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【雑感】ラサ、商店閉まり緊張包む 漢民族、暴動の恐怖口々に【和文/中日】

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008031601000443.html

 【北京16日共同】大規模暴動から2日たった中国チベット自治区ラサ市では16日、抗議行動や衝突などは起きていないが、市内の

商店は軒並み店を閉め、街は緊張感に包まれている。漢民族の住民らは暴動の恐怖がさめやらない様子を電話口で語った。

 市内の旅行社に勤める漢民族の男性は「市内の大部分のホテルは壊された。死者は漢民族、僧侶、武装警察官ら100-200人との

うわさがある」と緊張した声。男性によると、市は13日から内外の観光客を受け入れないよう通達。また、隣接する四川省から武装警

察部隊約2万人がラサに増援されたと聞いたという。

 別の漢民族の会社員は「チベット民族が刀で漢民族を次々に襲った」と述べ「(暴動の起きた)14日夜は夫婦で夜通し眠れなかった

。暴徒が漢民族の商店などへの侵入を繰り返していたためだ。恐ろしかった」と振り返った。


>チベット民族が刀で漢民族を次々に襲った

それなんて大?
犠牲者が30万人になるのは何年後?

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【雑感】日本紙報道、”餃子事件”は汚染拡散の可能性【中文/中国経済ネット】

http://news.xinhuanet.com/fortune/2008-03/16/content_7797988.htm

 今月7日の朝日記事
・新たに39袋からメタミドホス 中国産冷凍ギョーザ
http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK200803070094.html


 中国製の冷凍ギョーザによる中毒事件を捜査している兵庫県警は7日、関西地方などの小売店から返品され、大阪市内の冷凍庫で保管されていた未開封のギョーザ39袋の外側から、新たに有機リン系農薬成分「メタミドホス」が検出されたと発表した。このうち1袋は表面左上に半月状の傷(長さ約1ミリ)があり、袋の内側とトレー、ギョーザの皮からも検出された。(略)

 日本では、許容量の300倍という濃度まで報道されているこの時期に、わざわざ1週間前の記事を引っ張り出してきた、のんびりした報道。
 これが、李長江総局長のいう「客観的で公正かつ事実を追求する報道」という訳ではもちろんない。
 とはいえ、公安が否定した内容を、今更蒸し返すかのような報道は異常といえ、筆者には不自然に感じられる。

 ここから先は、例によって陰謀論になってしまうのだが。先ほどのエントリーで触れた、「目先だけ(せめてオリンピックまで)中共が国際社会に対して面子を保つ方法」の解説。
 結論から先に言うと、「ギョーザ事件で日本に譲歩を示すことにより、チベットの人権抑圧問題がオリンピックに影響しないよう日本を動かす」という手が考えられる。
 例えば、皇族の北京オリンピック観覧を宣言させる。
 昨年以前ならともかく、現在の日本の首相はカレなので、ガス田、尖閣問題、歴史問題を絡めることもなく、唯々諾々という事を聞くだろう。なにしろ、メリットが全くないにも関わらず、天安門事件後、事もあろうに天皇陛下を訪問させ、国際的孤立から救い上げた先例が日本にはある。
 その視点で見ると、タイトルに持ってきた報道、日本への譲歩の布石ではなかろうかと疑ってしまう。
 もちろん、あくまでも「目先だけ」の話しであって、中国国内的にはより内圧が高まるだけであり、長期的には中共にとっては逆にデメリットでしかない。

 諸氏もご存知の通り、天安門事件後、陛下訪中の先例にはオチがあり。「日本にとってメリットがない」どころか、中共は全く感謝もせず、それどころか逆に日本を組し易しとして、中華民族主義教育の仮想的として人民教育を続け、2005年の反日暴動に至る。
 天安門事件後の日本の融和的姿勢が、人民感情、オリンピック、国際世論、少数民族問題に挟まれての窮状の遠因だと考えれば、無定見にせよ理想主義にせよ、融和策の方がはるかに恐ろしい。
 マキャベリストとしては、とりあえず5月の胡錦涛訪日は盛大に歓迎するのも結構。
 筋を通す意味においては、「明確にチベットを理由に胡錦涛訪日を断る」べき。いや、現在の日本の首相がカレでは無理なのは理解している。

 中共としては、これを機会に、国際社会対中共という構図をつくり、求心力の回復を狙っているとも考えられるが、それをやったら経済が30年前に戻ってしまい、よくて軍閥による割拠、悪くて共産革命が起こりかねない。


別件:
新華社軍事面、「今週の軍事的話題」【中文】
http://news.xinhuanet.com/mil/2008-03/14/content_7790024.htm

を見ても、米軍のネット戦争は杞憂、F117退役、退役後キティーホークのインド供与否定、ペンタゴンの中国軍事報告はでたらめ、などばかりで「太平洋分割」はスルー。
 筆者としては、このまま無かったことにされるのが一番困る。

別件2:
日本防衛庁官僚、台湾海峡問題は日本の安全保障の問題と発言【中文/金羊ネット-新快報】
http://news.xinhuanet.com/mil/2008-03/16/content_7799804.htm

 13日高見沢防衛政策局長の発言について、中共が食いついて来てくれた方が面白いと思っていたのだが、この記事は発言の正確な訳、山崎、加藤等の誤解を恐れた過剰なリアクションまでも記載しており事実報道に近い。
 とはいうものの、冒頭の部分を直訳してみると
「(略)台湾海峡有事は日本の安全保障の問題であり、日本周辺事態に属する問題である、と答えた」
見事に誤解している。

 一方で防衛省が火消しを図った、という情報も上の記事の1時間前に配信している↓
http://news.xinhuanet.com/mil/2008-03/16/content_7799226.htm
ので、恐らくチベット問題の報道管制が手一杯で、日本の防衛完了の舌禍を、外交上のネタに熟成させる手間も惜しいようだ。

 両方とも来週の環球か国際先駆導報に期待。

 

追記:
ロイターによれば、中共は筆者に言わせれば「よりによって最悪の選択」をした模様。

チベット暴動、中国はダライ・ラマ派との「人民戦争」を宣言【和文/ロイター】
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-30847320080316

 [北京 16日 ロイター] 中国チベット自治区ラサで発生したチベット仏教僧らによる大規模な暴動を受け、中国の当局者らは、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の支持者らとの「人民戦争」を戦うとの姿勢を強調した。同暴動をめぐっては、数十人の死者が出ているとの情報もある。(略)

 裏がとれていないので、中南海がこの事態をどうしたいのか全く不明。
 とりあえず、日本政府は筋を通した声明を出すべきである。


 個人的には、日曜くらい中国関係のニュース漁りから解放してもらいたい。

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【雑感】各社社説【和文】

朝日新聞
・チベット騒乱―流血の拡大を止めよ
>中国チベット自治区のラサで、僧侶や住民と治安当局が衝突し、多数の死傷者が出ている。状況はまだよく分からない点が多いが、中国政府は武力行使を控えて、流血の事態の拡大を防ぐべきだ。(略)
・年金の記録―いつまで足踏みするのか
>約5000万件の「宙に浮いた年金記録」のなかで、いまだに持ち主がわからず統合がむずかしい記録は2000万件余り残っっている――。(略) 
http://www.asahi.com/paper/editorial20080316.html

毎日新聞
・ラサ暴動 北京五輪にダライ・ラマ招け
>中国のチベット自治区ラサで大規模な民族暴動が発生した。多数の死傷者が出たという。(略)
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20080316k0000m070119000c.html

日本経済新聞
・天安門事件を連想させるチベット情勢
>中国チベット自治区の中心都市ラサで14日、大規模な騒乱が起き、新華社によれば10人が死亡した。中国当局はチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世を名指しで非難しているが、力で抑え込もうとすれば悲劇の連鎖が続きかねない。胡錦濤政権の自制を求める。(略)

・証券会社を救済したFRB
>米連邦準備理事会(FRB)傘下のニューヨーク連銀が、米大手投資銀行ベアー・スターンズの救済に動いた。大手米銀JPモルガン・チェースを通じて、資金繰りを助ける緊急融資枠を設けた。決済を担う銀行ではなく、証券の取引を業務とする投資銀行の救済は極めて異例だ。米金融危機の根深さを物語る。(略)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20080315AS1K1500415032008.html

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読売新聞
・年金記録名寄せ 権利をしっかり確認したい
>年金記録の不備を完全に解消するのに、あと何年かかるのだろうか。(略)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080315-OYT1T00903.htm

・学校裏サイト ネットいじめをなくすには
>インターネットによるいじめをなくすには、子どもが携帯電話やパソコンをどう使っているのか、実態をまず把握する必要がある。(略)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080315-OYT1T00897.htm

 中華帝国主義広報紙、『国際先駆導報』をして「日本最大の保守紙」と言わしめた読売新聞だが。
・「群衆に装甲車突入」…ラサ住民
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20080316-OYT1T00024.htm?from=main1
>チベット族男性によると、14日の暴動のきっかけとなったのは、当局の警備車両が群衆の中に突っ込んだことだったという。(略)
などという、多分にあふやな電話取材に基づいた記事を書いた、同紙にしては、生ぬるい以前の社説である。
 なにがあった?

「状況打開に一番効果的なので、中共にとられると困る」と筆者が考えている内容を、読売を除く各紙とも書いている。
 昨日筆者が書いたように、融和政策に切り替えても、帝国主義にどっぷり浸かった人民に弱腰を逆に反発される(むしろ、中華思想という支那人の歴史的な世界観が、帝国主義そのものなだけだが)ので、今更統治方針を変更できようはずもない。

 陳水扁など、早速中共の失敗を利用している。
・陳総統「和平協定でも弾圧」=チベット問題、選挙に影響か-台湾
http://www.jiji.com/jc/zc?k=200803/2008031500465&rel=j&g=int


 【台北15日時事】台湾の陳水扁総統は15日、総統選挙の応援に訪れた中南部の嘉義県で演説し、中国チベット自治区ラサで発生した騒乱に触れ、「チベットは1951年に中国と和平協定を結んだが、59年に流血の弾圧を加えられた。中国と和平協定を結べば平和が来ると無邪気に思ってはならない」と述べた。(略)

 第何次かの国共合作で、おいこまれた観のあった民進党にとって、今回のチベット弾圧はまさに順風。まあ、島を実効支配しているにも関わらず、中華民国が現在のように国際政治的に追い込まれた原因は、国民党の失敗にのみ原因がある。

 目先だけ(せめてオリンピックまで)でいいのならば、中共が国際社会に対して面子を保つ方法がなくもないのだが、それは別のエントリーで。

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