まれて育ったのは、少なくとも理解できる。それ以前の、清やら元やらの異民族王朝は、気持ちよく中華民族認定しているようだが。
 
 それにしても、空自の輸送機派遣反対の空気を煽り立てておき、すぐさま国家主席も同意した自衛艦訪問の話を始めるとは、日本側のたたみかけるような攻勢はあらためてえげつない。
 ここまで続けられると、一貫した意図を感じざるを得ないのだが、誰が(もしくはどこが)音頭をとっているのやら。
 
 尚、最後まで上記「日中共同声明」は引用されなかった。
・来航反対運動
・反日デモ
・現地での自衛艦襲撃
・現地でも自衛官襲撃
・空自輸送機同様訪問取りやめ
どんな不祥事があっても、共同声明を出した胡錦涛の面子が丸つぶれになる。中共としては、そこだけは抵抗している模様。
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