【『●青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…』↑】
リテラの記事【またインチキ発覚!「高プロ」の必要性の根拠はでっち上げだった! たった“十数人”のヒアリングは企業の仕込み】(http://lite-ra.com/2018/05/post-4042.html)。
AERAのコラム【浜矩子「いまや、記録が記憶に調子を合わせるという現象が起きている」】(https://dot.asahi.com/aera/2018053000037.html)。
《つまり、労働者から高プロの必要性を聞いたと言い張った政府答弁は、実際には、使用者側が全面的に協力して選んだ労働者にすぎず、しかも監視下において答えさせていたのである。まるで“ヤラセ”ではないか》。
《「記憶にございません」と言われても、そこには、事実の証明としての意味は何もない。記憶の問題性はほかにもある。選択性と願望性である…こんなにとんでもない状況の中だというのに、与党は「働き方改革」関連法案を衆院で採決に持ち込もうとしている。正気の沙汰だとは思えない》。
国会の厚生労働委員会での加藤勝信厚労相厚労相や厚労省の答弁を聞いてみて下さい。
例えば、先日、次のようなつぶやきをしました。
「■たった12人のヒアリング? 重複があり、本当は12人居ないのでは? 高プロの法案が固まる前に取ったもの。11人がコンサル、アナリストに偏り…編集者などの他の職業は? 12人のうち、何人が高プロを望んでいるのか? 厚生労働委員会・福島みずほさんによる質疑を見て下さい!(http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=4768&type=recorded、3つ目の分)
また、
「■公務員は、倫理規定で、割り勘であっても利害関係者とのゴルフをしてはいけない。農林水産委員会での森ゆうこさんの質疑での、人事院の答弁。金銭の授受がなくても、供応接待・便宜供与あり得る、贈収賄罪に、法務省の答弁。さて、内閣府は?? 特区での職務権限が議長である総理に在る…明言しないのね、内閣府副大臣。固~い岩盤にドリルで穴を開けると言っていた議長なのにね。(http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=4769&type=recorded)」
《定額働かせ放題》な《残業代ゼロ法案》。お零れが滴り落ちてくるどころか、対象が下へ下へと『トリクルダウン』。そもそも、給与の上限さへ明記されていないときている…。
『●「残業代ゼロ法案」: お零れが滴り落ちてくるどころか
対象が下へ下へと『トリクルダウン』』
「東京新聞【先行の米国 労働環境悪化 「残業代ゼロ法案」】…。
《長時間労働を助長…ホワイトカラーエグゼンプション(WE)を導入する
米国では、長時間労働と対象拡大が問題化》。
「小さく産んで大きく育てる」…保坂展人さんは、そう言います。つまり、
「大丈夫、大丈夫、高所得者だけですよ」と小さく産んで、
「対象が年収800万円、600万円、400万円と次第に下げられていく」
方向へと大きく育てていくつもり。お零れが滴り落ちてくるどころか、
対象が下へ下へと『トリクルダウン』。そして、保坂さんは、さらに、
(負の方向に、少子化問題に対する)「残業代ゼロは決定打となる」と予測。
翼賛野党も含めて自公政権は、「弱者に厳しく、強者に優しい」
ドアホノミクスは「一番大切なものをないがしろにしているのです」」
『●「安く労働者を使うために裁量労働制を悪用…。
裁量がない人に適用すれば、働く人を使いつぶす制度に…」』
《もはやカルト》な教祖様や取り巻き連中が取りまとめる「働かせ方壊悪」法案という《定額働かせ放題》な「残業代ゼロ法案」。労働者の一体誰が望んでいるのだろう…?
『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を』
『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
2月25日は加計記念日」で滅公奉僕』
『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理は
カルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》』
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【http://lite-ra.com/2018/05/post-4042.html】
またインチキ発覚!「高プロ」の必要性の根拠はでっち上げだった! たった“十数人”のヒアリングは企業の仕込み
2018.05.31
(インチキ答弁を連発した加藤勝信厚労相(公式HPより))
本日の衆院本会議で強行採決されてしまった働き方改革関連法案。周知のとおり、“残業代ゼロ法案”こと「高度プロフェッショナル制度」(以下、高プロ)を含むこの一括法案をめぐっては、労働問題の専門家を中心に激しい批判が殺到。国会では、担当の加藤勝信厚労相が論点をずらすインチキ答弁を連発、「ご飯論法」(「朝ごはんを食べたか?」と訊かれ、実際はパンを食べたのにそれに触れず「ご飯は食べてない」と答える詭弁)なる造語まで流行した。
参院では何としてでも可決を食い止めなくてはならないが、そんななか、この法案を根本から覆す“でっちあげ調査”の実態が暴露された。6月3日付の「しんぶん赤旗日曜版」が報じるスクープだ。
念のためおさらいしておくが、高プロは、年収1075万円以上の一部専門職を対象に労働時間の規制から除外し、残業や休日労働に対して割増賃金が一切支払われないというもの。しかも本サイトでも既報のとおり、年収1075万円以上という年収要件にもトリックがあり、実際は誰にでも適用可能である【http://lite-ra.com/2018/05/post-4025.html】。長時間労働や過労死が促進されるのは必至で、人間の命を軽視した悪法だ。安倍首相はこの制度を経団連など経済界の要望を受け、強引に成立させようとしている。
制度の本質は“定額働かせ放題”というものであり、労働者の搾取を正当化して使用者(会社側)だけが得をする仕組みにある。一方、加藤厚労相は5月9日の衆院厚労委員会で、高プロの必要性(ニーズ)について、労働者から労働時間規制を外すことに肯定的な意見があると主張して、根拠について「いくつかの企業と働く人十数人から話を聞いた」と答弁していた。
つまり、政府はわずか十数人の声しか聞かずに高プロという重要法案を推し進めてきたわけだ。しかも、厚労省が示した聞き取り内容の概要はわずか3業務で計12人分のコメントが数行だけ載った全2ページの資料のみ。詳しい調査方法については公開していなかった。
そんななか、今回、赤旗がスクープしたのは、この政府の聞き取り調査が、実のところ“でっちあげ”と呼ぶしかないシロモノだったという事実だ。
わずか“十数人”のヒアリングは、企業側の仕込みだった
スクープの核心は、聞き取り調査を担当した厚労省の労働基準局労働条件政策課が赤旗の取材に対して回答した内容にある。そもそも、厚労省はこの調査が、労働者から高プロの必要性を聞き取った「唯一の調査」と説明しているが、実は、問題の調査方法は、企業の意向だけが反映されるよう恣意的に仕組まれたものだったのだ。
赤旗の取材に同課が答えたところによれば、厚労省は企業に対し「高プロについて労働者の意見を聞きたい」と依頼したうえで、同意を得た企業を厚労省の職員が訪問したという。
驚くのはここからだ。厚労省の職員が訪問先の企業内の一室を借りて、労働者と高プロについて意見交換したというのだが、なんと、その聞き取り対象者は企業側が選んでおり、さらには調査の際、企業側の同席者がいたこともあったというのである。
つまり、労働者から高プロの必要性を聞いたと言い張った政府答弁は、実際には、使用者側が全面的に協力して選んだ労働者にすぎず、しかも監視下において答えさせていたのである。まるで“ヤラセ”ではないか。
これは、高プロの立法事実が根本から崩れたと言っていいだろう。ようは、政府は協力的な企業とグルになって、「導入に前向きな労働者の声」だけを恣意的に集めたのだ。しかも、繰り返しになるが、調査委対象はわずか12人である。裏を返せば、ここまで作為的な調査方法を用いてもなお、高プロを望む労働者の声がほとんど集まらなかった。そういうことではないのか。
周知の通り、働き方改革法案のもうひとつの目玉であった「裁量労働制」を巡っても、厚労省は異常値が多数含まれた“捏造データ”を出してきて大きな問題になった。しかもそのデータは、高プロの創設を議論した厚労省の労働政策審議会で「議論の出発点」として提出されていたものでもあった。
つまり、高プロもまた、当初から間違ったデータをもとに議論されてきたわけだが、ここにきて、政府が「導入に前向きな労働者の声」として示した調査も“でっち上げ”と呼ぶしかないシロモノであることが判明したのである。これで、労政審でいちから審議をやり直さないというのなら、もはやこの国は民主主義国家ではないだろう。
何度でも言う。高プロの本質は“残業代ゼロ”“働かせ放題”である。なんとしても廃案にもっていかねばならないのは当然だが、捏造データやでっち上げ調査を用いて労働者を欺こうとしている安倍政権の責任も徹底追及されねばならない。
(編集部)
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【https://dot.asahi.com/aera/2018053000037.html】
浜矩子「いまや、記録が記憶に調子を合わせるという現象が起きている」
連載「eyes 浜矩子」
2018.5.31 16:00 AERA #浜矩子
(人の記憶とは、実に厄介なものだ(※写真はイメージ))
経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。
* * *
記憶されていないことに関する記録が、続々と出てくる。存在しないはずの文書の存在が、次々と判明する。愛媛県で加計問題。財務省で森友問題。防衛省で日報問題。
授業をやっていて、つくづく思う。人の記憶とは、実に厄介なものだ。まずは、そのスパンが短い。先週の授業でやったことを、今週まで正確に記憶してくれている学生さんは、とても少ない。何回も聞いているはずのことが、ものの見事に忘れ去られていたりもする。
こうした実態を踏まえて考えれば、「記憶している限り、誰それにお会いしたことはございません」などという言い方には、全く何の信憑性(しんぴょうせい)もない。「記憶にございません」と言われても、そこには、事実の証明としての意味は何もない。
記憶の問題性はほかにもある。選択性と願望性である。これも、授業をやっているとよく分かる。人は、自分が憶(おぼ)えていたいと思うことを憶えている。そして、自分が憶えていたいと思う通りに憶えている。前者が選択的記憶で、後者が願望的記憶である。これらのバリアーを超えて、本当に憶えておいてほしいことを、憶えていてもらいたい通りに憶え込んでもらうことは、誠に誠に至難の業だ。
記憶は、短期的で選択的で願望的だ。この三大問題があるから、全てを記憶にゆだねるわけにはいかない。だからこそ、記録に重要な意味がある。記憶は長期保存が利かない。ご都合主義的につまみ食いされる。願望的思い込みによって彩られる。
それに対して、記録は保管に注意すれば長持ちする。記録をつまみ食いすると、つじつまが合わなくなる。だから、記録をえり好みするわけにはいかない。記録を誰かの願望色に塗ると、他の誰かが異を唱えるから、収拾がつかなくなる。かくして、記録は忘却にも選択にも願望にも侵食されない。だから、記録は頼りになる。
そのはずだった。ところが、いまや、記録が記憶に調子を合わせるという現象が起きている。こんなにとんでもない状況の中だというのに、与党は「働き方改革」関連法案を衆院で採決に持ち込もうとしている。正気の沙汰だとは思えない。
※AERA 6月4日号
浜矩子(はま・のりこ)/1952年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。前職は三菱総合研究所主席研究員。1990年から98年まで同社初代英国駐在員事務所長としてロンドン勤務。現在は同志社大学大学院教授で、経済動向に関するコメンテイターとして内外メディアに執筆や出演
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【青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】
『今日の東京新聞』(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/)から、再びすいません、コピペ・マゴビキさせて頂きました。斎藤美奈子さんによるコラム【本音のコラム「国会の液状化」】(http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/05/30/095928)。
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/野党議員の皆さんは「膿はあんただ!」と言ってやって】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230212)。
ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/1億総ゆでがえる時代】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201806010000198.html)。
《しかるに、わが国会では「よし詰んだ」「もう逃げられまい」と思ってもまるで先に進まない。加計問題に際し「私や妻、事務所がかかわっていれば、首相も国会議員も辞める」と述べた首相は「お金のやりとりがあって、頼まれて行政に働き掛けた、という意味でのかかわりはない」 ひえ~、いつそんな解釈になったんだ。あなたのおかげで文書の改ざんや虚偽の証言をした者たちはどうなるの》。
《「膿はあなた自身です!」(自由党・山本太郎共同代表) これは5月28日の参議院予算委員会での太郎ちゃんの最後のキメ言葉。もちろん、あの人に向かって言った。見ていて気持ちエガったぁ。…〈安倍晋三記念小学校〉という名での動きはあったわけで、とりあえず「惨め」「嘘つき」とまでいった朝日新聞に謝ったらどうかね?》。
《★映画監督・想田和弘は「公文書を書き換えたけど改ざんではない」…とネットに書き込んだ。いずれも社会のルールや約束事、社会の常識を逸脱し、自分勝手な理屈を正当化しているにすぎないが、その発言が時の首相や現職閣僚…、自由な振る舞いをするジャーナリストらの言い分だ…しかしその身勝手な行為は権力者だけが許される特権のことで国民には適用されない。そこを国民はわかっていない。これは独裁者とその周辺だけが許される特権なのだ。 ★ところがその不条理を目の当たりにしても国民は何も感じない。独裁者をたたえる論調も多い》
斎藤美奈子さんの、正に《ひえ~》!!…ブログ主も、妙な叫び声が口をつきましたよ。「御妃のかかわり」は「御妃の贈収賄」に後退…振り回される《もはやカルト》な取巻き連中。
『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を』
『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
2月25日は加計記念日」で滅公奉僕』
『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理は
カルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》』
3つのコラムが指摘する《いずれも社会のルールや約束事、社会の常識を逸脱し、自分勝手な理屈を正当化しているにすぎない》《独裁者とその周辺だけが許される特権》《身勝手な行為は権力者だけが許される特権のことで国民には適用されない》《膿はあなた自身です!》…デタラメばかり。斎藤美奈子さん曰く、《最低限の了解事項や整合性を放棄したら、ドラマにも事件にも解決はない。液状化した国会。この状態で働き方改革法案を採決する? 国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。》…心沈むなぁ。
こんなデタラメばかり…そんなものを有難がっているのは与党自公や癒党お維キトであり、その支持者たち。低次元なのは《愛僕者》政権であり、与党自公・癒党お維とその支持者たち。こんな《僕難》を放置しているのは、「2/4は選挙にも行かず、絶対得票率1/4で3/4の議席を占める」ようなデタラメな状況の下、救いようの無い「1/4の自公投票者」と「2/4の選挙にも行かない人達」」だ。
《もはやカルト》な人々が、《カルトな教祖様》御夫妻のデタラメを覆い隠すために右往左往。《もはやカルト》なニッポン。
「リテラの素晴らしい記事のタイトルが全てを物語る。《もはやカルト》…取巻き連中の「滅公奉私」、《愛僕者》アベ様への滅公奉「僕」。カルト集団。 《根拠は「総理が言っているから」……。もはやこの国の総理はカルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》。《トップの絶対的権力者が嘘をつき、罪を押し付け、「それは違う」と勇気ある告発者が声を上げるが、取り巻きがあからさまな嘘でトップを庇う──》。《この国の民主主義を滅茶苦茶に壊しつづけている悪党政権》に何の怒りも感じず、相変わらずの内閣支持率の高止まり。3割を越える人が《悪党政権》を支持しているそうだ…、救いようのない国ニッポン」。確実に、《国ごと底なし沼に沈んで》行っています。《1億総ゆでがえる時代》だそうだ…。
『●「平成の治安維持法」…「いつの間にか「こんな人たち」に
くくられる危険性が、この法には色濃く潜む」』
「よっぽど後ろめたいのだろう、こんな短期間で「平成の治安維持法」を施行。
じわじわとボディーブロ-のように…今は何も感じなくても。
気づいた時には茹でガエル。いま踏んばらねば」
『●「あれはまさに安倍政権のグロテスクさが濃縮され
露わになった瞬間」…「茹でガエル」ニッポン』
「『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の
水井多賀子氏の記事【安倍「拍手・起立」を井筒監督と松尾貴史が
痛烈批判!「自衛隊員が死ぬたびに拍手送るつもりか」
「ユーゲントのよう」】」
「いい加減、ウンザリです。思考停止の「押しつけ憲法論」の押し付け。
日々飼いならされ、「茹でガエル」が茹で上がってしまいそう。」
《松尾は、安倍政権や報道が他国からの脅威、恐怖をことさら煽っている
のではと疑義を呈し、ナチス・ドイツの国家元帥だった
ヘルマン・ゲーリングの「国民を戦争に引きずり込むのは簡単である。
外国に攻撃されつつあると言えばいい。それでも戦争に反対する者に
対しては『愛国心がない』と批判するだけでいい」という証言を紹介。
そして、こんな言葉で文章を締めくくっている。
…まさに茹でガエルのように、日々わたしたちは、勝手につくり出された
空気に馴らされつつある》
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【http://a-tabikarasu.hatenadiary.com/entry/2018/05/30/095928】
今日の東京新聞
購読している東京新聞の記事を紹介します。読者の応援ブログです。
2018-05-30
本音のコラム「国会の液状化」斎藤美奈子
本音のコラム「国会の液状化」斎藤美奈子/23面
サスペンスドラマなんかだと、どんなに巧妙に逃げ続けても、動かぬ証拠を突きつけられた容疑者は「私がやりました」と認め、事実関係を語りだす。追う側と追われる側に論理的整合性が共有されているからだ。
世間が気を揉(も)んだ日大アメフット部の問題も、当事者の会見や関係者の声明などで、事態は収束に向かいつつある。
しかるに、わが国会では「よし詰んだ」「もう逃げられまい」と思ってもまるで先に進まない。
加計問題に際し「私や妻、事務所がかかわっていれば、首相も国会議員も辞める」と述べた首相は「お金のやりとりがあって、頼まれて行政に働き掛けた、という意味でのかかわりはない」。
ひえ~、いつそんな解釈になったんだ。あなたのおかげで文書の改ざんや虚偽の証言をした者たちはどうなるの。
しかし、ひえ~は止まらない。加計孝太郎理事長と首相の面会について「実際にはなかった総理と理事長の面会を引き合いに出し、県と市に誤った情報を与えてしまったように思う」(加計学園)。森友文書について「改ざんといった悪質なものではないのではないか」(麻生財務相)。
最低限の了解事項や整合性を放棄したら、ドラマにも事件にも解決はない。液状化した国会。この状態で働き方改革法案を採決する? 国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。(さいとうみなこ/文芸評論家)
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230212】
室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。
室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
野党議員の皆さんは「膿はあんただ!」と言ってやって
2018年6月1日
(安倍首相を批判した山本太郎議員(C)日刊ゲンダイ)
「膿はあなた自身です!」(自由党・山本太郎共同代表)
これは5月28日の参議院予算委員会での太郎ちゃんの最後のキメ言葉。もちろん、あの人に向かって言った。見ていて気持ちエガったぁ。
なにを質問しても、あの方は焦点をはぐらかし、討論にならない。
あの方は、
「私や妻が関係していたということになれば、総理大臣も国会議員も辞める
ということははっきり申し上げておきたい」
と言った。
それから隠れていた文書が出てきて、昭恵さん付きの谷さんの関わりが露になった。
が、あの方、「関わっていたら」から「土地の取引に関わっていたら」に変えて、最近では「贈収賄に関わっていたら」ですって? なにげにハードルを下げてやんの。ズルだよな。
てかさ、〈安倍晋三記念小学校〉という名での動きはあったわけで、とりあえず「惨め」「嘘つき」とまでいった朝日新聞に謝ったらどうかね?
しかし、蛙の面に小便なんだよ。
ほんとうに「膿を出し切りたい」と思ってるなら、太郎ちゃんの言うように、疑惑の人をいっぺんに国会に呼べばいい。でもあの方は「国会が決めること」と言って逃げる。嘘ばっか。ほかの件じゃ指示しまくってるくせに。与党議員もなにやってる? この問題、いい加減、解決したいだろ?
こうなったら野党議員の皆さんは質問の最後に必ず、「膿はあんただ!」そう投げ捨てるように言ってやって。
なんでって? 見ているこっちも、多少はスッキリするかもしれんから。
そうそう余談ですが、「一般社団法人 日本安全保障・危機管理学会」なる組織の名誉会長は、あの方なんですってね。安全保障や危機管理に有為な人材を育て、大学や自治体などで貢献できることを目的にしているらしいんですけど、大学に危機管理学部があるのは、日大と加計学園グループの2校だけなんですって。ギャグですかね?
じゃ、これもギャグ? 日大に激怒しているコメンテーターが、あの方を擁護する。……ギャグですな。
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201806010000198.html】
政界地獄耳
2018年6月1日9時29分
1億総ゆでがえる時代
★映画監督・想田和弘は「公文書を書き換えたけど改ざんではない」「武力衝突はあったけど戦闘ではない」「つぶせとは言ったけど反則しろとは言っていない」「物を盗んだけど窃盗ではない」「人を殺したけど殺人ではない」「無理やり性交したけど強姦(ごうかん)ではない」「だましたけど詐欺ではない」「遅れたけど遅刻ではない」とネットに書き込んだ。いずれも社会のルールや約束事、社会の常識を逸脱し、自分勝手な理屈を正当化しているにすぎないが、その発言が時の首相や現職閣僚、アメフト大学日本一の監督や政権の庇護(ひご)の下、自由な振る舞いをするジャーナリストらの言い分だ。
★一国の首相がその理屈を「異次元」と称し決まっていたことや公約したことを勝手にほごにして知らん顔をしていたら、国民は今まではそんなことは許されないと思っていたが、許される時代が来たのかと勘違いする。しかしその身勝手な行為は権力者だけが許される特権のことで国民には適用されない。そこを国民はわかっていない。これは独裁者とその周辺だけが許される特権なのだ。
★ところがその不条理を目の当たりにしても国民は何も感じない。独裁者をたたえる論調も多い。NHKの解説委員はフィリピンの大統領が麻薬撲滅のために超法規を適用、裁判を経ず射殺することを容認したが、その手法を良い独裁と評価した。「たとえ独裁者でも国益を高めるリーダーならば成功だ」と放送で言いのけたのだ。法曹界やメディア、政治家からその発言への批判もないし、総務委員会で取り上げられることもない。不断のチェックをするはずの彼らがとがめずに国民を攻めるのはおかしい。そのかわり、その独裁に慣れると国民はそれが社会の常識と思うようになる。やり放題を誰も気に留めない。あきらめることに慣れてしまう。今は1億総ゆでがえる時代なのだ。(K)※敬称略
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【青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】
日刊ゲンダイのインタビュー記事【HOT Interview 「戦争経済大国」 斎藤貴男氏】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/230155)。
《第2次世界大戦後、日本は復興を遂げ、平和と自由を享受し、平和憲法の下、戦争にも参加せず、先進国の一員として国際社会に貢献している、などというのは寝言でしかない。実態はアメリカ主導の戦争で、他国の不幸を踏み台に繁栄したのが日本なのだ…日本にとって朝鮮戦争やベトナム戦争は対岸の火事。しかし、せっせと油を注いでいたのが日本なのだ。積極的かつ自発的にアメリカに寄り添い、特需を享受した日本。その醜い姿は、現代史教育でもほぼ語られていない》。
『●壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、
そして、緊急事態条項を絶対に許してはダメ』
『●壊憲への暴走: シビリアンが暴走し、
アベ様の「我が軍」も既に暴走を始めているようだ…戦慄を覚える』
『●「戦争放棄を定めた憲法九条を支持する宣言や声明が
繰り返されてきた…九条は世界で必要とされている」』
「いまや、基本的人権と国民主権さへも怪しいけれども、
《基本的人権や国民主権は先進国では標準装備だから、
戦後日本のアイデンティティーは平和主義といえる》のに、
ニッポン《国の在り方を決定付けている》その《アイデンティティー》さへも
失おうとしている」
風前の灯火のアイデンティティーさへ壊憲しようとしている。加えて、そのアイデンティティーを守る過程において…《積極的かつ自発的にアメリカに寄り添い、特需を享受した日本。その醜い姿は、現代史教育でもほぼ語られていない》。さらに、アベ様らの醜き歴史修正主義者の噴出。
『●ウヨクが「揶揄」した《赤い宮様》の死…、
血で「赤」く汚れた歴史修正主義者は、いま、何を思う?』
『●加害者性と被害者性…「私たち一人一人が被害者となり、
加害者となり得る戦争。戦争はどこかで今も…」』
『●【NNNドキュメント/南京事件Ⅱ ―歴史修正を検証せよ―】
…「消し去られた事実の重み…現代に警鐘」』
『●【南京事件Ⅱ―歴史修正を検証せよ】…
「「公文書」がいかに重要な意味を持つかを、社会に毅然と示した」』
斎藤貴男さんは、さらに、《戦争で儲ける構造そのものは恥ずかしく罪深い。この史実の上に立って『これからもそれでいいのか』と問いたいです》と。そして、《本当は、本土の利益のために犠牲にするのが常態化した沖縄についても触れなければいけない。ただ、一冊のごく一部で書ききれる話ではないので、続編は沖縄を中心に必ず書きます》とも。
青木理さんの言葉を思い出した…「日本は戦後、朝鮮戦争を梃子にして経済発展の土台を築いた。基地は沖縄に押し付けたんですよ。つまり、今のこの米朝の対立も分断も、日本は歴史的な責任からは逃れられない。…朝鮮半島が平和になるために日本は努力をしなくてはいけない、ということは忘れてはいけない」
『●「竹やりで…」「特攻艇・震洋」「人間機雷・伏龍」…
「最も戦争に接近した八月」に「愚かな戦争に学ぶ」』
「青木理さんの言葉(【サンデーモーニング】、2017年9月3日)に全く同感
…「日本がどう向き合うか。先の大戦で、ドイツは敗戦して分断された。
ところが、アジアでは解放された朝鮮が分断された。プラス、日本は戦後、
朝鮮戦争を梃子にして経済発展の土台を築いた。
基地は沖縄に押し付けたんですよ。つまり、今のこの米朝の対立も分断も、
日本は歴史的な責任からは逃れられない。歴史を考えた時に、
北朝鮮と単に対峙しているだけではなくて、どう向き合うかというのは、
自ずから明らかになってくる。むしろ、朝鮮半島が平和になるために日本は
努力をしなくてはいけない、ということは忘れてはいけない」」
『●「防波堤」としての全ての「日本全土がアメリカの「風かたか」」…
米中の「新たな戦争の「防波堤」に」(その2)』
《高江という地域に暮らす人びとは北部訓練所に囲まれながら生き、
そして60年代には米軍がベトナム戦争のゲリラ戦の訓練のために
「ベトナム村」というものをつくり、高江の住民はゲリラ訓練に現地民の
代わりとして動員させられていた。こんなにも屈辱的なことがあって、
いままた違うかたちで訓練の標的にされようとしていることに対して、
「本土から移り住んでいる人が多いでしょ」と言うことは、まったく道理が
合わない。だってその人は県民だし住民なんですよ》
『●柴田鉄治さん「キナ臭さが一段と増した年」、
マスコミから失われる「ジャーナリズムの義務」…な1年』
《戦前・戦中のメディアは政府のお先棒を担いで戦意の高揚を図ったが、
その反省から戦後の50~60年代はなんとか野党精神も健在で、
ベトナム戦争にはメディアはこぞって反戦を貫いた。
ところが、80年代になると、読売・産経新聞が政府・与党寄りに
論調を転換、湾岸戦争を経て、イラク戦争でははっきり賛成の主張を
打ち出して、自衛隊がイラクにまで派遣される事態を招いた》
『●写真家・嬉野京子さん…
「自分は逃げられるが、沖縄の人たちは逃げられない」』
《アレン・ネルソン~『沖縄に基地はいらない』を提唱した元・米軍海兵隊員~
元海兵隊員のアレン・ネルソンさんは、1966年に沖縄のキャンプハンセンで
訓練を受けて、ベトナム戦争に投入された》
『●「日米地位協定が米軍に“特権”を与えているからだ。
「半分主権国家」…編集者で作家の矢部宏治氏」』
《日本は戦後、数多くの米軍の戦争を支援してきましたが、そのことで
日本国民が生命や財産を脅かされる心配はなかった。いくら米軍の
爆撃機が日本から飛び立って北朝鮮やベトナム、イラクを攻撃しても、
相手国には日本を攻撃する能力がなかったからです。しかも、
米軍の戦争に全面協力することで日本が手にした経済的な見返りは、
非常に大きかった》
最後に、 斎藤貴男さん《今の政治家は、戦後アメリカが利用するために地位を残した人間の子孫で、アメリカにへつらうのが家業》…すごく納得。
『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
2月25日は加計記念日」で滅公奉僕』
『●「3本の矢」「女性活躍」「1億総活躍」「働き方改革」「人づくり革命」
…そんなものを有難がってる…』
『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を』
『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理は
カルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》』
『●『銃を持つ権利は子どもが生きる権利より重い』?
普天間で起きている、辺野古で起きようとしていること』
『●《消費増税…2兆~3兆円を増税対策に計上する構想》…
《企業救済策に消費税を流用》…《本末転倒》』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/230155】
HOT Interview
「戦争経済大国」 斎藤貴男氏
2018年5月31日
(斎藤貴男氏(C)日刊ゲンダイ)
第2次世界大戦後、日本は復興を遂げ、平和と自由を享受し、平和憲法の下、戦争にも参加せず、先進国の一員として国際社会に貢献している、などというのは寝言でしかない。実態はアメリカ主導の戦争で、他国の不幸を踏み台に繁栄したのが日本なのだ。
本書は、朝鮮戦争やベトナム戦争の特需に焦点を絞り、戦後日本の真の姿をあぶり出した労作である。
「昭和史や戦後史の本はたくさんありますが、特需を中心に書いた本はない。僕は20代の頃、日本工業新聞の鉄鋼担当記者で、鉄鋼系企業の社史を読む機会も多かったのです。そこではとにかく『朝鮮特需で儲かった、我が社の礎ができた』と自慢げに書いてあって、すごい違和感を覚えました。この本の構想の芽生えは、その違和感です」
朝鮮戦争時は、金ヘン景気・糸ヘン景気と呼ばれ、鉄鋼業と繊維業を筆頭に日本経済全体が発展の基礎を築いた。ベトナム戦争時は、兵器や物資の製造・輸送に積極的に加担し、「死の運び屋」とも呼ばれた。問題は直接特需よりも、民生品取引による間接特需だという。
「直接特需の実態がうかがいしれる資料はアメリカが提供するもののみで、非公表の部分も大きい。さらに間接特需はデータ化しにくく、経済学者も実態が掴みにくいんです。要はアメリカが戦争協力の見返りに、アメリカ市場を開放してくれたおかげで、対米輸出が驚異的に増え、高度経済成長となったわけです。一般的な高度経済成長のイメージは『三丁目の夕日』や『プロジェクトX』なんでしょうが、本来なら貿易摩擦が起こるレベルですし、公害などの高度経済成長のマイナス面は語られなくなってきています」
日本にとって朝鮮戦争やベトナム戦争は対岸の火事。しかし、せっせと油を注いでいたのが日本なのだ。積極的かつ自発的にアメリカに寄り添い、特需を享受した日本。その醜い姿は、現代史教育でもほぼ語られていない。
「戦後史なんて学校教育でやってもダメですよ。仮に今教育したら、ひたすら対米従属を洗脳されるだけ。あとは対韓国・対中国の差別と、いかに日本はすごいか、と体制側に都合よくつくられる。そもそも今の政治家は、戦後アメリカが利用するために地位を残した人間の子孫で、アメリカにへつらうのが家業なんです。それ以外のアイデンティティーがない。安倍はその典型。大臣も大企業の経営者も、当事者意識や当事者能力が最初からない。どうせ決めたのはアメリカだから、と何の責任も感じないんでしょうね」
もちろん、市民が立ち上がり、戦争に加担しないための闘いもあった。石川県の内灘村議会を機に起こった基地反対運動(内灘闘争=1952年)、兵器製造に反対した活動家が起こした日特金属襲撃事件(66年)、戦車の輸送に反対した市民が96日間通行を阻んだ戦車闘争(72年)。教科書では決して詳しく語られない史実があるのだ。
本書では当時の活動家だけでなく、通産省の元官僚や、朝鮮戦争時に掃海作業艇に乗った船員にもインタビューを敢行。
「特需を享受した人々に罪の意識はないですね。ただ、僕の世代の視点から彼らを一方的に断罪するつもりはない。知らず知らずに、または仕方なく国に誘導されていたのだから。ただ、戦争で儲ける構造そのものは恥ずかしく罪深い。この史実の上に立って『これからもそれでいいのか』と問いたいです」
取材・執筆に10年。だが、達成感はないと言う。特需もまだ書き足らず、湾岸戦争に至るまでの現代編という課題もある。一生をかけて書くテーマだと覚悟したそうだ。
「本当は、本土の利益のために犠牲にするのが常態化した沖縄についても触れなければいけない。ただ、一冊のごく一部で書ききれる話ではないので、続編は沖縄を中心に必ず書きます」(河出書房新社 1800円+税)
▽さいとう・たかお 1958年生まれ。ジャーナリスト。早稲田大学商学部卒業。英国・バーミンガム大学大学院修了。「日本工業新聞」入社後、「プレジデント」編集部、「週刊文春」の記者を経て独立。弱者の視点に立ち、権力者の横暴を徹底的に批判。本紙コラム「二極化・格差社会の真相」を連載中。「機会不平等」「ルポ改憲潮流」「戦争のできる国へ 安倍政権の正体」「ちゃんとわかる消費税」など著書多数。
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【『●青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…』↑】
リテラの記事【日大アメフト部よりヒドい! 安倍首相が次から次へとデタラメ答弁、安倍の嘘を必死に庇う側近たち…もはやカルトだ】(http://lite-ra.com/2018/05/post-4029.html)。
《決裁文書の改ざんだけではなく、交渉記録を昨年2月下旬に破棄するよう命じていた──。昨日、国会に森友学園との交渉記録を財務省が提出したが、あらためて、犯罪的な行為によって国民を欺いてきた実態が浮き彫りとなった》。
《嘘をつく、他人事を決め込む、シラを切る。こうした安倍首相の態度》、《無理のある嘘のために支離滅裂の状態に陥っている》、《熟考なく嘘のためにその場しのぎで飛びついている状態》、《「安倍昭恵案件」であったという事実》…それに右往左往で、《そんな“錯乱総理”を取り巻く側近たちも必死だ》。
リテラの素晴らしい記事のタイトルが全てを物語る。《もはやカルト》…取巻き連中の「滅公奉私」、《愛僕者》アベ様への滅公奉「僕」。カルト集団。 《根拠は「総理が言っているから」……。もはやこの国の総理はカルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》。《トップの絶対的権力者が嘘をつき、罪を押し付け、「それは違う」と勇気ある告発者が声を上げるが、取り巻きがあからさまな嘘でトップを庇う──》。
《この国の民主主義を滅茶苦茶に壊しつづけている悪党政権》に何の怒りも感じず、相変わらずの内閣支持率の高止まり。3割を越える人が《悪党政権》を支持しているそうだ…、救いようのない国ニッポン。
『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を』
「与党自公、癒党お維キトの批判の前に、野党を批判する不思議な
人たちがいる。小泉ジュニア氏らやアベ様広報紙・誌の広報官の皆さんだ。
《進展がないからと野党の攻撃能力を批判するのではなく、
「真摯(しんし)で丁寧に説明する」という首相・安倍晋三の言葉を
与党が実行すればいいのだ》、《当事者が国会に出頭し正直に話せば
いいだけなのだが、その出頭を阻んでいるのが自民党の予算委員会理事
たちや国対幹部たちである》、《論より結果を導き出せないのは野党ではなく
与党の拒否にある》。与党自公や癒党お維キトと、付ける薬の無い《愛僕者》
(©浜矩子さん)らの問題」
『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
2月25日は加計記念日」で滅公奉僕』
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【http://lite-ra.com/2018/05/post-4029.html】
日大アメフト部よりヒドい! 安倍首相が次から次へとデタラメ答弁、安倍の嘘を必死に庇う側近たち…もはやカルトだ
2018.05.24
(首相官邸ホームページより)
決裁文書の改ざんだけではなく、交渉記録を昨年2月下旬に破棄するよう命じていた──。昨日、国会に森友学園との交渉記録を財務省が提出したが、あらためて、犯罪的な行為によって国民を欺いてきた実態が浮き彫りとなった。
しかし、そんななかにあって、安倍首相は呆れるような発言を連発している。
たとえば、昨日おこなわれた衆院厚生労働委員会では、こんなことを言い出した。
「国会答弁との関係で文書を廃棄することは不適切であり、誠に遺憾だ」
「国民の信頼回復に向けて私も、その責務を果たしていく決意だ」
「誠に遺憾」って、何を第三者ぶっているのだろうか。ようするに、安倍首相は「文書の改ざんも破棄も財務省理財局が勝手にやったこと」と言わんばかりに他人事を装ったのだ。
だが、公開された交渉記録からわかったことは、これが「安倍昭恵案件」であったという事実だ。昭恵夫人付職員だった谷査恵子氏は2度にわたって財務省に電話をかけ、「安倍総理夫人の知り合いの方」「安倍総理夫人が名誉顧問に就任した開校予定の小学校」(ママ)として森友学園の国有地賃料の優遇措置を迫っていたのである。
その上、谷氏は財務省に対して「総理夫人に照会があり、当方からお問い合わせさせていただいた」と話したことも記されていた。安倍首相は今年4月11日の衆院予算委員会で、財務省への働きかけについて、今井尚哉首相秘書官が谷氏に聞き取った結果、「籠池氏側から妻に留守電が幾度となくあった後、谷さんが自発的にやったもの」と説明していたと答弁したが、これも交渉記録によって“嘘”だったことが判明したのだ。
こうした記録を、理財局職員の意思決定だけで破棄するなどということは到底できるはずがない。昭恵夫人の関与が裏付けられる記録が含まれていたことを考えれば、決裁文書の改ざん同様、記録の破棄もまた官邸からの指示によるもので、そのきっかけとなったのは、昨年2月17日に安倍首相が口走った「私や妻が関係していたということになれば総理大臣も国会議員も辞める」という答弁に違いない。それを安倍首相は、自らが犯罪的行為の元凶であるにもかかわらず、「信頼回復の責務を果たす」などと宣っているのである
加計氏との面談を「官邸記録で確認」→「首相動静で確認」と嘘に嘘を重ねる安倍首相
嘘をつく、他人事を決め込む、シラを切る。こうした安倍首相の態度は、加計学園問題でも発揮された。やはり昨日の衆院厚労委員会で、愛媛県の新文書において安倍首相が「獣医大学はいいね」と述べたと記述されている2015年2月25日の加計孝太郎理事長との面談について、こう否定したのだ。
「首相動静などで調べるしかないが、それを見るかぎりお目にかかっていない」
既報で詳しく述べたとおり、首相動静には「穴」があるし、官邸サイドが面談相手によってオープンか非公式かを選択している。首相動静はまったく「会っていない」ことの根拠にはならないのだ。
だが、驚いたことに、安倍首相は昨日、同委でこうも答弁したのだ。
「加計理事長と会った回数は首相動静で確認できたものが計14回。
(首相動静以外に)Facebook等、国会議論、写真で確認できたのは5回あった」
「(首相動静は)必ずしもすべての方々が公表されるわけではない」
自分から「首相動静が根拠だ!」と言っておいて、自分で「首相動静はあてにならない」と認める。──いかに安倍首相が、無理のある嘘のために支離滅裂の状態に陥っているかがよくわかるだろう。
実際、安倍首相は愛媛県の新文書が公表された翌朝、加計理事長との面談を否定した際、「念のため、昨日、官邸の記録を調べたが、確認できなかった」と述べた。だが、官邸の入館記録は速やかに「破棄」していると菅義偉官房長官らが説明してきたもの。それを、安倍首相は「調べた」と言ってしまったのだ。
そのため、安倍首相の発言後におこなわれた午前の定例記者会見で菅官房長官は、「入邸記録は業務終了後速やかに廃棄される取り扱いとなっており、残っているか調査をおこなったが、確認できなかった。残っていなかった」と破棄済みだと念押し。安倍首相も午後の答弁では「官邸の入館記録は面会終了後、廃棄される。念のため調査した」と発言を付け加えて“修正”をはかった。首相動静を言い訳に使ったことと同じで、熟考なく嘘のためにその場しのぎで飛びついている状態なのだ。
日大アメフト部そっくり!“支離滅裂”総理の嘘を、側近たちが更なる嘘で必死に庇う
そんな“錯乱総理”を取り巻く側近たちも必死だ。安倍首相と加計理事長が2015年2月25日に会っていないとする、その根拠を野党側が参院予算委員会理事懇談会で指摘したことを受け、きょう、内閣官房が回答書を出したが、そこには、こう書かれていた。
〈ご指摘の点については、総理より「ご指摘の平成27年2月25日に
加計理事長とお会いしたことはありません。」と申し上げているところに
尽きるものと存じます〉
根拠は「総理が言っているから」……。もはやこの国の総理はカルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい。しかし、その教団に入信していない国民からすれば、こんな馬鹿げた回答はない。だが、これがれっきとした安倍内閣官房からの「回答」なのである。
トップの絶対的権力者が嘘をつき、罪を押し付け、「それは違う」と勇気ある告発者が声を上げるが、取り巻きがあからさまな嘘でトップを庇う──。森友も加計もこうした展開が繰り広げられてきたが、これはまさに、いま大きな注目を集め、多くの人が怒りに震えている日本大学アメリカンフットボール部の事件とそっくりの事態だ。
公文書の改ざんに破棄、そして証拠を提示することなく自分の主張をがなり立てるだけの自己中総理とその取り巻きたち。そうしてこの国の民主主義を滅茶苦茶に壊しつづけている悪党政権に対して、しっかりと怒りを示さなくてはいけないのだ。
(編集部)
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【『●青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…』↑】
リテラの二つの記事【安倍首相の嘘を完全に証明する文書を愛媛県が提出!「加計理事長と首相が面談、首相から『獣医学部はいいね』」】(http://lite-ra.com/2018/05/post-4023.html)と、
【安倍首相が破棄したはずの「官邸記録」を根拠に加計理事長との面会を否定(笑)。首相動静に載せなかった極秘会談の数々】(http://lite-ra.com/2018/05/post-4024.html)。
《なんとそこには、2015年2月に安倍首相と加計学園の加計孝太郎理事長が面談し、その席で安倍首相が「そういう新しい獣医大学の構想はいいね」と話していたことが記されているのだ…これで安倍首相の嘘がはっきりしただろう。安倍首相は周知の通り、加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは、加計が国家戦略特区の事業者に決定した「2017年1月20日」だと強弁。…「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、2月25日は加計記念日」──思わずあの有名短歌になぞらえる人がネット上で続出している》。
《「念のため、昨日、官邸の記録を調べたが、確認できなかった」 官邸の記録……? そもそも官邸の入館記録は「破棄」されたのではなかったのか。…その、遅滞なく速やかに破棄されたはずの3年前の記録を、安倍首相は昨晩「確認した」と言うのだ。これは「いままで国会で嘘をついてきた」と白状しているようなものではないか》。
週刊朝日の記事【安倍首相の”虚偽答弁”裏づける愛媛県の官邸訪問”爆弾記録”全文入手】(https://dot.asahi.com/dot/2018052100090.html)によると、《愛媛県が21日、2015年4月2日に首相官邸で行われた柳瀬唯夫・元首相秘書官と同県職員らの面会に関連する新たな記録文書を参院予算委員会に提出…<2/25 に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医学部系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では国際水準の獣医学教育を目指すと説明。首相からは「そういう新しい獣医大学はいいね」とのコメントあり>》。
「国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった」…はず?、じゃなかったの? 遅くとも2015年2月25日には知ってたわけだ。トンだ息吐く様なウソつき。加計問題では、2015年《「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、2月25日は加計記念日》だそうです。森友問題では、「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」でした。
『●すべては「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」に始まった
…五日後の「秘密会議」に太田充氏も』
『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様、そりゃぁ~ないでしょ!
質問主意書による「急な質問」?』
『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、
2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった?』
『●加計学園を巡る「狸賽」イカサマ話…「悪巧み」しておいて
「2017年1月20日まで…知らなかった」?』
日刊ゲンダイの記事【有権者に危機の自覚なし 安倍支持率上昇の異様な世相】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229557)によると、《ルールやモラルも無視し、どんな汚い手を使ってでも、勝ち逃げできればいい――。いつから日本は、こんなハシタナイ国になってしまったのか》。
本当に《ハシタナイ国》ニッポン、行政府の長ら。《愛僕者》(©浜矩子さん)アベ様の息吐く様なウソの数々と取巻き連中の《滅公奉私》「滅公奉僕」の異様、それを許す支持者たち。
『●アベ様のためならば「異例の「滅公奉私」」
…《愛僕者》(©浜矩子さん)の《僕難》に振り回される官僚達』
「東京新聞の村上一樹・清水俊介両記者によるインタビュー記事
【異例の「滅公奉私」 閣僚・知事・大臣秘書官経験 片山善博氏に聞く】…
《愛僕者》(©浜矩子さん)の《僕難》に振り回される官僚たち。
「タンカ《議員辞職》」や苦し紛れの言訳「オトモダチの関与を知らなかった」
との辻褄を合わせるために、アベ様のためならば「異例の「滅公奉私」」ですか?
情けなく、そして、哀れ。」
『●アベ様のオトモダチへの依怙贔屓…
呆れるほどの「屁理屈」も辞さずの「異例の「滅公奉私」」(東京新聞)』
苦し紛れの言訳「オトモダチの関与を知らなかった」…の言訳があまりにお粗末すぎる。
①無いはずの「官邸の記録」が実は在った。1年以上にわたり、廃棄したこととウソをつき続けた。あるいは、すでに廃棄しているが、「面会を否定」という新たなウソを吐いた。
②「首相動静」に載らない会談もある。アベ様自身が国会でそれを認めている。掲載の有無を恣意的に操作している、操作できるようになっている。
③枝野氏もつぶやいているが、監視カメラも含めて誰にも見られることなく「官邸」で首相と会うルートがある。池上彰氏も指摘。
④官邸以外で会っている可能性もあり、官邸に限定しようと誘導している可能性あり。
「準強姦事件」山口敬之氏の本の表紙にある《愛僕者》の写真、誰がどうやって撮影? 「首相動静」で確認できるの?
東京新聞の記事【森友文書公表 疑惑解明は国会の責務】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018052402000176.html)によると、《「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」 安倍晋三首相が二〇一七年二月十七日に国会で発した言葉が、すべての始まりだったとの見方はますます強まったといえる…真相解明を妨げているのは、加計氏や昭恵氏らの証人喚問に反対している与党に他ならない。憲法で国会に付与された国政調査権がもはや死蔵された状態のままなのも自公の党利党略のせいである》。
すべては「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」に始まった。そして、まず第一に批判されるべきは、与党自公・癒党お維キトである。
最後に、東京新聞の記事【財務省、隠蔽手段使い分け 森友文書】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201805/CK2018052502000147.html)によると、《財務省による学校法人「森友学園」への国有地の取引に関する文書の隠蔽(いんぺい)は、野党からの追及が激しさを増していた昨年二月以降の国会開会中に行われた。公文書は中身の重要度で保存義務の期間が異なっており、財務省は、まだ保存が必要な文書は改ざん、保存期限が切れたものは意図的に廃棄という形で隠蔽工作を使い分けていた》。
「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」以降、取巻き連中の異様な「滅公奉私」・滅公奉僕の異様さが際立つ。哀れで、そして醜悪。
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【http://lite-ra.com/2018/05/post-4023.html】
安倍首相の嘘を完全に証明する文書を愛媛県が提出!「加計理事長と首相が面談、首相から『獣医学部はいいね』」
2018.05.21
(安倍首相(首相官邸HP)と加計氏(加計学園HP))
安倍首相の嘘を証明する文書がまたも出てきた。なんとそこには、2015年2月に安倍首相と加計学園の加計孝太郎理事長が面談し、その席で安倍首相が「そういう新しい獣医大学の構想はいいね」と話していたことが記されているのだ。
この文書は、2015年3月に愛媛県の地域政策課が作成したもので、タイトルは「報告 獣医師養成系大学の設置に係る学園関係者との打合せ会等について」。この文書は、こんな一文からはじまる。
〈加計学園から、理事長と安倍首相との面談結果等について報告したいとの申出があり、3月3日、同学園関係者との間で打合せ会を行った〉
つまり、加計学園側は愛媛県に対し「理事長と安倍首相の面談」の報告をしたいと言い、そのため2015年3月3日に加計学園側と愛媛県が打ち合せをおこなった。この場でどのようなやりとりがおこなわれたかを愛媛県職員が記録し、報告書として文書と残していたのだ。
そして、「加計学園からの報告」は以下のようなものだった。
〈①2/25に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医師系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは「そういう新しい獣医大学の考えはいいね。」とのコメントあり。
また、柳瀬首相秘書官から、改めて資料を提出するよう指示があったので、早急に資料を調整し、提出する予定。〉
これで安倍首相の嘘がはっきりしただろう。安倍首相は周知の通り、加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは、加計が国家戦略特区の事業者に決定した「2017年1月20日」だと強弁。加計理事長についても「私の地位を利用して何かをなし遂げようとしたことは一度もなく、獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」と説明してきた。だが、実際は今治市が国家戦略特区に申請する2015年6月4日より約5カ月も前から安倍首相は獣医学部計画を知り、その上、「いいね」とお墨付きを与えていたのだ。「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、2月25日は加計記念日」──思わずあの有名短歌になぞらえる人がネット上で続出している。
しかも、この文書からは、このとき柳瀬氏も同席あるいは加計学園関係者と面談していたことがわかる。ようするに、少なくともこの時点で柳瀬氏は加計の獣医学部新設計画が「首相案件」であると認識しており、だからこそ、この約1カ月後におこなわれた4月2日の官邸訪問で、愛媛県・今治市職員に対して「本件は、首相案件」と述べたのだろう。
さらに、文書はこうつづく。
〈②下村文科大臣が一歩引いたスタンスになっており、県においても、官邸への働きかけを非公式で実施いただけないかとの要望があったが、政治的な動きは難しい旨回答〉
この記載もまた、先に出ている愛媛県文書と整合性がとれるものだ。愛媛県職員が2015年4月2日の官邸訪問後に作成した文書でも、安倍首相と加計理事長の会食時の会話が加計学園関係者によって言及され、下村文科相が「加計学園は課題への回答もなくけしからん」と述べていると安倍首相が加計理事長に伝えたことが記されていた。〈下村文科大臣が一歩引いたスタンス〉というのは、このことを指しているはずだ。
これまで何度も書いてきたが、愛媛県には嘘をでっち上げる理由など何ひとつない。それが、柳瀬氏は参考人招致で、愛媛県から出てきた記録や証言を全否定するかのように、愛媛県や今治市の職員と官邸で面談した事実を「いまでもわからない」などと認めなかった。そのあからさまに無理のある答弁を、安倍首相は「柳瀬氏は正直に話した」と支持し、さらには愛媛県関係者との面会確認は「困難」だと閣議決定までしてみせた。しかし、ご都合主義の曖昧な記憶よりも、記録し残されていた文書のほうが信頼性が高いことは言うまでもない。
それでも、安倍首相はこの文書の内容を否定することだろう。たとえば、この問題の2015年2月25日の首相動静には、加計理事長との面談は記載されていない。そうしたことをもち出して、「そもそも面談などしていない」などと言い張るかもしれない。だが、首相動静というものはいくらでも抜け穴がある。とくに加計理事長は「首相案件」であるため、首相秘書官などの官邸スタッフが事前に調整して、加計理事長を官邸や公邸に招いていた可能性も十分に考えられるからだ。
今回の文書を愛媛県はきょう、国会に提出している。与党は強固に拒否してきたが、もはや愛媛県の中村時広知事の参考人招致、そして疑惑の当事者である加計理事長の証人喚問は絶対におこなわれなくては先に進まない局面にいよいよ入っただろう。今度こそ、国会ではっきりしていただこうではないか。
(編集部)
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【http://lite-ra.com/2018/05/post-4024.html】
安倍首相が破棄したはずの「官邸記録」を根拠に加計理事長との面会を否定(笑)。首相動静に載せなかった極秘会談の数々
2018.05.22
(首相官邸ホームページより)
「新しい獣医大学の考えはいいね」──安倍首相が2015年2月25日に加計孝太郎理事長と面談し、獣医学部新設構想に同意を示していたことが記されていた愛媛県の新文書。これによって安倍首相の「加計氏から獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」「計画を知ったのは2017年1月20日」という答弁が大嘘であったことがはっきりとした。
しかし、予想通りと言うべきか、安倍首相はまたも愛媛県文書の否定にかかっている。昨晩は記者から「『獣医学部、いいね』と言ったのですか?」と質問されても無言で立ち去った安倍首相だが、今朝は一転、「ご指摘の日に加計理事長と会ったことはない」「獣医学部新設について、加計氏から話をされたこともないし、私から話をしたこともない」と新文書の内容を否定し、こう話した。
「念のため、昨日、官邸の記録を調べたが、確認できなかった」
官邸の記録……? そもそも官邸の入館記録は「破棄」されたのではなかったのか。実際、萩生田光一・元官房副長官は「訪問者の入邸確認後、訪問予約届はその使用目的を終えることから、公文書管理法や関係規則等に基づき遅滞なく破棄する扱い」と述べてきたし、安倍首相自身も「総理官邸に入館した方の記録は基本的に定期的に廃棄をしている」(4月11日衆院予算委員会)と答弁していたではないか。その、遅滞なく速やかに破棄されたはずの3年前の記録を、安倍首相は昨晩「確認した」と言うのだ。これは「いままで国会で嘘をついてきた」と白状しているようなものではないか。
しかも、愛媛県の新文書には、柳瀬唯夫首相秘書官のみならず加藤勝信内閣官房副長官(当時)までもが加計学園関係者と面談するなど、当時、いかに官邸の安倍首相側近たちが加計と接触を重ねていたかが記されている。そうしたなかで安倍首相の面談をセッティングするのに、側近たちが記録を残さないかたちで加計理事長を入邸させていても不思議はない。
実際、池上彰はウェブサイト「P+D MAGAZINE」の連載で、総理官邸の建て替え以降、総理が極秘に人と会うことが可能になっていると指摘している。
「ただし、総理官邸が建て替えられてからは、記者たちの目の届かないルートを通って総理執務室に入ることが可能になりました。これ以降、「首相動静」に報じられる会談以外にも、極秘の会談がありうるようになりました。」
加計理事長とのバーべキューも秋元康、見城徹との組閣ごっこも首相動静に記述なし
いや、そもそも安倍首相はなぜ、加計理事長と面談したのが「官邸」だと限定しているのか。同日夜、安倍首相は公邸で各府省庁の副大臣と菅義偉官房長官と会食を約1時間30分にわたっておこなっているが、この合間に事前に公邸に招かれていた加計理事長と15分の面談をおこなった可能性もある。
さらに、加計理事長と私邸で会った可能性もある。加計理事長は昭恵夫人とも昵懇で、森功氏の著書『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(文藝春秋)でもふたりの関係について、〈その親密な交際は、日本国内のクリスマスパーティやゴルフ、飲食にとどまらない。海外にもいっしょに頻繁に出かけた〉〈下戸だった首相に代わり、大酒飲みの夫人たちの面倒をみてきたのが、ほかならぬ加計なのだ〉と書かれている。加計理事長が私邸で昭恵夫人と安倍首相の帰宅を待って“宅飲み”していてもおかしくはない関係なのだ。
つまり、安倍首相は破棄したはずの「官邸の記録」をもち出して加計理事長と会ってなどいないと否定するが、ふたりが面談をおこなったのは官邸以外の場所、公邸や私邸である可能性は十分考えられるのだ。
他方、安倍応援団やネトウヨたちも「首相動静には加計理事長と会っていたなどとは書かれていない!」として愛媛県文書の内容を同じく否定しにかかっている。だが、これもまったくナンセンスな話だ。
たとえば、2013年5月に安倍首相の別荘でおこなわれたバーベキューの際も、加計理事長が参加していたにもかかわらず、各社の動静には名前は出ていなかった。
名前が乗らないケースだけではない。会合そのものが消されているケースもある。安倍首相は「お友だち」である秋元康や幻冬舎の見城徹社長らと2015年3月、総理公邸の西階段で「組閣ごっこ」写真を撮影し、それが「フライデー」(講談社)に報道されたが、このときの会食も首相動静には一切出ていない。
また、安倍首相と会食した経済評論家の三橋貴明氏はその会食をブログで報告する際、こう書いていた。
〈「財務省が日本を滅ぼす」を書いた三橋との会食を持ちかけたのは両端の方々ですが、「クローズではなく、オープンで」と決めたのは官邸であること(オープンなので、総理動静にも載りました)〉
つまり、これは会談そのものをオープンにするかクローズにするか、官邸が恣意的に選んでいるということだろう。
当の安倍首相も首相動静に載らない加計との面談を認めていた!
しかも、こうした首相動静が完全な情報ではないことは、当の安倍首相自身が認めている事実だ。
5月14日におこなわれた衆院予算委員会の集中審議で、無所属の会・江田憲司議員に「第1次政権では加計氏と1回も会食もゴルフもしていないのに、第2次政権では17回もしているのはどういう事情か?」と問われた安倍首相は、こう答弁している。
「一次政権のときも加計さんと会食したことはありますけども、いわば、たまたま名前が外に出ていないということだろうと思います。あの、それはよくあることですから」
ネトウヨは「首相動静に記述がない! はい論破!」などと騒いでいるが、安倍首相自らが述べているように、名前が動静に載らないことは「よくあること」なのである。
このように、安倍首相も、安倍首相を擁護したいネトウヨも必死になって加計理事長との面談を否定しているが、いずれもまったく反証になっていないのだ。
その上、今回提出された愛媛県の新文書の正しさを証明する証言も出てきた。2015年2月に加計学園関係者と面談したと新文書に記述されている当時の加藤官房副長官(現・厚労相)は、「地元(岡山県)の事務所で確か事務局長が来て、10回以上チャレンジしたけど難しいという話があった」と、面談の事実を認めているのだ。
愛媛県の記録と安倍首相の言い分、一体どちらが事実で、どちらが嘘をついているのか。愛媛県の中村時広知事の参考人招致はもちろんだが、この1年、嘘ばかりの答弁に終始してきた可能性が高まった安倍首相こそ、偽証罪に問われる証人喚問が必要だろう。
(編集部)
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