妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
軍拡宣言
・世界は中国を「対立」で理解しようとしている(中文、環球)
http://paper.people.com.cn/hqsb/html/2007-02/14/content_12373587.htm
記事の論旨そのものは、中国人は冷戦時代の見方で見られる事を好まない、中国の発展はおおむねアジアでは歓迎されている、というもの。後文が前文を否定しきれていないように見えるのは、原文が論理破綻している為。
論旨はどうでもいい、記事の中に書かれている中国の現状認識が気になったので引用している。
<抄訳>
過去10年来、中国は世界に影響力を及ぼす少なくとも3方面において著しい発展を示した。
1:日本に取って代わってアジアの外交と経済の焦点になった。
2:中国の軍事の実力が絶えず増強された。
3:中国はその世界戦略の利益の事実を求めている。
筆者も中国が旧ソ連の立ち位置を求めているという「冷戦時代の見方」で解釈している一人ではある。その理由として人民日報、新華社といった準公式な媒体で、覇権主義を隠そうともしなくなっている事がある。例えば上の現状認識しかり。
この記事が環球時報に載った翌15日、本家人民日報海外版には以下のような「軍拡宣言」を載せている。
・中国の国防力は国家と地域のバランスに貢献(中文、人民日報海外版)
http://news.xinhuanet.com/mil/2007-02/15/content_5741319.htm
一言でいうと、経済大国に見合った責任を国際社会が要求してくるので軍拡しなければならない。
中国に限らず、国家が対外的に強行に出るのは内政を誤魔化すからである。上記のあからさまな動きは、それだけ中国国内が不安定な証左であろう。
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