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●最「低」裁判断に失望し、砂川事件の伊達秋雄裁判長は程なく退官…《わが国の司法にとって大きなマイナス》

2019年04月21日 00時00分15秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



沖縄タイムスの西江昭吾記者によるコラム【[大弦小弦]あの唯一無二の判決の日…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/408051)。

 《駐留米軍の合憲性が争点となった「砂川事件」で、裁判史上初めて違憲と断じた伊達秋雄裁判長。…最高裁判断に失望した伊達さんは程なく退官した》。

 特に沖縄に関して、最「低」裁を頂点とした司法は、司法判断を放棄し、アベ様に忖度した政治判断を乱発している。伊達秋雄裁判長の《▼違憲判決を貫いた信念…。あれ以来、司法は臆病になり、米軍の行為の是非を判断しなくなった。「…、わが国の司法にとって大きなマイナスだった」》。
 立法府の長だと言い、司法も手中に収めたかのように、三権の長を気どるアベ様。 ウソとデマな行政府の長…「立法府の長」になったり、「森羅万象すべて担当」したり…今度は「私が国家」と口走る。
 マスコミも機能せず、「1/4の自公お維キト支持者2/4の選挙にも行かない眠り猫な有権者」の皆さんもアベ様に飼いならされ、躾けられ行く。

 「【…/「ハッキリ言わせていただきます!前川喜平谷口真由美著/集英社】…本のサブタイトルは「黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題」。表紙の帯には、「政治、教育、社会…おかしなことが多すぎませんか?…」」。《義理がすたればこの世はだ》…このニッポンの世は《》ばかり。

   『●「憲法9条にノーベル賞を」!、暴走改憲を止める一矢に!
                   ~世界の笑いものにならないために~

   『●砂川事件: 「三権の長でありながら米国の干渉を
             受け入れ、司法の独立性を損なう裏切り」

   『●砂川判決という言い訳、再び: 
       アベ様は、じい様さえ「ウソツキ呼ばわり」したようなもの!?
    「「自衛権行使を「国家固有の権能」と認めた砂川事件の最高裁判決と
     「軌を一にする」と指摘」。
       また、砂川判決という言い訳話の蒸し返しかい!? 1959年以降の
     長きに渡る議論を無視するつもり? 風が吹けば桶屋が儲かるといった
     雑な論理で壊憲していいのか。憲法学者は売られたケンカを買うべきだ!!」
    《Q 現在の集団的自衛権の行使容認をめぐる議論とどう関係するのか。
     A 「米軍駐留は憲法違反」として無罪を言い渡した一審の東京地裁判決
       (伊達秋雄裁判長の名をとり通称・伊達判決)を破棄した最高裁判決
       首相が指摘する「砂川判決」だ。
       (1)憲法は固有の自衛権を否定していない(2)国の存立を全うするために
       必要な自衛の措置をとることを憲法は禁じていない(3)だから日本を守る
       駐留米軍は違憲ではない(4)安保条約のような高度な政治性を持つ
       案件は裁判所の判断になじまない-がポイント。首相らは「自衛権」や
       「自衛の措置」に集団的自衛権の行使も含まれると主張し始めた

   『●《政僕化したり官僕化》する官僚の「滅公奉僕」再び…
        この国ニッポンでは行政府の長が《愛僕者》ですもの
    「《砂川事件で裁判史上初めて米軍を違憲とした伊達判決(1959年)を
     書いた伊達秋雄さん…「裁判官の判断は刑法の厳格な解釈と認識に
     基づかないといけない」。語り口は情熱的だった》…でも、アベ様が
     負けることはないでしょうね。だって、「司法判断」することなく、
     「政治判断」乱発な司法、その頂点が、三権の長をアベ様が気どる
     ような最「低」裁ですから」
    《平野貞夫さん(83)が安倍晋三首相を内乱罪で告発した。名護市
     辺野古の新基地建設の強行が憲法の定める統治の秩序を壊している
     
というのが理由だ…平野さんが人生の集大成で世に問う。その過去には、
     砂川事件で裁判史上初めて米軍を違憲とした伊達判決(1959年)を
     書いた伊達秋雄さんとの出会いがあった ▼判決の3年前。法政大生の
     平野さんは、最高裁調査官をしながら教壇に立つ伊達さんか
     ら刑事訴訟法を学ぶ。…▼伊達判決を覆した最高裁判決は、
     高度に政治性を持つ問題は審査対象から外す統治行為論
     米軍を合憲と認定基地絡みの訴訟は門前払いが定着した。
     ここに一石を投じたい思いがある》

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/408051

[大弦小弦]あの唯一無二の判決の日…
2019年4月12日 07:59

 あの唯一無二の判決の日、墨書した辞表を懐に忍ばせていた。駐留米軍の合憲性が争点となった「砂川事件」で、裁判史上初めて違憲と断じた伊達秋雄裁判長。。駆け出しの裁判官として隣に座った松本一郎さんは著書「道程」で「そこに先生の国士的な気性を見る」と書いた

 ▼「伊達判決は全くの誤りだ」。当時の田中耕太郎最高裁長官はマッカーサー駐日米大使にひそかに伝え言葉通り最高裁で破棄されたことは知られている

 ▼辞表提出を思いとどまるよう松本さんは懇願したが、聞き入れてもらえず、最高裁判断に失望した伊達さんは程なく退官した

 ▼あれから60年。最高裁で有罪となった事件の元被告らは3月、公平な裁判を受ける権利が侵害されたとして、国に慰謝料を求めて提訴した。本質的な狙いは、元被告自身に加えて伊達さんの名誉回復にある

 ▼伊達さんは裁判官時代、酔うと決まって歌謡曲「人生劇場」を高らかに歌ったという。〈やると思えばどこまでやるさ それが男の魂じゃないか 義理がすたればこの世は闇

 ▼違憲判決を貫いた信念を歌詞に投影していたのか。あれ以来、司法は臆病になり、米軍の行為の是非を判断しなくなった。「先生が52歳で裁判所を去ったことは、わが国の司法にとって大きなマイナスだった」。松本さんは著書でこう嘆いた。(西江昭吾
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●マスコミはアベ様独裁に味方し、「1/4と2/4」の皆さんはアベ様に躾けられ…そして現実の社会は…?

2019年04月20日 00時00分12秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



週刊朝日のコラム【室井佑月「騙されてないか」】(https://dot.asahi.com/wa/2019040300008.html)。

 《政府与党側「5年連続で今世紀に入って最高水準の賃上げがつづいている」 野党側「実質賃金は最悪水準。実質ベースアップはマイナスではないか」 で、結局どっちだったの? 我々は豊かになったのか、貧しくなったのかマスコミが味方し、政府側の意見を広めても、現実は誤魔化せないところにまで来ているんじゃないか?》

   『●「会社の奴隷」をどんどん育てよう…
     与党自公や学商竹中平蔵センセを応援するマゾな支持者・信者の皆さん
   『●《きちんと怒り、過ちを正す。私たちは納税者としても
          プロになる必要があるのかもしれない。(阿部岳)》
   『●#粉飾された美しい国…《政治の目標に数字を合わせていけば
                 政権の都合のいい数字になっていくのは当然》
   『●《野党は政府の答弁にこう質問すればいい。 
      「その数字、書き換えてませんか、本当の数字ですか」》?
   『●1/4の支持者と2/4の眠り猫な皆さんが作りだす…
          《弁舌で聴衆を引きつける能力がない》アベ様独裁
   『●GDP600兆円へ忖度…《アベノミクスの成果が数字に出ない、 
                   ならば統計のやり方を変えればいい》!?
   『●GDP600兆円へ忖度…アベ様のドアホノミクスなニッポン
                《GDP統計は鉛筆をなめなめつくっている》
    「《充実を要する基礎統計として麻生大臣が挙げていたのが、
     家計調査毎月勤労統計消費者物価指数の3系列だ。
     いずれもGDP統計の作成ベースとなる基幹統計だ》そうじゃないですか、
     《15年9月には、「アベノミクスの新三本の矢」なるものが打ち出されていた》
     1月後に。アベ様とウルトラ差別主義者な副総理・財務相の顔色を
     うかがいながら、《GDP統計は鉛筆をなめなめつくっ》た訳ね。
     《国が壊れ、どんどん落ちぶれていく…》」

   『●官僚への支配強めるアベ様に「愛い奴め!」と頭を撫でられる 
                   …気色悪くないのか、恥ずかしくないのか?
   『●ウソとデマな行政府の長…「立法府の長」になったり、
         「森羅万象すべて担当」したり…今度は「私が国家」
   『●毎勤統計改竄…《5年分の賃金上昇をたった1年で達成する
                という凄まじいインチキです》(明石順平さん)
   『●《経済の素人》ても分かる《無理筋な政策》…
        バ「ズ」ーカたちによるドアホノミクスの《虚像と実像》
   『●塚田一郎氏は、アベ様への忖度について
      《首相の姿勢を問うていた》…《約一年後に、同じ人物が…》
   『●最低の《官房長官が「これでいい」と決めれば、
       官僚も秘書官も誰も止められない。それは非常に危険》

 《凄まじいインチキ》に満足する「1/4と2/4」。
 こんな社会で本当にいいの? 自信をもって子供たちに託せるような社会なのだろうか?

 マスコミはアベ様独裁に味方し、「1/4と2/4」」の皆さんはアベ様に飼いならされて躾けられ…そして現実の社会は?

 「1/4の自公お維キト支持者2/4の選挙にも行かない眠り猫な有権者」の皆さん、このままでいいのですか? 「1/4と2/4」のままでは、何も変わらない。アベ様に「しつけ」られてはいけない。「1/4と2/4」の皆さんに、如何に選挙に足を運んでもらい、かつ、与党や癒党でなく、野党候補者に投票してもらうか…アベ様独裁から解放される道はそこにしかない。

   『●1/4の支持者と2/4の眠り猫な皆さんが作りだす…
          《弁舌で聴衆を引きつける能力がない》アベ様独裁
   『●アベ様独裁下の《黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題》が
                    あまりに多すぎる…躾けられてはいけない

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https://dot.asahi.com/wa/2019040300008.html

室井佑月騙されてないか
連載「しがみつく女」
室井佑月 2019.4.4 07:00 週刊朝日 #室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中

 作家・室井佑月氏は、豊かさを実感できない現状に政府への不信感を募らせる。

【この記事のイラストはこちら】
イラスト/小田原ドラゴン
https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2019040300008_2

*  *  * 

 政府与党側「5年連続で今世紀に入って最高水準の賃上げがつづいている」

 野党側「実質賃金は最悪水準。実質ベースアップはマイナスではないか」

 で、結局どっちだったの? 我々は豊かになったのか、貧しくなったのか。

 マスコミが味方し、政府側の意見を広めても、現実は誤魔化せないところにまで来ているんじゃないか?

 レギュラーで出ているラジオで、『家賃滞納という貧困』という著書を出された太田垣章子さんという司法書士の方とお会いした。

 家賃を滞納すると大変だという話は、なぜそうなってしまうのかという話になった。

 太田垣さんいわく、この国のシングルマザー世帯の子どもの2人に1人が貧困。朝と夜、ダブルワークで働いても満足な賃金をもらえていない人がいる、とのことだった。

 仕事を終え、家に帰ってきてからも、あたしはそのことを考えつづけた。シングルマザーでダブルワークを強いられている人たちは、非正規労働者だ。ひょっとして無貯金の人も多いかもしれない。だとすれば、病気になって数日仕事を休むだけで、生活がままならなくなってしまう

 今年はゴールデンウィークが10連休になる。政府がそうすると決めた。休日が多くなれば、国民が喜ぶと思ったんだろうか。

 非正規で働いている人はどうなる? ダブルワークでぎりぎり家賃を払っている人は?

 非正規はサービス業に多いから、ゴールデンウィーク、職場は稼働している? むしろ混む?

 それも酷いことなんだよね。10連休を作ったのは、国民のためじゃないの? つまり、連休中に非正規で働く人を国民と見なしていないことになる。

 政府がやるべきは、10連休を作ることじゃない。超少子 高齢化のこの国のシングルマザーが、ダブルワークでも食べていくのが大変だという現実の改善だろう。というか、朝と夜、10~12時間も働いて、ぎりぎりの生活しかできない非正規労働者の待遇をどうにかすべき

 安倍首相はよく「安倍政権において就業者が380万人増えた」と自慢する。しかし、その内訳は、安倍政権の6年間で、15~24歳で90万人増、そして65歳以上の高齢者が266万人増。

 就業者増加の7割が高齢者だ。彼らは引退し、孫と遊ぶ生活を選べたのに、働くことを選んだわけじゃない。年金だけじゃ食べていけないからだ。15歳から24歳の就業者が増えたのは、親が学費を払えず、上の学校に上がるとき奨学金を借りるから。今、大学生の2.7人に1人が奨学金を借りている。学校に通いながらアルバイトしなくちゃならない。

 前出の政府側の意見と、野党側の意見、どちらが正しいか? いわずもがな。でも、いわないと、よりはっきりしちゃうから、マスコミは政府側の言い分をがんばって広げているの?

※週刊朝日  2019年4月12日号
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●アベ様独裁下の《黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題》があまりに多すぎる…躾けられてはいけない

2019年04月19日 00時00分15秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



日刊ゲンダイの書評【週末オススメ本ミシュラン/「ハッキリ言わせていただきます!」前川喜平谷口真由美著/集英社】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/250857)。

 《…選者・佐高信》。

   『●自公支持者を「嗤う」、あれで「採決」「可決」!?:
        自公支持者も「听う」ことが出来なくなる日は近い
    《全日本おばちゃん党の谷口真由美氏は民意の視点から
     「これを契機に日本人は口うるさい有権者にならないといけない」と語った》

 本のサブタイトルは「黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題」。表紙の帯には、「政治、教育、社会…おかしなことが多すぎませんか? 大阪のおばちゃんと奈良のおっちゃんが激アツトークでツッコミ入れます!」。

 山口敬之氏が反訴したそうだ。神経を疑う。最「低」裁を頂点とした司法も頼れず…。警察や検察がアベ様に忖度したように、司法も、今回も正しく「司法判断」することなく、何時もの「政治判断」だろうか。絶望的な国。

 レイプ事件に加えて、前川喜平さんのアベ様やアメリカ政府、トランプ氏への視点、「1/4と2/4」の人々は共有しているのだろうか? そして、壊憲。

   『●「ト」な自民党改憲草案の押し付け…
     押し付けられた「押し付け憲法論は、賢明なる先人に対する冒涜」
   『●壊憲…「緊急事態という口実で、憲法が破壊される恐れが…
                 ヒトラーは非常事態を乱用して独裁を築いた」
   『●争点は「壊憲」: 「ト」な自民党改憲草案は
       「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」
   『●「ト」な新三原則「国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」
           「基本的人権の制限」…壊憲して本当にいいの?

 「ト」な新三原則。《何を変えてはいけないか》の判断はとても容易だ。「ト」な自民党壊憲草案の「新たな三原則」…国民主権の縮小」「戦争放棄の放棄」「基本的人権の制限である。この三点の《変えるか、変えてはいけないか》の判断は自明だ。日本は、十分に《歴史に学んだ》はずではないか。加えて、緊急事態条項追加をしたいニッポンの腐った政権・与党、日本会議に代表されるアベ様信者や支持者…、彼・彼女らに絶対に変えさせてはならないし、壊憲させてはならないはずだ。

 「1/4の自公お維キト支持者2/4の選挙にも行かない眠り猫な有権者」の皆さん、このままでいいのですか? 「1/4と2/4」のままでは、何も変わらない。アベ様に「しつけ」られてはいけない。「1/4と2/4」の皆さんに、如何に選挙に足を運んでもらい、野党候補者に投票してもらうか…アベ様独裁から解放される道はそこにしかない。

   『●1/4の支持者と2/4の眠り猫な皆さんが作りだす…
          《弁舌で聴衆を引きつける能力がない》アベ様独裁

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/250857

週末オススメ本ミシュラン
「ハッキリ言わせていただきます!」前川喜平谷口真由美著/集英社
2019/03/31 06:00

 「いい学校」から「いい会社」へのレールに乗って、いわゆる一流銀行に入ったのに、1年でやめた人のことが忘れられない。彼は母親に1週間も泣かれたという。その後、司法試験を受けて弁護士になるのだが、封建的な日本の企業に勤めていたからだろうか、改めて開いた日本国憲法の一条一条がとても新鮮に映ったと語っていた。

 この本は、その憲法をわかりやすく、そして身近な例で説く谷口と、この国の最後の希望の星のような元文部科学事務次官、前川のハッキリ対談である。

 TBSワシントン支局長だった山口敬之がジャーナリスト志望の女性をレイプした事件について、「あれはひどい」と怒る前川は「総理の友達で、総理をヨイショする本を書いている人間だからって、犯罪も見逃されちゃうのはおかしいと指弾し、さらに「それを、官邸官僚だった警察官僚が命じたわけですね。中村格という警視庁の刑事部長をやって、もともと菅義偉内閣官房長官の秘書官だった男ですね。それが、レイプ犯を逮捕するなと命令を出した。それだけじゃなくて、検察も起訴しませんでしたからね」と憤る。

 退官して言いたいことを言えるようになった前川は、アメリカについてもズバリと言う。

私はアメリカという国をもともとあまり信用していませんトンキン湾事件ベトナム戦争を始めたり、大量破壊兵器があると言ってイラク戦争を始めたり。嘘から戦争を始めた国でしょう。日本は74年間戦争をしてないけどアメリカってあちこちで戦争をして、あちこちの国の主権を侵害し、武力介入なんかやりたい放題やっている。そういう国と同盟関係にあるわけで、それはきわめて危険な国と同盟を結んでいるんだという自覚を持たなきゃいけないと思うんですね」

 この国の首相はアメリカの大統領のトランプと親しいことを自慢するが、それは逆に恥ずべきことではないのか。

 前川は、広島の弁護士の楾大樹が書いた「檻の中のライオン」(かもがわ出版)をすすめる。放っておくと暴れるライオンの国家権力を憲法という檻が制御するのである。とりわけトランプにはライオンの比喩はぴったりだろう。それに卑屈なライオンの安倍晋三がくっついている。自民党の改憲草案にある緊急事態条項は、ライオンに檻を内側から開けられる鍵を渡すようなものだという説明は、まさにその通りだろう。

★★半(選者・佐高信


ハッキリ言わせていただきます! 黙って見過ごすわけにはいかない日本の問題
前川 喜平/谷口 真由美 集英社 2019年02月05日
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●辺野古破壊反対の明確な《結果が出る前から、安倍政権は「民意などクソくらえ!」と言わんばかりだ》!

2019年02月19日 00時00分32秒 | Weblog

[※辺野古破壊の愚行を報じる朝日新聞2018年12月15日)↑]



沖縄タイムスの西江昭吾記者によるコラム【[大弦小弦]東京で勤務していると、特に米軍基地問題で…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/385226)。

 《▼辺野古問題の原点は何か。菅義偉官房長官は普天間飛行場の危険除去と繰り返す。果たしてそれだけか。現状認識はそうかもしれないが、そこに至る歴史認識が抜けている》。

 《それでも意思表示を放棄するなかれ。賛成でも、反対でも、それ以外でも。私たちは今、歴史をつくっている》…どうか一人でも多くの方に県民投票に足を運んでほしい。投票者の25%と言わず、辺野古破壊に「反対に○」の票が、全有権者の50%を遥かに超えることを祈念しています。

 一方で、《工期も費用も言えない》辺野古破壊は、いまも日々続いています。このアベ様や最低の官房長官らの暴挙を、「本土」の「1/4の自公お維キト支持者2/4の選挙にも行かない眠り猫な有権者」は見てみぬふりです。

 沖縄の人々を、一体どこまでバカにすれば気が済むのか。辺野古破壊反対の明確な《結果が出る前から、安倍政権は「民意などクソくらえ!」と言わんばかりだ》…《沖縄の民意へのガン無視モード全開で、過去の政権と同じように沖縄イジメに注力》。
 日刊ゲンダイの記事【結果が出る前に…安倍政権は沖縄県民投票“ガン無視”モード】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247582)によると、《来週24日に賛否が明らかになるが、結果が出る前から、安倍政権は「民意などクソくらえ!」と言わんばかりだ。菅官房長官はきのうの会見で、「(県民投票が)どういう結果でも移設を進めるのか」との問いに、「基本的にはそういう考えだと言い放った。反対票が多数を占めると予想される中、沖縄の民意へのガン無視モード全開で、過去の政権と同じように沖縄イジメに注力しているのだ。…「安倍首相は過去、『民意を問う』と言って衆院選挙に打って出ましたが、沖縄の民意についてはまるで無視です。昨年9月の沖縄県知事選で新基地建設反対の知事が誕生しても、何事もなかったかのように埋め立て工事を強行しています。国政選挙では都合よく民意を振りかざすのに、沖縄の民意を無視するのはダブルスタンダードです」。自民は、県民投票が盛り上がるのを避けるため、投票の呼びかけを行わずに“死んだフリ”作戦を貫いている「馬の耳」のいじめっ子たちを、いつまでも政権に居座らせてはダメだ》。
 《死んだフリ》? 四択・三択で散々ゴネテおきながら。「本土」自公は、正々堂々と辺野古破壊に「賛成に○」をせよ、となぜ呼びかけないのか。どこまで《卑(ミーン)》なのか。

   『●破壊「損」な美ら海への土砂投入… 
     「2019年2月までの米軍普天間飛行場の運用停止」をやってみせよ!

 《2019年2月までの米軍普天間飛行場の運用停止》の約束は一体どうなったのか? その日2019年2月18日は過ぎてしまったぞ!

   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
      息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題
    「《投票したい人の権利を奪えるのか》? つぶやき上で、
     「○と×の二者択一批判」に対して、その首長らは、アベ様や最低の
     官房長官が繰り返す「辺野古が唯一の解決策」という究極の「一択」に
     対して批判したのか?、が指摘されていた」

   『●「『辺野古』県民投票の会」代表がハンガーストライキ…
           《沖縄で非暴力抵抗運動の歴史が若い世代に…》
   『●ハンスト=非暴力抵抗運動で抗う沖縄の市民に対して、
            「その方に聞いてください」とはどういう了見か?
   『●「日本人の誇り」について熱弁をふるう宮崎政久衆院議員(自民)は、
                          堂々と「辺野古破壊に賛成」に一票を
   『●究極の「1択」をゴリ押ししてきた「本土」与党・癒党は
            辺野古破壊に「賛成」票を投じさせるのですね?
   『●《卑(ミーン)》な「本土」与党・癒党議員らが賛成しようが、
                《安倍政権の辺野古新基地建設は憲法違反》
   『●《あからさまな「県民投票潰し」の策動だ》った…
      「どちらでもない」ではなく、辺野古破壊に「反対」票を
   『●アベ様「対話の積み重ねの上に…移設を進め」…
       《積み重ねているのは、同意なき既成事実と不信感ばかり》
   『●《工期も費用も言えない》辺野古破壊を進める 
       アベ様は息吐く様にウソを吐き続け…政権広報は訂正放送を!
   『●《国はプライバシー侵害(リスト作成)を止めさせる憲法上の義務
                 …閣議決定で隠蔽…内閣が吹っ飛ぶ大問題》
   『●辺野古破壊、米側に《地盤改良「最短で5年」と日本側伝達》?  
                     沖縄に《工期も費用も言えない》のに?

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/385226

[大弦小弦]東京で勤務していると、特に米軍基地問題で…
2019年2月15日 08:15

 東京で勤務していると、特に米軍基地問題で「沖縄はどうなんですか」とよく聞かれる。どう答えるか、いつも悩む

▼もちろん辺野古新基地への反対は根強いが、ほかの意見もある。賛成の人、迷っている人、本音は反対だけどやむを得ず賛成に回る人。ひとくくりに「沖縄」を主語にして語るのは容易ではない

▼それでも、分かりやすい解説を求められる。そんな時は、なるべく「歴史」を話すようにしている。沖縄戦米軍統治、そして日本復帰から今-。その過程に先ほどの問いの答えはあると思うからだ

▼辺野古問題の原点は何か。菅義偉官房長官は普天間飛行場の危険除去と繰り返す。果たしてそれだけか。現状認識はそうかもしれないが、そこに至る歴史認識が抜けている

本土決戦までの時間稼ぎの捨て石として犠牲を払った沖縄に、どう基地が造られ、なぜ今なお押し込められているのか。それに連なる暮らしへのひずみ。そこに目を向けてほしい

フェイクがはびこるご時世、偽らざる「歴史」は聞き手に届く。東京で抱く実感だ。辺野古埋め立ての賛否を問う県民投票が告示された。投票の意義は弱いと静観する向きがある。受け止めはいろいろあろう。それでも意思表示を放棄するなかれ。賛成でも、反対でも、それ以外でも。私たちは今、歴史をつくっている。(西江昭吾
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●1/4の支持者と2/4の眠り猫な皆さんが作りだす…《弁舌で聴衆を引きつける能力がない》アベ様独裁

2019年02月10日 00時00分25秒 | Weblog

[※ 《#ケチって火炎瓶》「選挙妨害を暴力団に発注した方は、素直に挙手願います!東京新聞2018年8月27日)↑]



日刊ゲンダイのコラム【金子勝の「天下の逆襲」/「安倍さんしかいないのかなぁ」は無力化ポピュリズムの罠】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246433)。

 《しかし、安倍のポピュリズムは大衆をあおって動員するタイプではない。安倍は弁舌で聴衆を引きつける能力がないからだ。では、その特徴は何か。自民党の衆院比例代表の絶対得票率は2割に満たず、総得票数は2000万票にも届かない。それゆえ、有権者に政治への期待を放棄させ、投票率を下げることに力を注ぐ》。

 「1/4の自公お維キト支持者2/4の選挙にも行かない眠り猫な有権者の皆さん」が作りだすアベ様独裁。

   『●《安倍政権は、あたしたちが望んでいないことばかりを進めていく
                      …多くの人間が不幸になるものばかりだ》

 日刊ゲンダイの記事【アベノミクスは完全破綻 問われる異次元緩和の落とし前】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246685)によると、《もう、この国は終わっているのかも知れない。改ざん、隠蔽、偽装と政権内に不正がはびこり、そのトップは息を吐くように平然と嘘をつく何から何まで信じられない国に未来はない。毎月勤労統計の不正による「賃金偽装」について、厚労省はついに、2018年の…》。
 「1/4の自公お維キト支持者2/4の選挙にも行かない眠り猫な有権者」以外の皆さんはとっくの昔に気付いているのになぁ。如何に投票率を上げ、「1/4の自公お維キト支持者2/4の選挙にも行かない眠り猫な有権者」の皆さんに与党・自公や癒党・お維キトを見限らせ、野党に投票してもらうか。「安倍さんしかいないのかなぁ」なんて正気でないことに、いい加減に気付いて下さい。《ひとつは、人々を諦めさせる強引な手法を続けることだ。いまひとつは、都合の悪い文書やデータを平気でゴマカし、マスコミに圧力をかけて批判を封じることである》、《無力化を招く負のポピュリズム》《弁舌で聴衆を引きつける能力がない》アベ様独裁。…騙されるな、負けるな。

 マガジン9のコラム【柴田鉄治の「今月の論点」——新聞、テレビを斬る/第21回:「平成の終わる年」明ける】(https://maga9.jp/190130-3/)によると、《安倍首相が平気で嘘をつく人であることは、その後の「もり・かけ疑惑」で次々と明るみに出た。森友学園事件で「私や妻が少しでもかかわっていたら総理だけでなく議員も辞めるという大嘘に始まって、加計学園事件では「加計学園から獣医学部新設の申請が出ていることは、それを決めた17年2月15日まで知らなかった」というが有名だ》。
 実行されない「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」。一体いつになったら、あの啖呵・大見得は実行されるのだろうか。

   『●すべては「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」に始まった
                  …五日後の「秘密会議」に太田充氏も

   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様、そりゃぁ~ないでしょ!  
                           質問主意書による「急な質問」?
   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、 
      2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった?
   『●加計学園を巡る「狸賽」イカサマ話…「悪巧み」しておいて
                「2017年1月20日まで…知らなかった」?

   『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
                        2月25日は加計記念日」で滅公奉僕

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246433

金子勝の「天下の逆襲」
「安倍さんしかいないのかなぁ」は無力化ポピュリズムの罠
2019/01/30 06:00

     (都合の悪いことは平気でゴマカし、世論反発法案は強行採決
      (左は、英原発計画凍結会見をする日立製作所の東原社長)
       /(C)共同通信社)

 ポピュリズムが世界を席巻している。トランプ米大統領が代表格だが、その主張は安倍首相にも通じる。しかし、安倍のポピュリズムは大衆をあおって動員するタイプではない。安倍は弁舌で聴衆を引きつける能力がないからだ。

 では、その特徴は何か。自民党の衆院比例代表の絶対得票率は2割に満たず、総得票数は2000万票にも届かない。それゆえ、有権者に政治への期待を放棄させ、投票率を下げることに力を注ぐ。それには2つのやり口がある。ひとつは、人々を諦めさせる強引な手法を続けることだ。いまひとつは、都合の悪い文書やデータを平気でゴマカし、マスコミに圧力をかけて批判を封じることである。

 安保法、共謀罪法、改正入管法など、世論の反発が強い法案は強行採決を繰り返す。辺野古移設問題でも民意を無視して土砂投入を強行する。こうして人々に「またかと思わせ、諦めさせる。他方で、検察は東芝の不正会計問題でも東京電力の原発事故でも誰も起訴せず、大臣の腐敗は黙殺し、居直りを続けさせる。しかし、森友学園の籠池夫妻のように反発する人間は人質司法代用監獄に閉じ込め、徹底的に潰しにかかる

 つぎは、公文書や政府統計まで改ざんする。財務省や国交省が森友疑惑の公文書を、働き方改革関連法案を巡っては厚労省が調査データを改ざんした。そして毎月勤労統計でも恣意的操作を行った。これでは何が起きても公文書や統計を変えてしまえば、政府は責任を問われることはない

 原発セールスも対ロ、対北朝鮮問題、日米貿易交渉でも何ひとつ成果を上げていないが、メディアは外交の安倍キャンペーンに協力し、“やっている感”だけの印象操作が横行する。

 しばしば警鐘が鳴らされるのは、ナチスのヒトラーが用いた動員型ポピュリズムに引きずり込まれ、社会がファッショ化する道である。しかし、無力化を招く負のポピュリズムも同じ結果をもたらす。民主主義的な手続きは徹底的に破壊され、公文書や政府発表データは虚偽で大本営発表化する。気がついてみると、この国は引き返せないところまで来てしまった脱力化のポピュリズムの危険性について正しく認識することが必要だ。
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●《安倍政権は、あたしたちが望んでいないことばかりを進めていく…多くの人間が不幸になるものばかりだ》

2019年01月14日 00時00分19秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



週刊朝日のコラム【室井佑月「気づいて!」】(https://dot.asahi.com/wa/2019010900010.html)。

 《ニュースを観ていて、綺麗な辺野古の海が埋められていく様子を、今のこの国と重ねてしまった。安倍政権は、あたしたちが望んでいないことばかりを進めていく…世界で失敗ばかりしている、水道の民営化。地産地消できなくなりそうな、種子法廃止。そして、日米地位協定の見直しもせず、沖縄への米軍基地の押しつけ》。

   『●アベ様参院選公約「子育て…」: 「3歳児、おなかすいて盗んだ」 
                      …アベ様のニッポン、病んでいないか?
   『●2016年報道の自由度ランキング72位: 
      「メディアは二流ならば社会も二流」、アベ政治も…粗悪
   『●「思いやり」に溢れた、番犬様にとっての「天国」ニッポン
                     …子どもの貧困問題などは置き去り
   『●政治家の浅ましさ、政治の貧困: 
     「あたかも完璧な貧困者でないと許さないかのような社会」は病んでいる
   『●浜矩子さん《昼間は超効率的に労働させ…
      夜間は退廃の不夜城活動で経済活性化に貢献させる…》、あぁ…
   『●「働かせ方壊悪」…(斎藤美奈子さん)「こんな形で働かされたら
                      子育てなんかできない…少子化促進法」
   『●《経団連を引き連れての俯瞰する外交の破綻》…
     日立製作所も断念、アベ様による原発輸出が《全て暗礁》…
   『●《69人死亡》を知らないのならば無責任、
      知っていたのならば冷酷…《お寒いほどのスカスカ》法案を可決
   『●水私企業化…《企業が儲けて、国民も安くて良質な
       公共サービスを享受…そんなバラ色の話》は絶対に無い
   『●「国民の怒りは正当だ」…《一部の富裕層ばかりを優遇し、
                その他大勢の労働者や低所得者に冷たい》

 《安倍政権は、あたしたちが望んでいないことばかりを進めていく多くの人間が不幸になるものばかりだ》。
 鈴木耕さんの仰るような《サディスティックな政治》。それを全く批判しないマスコミ。NHKなんて、政権広報機関。アベ様らのウソ・デマを垂れ流して、恥もしない。そして、言っちゃあ悪いが、民度の低さ。〝マゾヒスティックな信者〟達。

 「1/4の自公お維キト支持者2/4の選挙にも行かない 眠り猫な有権者の皆さんの引き起こしたアベ様自公政権の「独裁」「大暴走」。「権力の監視」をすることもなく、《野党叩きで安倍独裁をアシストするメディア》…野党が「ダラシナイ」? ネゴトは寝てから言ってくれ。暴挙の原因は100%、与党・自公や癒党・お維キト。私企業化で利権に群がり、な~にが「ホシュ」「ウヨク」か。」

   『●2018年12月14日、「美ら海」に土砂投入…
      辺野古を破壊して巨大な新基地が恒久的に沖縄を占領…
   『●辺野古破壊のために美ら海に土砂投入…
      その翌日も現地で抗議が続く中、アベ様はのんびりとゴルフを満喫
   『●破壊「損」な美ら海への土砂投入…「2019年2月までの
           米軍普天間飛行場の運用停止」をやってみせよ!
   『●【政界地獄耳/問答無用の自治破壊実行する政府の怖さ】 
              《民意も海に埋める》…民主主義国家がやること?
   『●《『日本を取り戻す』の中に沖縄は入っていな》かった、 
          そして今《国民のうちに沖縄は入っているのか》?
   『●《ルールを守》っていない代表格は、民主主義を破壊する
                「選挙妨害を暴力団に発注する」人・アベ様
   『●辺野古「移設」に非ず、《新基地は軍港はじめ、
       普天間にない巨大で多様な機能を備えた一大戦争拠点…》
   『●三上智恵さん《埋められていくのは、辺野古の海だけではない。
                   この国の未来…助けを求める、あなたの声》
   『●巨大新基地建設による辺野古破壊…
      プーチン氏に《主権を行使できていない実例》と指摘されてしまう始末
   『●「在日米軍特権」「日米地位協定」「日米合同委員会」…
                《米国の言うことを聞くお友達は日本だけ》
   『●鈴木耕さん《美ら海を破壊するために、軍事基地を造っている…
                      言い換えれば、サディスティックな政治》
   『●《「ならばどうぞ独立を」とは決して言うまい。
        沖縄をそこまで追い込んだのは本土の側。その責任は重い》
   『●辺野古破壊…《暴力政治への批判…
     それが“勇敢”なんて言われてしまうことが、この国の異様さを物語》る
   『●「普天間飛行場の辺野古移設問題」に非ず、
      息吐く様にウソをついてでもな「辺野古の新基地建設」問題

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https://dot.asahi.com/wa/2019010900010.html

室井佑月気づいて!
連載「しがみつく女」
室井佑月 2019.1.10 07:00 週刊朝日 #安倍政権 #室井佑月

室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。自らの子育てを綴ったエッセー「息子ってヤツは」(毎日新聞出版)が発売中


 作家・室井佑月氏は、安倍政権が国民の望まぬことばかりを進めていると憂う。

この記事のイラストはこちら
イラスト/小田原ドラゴン
https://dot.asahi.com/print_image/index.html?photo=2019010900010_2

*  *  *

 あけましておめでとうございます。といっても、このコラムを書いているのは12月の半ば。

 正月の準備は、真空パックのサトウの鏡餅小を買って、テレビの前に置いとくだけ。

 お正月がやってくるというのに晴れやかな気分になれないのは、安倍政権が沖縄の辺野古の海に土砂を強行的に投入しはじめたからかもしれない(今、12月17日。土砂投入は14日から)。

 ニュースを観ていて、綺麗な辺野古の海が埋められていく様子を、今のこの国と重ねてしまった

 安倍政権は、あたしたちが望んでいないことばかりを進めていく

 外国人労働者たちに対する差別をそのままにし、これから大量の外国人を入れる。それはこの国の人間の、労働環境の悪化や、賃金低下も意味している。

 世界で失敗ばかりしている水道の民営化地産地消できなくなりそうな、種子法廃止。そして、日米地位協定の見直しもせず、沖縄への米軍基地の押しつけ。

 そのくせ、国策として力を入れていた原発の海外輸出はすべてご破算となりそうだ。

 ご破算になって良かった。海外の原発輸出先で、事故が起こったらどうする? 厭な、居たたまれないような気分になっただろう。

 安倍政権が力を入れる政策って、多くの人間が不幸になるものばかりだ

 カジノ解禁もそう。博打は人の不幸で成り立つ商売だもん

 でもって、我々の社会保障費を削りまくり、そのくせアメリカからリボ払いで武器を大量に購入

 みんな気づいて! もう、ちょっとずつ、我々は不幸になってきているんだよ。

<2人以上世帯の可処分所得は1997年の月額49万円をピークに、毎年引き上げられてきた社会保険料の負担増などで、2016年は42万9517円と7万円も減ってしまった年間84万円ものガタ減りある>(2018年1月3日付の日刊ゲンダイDIGITAL)

 この5年で、低賃金の非正規雇用ばかりが増えている。貯金ゼロ世帯が、30%を超えた。時代の流れに合わせれば、うちのお正月も細やかになるわけだ。

 年始から暗いことばかり書いてごめん。でも、年が変わっても、忘れちゃいけないことだから。

 テレビは年末年始の番組ばかりになり、お正月番組が終われば、東京オリンピックの話題一色になるだろう。けれど、その間にも、辺野古の土砂投入は進められていく。そして、細やかなお正月もできない人々は増えてゆく。

 働いているのに、年収が300万円以下の人が40%年収122万円未満の可処分所得しかない 相対的貧困率は、15.7%子どもの貧困は13.9%で7人に1人(15年厚生労働省調べ)。

 世界第3位の経済大国でありながら、これだよ。あたしたちが望んでいるのは、こんなに格差の激しい国だった?

※週刊朝日  2019年1月18日号
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●《69人死亡》を知らないのならば無責任、知っていたのならば冷酷…《お寒いほどのスカスカ》法案を可決

2018年12月10日 00時00分41秒 | Weblog

[※ 《#ケチって火炎瓶》「選挙妨害を暴力団に発注した方は、素直に挙手願います!東京新聞2018年8月27日)↑]



リテラの二つの記事【安倍首相が外国人実習生69人死亡の事実に「知らない、答えようがない」と無責任冷酷答弁! 入管法改正で奴隷拡大させていいのか】(https://lite-ra.com/2018/12/post-4413.html)と、
【安倍政権の国会蹂躙がヤバすぎ! 議長が「やめさせて連れてけっちゅうの!」と言論封殺、自民理事が暴力で妨害も】(https://lite-ra.com/2018/12/post-4415.html)。

   『●『追及力 権力の暴走を食い止める』(望月衣塑子×森ゆうこ著)読了
                           …《今、ジャーナリズムと野党の…》
    《望月衣塑子さんと森ゆうこ森裕子)さんの対談。お二人の共通した
     問題意識は、森友問題加計問題準強姦事件の3つ》

   『●「掲げた政策の大半が失敗」を反省せよ(金子勝さん)…
          「3本の矢…女性活躍…1億総活躍…働き方改革」
   『●現代の徴用工・奴隷制…外国人労働者の 
      この悲惨な現状を何とかしてから出入国管理法改正案を出せ!
   『●《歴代で最低の外相》だけではない、「最低」「最悪」だらけ
               …貧困な「政」なあまりに不幸な国・ニッポン
   『●適菜収氏《安倍政権の実態は新自由主義の売国グローバリズム路線
                        …首相は保守の対極に位置する政治家》

 踏みにじられる国会。先の通常国会は、憲政史上最悪の国会と思われたが、この臨時国会は国会の体をなしていない。《山本太郎議員が抵抗し、“言論の府の死亡だ”“自殺行為”などと訴えたが、安倍政権はまたも国会を踏みにじったのだ》。
 《69人死亡》を知らないのならば無責任、知っていたのならば冷酷…《お寒いほどのスカスカ》法案を可決? この国・ニッポンには、外国人労働者に〝〟人権が無いらしい。
 前代未聞、あまりの醜悪…これがニッポンの国会。言論弾圧、こんな暴挙が許されていいのか。独裁。

 《これを「独裁」「大暴走」と言わずして何と言うか。本日、参院では入管法改正案と漁業法改正案をめぐり、安倍政権が暴挙のかぎりを尽くした》、《議長自ら演説中の議員を「つまみ出してしまえ」と命令する──》、《森議員の演説を実力で止めさせるため、10名余りの衛視が隊列を作って壇上に向け行進を始めていた。異様な光景だった》。1/4の自公お維キト支持者と2/4の選挙にも行かない眠り猫な有権者の皆さんの引き起こしたアベ様自公政権の「独裁」「大暴走」。「権力の監視」をすることもなく、《野党叩きで安倍独裁をアシストするメディア》…野党が「ダラシナイ」? ネゴトは寝てから言ってくれ。暴挙の原因は100%、与党・自公や癒党・お維キト。私企業化で利権に群がり、な~にが「ホシュ」「ウヨク」か。

 《森議員に対し、「ルールを守れ!」のヤジを大合唱》…もう笑う・嗤うしかない。与党・自公や癒党・お維キトは何処まで自己チュウなのか。《ルールを守》っていない代表格は、民主主義を破壊する「選挙妨害を暴力団に発注する」人・アベ様ではないか。モリカケ問題等々も同様。《立法府の長》を気どる、「三権同一」(目取真俊さん)なアベ様が《ルールを守》ってから、言ってくれ。森ゆうこ森裕子)さんの叫びを聞け!

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https://lite-ra.com/2018/12/post-4413.html

安倍首相が外国人実習生69人死亡の事実に「知らない、答えようがない」と無責任冷酷答弁! 入管法改正で奴隷拡大させていいのか
2018.12.07

     (有田議員は安倍首相を指名したが…(参議院インターネット審議中継より))

 臨時国会の最重要法案である出入国管理法(入管法)改正案を、安倍政権が本日、参院の法務委員会と本会議で強行採決し、成立させようとしている。

 しかも、野党は昨日、参院法務委での採決を阻止するため、公明党所属の横山信一委員長の解任決議案を参院に提出したが、本日の参院本会議では、冒頭でいきなり与党が解任決議案の発議者趣旨説明を15分、討論が10分と時間制限をかける緊急動議を出した。つまり、フィリバスター封じに出たのだ

 入管法改正案は国のかたちを変える重要法案であるにもかかわらず、衆院で17時間15分(野党欠席の審議空回し時間も含む)、参院でもたったの20時間45分しか審議されていない。なのに、その問題を訴える主張さえ数の力で時間を制限しようとするとは……。時間制限の緊急動議の投票では、自由党の山本太郎議員が抵抗し、“言論の府の死亡だ”“自殺行為”などと訴えたが、安倍政権はまたも国会を踏みにじったのだ。

 その上、安倍首相は5日に出席した懇親会で、ヘラヘラと笑いながら、挨拶のなかでこんなことを口にした。

(遊説から帰国し)時差が激しく残っているなかにおいて、明日は(参院)法務委員会、2時間出て、ややこしい質問を受ける

 ご存じの通り、野党が失踪した外国人技能実習生の聴取票2892人分(重複22人分含む)を集計したところ、じつに67%にあたる1939人が最低賃金未満で働かされていたことが判明。さらに月の残業時間が80時間以上の「過労死ライン」を越える長時間労働を強いられていたのは292人(10.1%)で、平均月収はなんと約108000円という低さ。また、暴力やセクハラ、いじめなどの受け入れ側の不適切な扱いによって失踪したと回答していた人は7割を超えていた

 本来、こうした集計は政府がおこなうべきものだが、当初、安倍首相と山下法相は聴取票の開示さえ拒否していた。そして、聴取票のコピーを禁じられるなか、野党議員が手書きで写し分析した結果、外国人技能実習生の劣悪な労働環境の実態があきらかになった。今回の外国人労働者受け入れ拡大が技能実習制度を土台にしている以上、こうした実態の見直しをおこなった上で法案をつくり直すほかないが、しかし、安倍首相は法案審議自体を「ややこしい質問を受ける」などと挨拶して会場の笑いを取ろうとしたのである。

 人の生命がかかった深刻な問題に知らん顔する冷淡さ──。それは、「ややこしい質問を受ける」と安倍首相が述べた昨日の参院法務委員会でも露呈した。

 安倍首相入りの参院法務委員会で質問に立った立憲民主党の有田芳生議員は、法務省が野党からの要求によってようやく公開した技能実習生の「死亡事案一覧」を午前の同委に引きつづいて取り上げ、2015〜17年のあいだに技能実習生がじつに69人も死亡していたことを問題視。さらに、自殺したベトナム人技能実習生が遺した遺書に触れ、そこに書き記されていた差別、蹴られ殴られという虐待の事実を紹介した上で、有田議員は「そういう人が一杯いるのに、これをどのように総括して、新しい制度に入っていかれるんですか? 総理にお聞きしたい」と追及した。

 だが、安倍首相は立ち上がろうともせず、なぜか山下法相に向かって親指を向けるばかり。つまり“山下が答弁する”と無言でアピールしたのである。一方の山下法相は手を挙げ、委員長も山下法相を指名。有田議員が「総理に聞いているんだから」「何のために(安倍首相に)来てもらっているんですか!」と声をあげるが、山下法相はお構いなしに「法務省において提出した資料だから」という理由で答弁をはじめたのだ。

 質問者から「総理に訊きたい指名されているのに、肝心の話を大臣に答弁させて、自分はあとからペーパーをただ朗読するだけ……。毎度毎度、こんな楽をしながら「ややこしい質問を受ける」などとよく言ったものだと呆れるが、山下法相の答弁が終わり、いざ安倍首相が立ち上がると、質問に最初に答えなかったことに反発が起こる委員会室をじっとりと睨み、半笑いで“ヤジがうるさい”といつものように文句をつけ、有田議員の質問にはこう答えたのだ。

急にいま、有田委員がお示しになった、亡くなられた例については、私はいまここで初めてお伺いをしたわけでありまして、ですから私は答えようがない


■外国人実習生の死亡人数を平気でまちがえる安倍首相の冷酷

 法務省が公表した資料にさえ目を通していない自分の怠慢を「急にいま示された」などと言うこともどうかしているが、有田議員は質問時に技能実習生がわずか3年のあいだに69人も死亡していたことや、自殺したベトナム人技能実習生が受けた暴力についてはっきり言及している。そうした実態をどう総括するのかを問われたのに、「私は答えようがない」──。「行政府の長」としてあまりにも無責任、そして人としてあまりにも冷酷無残な答弁ではないか。

 そもそも、この、いまごろになって法務省が出してきた技能実習生の「死亡事案一覧」によって、新たな問題が浮かび上がってきた。たとえば、20〜30代であるにもかかわらずくも膜下出血や急性心筋梗塞などで亡くなった人も多く、過労死の可能性も考えられる。さらに、69人の死亡者のうち自殺が6人おり、聴取票の集計から浮かび上がった長時間労働を考えれば過労自死の可能性も出てくる。さらに、首をひねりたくなるのは、溺死がなぜか7人もいることだ。しかも、真冬の1月に溺死したケースもあり、なぜ死にいたったのか、徹底調査が必要であることはあきらかだ。

 そのため、有田議員は「溺死はこの3年間で7人ですよ、おかしいでしょ」「今朝、(和田雅樹)入管局長に訊いても、法務省はわからない(と言う)。そんな異常な事態が起きているのに何で調べないのか、総括しないのか、対策をとらないのか。おかしいでしょ」と追及したが、山下法相は「人の死亡という非常にプライバシーにかかわる問題のため、すべてつまびらかにできてない」と答弁。聴取票を開示しろという要求があがっていた際も「プライバシーを盾にしたが、今度もそれで逃げようというのだ。

 しかし、山下法相に輪をかけて酷かったのは、やはり安倍首相だ。

溺死された方が、3名ですか? 3名おられるというご指摘でございますが、私はその表も知りませんし、その事実が果たして、どういう結果そうなったか、実際3名おられるのかどうかも含めて、存じ上げませんのでお答えのしようがない

 有田議員は「溺死が7人」と何度も述べていた。なのに「3名」と間違えた上、「実際に3名が溺死したかも知らないから答えられない」と言い放ったのである。

 あきらかになっていく技能実習生の非人道的な実態についての追及を「ややこしい質問」と呼び、その質問に答えた結果が、これ。そして、安倍首相はこのまま法案を通そうというのである。

 現状でさえ酷い有り様の技能実習生の状況を直視せず、さらに具体的で実効性のある改善のための対策も打ち出すこともなく、この総理大臣が君臨するなかで外国人労働者の受け入れを拡大させれば、一体どうなるか。これ以上、「人権を平気で蹂躙する国」にしないためには、この法案を廃案にするほかないのである。

(編集部)
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https://lite-ra.com/2018/12/post-4415.html

安倍政権の国会蹂躙がヤバすぎ! 議長が「やめさせて連れてけっちゅうの!」と言論封殺、自民理事が暴力で妨害も
2018.12.07

     (暴挙の限りの安倍首相(首相官邸HPより))

 これを「独裁」「大暴走」と言わずして何と言うか。本日、参院では入管法改正案と漁業法改正案をめぐり、安倍政権が暴挙のかぎりを尽くしたからだ

 まず与党は、野党が提出した参院法務委員会の横山信一委員長と参院農林水産委員会の堂故茂委員長の解任決議案に対し、与党は発議者趣旨説明に時間制限をかける緊急動議を出した。

 その上、その趣旨説明中に参院議院運営委員会の大家敏志理事が壇上で趣旨説明の制限時間を超えていると激昂して、参議院職員に暴言を吐きさらには立憲民主党の白眞勲理事の肩を突くという“事件”を起こし、それによって参院は長時間ストップしたのだ。

 議員の当然の権利である趣旨説明に時間の制限をかけておきながら、“暴言・暴力”によって議会を止めてしまうとは、まったく唖然とするしかないではないか。

 そもそも、先日の衆院本会議でおこなわれた山下法相の不信任決議案の趣旨説明でも時間制限はなく、国民民主党の山井和則議員が約1時間45分にわたって問題点を指摘。外国人技能実習生が追い込まれている過酷な労働実態を細かく紹介したが、そのとき自民党席から「警察に行ったらいいよという信じられないヤジも飛んだ。

 つまり、衆院における山井議員の趣旨説明は、いかに安倍自民党が技能実習生の人権問題に関心がなく、「使い捨ての労働力としてしか見ていないかが露わになる非常に意味のある時間となったわけだが、こうした国会における言論の自由をきょう与党は数の力で奪ったのである。

 この安倍自民党の暴走について、自由党の森ゆうこ議員は、堂故委員長の解任決議案の賛成討論のなかで言及。森議員といえば2004年、年金制度改革関連法案の成立を阻止するための委員長解任決議案の趣旨説明で、じつに3時間1分におよぶ演説を展開。これは戦後の国会で最長となる記録だが、当時を振り返って、安倍自民党がいかに横暴な国会運営をおこなっているかに切り込んだのだ。

当時の自民党は、当時の与党は、非常に懐が深かった。言論の府、立法府、この責務の重要性……言論封殺することなく、発言を認められました
(当時は)新人の私から見ても水を漏らさぬ国会運営。少数意見を尊重し、間違っても『手続きに瑕疵がある』『言論封殺』『民主主義の崩壊』、そんなことを言われるような議会運営をしたところは見たことがありません

 たとえ強行採決をしても文句が出ないよう、自民党は野党の意見に耳を傾け、国会運営に気を配っていた。それがいまはどうか──。森議員の怒りはもっともだ。

 というのも、安倍首相が「70年ぶりの抜本改革」と述べた漁業法改正案は、地元漁業者を優先してきた漁業権知事の裁量で地元外の企業に与えることを可能にるなど、地元の零細漁業者にとって死活問題の大企業優遇法案。にもかかわらず、衆院農水委員会でこの法案は4日(約10時間30分)、参院農水委員会ではたったの2日しか審議されていない。

 さらに、昨日の参院農水委員会では、それまで理事会で「非公開」とされ提出を拒まれてきた、漁業権の民間開放などについて議論した国家戦略特区ワーキンググループの議事録を、委員会の終盤になって長谷成人水産庁長官が「公開しても構わない」と言い出して紛糾。森議員の質問の最中に委員会は休憩となったのだが、堂故委員長は野党理事らがまだ着席もしていないのに委員会を再開、吉川貴盛農水相に発言を求め、森議員の質問権を奪ったのだ。

 出せるはずの資料を隠しつづけ、公平中立が求められる委員長職権で政府・与党に有利な運営をおこなう。これは入管法改正案を審議してきた法務委員会もまったく同様で、審議を尽くすという大前提を捨て、「臨時国会で成立させる」という安倍首相の方針に沿おうとしかしていない結果の話だ。

 そのくせ、きょうの参院本会議での森議員の趣旨説明では、15分の時間制限をかけた上、与党議員らはその時間を少し超過しているだけの森議員に対し、「ルールを守れ!」のヤジを大合唱

 だが、「森姐さん」こと森議員は、そんなヤジで怯むタマではない。それどころか、与党議員らに向かって、こう吠えたのだ


■森ゆうこ議員に参院議長が「やめさせて連れてけっちゅうの!」と言論封殺

ルールを守れ、ルールを守れと必死に叫んでおられますけど、その元気があるなら、公文書改ざん民主主義のルールの根幹を壊した安倍政権そのものに対してルールを守れと言うべきではないですか!
民主主義のルールを守ってないのは、どこの誰ですか。外国人技能実習生の個票、私は手で書き写すためにやっていましたよ。そうしたら自民党の理事が来て、なんて言ったんですか。『好きでやっているんだろう。好きでやっているわけじゃありませんよ! 
 文書は改ざんする、資料は出さない。私も好き好んで厚生労働省の地下室に行って労働実態調査の個票を探しに行ったり、近畿財務局に乗り込んだり、そんなことを好きでやってるわけじゃないんですよ! 我々は議論の前提にさえ立っていない議論を始める前に資料を出せ! 改ざんするな!

 議論の前提にさえ立っていないとは、まったく森議員の言うとおりだが、伊達忠一・参議院議長は「森くん、簡単にしないと発言を禁じます!」とカットイン。しかし、森議員は「言論封殺には反対しますときっぱり宣言して、今度は自民党議員に語りかけた。

自民党のみなさんにひとつ言いたいよ。主要農作物種子法や農協改革法や今回の漁業法、入管法改正、みんなね、ほんとうは私も反対だと、酷い法案だと、言ってくるんですよ。今回の漁業法だって『ほんとうは反対だ』って言ってきた人、いるでしょう? 
 だったら反対しなさいよ! だったらこんなでたらめな法案、出させるな! いままでの自由民主党なら、今回の漁業法や入管法改正案なんていう、こんなでたらめな法案を、自民党が出させませんでしたよ! どうしちゃったんだ自民党!

 こう述べているあいだも、森議員に浴びせられる怒号が響き渡る本会議場。そして、ついには伊達議長が「やめさせろ、やめさせて連れてけっちゅうの!」と言い出したのである。

 議長自ら演説中の議員を「つまみ出してしまえ」と命令する──。しかも、参院議員である無所属の小西ひろゆき議員は、そのときどのようなことがおこなわれていたか、こうツイートしている。

本会議場では、伊達議長の命令により森議員の演説を実力で止めさせるため、10名余りの衛視が隊列を作って壇上に向け行進を始めていた異様な光景だった
 ちなみに、安保国会で私は一時間以上の演説を行ったがこのような実力行使はなかった


■外国実習生の死亡事案を読み上げる有田芳生議員にヤジを浴びせる自民議員

 こんな暴挙を国会で繰り広げるとは、なりふり構わない安倍政権の強権性をあらためて突きつけられたかたちだが、しかし、森議員は与党議員らから浴びせられる怒声にも伊達議長の恫喝にも言論で立ち向かい、安倍政権の暴走を、真正面からこのように批判したのだ

どんな質問したってまもとに答えないじゃないですか! 公文書改ざんしても麻生大臣が居座ってるじゃないですか! ルールを破ってるのは安倍内閣だ! ルールを守れと言うなら、安倍首相に言え! なんで公文書改ざんの責任を、自殺者も出てるのに、麻生大臣はとらないんだ、おかしいでしょ!

 このあと、森議員は理事に降壇を促され演説をやめざるを得なくなったが、森議員の訴えはあまりにも当然すぎるだろう。

 いや、森議員だけではない。参院法務委員会・横山委員長の解任決議案の趣旨説明に立った立憲民主党の有田芳生議員は、昨日になって法務省が出してきた技能実習生の「死亡事案一覧」により、2015〜17年のあいだに技能実習生がじつに69人も死亡していたことが判明したことを取り上げたが、与党議員らは趣旨説明にかけられた時間制限を超過しているとして、またも次々に大きなヤジを飛ばした。

 昨日の参院法務委員会では、死亡者69人の問題について質問を受けた安倍首相がヘラヘラと笑いながら「私はいまここで初めてお伺いをしたわけでありまして、ですから私は答えようがない」などと答弁。人の生命にかんする問題なのにまったくその重みを自覚していない姿勢が露呈したが、有田議員にヤジを飛ばした与党議員らもまったく同じだ。

 この、あまりに軽薄すぎるヤジに包まれた議場のなかで、有田議員はこう憤った。

ひとりひとりの外国人労働者が、この日本にやってきて、どのように大変な思いをして、苦しい思いをして、この日本で亡くなっていかざるを得なかったのか。あなたたちはその現実を知らないだろう!

(「死亡事案一覧」を読み上げ)ベトナム、22歳男、就寝中にて死亡。不詳の内因死。中国、36歳男、溺死。(ヤジに向かって)あなたはこういう現実を知りなさい! モンゴル、27歳男、自宅で首を吊って死亡。ベトナム、22歳男、溺死。(再びヤジに向かい)あなたの知らない現実を知りなさい! 中国、28歳男、凍死。ベトナム、21歳女、低酸素脳症……
こんなことが69人、この3年間に明らかになっていながら、法務省も与党も自民党も、明らかにしてこなかった! あなた方に、人間の苦しみや悲しみが、わかるのか!
これはただの69件の死亡事案ではありません。ここには、69人ひとりひとりの、あなたと同じ人生があるんだ!



■それでもまだ野党叩きで安倍独裁をアシストするメディアの責任

 こうして死亡事案がようやく出てきたのに、しかし安倍政権はきょう、これらの死亡にいたった調査に乗り出すこともなく、技能実習生たちの劣悪な労働実態への具体的かつ実効性のある対応策を打ち出すこともなく、法案を強行採決しようとしているのだ。

 漁業法改正案も同じだ。参院本会議で堂故委員長解任決議案の賛成討論に立った共産党の紙智子議員は、漁業者からの“戦後、漁業法ができたとき、浜は喜びに沸き上がった”という声を紹介するなかで、胸を詰まらせたように「浜のみなさんが沸き立つ審議をしようではありませんか」と涙声を振るわせて切々と訴えた。しかし、その後の参院農水委員会では、与党から誰ひとり法案の賛成討論に立つことなく漁業法改正案を可決。賛成討論もしないできない法案を、安倍自民党は審議を打ち切ってゴリ押ししたのだ。

 安倍首相は臨時国会の所信表明演説で、「長さゆえの慢心はないか。そうした国民のみなさまの懸念にもしっかりと向き合ってまいります」と語った。だが、実態はどうだ。法案審議の中身でも、国会運営でも、数の力ですべてをねじ伏せ、データの捏造や深刻な問題が浮上してもまったく取り合うことなく、「言論の府たる国会の言論の自由を封じ込めた。これこそを「独裁」と呼ぶのではないか。

 だいたい、有田議員や森議員らが安倍政権の強権性を訴えた当然の趣旨説明に対し、与党議員らは時間超過を理由にして「ルールを守れ!」と鬼の首をとったようにヤジを飛ばしたが、演説時間は有田議員が約20分、森議員は約25分にすぎず、わずかな超過でしかない。だいたい、趣旨説明に制限をかけること自体が暴挙なのに、何が「ルールを守れ」だ。森議員が言うように「ルールを守れと言うなら、安倍首相に言え!」だろう。

 しかし、有田議員や森議員の趣旨説明に対し、テレビは「野党の引き延ばし作戦」などと表現していた。法案の問題点を追及もせず、「与野党の攻防」なる実態にそぐわない言葉で何か報じたつもりになって、国会の言論がねじ伏せられた現実を伝えない──安倍政権の独裁化を可能にしているのは、メディアの責任にほかならないのだ。

 いまなお、国会では入管法改正案と漁業法改正案の採決を阻止すべく、野党の抵抗がつづいている。法案をこのまま通せば、安倍首相はさらに「独裁」に磨きをかけていくことになるだろう。だからこそ、国会を蹂躙しつづけるこの瞬間を、しっかりと目に焼き付けなければならない。

(編集部)
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●自己責任論な人々…斎藤貴男さん「いざ自分の命が絶たれる時に、己がどういう人間だったかを理解できる」

2018年11月14日 00時00分47秒 | Weblog


沖縄タイムスの磯野直記者によるコラム【[大弦小弦]長さ1.5メートル、幅1メートルの独房に押し込められ…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/340576)。
日刊ゲンダイの斎藤貴男さんによるコラム【二極化・格差社会の真相/安田さん解放 人命の為に使う税金ほど有意義なものはない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241088)。

 《▼内戦下のシリアで武装勢力に3年4カ月も拘束され、生還したジャーナリストの安田純平さん(44)が2日に開いた記者会見…▼会見は「何が起きたのか、可能な限り説明することが私の責任」と2時間近く。体験を詳細に語ることで、シリアの惨状に少しでも関心を寄せてほしいとの思いは痛いほど伝わった…世界の実情を私たちに伝えようとして40カ月も虐げられた人を、さらに痛めつける社会は異常だ》。
 《堂々たる心情を聞いてなお小ざかしい自己責任論を振りかざし、誹謗中傷を浴びせ続けている人々に言おう。いいかげんにしろ少しは恥というものを知れ》。

   『●『ルポ戦場出稼ぎ労働者』読了
    「帯より、「世界中から集められる、貧しい派遣労働者たち! 
     自ら出稼ぎ労働者となり、単独潜入取材した記録!
     民営化の果て、その現場とは?」
       ファルージャ 日本人人質拘束事件

   『●「18歳選挙権」にさえ無関心?: 
       血税と赤紙と、そして、(経済的)徴兵制への第一歩か?
   『●安田純平さんの安否が大変に心配: 
     官邸は一体何をしているのか? 後藤健二さんの対応と同じ過ち・・・
   『●[声明が撤回されました]「国境なき記者団」が
       安田純平さんについての記事・声明を公開……
   『●安田純平さんの無事な解放を祈る… 
     「ではなぜ読者や視聴者はシリアが危険だと知っているのか」?
   『●自己責任であり、「公共の迷惑」なのか?: 
      青木理さん「「知る権利」を保障し、「公共の利益」である」
   『●異常過ぎる非情な自己責任論者達… 
      安田純平さんの「罪は、人々が『お上』と呼ぶ政府に反抗したこと」?
   『●「自己責任などと声高に言わずに出掛けていくのは、
        使命感からだ。…安田純平の解放を心から喜びたい」
   『●《「ひどい環境から解放されて良かったね」とねぎらわれ》ても、
                      帰国しても《ひどい環境》が待っている
   『●無事帰国した安田純平さんに、是非、現地の様子や
        拉致事件の全貌、生還できた教訓等々を聞いてみたい
   『●「紛争地での取材やメディア、ジャーナリズムの原則論」…
               「政府高官が建前でも原則論を口にできぬ国」
    「『久田将義責任編集TABLO』…の青木理さんの記事
     【安田純平さん帰国について想うこと 「アメリカ政府がジャーナリズム
     原則論をコメントした意義」|青木理】…《安田純平さんが解放され、
     無事帰国した。なによりもそれを喜びたい。一部ではいまだに
     「自己責任論」などを振りかざし、安田さんに罵声を浴びせる連中も
     いるらしいが、世界でも珍しいほど馬鹿げた議論
     これ以上、私はつきあいたくもない》」

 週刊朝日の記事【シリア人質、安田純平氏が語った紛争地取材と「自己責任」】(https://dot.asahi.com/wa/2018110600023.html)によると、《だが、世間が期待したのは、「自己責任論への総括」であり、「謝罪であったのは明らかだった。2004年、安田さんがイラクで人質になると、政治家や世間は「自己責任論」をぶちまけ、その後も批判が収まることはなかった》。
 マガジン9の【雨宮処凛がゆく! 第465回:貧すれば、ゼロトレランス〜14年前の「自己責任」論から振り返る〜の巻】(https://maga9.jp/181107/)によると、《この会見を受けても様々な意見があるが、拘束中のことを知れば知るほど「よく耐えられたものだ」という気持ちが湧いてくるのは私だけではないはずだ。しかし、安田さんがシリアへ足を踏み入れたことへのバッシングは一部でいまだ続いているようだ。そんなものを見ていて思い出したのは、2004年、イラクで高遠菜穂子さんら3人が人質になった際に起きた恐ろしいほどの「自己責任」バッシングだ。イラクにボランティアなどとして入った3人がとらわれ、武装勢力が日本政府に自衛隊撤退を要求したという事件である。安田さんも同時期、1度目の拘束をされており激しいバッシングに晒された。私はあの瞬間が、この国の大きな分岐点ではないかと思っている。ちなみにあの時のバッシングは、私にとってはまったく他人事ではなかった。なぜなら、私もその前年、イラク戦争が始まる1ヶ月前にイラクに行っていたからである。…誰だって、間違える時はある。そして誰だって、予期せぬトラブルに巻き込まれることがある。その時に「自分を責めないで」と優しく手が差し伸べられる社会と、「自己責任だ」と、再起不能なまでに叩きのめされる社会。一体、日本とタイで、何をどうしてどうやったらここまでの差がついてしまったのか。なぜ、タイの人は冷たく「自己責任」と突き放したりせずにいられるのか…最後に。安田さんの「自己責任」を問う報道は多くするのに、「世界で最悪の人道的危機」にあるシリアの状況についてまったく報じないメディアって一体なんなんだろう、という疑問を本気で考え始めると、これはこれで本当に怖くなってくる》。

 斎藤貴男さん《いいかげんにしろ。少しは恥というものを知れ》! 全く同感。
 磯野直記者《世界の実情を私たちに伝えようとして40カ月も虐げられた人を、さらに痛めつける社会は異常だ》、雨宮処凛さん《「自己責任だ」と、再起不能なまでに叩きのめされる社会》…ニッポン、一体どんな社会なのか…?
 斎藤貴男さん《ここまで書いてもわかってもらえない人は仕方がない。一生、必死に生きる他人をあざ笑い続けていくがいい。いざ自分の命が絶たれる時に、己がどういう人間だったかを理解できるだろう》。
 《人でなし》なアベ様らによって、社会的には《いざ自分の命が絶たれる時》が迫っているのに、この国の1/4の自公お維キト支持者の皆さんや2/4の選挙に行きもしない眠り猫な皆さんの呑気ブリときたら。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/340576

[大弦小弦]長さ1.5メートル、幅1メートルの独房に押し込められ
2018年11月6日 07:19

 長さ1・5メートル、幅1メートルの独房に押し込められ、立つことも体を伸ばすこともできない。鼻息の音でも拷問され、いつ処刑されるか分からない恐怖が続く。自分だったら耐えられるだろうか

▼内戦下のシリアで武装勢力に3年4カ月も拘束され、生還したジャーナリストの安田純平さん(44)が2日に開いた記者会見。拘禁生活の具体的な説明に、自分に身を置き換えて想像すると身震いした

▼会見は「何が起きたのか、可能な限り説明することが私の責任」と2時間近く。体験を詳細に語ることで、シリアの惨状に少しでも関心を寄せてほしいとの思いは痛いほど伝わった

▼それでも「自己責任」を振りかざすバッシングはやまない。冒頭で政府に謝罪したが、「反省が足りない」などと言う

▼思えば2004年、イラクで3邦人が人質なった際、自己責任論の口火を切ったのは小泉純一郎首相や閣僚だった。自衛隊を派遣した政府への批判をかわすためとの見方が強いが、人々の心のパンドラの箱を開けた。言ってもいいんだと

▼それから14年。今のところ、安倍政権の誰も自己責任を問うていない。なのに声高に叫ぶ者が後を絶たないのは、この言葉が社会に根付いてしまった証しか世界の実情を私たちに伝えようとして40カ月も虐げられた人を、さらに痛めつける社会は異常だ。(磯野直
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/241088

斎藤貴男 ジャーナリスト
1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。


二極化・格差社会の真相
安田さん解放 人命の為に使う税金ほど有意義なものはない
2018/11/07 06:00

     (自国民の救出に全力を尽くすのが政府の仕事
      (会見する安田純平氏)/(C)日刊ゲンダイ)

 「解放に向けて尽力していただいた方々に、おわび申し上げますとともに、深く感謝申し上げます」

 ジャーナリストの安田純平さん(44)が2日、記者会見した。堂々たる心情を聞いてなお小ざかしい自己責任論を振りかざし、誹謗中傷を浴びせ続けている人々に言おう。

 いいかげんにしろ少しは恥というものを知れ

 私は安田さんと格別に親しい仲でもない。10年も前に何かの集まりで同席し、多少の会話を交わしたことがあるだけだ。

 とはいえ彼がシリアで拘束された時には当然、複雑な思いが錯綜した。本人も会見で「自業自得」だったと述べていたが、ああなる危険も覚悟の上で、彼は戦場に足を踏み入れたのである。

 だが“自己責任”の報いは、3年4カ月にも及んだ地獄の日々で、すでに十分すぎるほど受けているそれでも許されないと叫ぶ者は、「殺されればよかったのにと残念がっているのと同じだ

 こんなものは、もちろん右だの左だのの問題とは本質的に異なる。単なる人でなしの所業である。

 ジャーナリストは戦場に出かければよいというものではない。イラク戦争に特派されて米軍に取り込まれ、民家まで砲撃した連中を「私たちの部隊」と称えてみせるに至った大手紙やテレビの記者も珍しくなかった。

 安田さんは、そうなる可能性を排除した方法で、戦場に渡った。成果も必ず公にされよう。

 つまり本物だ。だから、たとえば4日付の毎日新聞に、英紙「タイムズ」や仏紙「ルモンド」、韓国紙「朝鮮日報」の東京支局長らが、彼に惜しみない敬意を払いつつ、「報道の使命、理解してと訴える談話を寄せてくれているのだ。

 私はジャーナリストを特別扱いしろと言いたいのではない。拘束された人間が誰であろうと、自国民の救出に全力を尽くすのが政府の仕事だ。税金? 日本政府が今回果たした役割はまだ不明だが、人命のため一定の金額を負担したとすれば、これほど有意義な税金の使い道がまたとあろうか

 安田叩きをもくろんだらしい「週刊文春」と「週刊新潮」(11月8日号)が、タイトルとは裏腹の温かい記事を載せていた。当たり前だ。取材して、にもかかわらず“自己責任”をわめき立てていられる記者や編集者なら、もはや人間失格である。

 ここまで書いてもわかってもらえない人は仕方がない。一生、必死に生きる他人をあざ笑い続けていくがいい。いざ自分の命が絶たれる時に、己がどういう人間だったかを理解できるだろう
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