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【妄言】中国・全人代が閉幕 胡錦濤体制再始動【和文/朝日】

http://www.asahi.com/international/update/0318/TKY200803180094.html

 中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は18日、政府活動報告や08年の政府予算案などを可決・承認して閉幕した。党や政府幹部の汚職などへの批判の高まりを反映し、最高人民法院(最高裁)と最高人民検察院(最高検)の活動報告に対する表決では、法院については全2928票、検察院については全2926票に対し、ともに約22%の反対・棄権票が出た。

 会期中には、胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席・中央軍事委員会主席、温家宝(ウェン・チアパオ)首相らを再任したほか、国家副主席に習近平(シー・チンピン)共産党政治局常務委員を選出するなど、2期目に入る胡指導部の新体制が決まった。李克強(リー・コーチアン)政治局常務委員が筆頭副首相に選ばれるなど、副首相や国務委員、閣僚も大幅に入れ替わった。政府の機構改革案も可決・承認し、環境保護省などが設置されることも決まった。

 今後、8月の北京五輪成功に向けて準備を進める一方、経済過熱やインフレの抑制、省エネルギー・環境保護の強化、貧富の格差解消など「社会の和諧(調和)」実現に向けた課題に取り組むことになる。


 この記事だけを読むと、チベットでの「殴る、壊す、奪う、焼く」の暴力事件(シャンバピンツォ・チベット自治区主席)など、なかったようだ。朝日は、「社会の和諧(調和)」実現、は「貧富の格差」だけを解消すれば実現できるものなのだと言いたいらしい。
 皮肉はさておき、朝日が敢えてこのような表現をするという事は、逆に胡錦涛の立場が微妙なのだと愚考する。
 それにしても、支那人は「殺す(殴る、壊す)、奪う、焼く」というフレーズが、本当に好きなのだと感心する。


・チベット暴動で14世批判 温首相が記者会見【和文/中日】
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008031801000417.html

 【北京18日共同】中国の温家宝首相は18日、北京で開かれていた全国人民代表大会(全人代=国会)閉幕後に記者会見し、チベット自治区ラサなどで発生した暴動について「ダライ(・ラマ)集団が念入りに企て扇動した」としてチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世を批判、「独立は求めない」とする14世の主張はでたらめだと指摘した。(略)

この温家宝の表情を見る限り、かなり追い詰められているとしか思えないのだ。

 尚、日経ではコレの言として「我々にはチベットの社会秩序を維持する能力がある」と書いているが、雪害の時に露呈したように、コレは安請負の癖があるので、筆者は信用していない。

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【雑感】中国政府が取材妨害と批判 外国人記者クラブが声明 【和文/共同】

http://www.47news.jp/CN/200803/CN2008031701000776.html

 【北京17日共同】北京の「中国外国人記者クラブ」(メリンダ・リュウ会長)は17日声明を出し、中国政府がチベット自治区をはじめとするチベット民族居住区で外国人記者らの取材を妨害していると批判、現場での取材を直ちに認めるよう求めた。

・「海外メディアは不公正」 チベット質問に中国不満【和文/産経-共同】
http://sankei.jp.msn.com/world/china/080318/chn0803180829002-n1.htm

 「不公正な態度だ」。中国外務省の劉建超報道局長は17日夜、チベット自治区などで発生した暴動に関する記者会見で、外国人記者側が「当局は市民に発砲したのでは」と繰り返し質問したのに対し、声を荒らげて不満をあらわにした。(略)

・中国政府、海外報道も受信制限・チベット騒乱【和文/日経】
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080318AT2M1702X17032008.html

 【成都(四川省)=多部田俊輔】中国チベット自治区で起きた騒乱が四川省などに広がっていることを受け、政府は中国全土のチベット族が居住する地域での警戒を強めている。警察を市街地などに配置し、デモが起きた場合に素早く対応できる体制を整えた。国内報道の規制だけでなく、海外のニュース番組の受信も制限しており、騒乱の余波の拡大封じに躍起となっている。(略)

 全人代も終わり、中共中央は改めて「取り慣れた方法」を確認した模様。
 胡錦涛そのものが89年のチベット暴動への対応で現在の地位を手に入れた男なので、取り慣れた(内に対しては情報を統制して弾圧、外に対しては竹のカーテン)手法を取ってしまったものと思われる。
 胡錦涛に限らず、支那伝統の統治手法であり。劉建超の逆切れっぷりを見透かされようが、海外に呆れられようが、他の手段は思いつきもしなかったようだ。
 中共にとっては、内圧を高めるだけの愚策なのだが、筆者にとっては、体制のひずみがより大きくなるのが見えるようだ。これは人道とはまた別の話。

・チベット騒乱、中国150の逮捕状準備・温首相、ダライ派を批判【和文/日経】
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20080318AT2M1802H18032008.html

 【北京=尾崎実】米政府系放送局「ラジオ自由アジア」は18日、中国チベット自治区ラサで起きた大規模騒乱で、治安当局が騒乱に関与した者に対し出頭期限として指定した同日、武装警察が身柄拘束の動きを本格化させたと伝えた。数百人を連行する一方、司法当局は約150の逮捕状を準備。逃亡者を中心に徹底した摘発に乗り出したもようだ。

 書くそばからこれだ。これでは、チベット人の恨みがつのる一方ではないか。


 さて、共産党に限らず、近代支那政権の権力保持の代表的手法といえば、情報統制と「抗日」。
 先日書いたように、折角首相がカレなのだから、うまいこと使って外圧を和らげてもらえばいいものを、対日政策も使い慣れた「抗日」に走りつつある模様。

・第二次大戦の軍艦が続々と復活、日本は大艦隊を目指す【中文/国際先駆導報】
http://news.xinhuanet.com/mil/2008-03/18/content_7811217.htm

要約:
「あしがら」は帝国海軍の重巡だ、日本は連合艦隊を復活させ、台湾海峡問題に介入するつもりだ。(「連合艦隊」にはGFとルビをふって欲しい)
 
・日本軍事産業、脅威の潜在力、核弾頭数千発分の核物質を備蓄【中文/北京日報】
http://news.xinhuanet.com/mil/2008-03/18/content_7811213.htm

要約:
日本の民間生産能力を軍需産業に振り向けると恐るべきものとなる。自動車産業の30%を振り向ければ、年間1万機の軍用機が作れる。
洗濯機工場ではミサイルの電子部品が組み立てられている。
機械産業の15%を振替えれば、年間3万台の戦車ができ、造船能力の20%で軍艦を作れば、日本の艦艇の総トン数は現在の2倍になる。
「おおすみ」は24時間で空母になる。
2010年には12,000発の原子爆弾が作れる核物質が備蓄され、日本は米露に並ぶ核大国になりうる。

 自衛艦の命名基準に対する、ねたみに満ちたイチャモンはいつもの事として。このような妄想を実行したら、軍備の前に日本経済が崩壊する。それ以前にその作った兵器の乗員はいつ養成するのか提示されていな時点で、全く無意味な試算。
 まさに「抗日」の為の記事。

 これで来日した胡錦涛に「右翼」が罵声でも浴びせれば、完璧といえる。
 それにしても、全人代の真っ最中にこのような大事件が起きたにもかかわらず、失脚もしていない胡錦涛は、ある意味基盤を固めているといっていいのだろうか?

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