goo

【雑感】歴史はゴム粘土ではない【中文/人民日報】

http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/28/content_7871828.htm

要約:
 一部の西側マスコミが、「1951年にチベットが中国に併合された」などと捏造している。歴史上、チベットを独立国家と承認したいかなる国家もなく、13世紀にチベットは正式に「中国」の版図に入り、中央政府に直轄されており捏造だ。
 歴史はゴム粘土ではない、勝手に捏造していいのもではない。事実を述べず、無責任なマスコミは終いには唾を吐きかけられる、「良識的マスコミが責任をもって報道して初めて、歴史は本来の姿を示すのだ」。


・彼等はチベットの人権に関心があるのか?【中文/人民日報】

http://news.xinhuanet.com/world/2008-03/28/content_7871823.htm

抄訳:
 一部の西側の連中は、世界の人権指導者気取りだ。連中にとって人権こそなによりも尊く、なんでも人権侵害になり、しかも「彼等の物差しでそれを決める」。
 ラサの「殴り、壊し、燃やし、略奪する」事件も、彼等に言わせれば「平和デモ」であり「人権擁護」なのだ。

 彼等は本当にチベット人の人権を守ろうとしているのか?一部の「良識的」な西側メディアは、ラサの事件は「平和デモなどではない」と客観的な報道を始めている。
 世界中どこの国でも、このように白日の元に繰り広げられた暴行事件を「平和デモ」とは呼ばないだろう。
 中央政府はチベットに学校を建て、病院を建て、鉄道を通し、チベット人民の発展を助けてきたのに、色眼鏡で見る西側の人間は認めようとしない。はなはだしきは、チベット文化、人権破壊と言い出す。連中はダブルスタンダードで、中国を貶めたいだけなのだ。
 アメリカで鉄道を通すと「工業化の奇跡」と書かれ、インドでは「人民の利益」と書かれ、なぜ中国では「チベット族の文化破壊」と書かれなければならないのか?
 今回西側の一部の人間は、ラサの暴力事件を悪意に解釈するあまり、彼等にとって関心があるのはチベットの人権ではなく、事のついでに中国に泥を塗り、中国の力を殺ぎ、中国を押さえ込みたいだけなのだ。

 


 まず、国際先駆導報でも環球日報でもなく、人民日報がこのような批判記事を書く事が最近では異例。
 後ろめたい部分、自分の弱点、を指摘されると逆切れする人民性から、チベット侵略と人権について指摘されると、国際的に不利である事はうすうす分かっているようだ。
「13世紀に中国の版図」と主張しているのは、元代のゴダン・ハーン話をしており、チベットのみならず、沿海州からポーランドまでが中国あると主張しなければならない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BB%E5%83%8F:Mongol_Empire_map.gif
(それ以前に「中国」ではなく、「モンゴル」だと思うが)
 ポーランド、チェコの首脳が北京オリンピック開会式ボイコットを表明したのは、このあたりにも原因があるかもしれない。
 また、中共は支那の伝統的な考え方から、「人権」を自らの専制に対する脅威としか考えておらず。その甲斐あって、大多数の人民は「人権」を理解していない。
 日本の平和・人権団体がチベットに関しては沈黙を守っているのが、個人的にはお里が分かりやすくて、ひたすら微笑ましい。
 中共にとって、彼等は「良識的な」団体なのだろう。

 尚、最近の筆者は、この手の、中華帝国思想記事を書く人間が、心の底からそう思い込んでいる可能性を排除できなくなってきている。


参考:
良識的~:中共に都合よく偏向、捏造した声明を出す団体。~マスコミ。類義語:友好~ 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )