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●内閣官房参与は《過去には…書類送検された経歴もある》…《菅首相が任命拒否した学術会員候補6人の方が…社会的な信用性》は遥かにあり

2021年05月19日 00時00分12秒 | Weblog

[※歴代自民党内閣は「国民のために働」いていなかった!? 縁故主義・政権の私物化もアベ様から《継承》 (日刊ゲンダイ 2020年10月14日)↑]


(20210515[])
野尻民夫氏による、リテラの記事【内閣官房参与の高橋洋一が日本のコロナ感染者数を「この程度のさざなみ」「笑笑」と暴言ツイート…菅首相にも共通する棄民思想】(https://lite-ra.com/2021/05/post-5881.html)。
石井紀代美記者による、東京新聞の記事【「政権中枢の軽率な認識、不安」…高橋内閣参与の「さざ波」評価に医療関係者が苦言】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/103692)。
日刊ゲンダイのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/さざ波以上に「笑笑」が問題 高橋洋一氏は人としてダメだ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/289109)。

 《国民の命と健康を軽視しているとしか思えないおざなりコロナ政策を連発している菅政権だが、その人命軽視ぶりを証明するようなとんでもないツイートを内閣官房参与がおこなっている。内閣官房参与を務める高橋洋一氏が、昨日5月9日ツイッターで、国別の100万人あたりのコロナ感染者数を示すグラフの画像とともに、こうツイートしたのだ。…》
 《内閣官房参与の高橋洋一・嘉悦大教授のツイートに波紋が広がっている。日本の新型コロナ感染状況を他国と比較して「さざ波」と表現。国会やネットで批判が相次ぎ、大波となって本人に返ってきた格好だ。その後、高橋さんは「日本の状況を客観的に分析するのがモットー」などと書き込んだ。新たな疑問がわいた。「さざ波」という評価に至る高橋さんの分析は「客観的なものなのだろうか。(石井紀代美)》。
 《反五輪なら見に行かなければいいだけって、あんた、何様 こっちは税金から開催費用を払わされているんだけど。つか、そこまでいうなら、膨らみに膨らんだ五輪開催費の3兆円、ゴリゴリの賛成派のお財布から出してくださいよ。これが大学の先生までしてる経済学者のいうことか? …お亡くなりになった人が1万人、後遺症で苦しんでいる人もたくさんいるのに、なぜ笑う? 思うに人としてダメなんだな、この人。》

 『●消費税増税は格差を助長するだけ』…へぇ~、消費税〝増税〟には反対していたのね? 不思議。消費税制そのものというよりも、その当時の〝増税〟に反対していたのかな。《財務省の手口を知り尽くした元財務官僚で、安倍政権下で財務省とガチンコ勝負を戦った高橋氏》!?

   『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
      《病的な嘘つき》アベ様…全てのアベ様の「政」のデタラメさ
    《室井 前川さんは会った人から嫌われないでしょうね。
     あったかい感じがするもん。嫌いだって言ってる人って、高橋洋一さん、
     八幡和郎さん、岸博幸さんとか、安倍応援団か国家戦略特区の利権に
     関係している人たちばかりですもんね。》

   『●「規制改革のプロセスに一点の曇りもない…
     加計ありきなどという指摘は全くの虚構」…国家戦略特区WG原英史氏
    《また、政策工房の代表取締役会長は高橋洋一氏で、その高橋氏は
     特区ビジネスコンサルティングの顧問を務めていた。その高橋氏は
     財務省キャリアOBで、キャリア時代、規制改革を進めた
     小泉・安倍内閣で「改革の指令塔」として活躍。特に小泉内閣では
     当時、経済財政政策担当大臣・竹中平蔵の補佐官を務めた

   『●山岡俊介さんが国際医療福祉大学・高木邦格氏に提訴された
     民事訴訟の判決…谷口安史裁判長、そりゃぁ、ないでしょ!?
    「国家戦略特区ワーキンググループ(WG)の原英史座長代理…ウィキペディア
     …によると、《原 英史(はら えいじ、1966年)は日本の文筆家で、
     政策コンサルタント、元通産省・経産省職員。…株式会社政策工房を
     設立(会長:高橋洋一、社長:原英史、主任研究員:黒澤善行)。
     政策コンサルティング業を営む。…2013年、産業競争力会議民間議員
     竹中平蔵のサポート役を務めた》」

   『●西日本新聞【例えるなら、こんな話か。授業が始まるのに数人の
     子が…】…取り巻きが《デマを流してまでも、必死で政権擁護》の醜悪
    「リテラの記事【甘利明、下村博文、高橋洋一、橋下徹も……日本学術会議
     を攻撃する言説は菅政権を擁護するためのフェイクだらけ】」
    「《例えるなら、こんな話か。授業が始まるのに数人の子が教室に入れて
     もらえなかった》…教師による学級崩壊間近。取り巻き教師が
     《デマ流してまでも、必死で…擁護する》醜悪な事態。
     《デマだけではなく、悪質なミスリードも目立つ》。
      醜悪な面子…《甘利明、下村博文、高橋洋一、橋下徹…》。
     《御用ジャーナリスのみならず、…菅官邸の中枢に近い人物たち》」

   『●リコール対象はコチラなのでは? 大阪市廃止「ト」構想の《関連経費
      として投入された公金は100億円を超える》、さらに公明党と密約
    《ちなみに、嘉悦大学には維新擁護を繰り返してきた高橋洋一
     内閣官房参与が所属している》

   『●アベ様一族…元最低の官房長官や副首相、〝箕部幹事長〟、無《責任
      政党》やお維の連中、《下足番》新聞やアベ様広報紙などのメディア
    《元泥棒で嘉悦大学教授の高橋洋一は、〈どこまでも「疑惑あり」という
     野党の印象操作の感がある〉〈5000円の会費は異常な廉価とも
     いえない>(「現代ビジネス」19年11月18日配信)と
     世間離れしたウルトラ擁護。》

 《さざ波以上に「笑笑」が問題》《こんな男をアドバイザーにし、そのアドバイスを有難がっている菅首相ってどうよ?》(室井佑月さん)…アベ様と言い、カースーオジサンと言い、取り巻き連中の酷さよ。そして、(リテラ)《高橋氏は菅政権の内閣官房参与だけでなく、大阪市の特別顧問も務めていた》《高橋氏は2012年から橋下徹氏の肝いりで大阪市特別顧問も務めていたが、大阪の医療体制を脆弱化させた維新の新自由主義政策にも影響を与えてきた》。(室井佑月さん)《町山智浩さんが高橋氏の去年5月11日のtwitterをあげていて、苦笑いしちゃったよ。そこには『コロナ対策は大阪モデルが政府よりも東京よりも断トツで優れている』というタイトルの、『現代ビジネス』にご自分(高橋氏)が書いた論文があげられていた》。お維ともズブズブ。(リテラ)《こんな人物が公職に就く恐怖》。《現実を直視せず、「コロナはたいしたことない」とトンデモ主張したり、1万人死者が出ても「さざ波」と笑うような人間周囲に置く》アベ様やカースーオジサン。

 東京新聞の記事【菅首相 「さざ波」投稿の高橋内閣参与は「謝ったと思っている」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/103778)によると、《菅義偉首相は12日、国内の新型コロナウイルス感染状況を「さざ波」と表現した高橋洋一内閣官房参与について「反省の弁を述べている。本人が謝っていると思っている」と官邸で記者団に語った。…その上でこうした状況の中で、高橋氏が日本の感染状況を「さざ波」と表現したことについて、記者が「この発言を、撤回すべきだと考えますか」と質問。これに対し、「あのう、個人がツイッターでそうしたことに対しての反省の弁を述べているんじゃないでしょうか」と答えた。さらに記者が「個人の発言ですけれども、総理は任命権者です感染症を揶揄したとも受け取れる表現ですが、許容できますか」と尋ねると、首相は「あのう、そこは本人が謝ってるというふうに思ってます」との認識を示した。高橋氏は9日、自身のツイッターで「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿し、インターネットで「亡くなった人への配慮を欠く」などと批判を浴びた。11日になって「世界の中で日本の状況を客観的に分析するのがモットーなので、それに支障が出るような価値観を含む用語は使わないようにします」とツイートし、釈明したものの、明確な発言への謝罪や撤回はしていない》。
 日刊ゲンダイの記事【高橋洋一氏は参与に、学術会議は拒否…菅首相の人選基準は】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/289005)によると、《重要なのは高橋氏が首相に対して直接、意見を言ったり、情報提供や助言を行ったりする内閣官房参与だということだ。高橋氏の発言について、加藤官房長官は11日の会見で「参与は非常勤。コメントは差し控えたい」とはぐらかしていたが、一国のトップのブレーン的な役割を担う人物は単なる一民間人とは違うだろう菅首相は一体どんな基準で高橋氏を参与に任命したのか。振り返れば菅首相は総理大臣就任早々、日本学術会議が推薦した会員候補6人の任命を拒否。国会で野党議員から、その理由を問われると、「総合的・俯瞰的」「多様性が大事だということを念頭に判断」と繰り返していた。高橋氏は元財務官僚だが、過去には窃盗容疑で書類送検された経歴もある。単純比較はできないものの、菅首相が任命拒否した学術会員候補6人の方が、よっぽど社会的な信用性はあるのではないか。結局、菅首相の人選基準の認識は曖昧、いい加減だということ。学術会議会員の任命を拒否した理由の「総合的・俯瞰的」「多様性」は後付けの屁理屈だということが、今回の件であらためてハッキリしたと言っていい》。

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https://lite-ra.com/2021/05/post-5881.html

内閣官房参与の高橋洋一が日本のコロナ感染者数を「この程度のさざ波」「笑笑」と暴言ツイート…菅首相にも共通する棄民思想
2021.05.10 07:30

     (高橋洋一Twitter)

 国民の命と健康を軽視しているとしか思えないおざなりコロナ政策を連発している菅政権だが、その人命軽視ぶりを証明するようなとんでもないツイートを内閣官房参与がおこなっている。

 内閣官房参与を務める高橋洋一氏が、昨日5月9日ツイッターで、国別の100万人あたりのコロナ感染者数を示すグラフの画像とともに、こうツイートしたのだ。

〈日本はこの程度の「さざ波」。これで五輪中止とかいうと笑笑

 グラフは、インド、カナダ、ドイツ、イタリア、アメリカ、日本、イギリスを比較したもので、たしかにその比較では、日本は低水準で推移している。

 しかし、周知のとおり、日本でもすでにコロナによる死者は1万人を超えている。しかも、現在大阪では医療崩壊状態で、多くの人が適切な治療を受けられず、毎日のように数十人の死者が出ている。にもかかわらず「この程度のさざ波」などと評し、あげく笑笑と結び笑いネタのように扱うとは。言っておくが、高橋氏は菅政権の内閣官房参与だけでなく、大阪市の特別顧問も務めていた

 人数の多寡にかかわらず、そもそも死者が出ている問題について「この程度のさざ波」とか「笑笑」とか平気で言えるのは高橋氏が人命そのものを軽視しているからにほかならない

 それに高橋氏のこのツイートは倫理的な問題だけでなく、現実認識としても誤っているだろう。このグラフにはない、ニュージーランド、オーストラリア、台湾などと比べれば、人口あたりの死者数は日本のほうが断然多い。また、このグラフの右端を見れば、日本の感染者数はイギリスを上回っている。ワクチン接種が進む欧米各国が低下傾向に入っているのに対して、ワクチン接種が遅れ変異株が猛威をふるっている日本では、これからまだ感染者数も死者数も増加していく途上にある可能性が高いのだ。

 高橋氏は財務省出身の経済評論家で、あの竹中平蔵氏とも関係が深いバリバリの新自由主義者。安倍政権時代から応援団として様々なメディアで政権擁護発言を繰り広げていたが、菅政権発足直後の昨年9月から内閣官房参与を務めている。菅政権の新自由主義路線を象徴する一人だ

 コロナをめぐっては、日本のコロナ対応を成功と主張し、今年2月にも「6000人死んでると言うけど、たいした話じゃない」と発言したり(BS朝日『激論!クロスファイア』)、4月14日にも自身のYouTubeチャンネルにアップした動画で、大阪で新規感染者が超えていることについて「世界レベルから見ればさざ波」「ほとんど数字の誤差の範囲、世界から見ると」など半笑いで語るなど現実を見ず人命軽視の発言を繰り返してきた


高橋洋一は内閣官房参与として、54日にも菅首相と会談 こんな人物が公職に就く恐怖

 高橋氏はつい先日5月4日にも菅首相と公邸で会談、「経済とコロナについて質問された」と明かしている。

 こんな人物を内閣官房参与に抜擢しアドバイスを求めるとはどうかしているが、しかし、これこそ菅首相の本質とも言える。菅首相は今年1月、「コロナはインフルエンザと変わらない」「普通の病気と同じように扱え」などと語ってきた大木隆生・東京慈恵会医科大学教授と会談。大木教授の「医療崩壊ということばが盛んに言われているが、97%、96%のベッドがコロナに使われず、一般の医療に使われており、余力が日本にはある。民間病院が、商売として『コロナをやりたい』と思うぐらいのインセンティブをつければ、日本の医療体制は瞬く間に強化される」などという話に、「久しぶりに明るい話を聞いた」とのんきな感想を語ったことがある。

 現実を直視せず、「コロナはたいしたことない」とトンデモ主張したり、1万人死者が出ても「さざ波」と笑うような人間周囲に置く。こうした菅首相の姿勢が、菅政権のおざなりコロナ政策・棄民政策を生み出しているのではないか。

 高橋氏は2012年から橋下徹氏の肝いりで大阪市特別顧問も務めていたが、大阪の医療体制を脆弱化させた維新の新自由主義政策にも影響を与えてきた

 今回の高橋氏のツイートは、当然ながら大きな批判を受けており、内閣官房参与更迭を求める声も上がっている。〈#高橋洋一内閣官房参与の更迭を求めます〉というハッシュタグは5万以上リツイートされている(10日未明2時現在)。前川喜平・元文科事務次官は〈高橋洋一内環官房参与を参考人で呼んで国会で真意を質すべきだ〉とツイートしていたが、その通りだろう。

 高橋洋一・内閣官房参与を追及するのはもちろん、この発言に関する菅首相の認識も問うべきだろう。

野尻民夫
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/103692

「政権中枢の軽率な認識、不安」…高橋内閣参与の「さざ波」評価に医療関係者が苦言

2021年5月12日 09時38分

     (高橋洋一氏)

 内閣官房参与の高橋洋一・嘉悦大教授のツイートに波紋が広がっている。日本の新型コロナ感染状況を他国と比較して「さざ波」と表現。国会やネットで批判が相次ぎ、大波となって本人に返ってきた格好だ。その後、高橋さんは「日本の状況を客観的に分析するのがモットー」などと書き込んだ。新たな疑問がわいた。「さざ波」という評価に至る高橋さんの分析は「客観的」なものなのだろうか。(石井紀代美)


 「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」。高橋さんは9日午前、自身のツイッターでこう発信した。投稿には、日本を含む8カ国の100万人当たりの新規感染者数を追うグラフを添付。インドやフランス、米国など、起伏の激しい国に比べると、確かに日本の動きは、グラフ下方をはっている。これがさざ波に見えたようだ。

     (高橋洋一氏のツイート)

 しかし、ネットでは「亡くなられている方もいる中、さざ波笑笑とは神経を疑う。危機感がない」などと批判がわき起こった。高橋さんは11日に同様のグラフを貼り付け、「日本の状況を客観的に分析するのがモットーなので、それに支障が出るような価値観を含む用語は使わないようにします」とつぶやいた。撤回や謝罪の言葉はなかった。

 本人の考えを聞こうと電話すると「今ちょっと立て込んでいるので」「これから会議なので」。記者が「さざ波発言の件で」と尋ねると「だからその関係で…。メールでください」と電話が切られた。メールを送ったが、11日夕の時点で返答はない。

 この発言とグラフ。何か釈然としないところがある。どこがどうおかしいのか専門家に聞いた。

 インターパーク倉持呼吸器内科(宇都宮市)の倉持仁院長は「新規感染者数を国単位で見て過小評価する手法は前からあった。だが大事なのは医療体制が崩壊しないかどうかだ」と語る。どういうことか。

 コロナでは多くの人が発熱や味覚障害などの軽症で済むが、一定の割合で重い肺炎を患う人が出る。すると人工呼吸器や人工心肺装置(エクモ)を用いる治療が必要になり、現場では十人以上の医療従事者が一人の患者に張り付かなければいけない状況に陥る。人手を取られた病院は新たな患者を受け入れられなくなり、自宅などに放置された軽症者が重篤化する。

 倉持さんは「同じ感染症でも、薬があり、入院しなくても治るインフルエンザとは全然違う。コロナは、自治体単位の医療体制にかなりの負荷をかける感染症で、大阪などは悲惨な状況になっている」と強調する。要するに、局所的に大変な状況に陥るのがコロナの特徴。日本全体で平均してしまっては、本当の深刻さが隠されてしまうのだ

 それに加え、国際医療福祉大の高橋和郎教授(感染症学)は、グラフに登場する国への疑問を口にする。「ニュージーランドや台湾、シンガポール、オーストラリアなど、コロナをうまくコントロールできている国や地域が入っていない」

 いずれも初期段階でコロナの抑え込みに成功している。グラフにある欧米やインドより日本に近い国が多い。これらが比較の対象なら、日本も「さざ波」にはならないというわけだ。

 そして「変異株が猛威を振るい、ワクチンも行き渡らない。『さざ波』という言葉が軽率すぎて、理解できないこういう認識を持つ人が政権中枢に関わっていることに、不安を感じざるを得ない」と続けた。
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/289109

室井佑月 作家
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
さざ波以上に「笑笑」が問題 高橋洋一氏は人としてダメだ
公開日:2021/05/14 06:00 更新日:2021/05/14 06:00

     (高橋洋一内閣官房参与(C)日刊ゲンダイ)

『反五輪なら見に行かなければいいだけ。アスリートや他人を巻き込むな。(後略)』(高橋洋一・内閣官房参与)

 これは高橋氏の8日のtwitter。

 反五輪なら見に行かなければいいだけって、あんた、何様? こっちは税金から開催費用を払わされているんだけど。つか、そこまでいうなら、膨らみに膨らんだ五輪開催費の3兆円、ゴリゴリの賛成派のお財布から出してくださいよ。これが大学の先生までしてる経済学者のいうことか?

 最近では、高橋氏の9日にあげたtwitter、新型コロナウイルスの感染者数のグラフを提示し、

「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑

 というものが、不謹慎だと話題になった。

 マスコミは『さざ波』という言葉を問題にしていたが、あたしは『笑笑』のほうがダメだと思う。お亡くなりになった人が1万人、後遺症で苦しんでいる人もたくさんいるのに、なぜ笑う? 思うに人としてダメなんだな、この人

 なのに、菅首相が内閣官房参与に抜擢したもんだから、なんかものすごい勘違いしちゃってるみたいで。

 そうそう、映画評論家の町山智浩さんが高橋氏の去年5月11日のtwitterをあげていて、苦笑いしちゃったよ。

 そこには『コロナ対策は大阪モデルが政府よりも東京よりも断トツで優れている』というタイトルの、『現代ビジネス』にご自分(高橋氏)が書いた論文があげられていた。

 今、大阪では毎日1000人ほどの感染者が出て、入院・治療を受けられる方はわずか10%。新規死亡者数はインドより悲惨といわれておるわ。

 内閣官房参与って総理のアドバイザーみたいなもんだろ。こんな男をアドバイザーにし、そのアドバイスを有難がっている菅首相ってどうよ? 菅さんはそれでいいかもしれないけれど、一緒に心中となるのは真っ平ごめんの助でありんす。
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コメント (2)
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●山岡俊介さんが国際医療福祉大学・高木邦格氏に提訴された民事訴訟の判決…谷口安史裁判長、そりゃぁ、ないでしょ!?

2019年11月17日 00時00分27秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



アクセスジャーナル山岡俊介さんによる記事【本紙VS「ポスト加計」の国際医療福祉大学訴訟ーー不当判決で本紙控訴へ】(https://access-journal.jp/42463)。

 《既報の本紙と本紙・山岡個人が、事実無根の記事を書いたとして、「国際医療福祉大学」と同学長・高木邦格氏…個人に提訴された民事訴訟の判決が10月18日に東京地裁であり、谷口安史裁判長は国際医療福祉大側の主張を全面的に認めた(…17年4月、国際医療福祉大初の医学部入学式では安倍首相のビデオメッセージが流れた)。国際医療福祉大学側は計5500万円の損害額を請求。これに対し支払い命令額こそ計142万円(+利子)と低かったが、これは本紙の影響力が小さいと判断したからに過ぎず、記事の内容はまったくの誤りと断じた》。

   『●「規制改革のプロセスに一点の曇りもない…加計ありきなどという
             指摘は全くの虚構」…国家戦略特区WG原英史氏
    「『アクセスジャーナル山岡俊介さんによる記事
     【「ポスト加計」=「国際医療福祉大学」の特区による
     医学部設置認可と原英史WG座長代理】」
    《「毎日」が6月11日、あの「加計学園」が例外的に獣医学部設置を
     認められることになった内閣府の国家戦略特区を巡り、その
     規制改革案を最初に審議する国家戦略特区ワーキンググループ(WG)
     の原英史座長代理と協力関係にあったとするコンサルタント会社が、
     特区提案者から約200万円を受け取っていたと報道》

 「…「規制改革のプロセスに一点の曇りもない…加計ありきなどという指摘は全くの虚構」と国会で述べていた国家戦略特区WGメンバー原英史氏。さて、加計問題では《一点の曇りもない》《虚構》だったのかもしれないけれども、《「国際医療福祉大学」の医学部設置…ポスト加計》では関連のコンサルが《関与》していたようですが? 《一点の曇りもない》《虚構》ですか? そして、「私腹を肥やしてきた」学商・竹中平蔵氏の御名前は、どこにでも出てきます。本当に恥を知らない人だ。カネに蝟集。…」

 谷口安史裁判長、そんなにアベ様忖度しなければいけないのか? 《谷口安史裁判長は国際医療福祉大側の主張を全面的に認めた…支払い命令額こそ計142万円(+利子)…記事の内容はまったくの誤りと断じた》って、正気? そりゃぁ、ないでしょ! これまた、スラップSLAPP)、それを認める酷い判決。

 今、国会で話題の…【農林水産委員会 森ゆうこ【動画】2019/11/07】(https://www.youtube.com/watch?v=f9UbDdObQcc&feature=youtu.be&t=53)。
 国家戦略特区ワーキンググループ(WG)の原英史座長代理…本人は国会に出席したいと仰っているようだが、なぜ自公は反対するの? 謝金をもらった原氏はオブザーバーとしてWGで何をやっていたのでしょうか? 利害関係者・原氏がWGで発言?
 国家戦略特区ワーキンググループ(WG)の原英史座長代理…ウィキペディア(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E8%8B%B1%E5%8F%B2)によると、《原 英史(はら えいじ、1966年)は日本の文筆家で、政策コンサルタント、元通産省・経産省職員。フェイクニュース研究所副所長と称している。株式会社政策工房代表取締役社長で、大阪府市統合本部特別顧問。…2009年7月に退官、株式会社政策工房を設立(会長:高橋洋一、社長:原英史、主任研究員:黒澤善行)。政策コンサルティング業を営む。…2013年、産業競争力会議民間議員竹中平蔵のサポート役を務めた》。

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https://access-journal.jp/42463

2019.11.03 19:21
本紙VS「ポスト加計」の国際医療福祉大学訴訟ーー不当判決で本紙控訴へ
yamaoka

 既報の本紙と本紙・山岡個人が、事実無根の記事を書いたとして、「国際医療福祉大学」と同学長・高木邦格氏(冒頭右写真)個人に提訴された民事訴訟の判決が10月18日に東京地裁であり、谷口安史裁判長は国際医療福祉大側の主張を全面的に認めた(冒頭左写真=17年4月、国際医療福祉大初の医学部入学式では安倍首相のビデオメッセージが流れた)。

 国際医療福祉大学側は計5500万円の損害額を請求。これに対し支払い命令額こそ計142万円(+利子)と低かったが、これは本紙の影響力が小さいと判断したからに過ぎず、記事の内容はまったくの誤りと断じた

 名誉毀損だとされた記事は2つ(*仮執行を認めたのは金員支払いだけなので、問題とされる記事は今も閲覧できる)。

 1つは、国際医療福祉大学が「東芝病院」を買おうとしていたという記事。もう1つは、同大学に医学部新設が認められたのは、獣医学部新設が認められたあの「加計学園」同様、特区制度を悪用した疑惑がある=「ポスト加計」とした記事。

 「東芝病院」記事の方は、同じく東芝病院を買おうとしていた当事者の情報提供によるもので、証人尋問にも出てくれたものの、物証がないことから厳しい結果になることは予想していた。しかしながら、当事者が証言までしているというのに、判決は国際医療福祉大学が東芝病院購入で動いていた有無に触れず(国際医療福祉大は否定)、国際医療福祉大学は金儲けが目的で当初から東芝病院を購入できても売却を予定しているとの証言があるなど、各論部分しか判断していないのはなぜか(裁判所がむろん、そんな予定はなかったと否定)。

 何より納得できないのは、国際医療福祉大学の医学部新設に関しては、以前から一部マスコミ、旧民主党も「加計学園」の獣医学部新設の過程と基本的に同じと見、「ポスト加計」ともいわれていた(横左写真=『週刊現代』17年7月1日記事。「ポスト加計」で提訴されのは本紙のみ。なお今年6月、特区制度そのものへの「毎日」の疑問記事も出る)のに、何ら不自然なことはないと断じたことだ。

 それでいて、すでに他の雑誌で複数「ポスト加計」と公表されているから今更ダメージは少ないと支払い命令額は低く抑えた。また、記事は専ら公益目的で公表されたものと認め、記事に削除と142万円の支払いに止め、国際医療福祉大学の請求する謝罪広告掲載までは認めなかった。

 支払い命令額がかなり低い、謝罪広告を認めないことは本紙側にとっては幸いではあるが、その判断の合理性のなさを見ると、一言でいえば、裁判所も本心は「ポスト加計」の疑惑なしとは思っていない忖度して完全否定、その代わりに金額を低くするなどで本紙側にも一定の配慮をした玉虫色判決というのは本紙の率直な感想だ。

 それ故、到底、この判決を受け入れることはできず、11月6日の控訴期限までに控訴手続きするように代理人弁護士にすでに頼んでいる。

(*改めて支援、そして国際医療福祉大学に関する情報提供もお願いします)
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●「規制改革のプロセスに一点の曇りもない…加計ありきなどという指摘は全くの虚構」…国家戦略特区WG原英史氏

2019年06月23日 00時00分07秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



アクセスジャーナル山岡俊介さんによる記事【「ポスト加計」=「国際医療福祉大学」の特区による医学部設置認可と原英史WG座長代理】(https://access-journal.jp/32350)。

 《「毎日」が6月11日、あの「加計学園」が例外的に獣医学部設置を認められることになった内閣府の国家戦略特区を巡り、その規制改革案を最初に審議する国家戦略特区ワーキンググループ(WG)の原英史座長代理と協力関係にあったとするコンサルタント会社が、特区提案者から約200万円を受け取っていたと報道》

   『●アベ様のオトモダチへの依怙贔屓…
      呆れるほどの「屁理屈」も辞さずの「異例の「滅公奉私」」(東京新聞)
    「最後に、第3か、第4の森友か、第2の加計か知らないが、まだ弾けていない
     「国際医療福祉大学」問題について、アクセスジャーナルの山岡俊介さんの
     記事【「ポスト加計」報道などで本紙と係争中ーー「国際医療福祉大学」の
     創立時から10年以上、代表権持つ理事に就いていた渡辺喜美参議院議員】」

   『●《推定ウン千万〜1億円弱も払って出した》「ト」な広告
           …出稿側も「ト」なら、掲載側も「報道」の放棄
    《また、「視聴者の会」は同じく、国家戦略特区WGメンバーの原英史氏の
     発言もほとんど報道されていないとして、メディアを攻撃。この原氏が
     7月10日の衆院閉会中審査での
     「規制改革のプロセスに一点の曇りもない」という発言、そして7月24日の
     同審査での「加計ありきなどという指摘は全くの虚構であることは、
     公開されている議事録を見ていただければすぐにわかることではないか
     と思います」という発言を紹介している》

 「規制改革のプロセスに一点の曇りもない…加計ありきなどという指摘は全くの虚構」と国会で述べていた国家戦略特区WGメンバー原英史氏。さて、加計問題では《一点の曇りもない》《虚構》だったのかもしれないけれども、《「国際医療福祉大学」の医学部設置…ポスト加計》では関連のコンサルが《関与》していたようですが? 《一点の曇りもない》《虚構》ですか?
 そして、「私腹を肥やしてきた」学商・竹中平蔵氏の御名前は、どこにでも出てきます。本当に恥を知らない人だ。カネに蝟集。

   『●必然的に「私腹を肥やしてきた」学商・竹中平蔵氏…
          大学は、利益相反の調査はしなかったのかな?

    《パソナ、オリックス、特区事業に諮問会議議員の竹中平蔵が役員の企業が
    
 その「お友だち」のひとりが、国家戦略特区諮問会議の民間議員である
     竹中平蔵氏だ。昨年、国家戦略特区で神奈川県において家事支援外国人
     受入事業の実施を認めたが、この事業者に選ばれた企業にパソナがある。
     いわずもがな、竹中氏はパソナグループの取締役会長である。
     …安倍首相が選んだ民間議員が国家戦略特区を利用して、自らの会社に
     利益をもたらしている──。しかも、竹中氏は、2016年2月5日の
     国家戦略特区諮問会議において、農業生産法法人の出資・事業要件の
     緩和を強く訴え、こう述べている。…》
    《「第3の森友」問題である国際医療福祉大医学部新設についてはさらなる
     追跡を行いたいが、ともかく、竹中氏のケースを含め、国家戦略特区という
     システムはいくらでも私物化ができるかたちになっていることはたしかだ。
     安倍首相は国家戦略特区について、「私の意向は入りようがない」など
     と宣ったが、そんな見え透いた嘘は通用するはずがないだろう》

 《主要マスコミの幹部が天下》り…というのも大変に気になるところ。「ポスト加計」=「国際医療福祉大学」問題にマスコミが及び腰なのは、そのせい?

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https://access-journal.jp/32350

2019.6.14 03:44
「ポスト加計」=「国際医療福祉大学」の特区による医学部設置認可と原英史WG座長代理
yamaoka

「毎日」が6月11日、あの「加計学園」が例外的に獣医学部設置を認められることになった内閣府の国家戦略特区を巡り、その規制改革案を最初に審議する国家戦略特区ワーキンググループ(WG)原英史座長代理と協力関係にあったとするコンサルタント会社が、特区提案者から約200万円を受け取っていたと報道(冒頭写真)。

その後も連日追加報道を続け、安倍晋三首相をトップとする内閣府主導の特区制度が原氏、その協力関係にあるとする「特区ビジネスコンサルティング」(現「イマイザ」。18年6月に特区業務から撤退)などの利権になっていた疑惑があるとしてそれにメスを入れようとしている。

これに対し、原氏は「虚偽」だとして猛反発。常連で執筆している『フォーサイト』(新潮社)の誌面を使い抗議すると共に、名誉毀損訴訟の提起を準備するとしている。

しかし、本紙の調べでも、原氏がそういう疑惑を持たれるのは無理もない

原氏は『フォーサイト』誌面で、自分と「特区ビジネスコンサルティング」は協力関係になどないと反論している。

しかし、原氏が代表取締役社長を務める「政策工房」も、当時の「特区ビジネスコンサルティング」と同じく、特区で認められる政策コンサルティングもしている。そして、何より原氏はWG座長代理の地位にあった。

また、政策工房の代表取締役会長は高橋洋一氏で、その高橋氏は特区ビジネスコンサルティングの顧問を務めていた。

その高橋氏は財務省キャリアOBで、キャリア時代、規制改革を進めた小泉・安倍内閣で「改革の指令塔」として活躍。特に小泉内閣では当時、経済財政政策担当大臣・竹中平蔵の補佐官を務めた

そして、その竹中氏は前出・特区ビジネスコンサルティングの企画協力するシンポジウムで講演する仲で、同時に、特区で特例でその事業を認めるかどうか決める安倍首相を議長とする国家戦略特区諮問会議のずっとわずか10名のメンバーの1人なのだ。

一方、原氏はといえば、元通産官僚で退官して政策工房を設立する直前、第1次安倍内閣において省から出向して行革担当大臣を務めた渡辺喜美氏(当時、衆議院議員。現参議院議員)の補佐官をやった。そして16年9月からは繰り返すが、特区のWGのメンバーなのだ。

こうした経歴、関係を見れば、原氏が現在の安倍内閣の特区において、竹中氏、高橋氏との関係においても、それなりの影響力を有する人物で、また「特区ビジネスコンサルティング」には竹中、高橋氏が関わり、政策工房では高橋氏と共に代表なのだから協力関係にあると見られて当然だろう

ところで、本紙は、「加計学園」の獣医学部設置同様、「国際医療福祉大学」の医学部設置が例外的に特区で認められたことから、本紙で「ポスト加計」などと報じたところ、国際医療福祉大学並びに高木邦格理事長に名誉毀損で提訴されたが、この特区での認定においても原氏は関係している。

国際医療福祉大学の場合、まず千葉県成田市が2014年5月1日に東京圏の国家戦略特区の一部に指定される。そして同年12月9日、国家戦略特区の成田市分科会が設置され、同分科会は同年12月17日の第1回から15年11月20日の第5回まで開催され、16年8月31日、国際医療福祉大学の医学部設置が正式に認定されるのだが、原氏はこの分科会の2回目を除いた4回、国家戦略特区WGメンバーであり、政策工房代表取締役社長の民間有識者として出席し発言していた。

その原氏が第1次安倍内閣で行革大臣をした渡辺喜美氏の補佐官をやっていたことは前述したが、その渡辺氏は国際医療福祉大学の理事を同大学設立時の1994年12月から2005年3月末までやっていた。国際医療福祉大学の本部は渡辺氏の地元・栃木県太田原市にある。また父・渡辺美智雄元副総理(故人)以来の関係なのだ。

しかも、安倍首相が第1次政権を放り投げた後から今日まで、安倍首相と渡辺氏、それに同じ第1次安倍政権で総務大臣だった菅義偉官房長官、官房長官だった塩崎恭久代議士の4人は「アビーロードの会」という私的会を作り1~2カ月に1度会合を持っている。

渡辺氏の元秘書はこう証言する。

「この会は、渡辺が例の8億円借金問題の影響で落選中も続けられ、4人はひじょうに懇意な関係にあります。会合の場所は持ち回りで、渡辺が担当の際は赤坂の『転石亭 HANARE』でやっていました。その際、原氏が説明などで同席することもありました。
 私は国際医療福祉大学の医学部新設は、この会合の関係を通じて決定されたと思います。この4人のメンバーのうちの安倍首相、それに菅官房長官も国家戦略特区諮問会議のメンバーですからね(竹中氏も)」

この「ポスト加計」疑惑、民主党(当時)が追及するとしたが立ち消えに。その最大の要因は、加計学園と違って、トップ同士が朋友ではなく、第三者の渡辺氏を介していることもあるだろうが、国際医療福祉大学の場合、主要マスコミの幹部が天下っている点も大きいだろう。

朝日新聞元社長の箱島信一氏(理事に就任)、同じく朝日元社長の木村伊量氏(特任教授)、同元論説委員・大熊由紀子氏(大学院教授)、読売新聞元医療情報部長・丸木一成氏(常任理事・大学院教授)、同じく読売元社会保障部長・水巻中正氏(大学院教授)、同元政治部記者・金野充博氏(教授)、産経新聞元編集委員の廣瀬千秋氏(理事。広報担当)、日本経済新聞元論説委員・渡辺俊介氏(大学院教授)などの例がある。

今回、全国紙のなかでも「毎日」が追及を始めたのは偶然ではないだろう。

(横写真=『週刊ポスト』17年9月8日号)
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●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。自分の信念や理に反して悔しかっただろう》

2019年05月11日 00時00分27秒 | Weblog

森友学園を巡る経緯東京新聞 2019年4月24日)↑]



2018年3月の日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/佐川氏辞任 沈静化というより火に油】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201803100000268.html)、
また、2018年7月のコラム【政界地獄耳/明治以来の不祥事、不遜な麻生会見の見え方】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201807300000126.html)。
東京新聞の望月衣塑子記者の記事【彼の無念晴らしたい 森友疑惑 自殺職員の元同僚】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/CK2019042402000126.html)。




 《更迭させるべきとの声が出ていたが、首相・安倍晋三、副総理兼財務相・麻生太郎はそろって「適材適所を強調かばい続けた責任任命責任などが今後問われるだろう。しかし、政治家や官僚幹部のうそを覆い隠すためなのか現場で働く若手官僚が追い込まれていくさま政権の責任といえる…それは誰の命によってだったかに焦点が移るだろう。佐川のクビだけではすまなくなってきた》。
 《そもそも書き換えではなく改ざんだし、佐川は辞任ではなく更迭とみれば、まさに「トカゲのしっぽ切」と言わざるを得ない。エリート中央官庁が公文書を改ざんして、ごまかし通そうと組織ぐるみで防衛していた。…首相・安倍晋三に、副総理兼財務相・麻生太郎辞任させる気は全くない。かなり無理筋の理由を作ってでも、麻生を守るはずだ。麻生が辞めれば、内閣が持たないからだ》。
 《学校法人「森友学園」への国有地売却に関する公文書改ざんなどを巡り、舞台となった財務省近畿財務局OBが本紙の取材に応じ、あらためて真相解明を訴えた》。

   『●「安倍と小山氏が直接面会して“秘密会談”をおこなった」…
               どんなダークなことを話し合ったのかな?
   『●麻生太郎氏が《政治活動》していた時…ほぼタダで
       国有地売却されていた森友問題、財務省は公文書を改ざん
   『●果たされぬ《任命責任》…《全て麻生氏の言葉だ。
       いまだに閣内にとどまっているのは不可解極まりない》
   『●《売国》どころか《安倍さんの安倍さんによる…“献国”とか“贈国”》。
                    《前進どころか…後退してるわ》


 「行政府の長」と副総理・財務相が責任をとるべき大変な犯罪が続出。アベ様独裁下で、自公お維議員の脳内は一体どうなっているのか?

 2018年5月のリテラの記事【麻生太郎財務相が「改ざんは個人の資質」! 自殺者が出ているなかで個人に責任を押し付ける鬼畜ぶり】(http://lite-ra.com/2018/05/post-4000.html)によると、《「改ざんが組織全体で日常茶飯事で行われているということは全くない」》…だってさ。
 《自殺者が出ているなかで個人に責任を押し付ける鬼畜ぶり》ですね、本当に。
 元経産省出身の岸博幸慶大教授によると「どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは日常茶飯事」だったそうです。財務省もそうなのでは? 罪無相でいいの?

   『●元経産省出身の慶大教授・岸博幸によると
      「どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは日常茶飯事」らしい

 《「勝手にやったのではなく財務省からの指示があった」「このままでは自分1人の責任にされてしまう」》…自殺された職員の方も、苦しかったでしょうね…。《「改ざんを命じられたときも相当抵抗したようだやっているのは犯罪自分の信念や理に反して悔しかっただろう」とおもんぱかる》。
 《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相が辞任しないのはおかしい》…ウルトラ差別主義者に加えて、腐りきった無責任センセ

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201803100000268.html

政界地獄耳
2018年3月10日10時13分
佐川氏辞任 沈静化というより火に油

 ★森友学園に国有地が格安で売却された問題で、森友側との交渉を担当していた近畿財務局の男性職員が7日、自殺していたとの報道が9日午後、国会を駆け抜けた。また同時刻、前理財局長でこの問題の関与が指摘され、国会での答弁が虚偽ではないかとの疑惑が向けられている国税庁長官・佐川宣寿が辞任する意向を固めたとの一報も飛び込んできた。国税庁長官就任以来、会見すら開かない佐川には政府内外からの批判も出ており、この時期のタイミングをいぶかる声もあり、事態沈静化というより火に油を注いだというほうがしっくりくるだろう。森友学園疑惑は大きな節目を迎えたといえる。

 ★ただ佐川については国会でも幾度も野党から長官を更迭させるべきとの声が出ていたが、首相・安倍晋三、副総理兼財務相・麻生太郎はそろって適材適所を強調かばい続けた責任、任命責任などが今後問われるだろう。しかし、政治家や官僚幹部のうそを覆い隠すためなのか現場で働く若手官僚が追い込まれていくさま政権の責任といえる。

 ★霞が関ウオッチャーが言う。「役所の決裁は起案する係員がいて順番に上に上がり最終決裁権者がハンコを押す。つまり『文書を改変』したかどうかという初歩的な話は、起案者から決裁者までの何人かに『あなたは起案・決裁後に文書を直したか』とヒアリングし、『ノー』ならそう回答すれば良い。一連の書き換え疑惑では厚労省=仕事の仕方がバカ、財務省=仕事の仕方がバカ真面目という個性が十分に発揮された」と説明する。来週は誰が改変したか。それは誰の命によってだったかに焦点が移るだろう。佐川のクビだけではすまなくなってきた。(K)※敬称略
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201807300000126.html

政界地獄耳
2018年7月30日8時31分
自民各派、党員はどこを評価しているのか

 ★自民党総裁選は既に、各派閥が首相・安倍晋三支援で固まったとの報道であふれているが、では各派や党員は安倍政権のどこを評価しての3選支持なのか。そもそも国有地のタダ同然の払い下げ公文書の改ざん国会での虚偽答弁森友学園疑惑では自殺者まで出した。党員や議員諸君は、これを政府が言うように一点の曇りもないと本当に思っているのか

 ★アベノミクスについて、自民党議員は最近何も言わなくなった。首相は選挙の度、経済を最優先課題と言い、アベノミクスの異次元金融緩和と年金基金等公的資金の株式市場への投入で、株価が上がった。いわゆる官製相場の演出だ。だが消費や経済成長は低迷し、実質賃金も低下当初目標の2%のインフレも達成できていない。先の国会では過労死を助長する可能性があり、誰も賛成していない働き方改革を強引に成立させ、財界の機嫌を取った。

 ★数字のマジックも長期政権で上手になった。有効求人倍率が良くなったと自慢するが、団塊世代の一斉退職と人口減少により勤労者人口が減少したのだから、当然である。その間の構造改革は、都合のいい特区制度で加計学園疑惑を引き起こしただけだ。それでも党議員の多くはいまだに「内政はとにかくも外交は安倍しかできない」とご自慢の外交を持ち出すが、その外交は一体、どこがすごいのか

 ★ご自慢の「地球儀を俯瞰(ふかん)する外交」も、北朝鮮の非核化交渉では蚊帳の外だった。日朝はおろか、20回以上会談してきたロシアのプーチン大統領との北方領土問題など、1ミリも進展していない。日韓、日中はほとんど党幹事長・二階俊博が外相や首相の肩代わりをしていると言っていい。日米に関しては武器を高値で買わされるなど、トランプ大統領に翻弄(ほんろう)されているだけだ。首相はこの5年間で70カ国以上を訪問したが、税金をばらまくことには積極的。だが結果など求めてはいけない。いい顔をしたいだけだからだ。これが安倍3選確実の実態だ。(K)※敬称略
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/CK2019042402000126.html

彼の無念晴らしたい 森友疑惑 自殺職員の元同僚
2019年4月24日 朝刊

     (「自殺した男性職員の無念を晴らしたい」と語る
      田中朋芳さん(左)と喜多徹信さん=大阪市阿倍野区で)

 学校法人「森友学園」への国有地売却に関する公文書改ざんなどを巡り、舞台となった財務省近畿財務局OBが本紙の取材に応じ、あらためて真相解明を訴えた。問題を巡っては、大阪第一検察審査会は三月に佐川宣寿(のぶひさ)前国税庁長官らの「不起訴不当」を議決。大阪地検が再捜査している。国有地の大幅値引きや改ざんに首相周辺や政治家らの関与や忖度(そんたく)があった疑念は解消されていない。 (望月衣塑子

 このOBは、近畿財務局で国有財産の管理処分を担う管財部に長年在籍した喜多徹信さん(70)と田中朋芳さん(63)。財務省の指示で改ざんを強要されたという趣旨の遺書を残して昨年三月に命を絶った近畿財務局の男性職員=当時(54)=とは旧知の仲だった。

 学園が取得した国有地が八億円余り値引きされていたことが発覚したのは二〇一七年二月。学園が建設を計画していた小学校の名誉校長に安倍晋三首相の妻昭恵氏が一時就任していた。

 近畿財務局は本省と相談して学園に特例で国有地を貸し付け、その後に大幅値引きをした。喜多さんは「現場だけの判断でできるはずがない」と指摘。田中さんは「値引きの根拠となった地中のごみの処分量の口裏合わせも学園側に依頼していた。マル政(政治)案件だったからだとしか思えない」とみる。

 財務省の調査によると、安倍首相が一七年二月十七日に「私や妻が関係していたなら首相も議員も辞める」と答弁したのを機に、本省理財局が記録や文書の確認を開始。近畿財務局も本省の指示を受けて、政治家関係者との応接録などを廃棄した。首相答弁の九日後には、本省理財局の要請で近畿財務局職員が政治家関係者の照会状況削除などの改ざんも行った。

 そもそも改ざん前の文書には、昭恵氏との親密ぶりを強調する学園側の発言など、首相周辺や政治家に関する数々の記述があり、改ざんはのべ三百カ所以上に及んだ。

 喜多さんは「普通はこんなに記録を残さない。大幅値引きの言い訳がつかないから、あれほどの説明が付されたのだろう。『政治的意図があったのに自分たちのせいにされてはたまらないという抗議の意思表示だったのでは」と考える。

 喜多さんらが職員に聞いた話では、改ざんを指示された男性職員は、職場の誰が見ても分かるほど顔つきがみるみる変わっていったという。喜多さんは「改ざんを命じられたときも相当抵抗したようだやっているのは犯罪自分の信念や理に反して悔しかっただろう」とおもんぱかる。

 昨年三月二日に公文書改ざんが発覚すると、男性は財務省側の聴取を受けた翌日の同月七日、遺書を残して自殺。前日に男性を見かけた職員は「ひと言でも彼に声をかけていたら」と泣きながら喜多さんに電話してきた。

 公文書改ざんを巡る有印公文書変造・同行使容疑などについて検察審査会は、佐川氏ら当時の理財局幹部を不起訴とした大阪地検の判断を「不当」と議決。値引きを巡る問題でも、政治家らの働き掛けの影響について「さらに捜査を尽くすべきだ」と促した。

 「佐川氏は国会で『学園側との交渉記録を破棄した』と答弁したが、土地代金の支払いが済んでいない段階で破棄するわけがない。佐川氏が改ざんを指示したのは官邸を守るためと考えるのが自然だ」との見方を示す田中さん。「前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相が辞任しないのはおかしい真相を明らかにして、男性の無念を晴らしたい」と決意を語った。



https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201904/images/PK2019042402100089_size0.jpg
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●「超セレブ」財務相「閣僚給与12カ月分の170万円の返納などはした金…飲み代「2回分」でしかない」

2018年06月17日 00時00分30秒 | Weblog

[※ 東京新聞 「森友学園への国有地売却を巡る文書改ざん問題の経緯」↑]



東京新聞の金杉貴雄記者の記事【麻生氏温存に首相固執 昭恵氏問題、負い目】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018060502000131.html)。
ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/改ざん行為立件もできず】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201806060000154.html)。
日刊ゲンダイの記事【安倍政権の“汚れたカネ”を読み解く/飲み代2回分…麻生財務相が返納する「給与170万円」の価値】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230674)。


 《安倍晋三首相は四日、麻生太郎財務相続投させる考えを表明した。前代未聞の不祥事を起こした財務省トップの責任を不問にするのはなぜか。国民の信頼回復より政権内の事情を優先する体質が透けて見える》。
 《とはいえ、いまだにすべての資料を出したわけではないのは、その契機となった首相が「一点の曇りもない」とひとごとのごとく、知らん顔で居座っているからだ。 ★一方、その捜査を続けていた大阪地検特捜部は…公文書を改ざんするという行為の立件すらできなかった大阪地検特捜部は、なぜそれができなかったのか。巨悪はこれからもおおいびきだ
 《昨年11月の内閣改造時で、家族分を含む総資産約5億2300万円を誇る“超セレブの麻生大臣にとって、閣僚給与12カ月分の170万円の返納などはした金。足しげく通う高級サロンでの飲み代「2回分でしかないのだ》。

 《もはやカルトだ》…《カルト教団の教祖のような絶対的存在》とウルトラ差別主義者醜いタッグ。《首相が麻生氏を更迭しない》情けない三つの理由。
 カルト教団教祖が行政に加えて、立法どころか司法まで支配している三権分立の破壊状況。民主主義なき独裁。

 東京新聞の記事【森友文書 廃棄、首相答弁が契機 佐川氏停職、20人処分】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201806/CK2018060502000138.html)によると、《首相夫人の安倍昭恵氏らの名前を削除するなど改ざんした理由については、国会での追及を免れるためと総括。現場職員の反対を抑え込むなど、暴走ぶりが浮き彫りになった…記者会見した麻生太郎財務相は「深くおわび申し上げる」と謝罪しつつも、「進退は考えていない」と続投を表明。安倍晋三首相も同日「麻生氏には再発防止策の先頭に立ってほしい」と続投を認める考えを示した…処分内容では、麻生氏が閣僚給与一年分(議員報酬への上乗せ分)を自主返納するが減給額は百七十万円にとどまる。既に退職している佐川氏は停職三カ月相当で、退職金四千九百九十九万円のうち、五百十三万円を差し引く》…。
 同じく、【財務省の処分 佐川氏独断の不可解】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018060502000148.html)によると、《森友文書改ざん問題で財務省が公表した調査報告や処分は耳を疑う。国会や国民を欺き、民主主義の根幹を揺るがす行為を一部官僚の主導と矮小化して幕引きを図る。どこまで国民を愚弄するのか》。
 コレを組織的とい言わないのなら、何が「組織的」なのか?

 AERAの記事【政治家の言葉はどうして“劣化”した? きっかけはあの首相】(https://dot.asahi.com/aera/2018060500058.html)によると、《森友学園問題での「私や妻が関係していたら総理大臣も国会議員もやめる」が代表的だが、安倍首相の答弁は間違いなく」「必ず」「一度もなど過度の強調や断定が多い。「逃げ道」がなくなった側近や官僚たちは、結果的にウソの答弁を強いられ、どんどん袋小路に追い込まれていく。元凶は安倍首相の発言だが、本人がそれに気づいている節はない》。
 《もはやカルト》…カルト教団教祖の御宣託に翻弄される取巻きや官僚。

 アクセスジャーナルの記事【「読売」社内から本紙に告発ーー「紙面批評」に見る、「読売」のもはや報道機関とはいえない状況】(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=8576)によると、《■(17年)2月24日 読売が社会面で森友問題を取り上げたのはこの日が初めて。遅すぎるのにタイムリーだったと評価。社会面掲載は朝日の2週間遅れ。読売は全国版ではそれまで政治面で短く扱っただけで、読者センターにはこの時期、「なぜ読売は森友問題を報じないのか!?」との問い合わせが多数寄せられていた。24日の衆院予算委で安倍首相が答弁することになり、やむなく、ギリギリのタイミングで当日に社会面掲載した》。
 アベ様広報紙や広報誌による「報道」にも問題。《もはや報道機関とはいえないアベ様「下足番」紙

   『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
        「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ
   『●「紙面や番組ではっきりと「嘘つき」…「最悪の返答」
         と批判を浴びせ」る矜持もなく…民主主義の危機

   『●「加計学園獣医学部学生募集のでっかい」広告… 
        下足番新聞、「ただ単に金に目がくらんだ」だけじゃない?


 東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018060502000139.html)によると、《ある藩の幹部が冷酷苛烈な政治を行った。領民を苦しめ、藩内の反対勢力には刃(やいば)を向けた。が、その職を降りたとき、男は自分を死罪にせよと求めた。山本周五郎の短編『晩秋』である▼男が専横な政治を行ったのは藩の基礎を急いで確立するためであった。それならば罪にならぬと諫(いさ)める者に対して、男は否定するどんな理由があろうと、「政治の過誤がゆるされる道理はないのだ」。藩のためでも間違ったことは間違っている漫画ファンで新聞さえお読みにならないと聞いたが、麻生太郎財務相にぜひとも、この短編で、身の処し方を考えていただきたいものである》。
 ウルトラ差別主義者や行政府の長らは、聞く耳持たずの馬さんや鹿さんであり、ロバ耳東風。

   『●「新聞をお読みにはならない」財務相: 切り離し不可の「頭」…
                     「責任」なんて言葉はそのオツムには無し

 東京新聞の記事【首相、公文書改ざん防止策指示 森友踏まえ閣僚会議】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018060501001641.html)によると、《首相は「反省すべきは真摯に反省し、公文書管理の適正を確保するため、必要な見直しを政府を挙げて徹底して実施する」と強調》したそうだ。
 泥縄、泥棒に防犯対策を考えさせる滅茶苦茶…クダラな過ぎる。独立した真の意味での第三者委員会に調査させるべき。

   『●泥棒に縄をなわせる…その縄で財務相やアベ様を縛る訳がない!
                       《与党の関与なき公正な委員会》が必要

 《3年間で計22回、総額1805万5000円も計上》《“愛人のクラブ”に745万6150円もの巨額支出》…《素淮会》…政治資金がダークに支出。《責任の取り方を閣僚給与の自主返納にとどめた麻生財務相に疑問》…「超セレブ」な財務相、《閣僚給与12カ月分の170万円の返納などはした金…飲み代「2回分」でしかない》。

   『●「S」で「D」なアベ様と麻生副首相は「政治資金」で 
       夜な夜な一体何をしているのか? それでも支持??
   『●「襟を正す気など」全く無し…「安倍政権の『金満ぶり』」 
             「もはや『ぼろ儲け内閣』と呼ぶべきでは」?
   『●アベ様や吸「血税」氏の「品性」の無さ:  
       政治資金や税金で夜な夜な何をやっているのか?
   『●石破茂氏「日本への核拡散」発言と 
     山尾氏「私事」による離党の事の軽重…マスコミはわきまえているか?
   『●「今年も…麻生財相は“愛人のクラブ”に 
      745万6150円もの巨額支出」…飯塚の支持者の皆様、正気?
    《安倍首相の資金管理団体「晋和会」の報告書によると、…。
     麻生副総理の資金監理団体「素淮会」の収支報告書によると…》

   『●斎藤貴男さん「家柄だけのボンボン爺さんの
       チョイ悪ぶりっ子ほどみっともないものはない。恥を知ろう…」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/CK2018060502000131.html

麻生氏温存に首相固執 昭恵氏問題、負い目
2018年6月5日 朝刊



(「森友学園への国有地売却を巡る文書改ざん問題の経緯」
 [http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201806/images/PK2018060502100050_size0.jpg])

 安倍晋三首相は四日、麻生太郎財務相続投させる考えを表明した。前代未聞の不祥事を起こした財務省トップの責任を不問にするのはなぜか。国民の信頼回復より政権内の事情を優先する体質が透けて見える。 (金杉貴雄

 首相は四日、官邸で記者団に「二度とこうしたことを起こさないように、再発防止策を講じていく。麻生副総理にはその先頭に立って責任を果たしてもらいたい」と強調した。首相は発言後、その場を歩き去ろうとしたが、記者から「政治責任はどこにあるのか」と問われると突然、きびすを返し「政治責任とはこうしたことが二度と起こらないよう対策を講じていくことだ」と同じ発言を繰り返した。

 首相が麻生氏を更迭しない理由の一つは負い目だ。妻昭恵氏と森友学園との関係が、財務省の決裁文書改ざんに影響し、国会でも野党から追及される要因だからだ。政府関係者は「首相は『自分や妻が関係していたら首相も議員も辞める』と国会で言ったことが改ざんの原因と分かっているので、麻生氏や財務省に申し訳ないと思っている」と語った。

 二つ目は、麻生氏が辞任すれば、首相への批判が強まるとの判断がある。首相側近は「むしろ麻生氏がいる方が、『麻生氏だって辞めていない』と首相への批判をかわせる」と指摘する。

 三つ目は、麻生氏が政権継続に不可欠な存在だからだ。麻生氏は菅義偉官房長官とともに第二次内閣発足から政権を支える「骨格」。閣内を去れば「政権が不安定化する」との懸念が強い。九月の党総裁選での三選をにらみ、麻生氏との良好な関係を維持したい、との思惑もある。

 麻生氏本人は周囲に辞任しても構わないと漏らしている。麻生氏に近い自民党議員は決裁文書の改ざんが判明した三月「麻生氏本人は財務相の職にこだわっていないが、官邸が必死に引き留めていると聞いた」と指摘した。麻生氏の歯に衣(きぬ)着せぬ物言いが国会で問題視され、政権に悪影響があっても、麻生氏なら仕方がない、そんな空気が官邸内には漂っている。
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201806060000154.html

政界地獄耳
2018年6月6日8時56分
改ざん行為立件もできず

 ★財務省は4日、森友学園への国有地売却を巡る決裁文書改ざん問題の調査報告書を発表した。首相・安倍晋三が、自身や同学園の名誉校長を引き受けていた妻の安倍昭恵が関与していれば辞任すると明言した昨年2月の国会答弁が文書改ざんの契機になっていることを、財務省は認めた。前国税庁長官で当時の理財局長・佐川宣寿が、文書改ざんや交渉記録廃棄の主導をしたとした。とはいえ、いまだにすべての資料を出したわけではないのは、その契機となった首相が「一点の曇りもない」とひとごとのごとく、知らん顔で居座っているからだ。

 ★一方、その捜査を続けていた大阪地検特捜部は「森友事件に関し、公文書変造をおこなった財務省関係者をすべて不起訴とする」と、公文書を改ざんするという行為の立件すらできなかった。ただ、同特捜部が捜査中の神戸製鋼では「社内で試験結果を改ざんした」との理由で、厳しい捜査を続ける。何よりそのデータで事故を誘発する危険がある場合もあるからだ。

 ★さて15年に沖縄県宮古島市で、環境衛生課の担当職員が沖縄県に報告したごみの残存量と収集実績の帳尻を合わせるため、データを改ざん。業者に実績の水増しを指示した上に、沖縄県に対してごみ「ゼロ宣言」するため、実際には143トンしか処理していないのに、沖縄県に1090トン処理と虚偽報告していたことが発覚した。裁判で検察は「議会を欺こうとした市職員にあるまじき事件。大規模かつ巧妙で態様は悪質で、公文書の改ざんは民主主義を揺るがしかねない」とし、懲役1年6月を求刑している。判決は今月18日だが、極めてまっとうな検察の指摘だ。大阪地検特捜部は、なぜそれができなかったのか巨悪はこれからもおおいびきだ。(K)※敬称略
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230674

安倍政権の“汚れたカネ”を読み解く
飲み代2回分…麻生財務相が返納する「給与170万円」の価値
2018年6月8日

     (美人ママの会員制サロンでは179万円も(C)日刊ゲンダイ)

 「『それだけか』という声はあるだろう」――。さすがに与党内からもあまりの無反省ぶりに苦言だ。財務省の決裁文書改ざんを巡り、責任の取り方を閣僚給与の自主返納にとどめた麻生財務相に疑問を呈したのは、公明党の石田祝稔政調会長だ。6日、「国民から厳しい目で見られるのではないか」と指摘した。

 昨年11月の内閣改造時で、家族分を含む総資産約5億2300万円を誇る“超セレブ”の麻生大臣にとって、閣僚給与12カ月分の170万円の返納などはした金足しげく通う高級サロンでの飲み代2回分でしかないのだ。

 本紙は、麻生大臣が代表を務める資金管理団体「素淮会」の政治資金収支報告書(2014~16年分)をチェック。赤坂の料亭や銀座の高級寿司店への支出が並ぶ中、特に目を引くのが「(有)オフィス雀部」への支払いだ。同社は、六本木の一等地にある会員制サロン「ボバリー」を運営。オーナーの美人ママと麻生大臣の“親密関係”は度々、メディアに報じられてきた。

 「週刊新潮」4月12日号は、麻生大臣とボバリーで同席した政界関係者の言として、「ママは、(麻生大臣の)そばにいても話しかけるわけでなく、静かに見守っている」と報じている。

 麻生大臣にとって「行きつけ」の店に、素淮会は3年間で実に計28回、総額2416万円も支出1回の支払額は38万~179万円にも上り、その平均は約86万円。麻生大臣が自主返納した170万円など、せいぜい飲み代2回分程度ということ。フザケた金銭感覚だ

 これらの支出は全て交際費などに関わる組織活動費として計上されており、〈支出の目的〉欄には会合と記されている。わざわざ美人ママのいる高級サロンで関係者との会合を開かねばならない理由があるのだろうか。麻生事務所に問い合わせたが、一切の返答はなかった。政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授はこう言う。

   「麻生氏がかつて国会で『スナック』と称した店で、政治活動に
    必要な会議ができるのか疑問です。私的な支払いを政治資金で
    賄ったのではないか。これだけの回数と金額ですから、どんな目的で
    同店に政治資金を支出したのか、説明責任を果たすべきです」

 たった170万円の返納より、馴染みの高級店への支出を控えるべきではないか
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●内閣から独立した機関と憲法で定められている会計検査院の報告書に介入…「総額を消してもらおう」!

2018年06月10日 00時00分52秒 | Weblog

青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】



日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/「一点の曇りもない」ウソがほころび始めた】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805290000240.html)。

 《共産党が提示した森友問題の内部文書から、国交省航空局長・蝦名邦晴と財務省理財局長・太田充値引きを隠すため、会計検査院も巻き込み、国会対策、メディア対策、世論対策の口裏合わせをしていたことが発覚》。

 《僕愛者》の《僕難》(©浜矩子さん)のための滅公奉「僕」が次から次に露見。

   『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
      野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を

   『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
                        2月25日は加計記念日」で滅公奉僕

   『●《もはやカルトだ》…《もはやこの国の総理は
       カルト教団の教祖のような絶対的存在となっているらしい》
   『●「今の政治家は、戦後アメリカが利用するために
        地位を残した人間の子孫で、アメリカにへつらうのが家業」
   『●斎藤美奈子さん「最低限の了解事項や整合性を放棄
          …液状化…国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。」

   『●《もはやカルト》な教祖様や取り巻き連中が取りまとめる
             「働かせ方壊悪」法案という「残業代ゼロ法案」

   『●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている…
                      「れっきとした国民様」は御見通しかな?

   『●「どうして、ご飯食べたなんてウソつくの?」
       「これからしっかり食べます」と切り返す様な醜悪な「討論」

   『●《愛僕者》アベ様のオトモダチの取巻きが滅私奉「僕」の《詐欺》を公言
                           …県・今治市は返金を要望すべきだ


 東京新聞の記事【検査院試算額 記載回避狙う 森友ごみ撤去費巡り共産指摘】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000126.html)によると、《財務、国土交通両省幹部が昨年九月、同問題に関する会計検査院の報告書に、検査院が試算した値引き額などの記載を回避できないか協議していた疑いが浮上した。共産党が衆参両院の予算委員会で、政府の内部文書を入手したとして追及した。二カ月後に公表された報告書に、試算は記載されていなかった》。
 事実、カルトな取り巻き連中の思い通りに進んでいた訳だ。カルトの教祖・アベ様はお喜びになられたのね。

 リテラの記事【森友問題めぐり財務省・太田理財局長が会計検査院への介入を密談した記録が! 菅義偉官房長官との連携もポロリ】(http://lite-ra.com/2018/05/post-4037.html)でも同様。《またまた驚愕の内部文書が出てきた。昨年9月総選挙の直前に、財務省と国交省が政権のデメリットに配慮して、官邸ぐるみで文書の隠蔽など国会対応をいかにごまかすか密談していたというのだ…小池晃参院議員…「意見交換概要」と題された文書で、…太田局長らは、会計検査院の報告書から総額を消してもらおう」「総額が難しければ、トン数だけは残して金額だけでも消してもらおう」と話し合っているのだ。これが事実なら、とんでもないことだ。会計検査院は内閣から独立した機関と憲法で定められているが、その会計検査院の検査に対して、介入を相談していることになるからだ…太田理財局長はこんなことまで言っている。「ないものは出せないが、これまでもある程度出してきており、個人的には出せるものはできるだけ出したほうがいいと思う。出てしまうと、案外追及されなくなるという面もある。ただし、政権との関係で、デメリットも考えながら対応する必要はある」 どの文書を出すか出さないかは、「政権との関係で、デメリットも考えながら対応する」というのだ。…江田憲司衆院議員が安倍首相に対し、「証拠はもう十分出揃っているが、自白だけがない状態」「安倍首相は詰んでいる」と詰め寄っていたが、どれだけ証拠が揃っても、あらゆる機関が安倍首相に忖度して、嘘に嘘を重ねて安倍首相をかばう、ということが繰り返されている》
 内閣から独立した機関と憲法で定められている会計検査院の報告書に介入…「総額を消してもらおう」!、だってさ。さらに、《政権との関係で、デメリットも考えながら対応》…《僕愛者》の《僕難》(©浜矩子さん)のための滅公奉僕。《もはやカルトだ》。

 東京新聞の記事【森友問題 財務・国交省との事前協議 検査院否定せず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000275.html)によると、《森友学園の問題に関する会計検査院の報告書に、検査院が試算した値引き額の記載を回避しようと財務、国土交通両省が協議した疑い…検査院の腰山謙介事務総局次長は…検査院と両省との事前のやりとりを否定しなかった》。
 当時、アベ様はどんな「啓示」をなさっておられたか?…「「会計検査院が調べることだといい逃れしてた」のですした。

   『●選挙前「選挙戦を通して国民に説明を」、
      選挙時「国会で丁寧な説明を」、選挙後「丁寧な説明をしてきた」
    《会計検査院が値引きの根拠の不十分さなどを指摘した検査結果を
     ようやく出した
       トロいよな。べつに穴を掘ってあの土地を調べまくったってわけじゃない
     のに、なんでこんなに時間かかったんだ? 選挙が終わるの待ってたから
       結構そこは重要な部分だと思うが話がややこしくなるから置いといて、ねえ、
     これってもっと大ニュースになっていいことだよね? あたしは忘れません。
     安倍首相も、麻生財務大臣も、佐川前理財局長も、ついでに国会で質問した
     西田昌司参議院議員も、「(土地の価格は適正だっていい張ってた
       安倍首相にいたっては、国会で野党に追及され、
     会計検査院が調べることだいい逃れしてた。》

 一方、東京新聞の記事【麻生氏「改ざんでなく書き換え」 森友決裁文書で答弁】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000268.html)によると、《「書き換えられた内容を見る限り、バツをマルにしたり、白を黒にしたような、改ざんといった悪質なものではないのではないか」と述べた。改ざんには当たらないとの認識を示した上で、程度が軽いとも受け取れる発言》。
 法治主義国家や民主主義国家とは二度と呼べないようなニッポンに成り下がってしまったというのに、《改ざんといった悪質なものではない》…言うに事欠いて…ウルトラ差別主義者の責任を有耶無耶にしてきたツケだな。福岡の恥

   『●「謝罪会見の場に、被害女性を散々おとしめた
       麻生氏の姿はなかった」…ウルトラ差別者の責任は有耶無耶?

 与党自公や癒党お維、アベ様「下足番」新聞広報紙、広報誌、広報局が言うような、野党が悪い訳ではない。まずは、第一に批判されるべきは、アベ様やその取り巻き、滅公奉僕な官僚、さらに与党・癒党でしょ?
 《この程度の答弁で乗り切れたと思っているのは官邸の太鼓持ちの側近たちだけ。野党が詰め切れないのは、役所が資料を隠したり、なくしたと言い張ったり黒塗りにしていたから。加えて衆院予算委で江田憲司も言っていたが、関係者といわれる人物の話を、ことごとく自民党が国会に呼ぶことを拒んできたからだ」》。つまり、問題の解決はとても簡単。野党が主張しているように、これらデタラメな問題の一つ一つについて、隠蔽・廃棄を今直ぐに止め、改竄されていない全ての資料を国会に提出し、関係者が一堂に会して証人喚問をすればいいだけ。与党や癒党提案の法案の議論は、それからだ。

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805290000240.html

政界地獄耳
2018年5月29日9時13分
「一点の曇りもない」ウソがほころび始めた

 ★一点の曇りもないはずの森友・加計学園疑惑。森友学園との交渉記録はないとしていた政府答弁は、あっけなく4000ページを財務省自らが提出すれば、28日の参院予算委集中審議で首相・安倍晋三は「資料をよく読んでいただければわかること」と発言した。政府がないと言い続けたものを今更ながら持ち出して、今度はよく読めという。「関与がないのは明らか」を連呼するのは「関与していたら総理も議員も辞める」との自らの発言を自分で否定したいからだろう。

 ★自民党ベテラン議員が言う。「相変わらず、答えになっていない説明で押し切ったり、野党が沈黙していると思っているのは、昨年の衆院選前の思考と全く同じ。選挙後、野党はバラバラになったが、この森友・加計疑惑で6党派は再結集したといっていい。つまりこの程度の答弁で乗り切れたと思っているのは官邸の太鼓持ちの側近たちだけ。野党が詰め切れないのは、役所が資料を隠したり、なくしたと言い張ったり黒塗りにしていたから。加えて衆院予算委で江田憲司も言っていたが、関係者といわれる人物の話を、ことごとく自民党が国会に呼ぶことを拒んできたからだ」と指摘する。

 ★自民党議員の正論を聞いていても、一点の曇りもないはずの自民党が、なぜ拒むのかの論理的説明もなければ解決に近づくことを拒んでいることになり、これでは共犯関係。今までは首相夫妻とその仲間たちと官邸の問題だったが、今では自民党が抱える問題だ。28日には、共産党が提示した森友問題の内部文書から、国交省航空局長・蝦名邦晴と財務省理財局長・太田充値引きを隠すため、会計検査院も巻き込み、国会対策、メディア対策、世論対策の口裏合わせをしていたことが発覚。2人は事実上の会合は認めたが、内容については記憶にないとかわした。国民は既に分かっている。うそで塗り固めて来たものがほころび始めていることを。あとは本人が認めるかだ。(K)※敬称略
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●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている…「れっきとした国民様」は御見通しかな?

2018年06月07日 00時00分34秒 | Weblog

青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】



東京新聞の二つの記事。佐藤圭小林由比望月衣塑子記者による記事【野党追及 論点すり替える首相答弁は… 「ご飯論法」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018052902000133.html)と、
生島章弘記者による記事【首相「贈収賄当たらない」 「辞任答弁」狭義に解釈】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000125.html)。
ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/安倍政権の「ご飯論法」で失うモノ】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805310000262.html)。

 《首相が午前の参院予算委で、加計学園問題について「一点の曇りもない」と答弁すると、共産党の小池晃書記局長は「これが今話題のご飯論法ですよ。全くのすり替えだ」と断じた。「ご飯論法」とは何か。「朝ご飯を食べましたか」と質問された場合、パンを食べていても、あたかも「ご飯(白米)について問われたかのように論点をずらし、「食べていないと強弁する論法だ》。
 《安倍晋三首相は二十八日の衆参両院予算委員会で、森友学園との土地取引に関し「例えば金品を授受して『政策を変えろ』というのは、贈収賄として問題になってきた。そうしたことは全くない」と語った。これまで「私や妻、事務所がかかわっていれば首相も国会議員も辞める」と主張していたが、関与の度合いを贈収賄に当たるような行為と狭く解釈する答弁に転じた》。
 《うそではないがごまかしてすり替えて論点をぼかし議論をかみ合わせないようにするこの手法を取り入れて官僚の政府答弁にまで浸透させたのは安倍政権》。

 アベ様のご飯論法が取巻き連中にまで波及していることや、ウルトラ差別主義者による暴言…《改ざんではなく書き換えだという論法。それなら飲食の領収書の金額を書き換えたが飲食した事実、つまり趣旨は変わっていないから金額の書き換えぐらいは悪質ではないという》暴論。また、アベ様の大見得・啖呵《議員辞職》の後退…(室井佑月さん)《あの方、「関わっていたら」から「土地の取引に関わっていたら」に変えて、最近では「贈収賄に関わっていたら」ですって? なにげにハードルを下げてやんのズルだよな》。あまりの酷さに、目も当てられない。

   『●アベ様は「妻…が関係」を認めた!  
      〈妻や私…が関係していたら総理も国会議員も辞める〉の有言実行を!
   『●すべては「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」に始まった
                   …五日後の「秘密会議」に太田充氏も
   『●「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」からのこの1年間の無駄
                     …泥縄で有耶無耶にするつもり?
   『●斎藤美奈子さん「最低限の了解事項や整合性を放棄
       …液状化…国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。」


 「ご飯を食べたか?」「(パンを食べたけれど)ご飯(米飯)を食べていない」…ご飯論法。実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている、という始末の悪さ。でも、今朝、付いたものではないですとでも、息吐く様にウソを言いそうだ。 


 日刊ゲンダイの記事【まるで三文推理小説 登場人がみんな嘘をつく喜劇の国会】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229972)によると、《“犯人”とその周辺がどれだけ取り繕っても、誰が嘘を言っているのか、国民は先刻承知。嘘でゴマカせると思っているのは本人たちだけだ。とっくにネタバレしているのに、必死で嘘のストーリーを続けようとする。まるで三文推理小説の様相である》。
 《モリカケ問題ばかりやっている、といった批判があるが、卑怯(ひきょう)なのはこうした答弁で国会や国民を愚弄している政府ではないか》…本当にそうだ。野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判こそを。

   『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
       野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018052902000133.html

野党追及 論点すり替える首相答弁は… 「ご飯論法」
2018年5月29日 朝刊

     (参院予算委で安倍首相(左)を追及する共産党の小池晃氏(右)
      =28日、国会で)

 安倍晋三首相の答弁は論点すり替えの「ご飯論法」-。加計(かけ)学園理事長と首相の面会を記載した愛媛県の文書などを巡り、二十八日に開かれた衆参予算委員会の集中審議。野党側は、インターネット上で注目されている「ご飯論法」を持ち出して追及したが、首相は従来の見解を繰り返した。識者は「政府は国民を愚弄(ぐろう)している」と批判している。 (佐藤圭小林由比望月衣塑子

 首相が午前の参院予算委で、加計学園問題について「一点の曇りもない」と答弁すると、共産党の小池晃書記局長は「これが今話題のご飯論法ですよ。全くのすり替えだ」と断じた。

 「ご飯論法」とは何か。「朝ご飯を食べましたか」と質問された場合、パンを食べていても、あたかも「ご飯(白米)について問われたかのように論点をずらし、「食べていないと強弁する論法だ。労働問題に詳しい法政大の西充子教授がツイッター上で紹介すると、「秀逸な表現」などと一気に拡散した。

 愛媛県が国会に提出した新たな文書には、首相が二〇一五年二月二十五日に加計孝太郎理事長と面会した際に「新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたと書かれていた。小池氏は「首相と理事長との面談が架空では説明がつかないことが多すぎる」と指摘した。しかし、首相は、そうした官邸の水面下の動きには触れず、政府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)の八田達夫座長が「決定のプロセスには一点の曇りもない」と主張していることを引用した。「ご飯論法」に当てはめれば、朝ご飯の話題中に昼ご飯の話をするようなものだ

 上西氏が「典型的なご飯論法」とみるのが、午後の衆院予算委での立憲民主党の長妻昭政調会長とのやりとりだ。獣医学部新設を目指す「利害関係者」の加計理事長が首相や秘書官と食事をしたり、食事代を支払うことなどは問題ではないかとただすと、首相は余裕めかして「別に食事を私がごちそうしてもらいたいから戦略特区で特別にやる、焼き肉をごちそうしてもらいたいからそんなことするって考えられないですよ」と反論した。

 上西氏は「ご飯論法が注目されたことで、国会質疑の何がおかしいのかということを伝えることができたと思う。モリカケ問題ばかりやっている、といった批判があるが、卑怯(ひきょう)なのはこうした答弁で国会や国民を愚弄している政府ではないか」と話した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000125.html

首相「贈収賄当たらない」 「辞任答弁」狭義に解釈
2018年5月29日 朝刊

 安倍晋三首相は二十八日の衆参両院予算委員会で、森友学園との土地取引に関し「例えば金品を授受して『政策を変えろ』というのは、贈収賄として問題になってきた。そうしたことは全くない」と語った。これまで「私や妻、事務所がかかわっていれば首相も国会議員も辞める」と主張していたが、関与の度合いを贈収賄に当たるような行為と狭く解釈する答弁に転じた。 (生島章弘

 首相は、妻昭恵氏付きの政府職員が森友側からの要請で財務省に問い合わせたことはあったものの、「お金のやりとりがあって、頼まれて行政に働き掛けた、という意味での関わりはない」と説明した。

 愛媛県文書に記されていた自身と「加計(かけ)学園」の加計孝太郎理事長との面会を巡っては、虚偽の情報と認めるコメントを出した同学園に対し「評論する立場にはない」と、抗議しない考えを示した。問題が国会で取り上げられるようになった昨年以降、加計氏とは電話も含めて連絡を取っていないことも明らかにした。

 首相は、加計氏と二〇一五年二月二十五日に面会したという愛媛県文書について「伝聞の伝聞」と指摘。新聞各紙に掲載された首相動静を根拠に、この日の面会を重ねて否定した。獣医学部開設は「私と加計さんが会ったからということで認可したわけではない」とも強調した。

 首相は、一二年十二月の第二次政権発足以降、加計氏との十九回にわたる面会で、会食費用を加計氏が払ったことがあると改めて認めた。

 秘書官や警護官の食事代、ゴルフの際のプレー代金は首相が払ったという。「贈収賄になるとは考えられない」と主張した。

 野党が内閣総辞職を求めたのに対し、首相は「反省すべき点は反省しながら、しっかりと職責を果たしていきたい」と拒否。

 野党は、森友問題や財務次官セクハラ問題に絡み、麻生太郎財務相は閣僚として不適格とも追及したが、麻生氏は「見解の相違だ」として辞任を否定。首相も、麻生氏は引責辞任の必要はないとの考えを示した。
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805310000262.html

政界地獄耳
2018年5月31日9時23分
安倍政権の「ご飯論法」で失うモノ

 ★政界では今、ご飯論法が話題だ。労働問題に詳しい法大教授・上西充子が「朝ご飯を食べましたか」と質問された場合、パンを食べていても、あたかも「ご飯(白米)」について問われたかのように論点をずらし、「食べていない強弁する論法だ。うそではないがごまかしてすり替えて論点をぼかし議論をかみ合わせないようにするこの手法を取り入れて官僚の政府答弁にまで浸透させたのは安倍政権だ

 ★副総理兼財務相・麻生太郎森友学園での公文書改ざんは「単に答弁に合わせて300カ所以上書き換えただけ悪質なものではない」と言いだした。趣旨が変わっていないから改ざんではなく書き換えだという論法。それなら飲食の領収書の金額を書き換えたが飲食した事実、つまり趣旨は変わっていないから金額の書き換えぐらいは悪質ではないということになる。来年の確定申告も国税庁職員は大変だろうと同情する

 ★政界関係者が言う。「すり替えてかわし、ウソをついていないとか、聞かれたことに答えただけとの閣僚や官僚の答弁を国民がどう聞いているかということだ。原発問題を引き合いに出すとわかりやすい。技術者たちは原発はコントロールできる技術で危険はないという。その発言にウソはないだろう。だがそれまでの説明にごまかしやすり替え、隠匿があれば、技術は信用されても原発を運用している人たちに信頼がないから批判がくすぶり続ける。今の政権はこれと同じだ。正面突破は可能だろうがずっと終わらず言われ続け国民は政権を信用しなくなる」。

 ★29日にテレビで加計学園問題の国会審議をめぐり「安倍さん自体がうみなんだろ」と発言した俳優・中尾彬に賛否があるという。その中には「中尾彬って何様なの」という声もあるという。答えは簡単だ。れっきとした国民様だが問題か。国民からの信用、信頼は内閣支持率ではない。国民の目だ。お忘れなく。(K)※敬称略
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●「がんばれば佐川のように“栄転”というご褒美が待つからだ」…証拠隠滅で国税庁長官へ昇格という先例

2018年02月23日 00時00分53秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様…日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/国税庁長官へ“栄転”佐川でいいのか】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201801310000228.html)。

 《「一点の曇りもない」はずの森友加計学園疑惑は、首相自身の関与がないことばかりを強調するが、関係する役所の担当者たちはその部分だけ資料を破棄したり、その当時の記憶だけが「全く覚えていない」と唐突に抜け落とすという離れ業で政権を守る。がんばれば佐川のように“栄転”というご褒美が待つからだ》。

 タダ同然国有地譲渡事件で、証拠隠蔽・虚偽答弁で昇格された佐川宣寿国税庁長官殿というトンだ先例。そのおかげで、《がんばれば佐川のように“栄転”というご褒美が待つからだ》とばかりに、官僚達が期待しているようではね。《まさに国難だ》。

 東京新聞の記事【文書「全て廃棄」→存在 値引き「適正」→過大の疑い 佐川氏答弁 次々破綻】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201802/CK2018020202000133.html)によるお、《国有地が格安で売却された森友学園問題で、財務省の佐川宣寿国税庁長官が理財局長当時に答弁していた内容が国会審議で次々と破綻している。一方、安倍晋三首相は佐川氏の国税庁長官への昇格を「適材適所と強調。政府・与党は佐川氏の証人喚問などの国会招致に応じない構えだ》そうだ。
 トンだ「適材適所」。恣意的な、アベ様ご褒美人事。

   『●上脇博之さん、「なぜ国側はこれほど低姿勢…。
      学園が買える値段で話を進めるのは常識的にはあり得ない」
   『●御得意の証拠隠滅中? 内閣官房機密費についての
        最「低」裁「一部開示」判決を無視してアベ様らは何を?


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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201801310000228.html

政界地獄耳
2018年1月31日9時42分
国税庁長官へ“栄転”佐川でいいのか

 ★本音を漏らしたというべきか、馬脚を現したというべきか。共産党書記局長・小池晃が「聞き捨てならん」と言ったが、まさにそれは国民の声だ。29日の衆院予算委員会で国税庁長官・佐川宣寿の理財局長当時の答弁の妥当性が問われている中、いまだ就任会見をしない問題。その責任者である副総理兼財務相・麻生太郎は「所管の行政以外に関心が集まっていたことから実施しないと決めたと、確かあの時はそう聞いた」と、人ごとのように言い放った

 ★小池は「国民の多くが、森友問題で明らかな虚偽答弁をした人物が税務行政の責任者であっていいのか、という疑問を持っている。それを(会見で)問いただすのは当然。ところが、そういったことを口実に記者会見をやらない佐川を、財務大臣まで良しとする。これはもう安倍政権ぐるみで真相隠しをやっていると言われても、仕方がないのではないか。この答弁はちょっと聞き捨てならん」となった。

 ★しかも、その所管である国税庁では、間もなく確定申告がスタートする。森友学園疑惑で「国有地格安払い下げ」の学園と財務省近畿理財局の交渉記録を「破棄した」と強弁し、「(国有地の)金額のやりとりはない」と言い続けた佐川発言の根拠が崩れているのにもかかわらず、理財局長から国税庁長官に栄転させ、更迭を問う声に首相・安倍晋三は「適材適所」と佐川をかばった。

 ★それも当然だ。「一点の曇りもない」はずの森友・加計学園疑惑は、首相自身の関与がないことばかりを強調するが、関係する役所の担当者たちはその部分だけ資料を破棄したり、その当時の記憶だけが「全く覚えていない」と唐突に抜け落とすという離れ業で政権を守るがんばれば佐川のように“栄転”というご褒美が待つからだ。今更政治家の堕落には驚かないが、公務員のこれほどまでの堕落は国家をダメにするまさに国難。(K)※敬称略
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●《これはもう、まさに、私は総理大臣首相も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げておきたい》

2018年01月15日 00時00分34秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



リテラの昨年末の二つの記事【年末特別企画 リテラの2017年振り返り/今年も虚言を吐きつづけた! 安倍首相の真っ赤な嘘&インチキ発言ワースト10】(http://lite-ra.com/2017/12/post-3703.html)、
【年末特別企画 リテラの2017年振り返り/お前は絶対君主か! 安倍首相の国民軽視、独裁者体質丸出し発言集】(http://lite-ra.com/2017/12/post-3704.html)。

 《モリカケにはじまり、共謀罪強行採決、北朝鮮問題、大義なき解散……と国民を完全に舐めきった態度に終始し、嘘の低レベルさ、アホさにも磨きがかかった》。
 《それは主権者の存在を無視し、民主主義を否定する、「独裁者」の態度が透けて見える》。

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…諸悪の根源である
             “主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
   『●与党自公によるデタラメな《行う必要のない政策》の
          羅列に加えて、国費160億円削減で弱い者イジメ
   『●アベ様は、「部下たちに『知りません。記憶がありません』
             と言わせて、ひたすら逃げ続けるしかない」?
   『●憲法25条「健康で文化的な最低限度の生活」が保障されない、
                        血も涙も無い「国費…160億円削減」
   『●「改憲自体が目的…首相・安倍晋三が改憲を断行した
                  という記念碑的目標」…《愚劣なことだ》

 人治主義国家・アベ様王国のDictator息吐く様に噓垂れ流し、不正の数々、平成の治安維持法戦争法、デタラメな《行う必要のない政策》の羅列…極めつけは《議会制民主主義はもう機能していない》独裁政治下で、壊憲「国民主権の縮小、戦争放棄の放棄、基本的人権の制限」、そして、緊急事態条項の創設…。(前川喜平さん)《どう見ても李下に冠を正しているところまでは間違いない。本当に李(すもも)をとっているかもしれない》《規制緩和ではない。特権の付与です》《これが逃げ切れるなら私は日本の民主主義を疑う》。ニッポンは、言葉で言い表せないほど壊れてしまっている。
 《大嘘10 「私や妻が(認可や国有地払い下げに)関係していたということになれば、これはもう、まさに、私は総理大臣首相も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げておきたい」》…いつ実行されるんだろう?

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http://lite-ra.com/2017/12/post-3703.html

年末特別企画 リテラの2017年振り返り
今年も虚言を吐きつづけた! 安倍首相の真っ赤な嘘&インチキ発言ワースト10
2017.12.31

     (首相官邸HPより)

 年末恒例となった、安倍首相による「大嘘」振り返り企画をお届けする季節が今年もやってきた。昨年は「なぜここまで平気で嘘をつけるのか?」と題して安倍首相の姿勢に疑問を投げかけたが、今年はその余地もなし。モリカケにはじまり、共謀罪強行採決、北朝鮮問題、大義なき解散……と国民を完全に舐めきった態度に終始し、嘘の低レベルさ、アホさにも磨きがかかった。
 しかも、モリカケ疑惑は終わった話ではない。新年でリセットさせないためにも、今年の真っ赤な嘘&インチキ発言をいま一度、確認していこう。


大嘘1 「(加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは)1月の20日の特区諮問会議」
7月24日、衆院予算委員会の閉会中審査

 それは度肝を抜かれる嘘だった。突然、何を思ったのか安倍首相は、今年1月20日の特区事業者決定まで加計学園の獣医学部新設計画を知らなかったと強弁しはじめ、「私は知り得る立場にはあったわけでございますが、しかし、そのことについての具体的な説明は私にはなかったわけでございまして」などと述べたのだ。
 完璧すぎる虚偽答弁だ。なぜなら、安倍首相はこの答弁の約4カ月前の国会では「関係者はみんな知っているんですよ!」とキレまくった上、6月にも「構造改革特区で申請された」ときに承知したと明かした上で「国家戦略特区に申請をすれば私の知り得るところになる」と答弁。しかも、社民党の福島瑞穂議員の質問主意書に対しても、答弁書で“構造改革特区の説明資料に加計学園が候補となっていると記載されていた”と回答、閣議決定している。それをすべてなかったことにしようとは、インチキをはるか通り越して、もはや「ご乱心」と呼ぶべきだろう。


大嘘2 「この問題の本質は、岩盤規制にどのように穴をあけていくかだ」
6月5日、衆院決算行政監視委員会

 こういう台詞をバカのひとつ覚えと言うのだろう。この時期にはすでに「総理のご意向」と書かれた文書が明らかになり、さらに前川喜平・前文部科学事務次官が、安倍首相の側近である和泉洋人首相補佐官から「総理の代わりに言う」として対応を早くしろと迫られていたことを証言するなど「加計ありき」の実態が明らかになりつつあったが、安倍首相は頑として「岩盤規制」の一点張り。その上、“獣医学部新設は民主党が検討したものを安倍政権が引き継いだだけ”とまで言い出した。民主党政権下で始まった高校無償化や子ども手当は引き継がず廃止したくせに、である。
 あらためて言うまでもなく、問題になっているのは「加計学園のために安倍首相は自分がスタートさせた国家戦略特区を使って獣医学部新設を押し進めたのではないか?」ということ、そして「岩盤規制に開けたその穴はなんで加計しか通れない仕掛けなの?」ということだ。安倍首相はいまだにそれに対して明確な回答をできていない。挙げ句、デタラメを上塗りするように、以下のような大嘘をついているのだ。


大嘘3 「(国家戦略特区の)議事はすべて公開しています」
6月19日、記者会見冒頭発言ほか

 こう主張しては国家戦略特区の決定プロセスの透明性に胸を張ってきた安倍首相だが、8月になって、国家戦略特区ワーキンググループ(WG)が2016年6月に愛媛県と今治市からヒアリングをおこなった際、加計学園の幹部3名が同席していたにもかかわらず公開されている議事要旨にそのことが伏せられていた事実が発覚。さらに、発言内容を一部削除することで発言主旨を真逆に書き換えるという議事録の改竄までおこなわれていたことも明らかになった。「すべて公開」などされていなかったのだ。
 だが、安倍首相が事実をねじ曲げ正当性を主張してきた例は、これだけにかぎらない。たとえば、選挙中にもしつこく繰り返した「朝日新聞は加戸守行・前愛媛県知事や八田達夫・WG座長の報道をしていない!」という主張がそれだ。実際には朝日は加戸証言も八田証言も記事にしてきたが、「報道が歪められている」というお得意の“印象操作”で問題をすり替えようという下心が見え見えだ。
 また、安倍首相は同じように「国会審議すべてを見られた方々は納得されたという方も多かったのではないか」とも言いつづけているが、どうしたら「プロセスに一点の曇りもない」だの「(加計の獣医学部計画は)1月20日に知った」だのと明らかな大嘘を吐いておいて誰が納得できるのか。国民を舐めすぎである。


大嘘4 「この解散は国難突破解散だ」
9月25日、記者会見冒頭発言

 で、モリカケ問題の国会追及に耐えきれなくなった安倍首相が、民進党のゴタゴタと北朝鮮問題を助け船にして打って出たのが、国会の冒頭解散という「大義なき解散」だった。そして、自己保身のために解散権を濫用するという民主主義を破壊する暴挙にもかかわらず、安倍首相は会見で「国難突破」などというインチキも甚だしい恐怖を煽るような戦中ワードをキャッチコピーにもち出したのだ。
 しかも、失笑せざるを得なかったのは、「国難」の中身だろう。安倍首相は北朝鮮問題だけでなく、何十年も前から叫ばれてきた「少子高齢化」までいまさら「国難」と認定。幼児・高等教育の無償化を謳ったが、選挙後に蓋を開けてみたら自民党の検討案はその売り文句に遠く及ばない内容であることが判明している。その上、早期解消が求められている待機児童についても、「今後ゼロになるかについて、断定的にゼロになるとは言えない」(11月28日衆院予算委)と言い出す始末。解散時にさんざん匂わせていた「12月に米朝軍事衝突」という説といい、「国難」はどこに行ったのだろう。


大嘘5 解散前「国民のみなさまに説明しながら選挙する」 →
       選挙中「街頭演説で説明するよりも国会で説明したい」 →
         選挙後「国会において丁寧な説明を積み重ねて参りました」
9月25日記者会見→10月9日『NEWS23』(TBS)→11月20日衆院本会議

 ここまでわかりやすい嘘に、説明はいらないだろう。しかも、安倍首相が選挙中の遊説でモリカケ問題の説明をしたことは一度もなし。ようするに、ハナから「丁寧に説明」する気などさらさらなかった、ということだ。
 その上、選挙が終わると文科省の大学設置・学校法人審議会は加計学園獣医学部の新設を認める結論の答申をした。選挙のスケジュール自体がこの設置審の認可を認める答申前にと調整されたという情報もあり、つまり選挙さえ「加計ありき」で進められた可能性もあるのである。


大嘘6 「TOC条約を締結できなければ、東京オリンピック・パラリンピックを開けないと言っても過言ではない」
1月23日、衆院本会議

 今年、安倍政権が禁断の暴挙である「中間報告」によって強行採決で成立してしまった共謀罪。「21世紀の治安維持法」でしかない危険極まりない法案を通すために安倍首相がついた嘘が、この「共謀罪を成立させないと国際的組織犯罪防止(TOC)条約に加盟できない、TOC条約を締結できなければ五輪は開けない」という論法だった。
 だが、TOC条約と共謀罪はまったく別の話だ。多くの識者が言及しているように、共謀罪を新設せずとも現行法の制度のなかでTOC条約を締結させることはできるし、TOC条約は組織的な経済犯罪を防止するマフィア対策なのに、共謀罪はそのような中身にはなっていない上、テロ対策にさえなっていない。だいたい、オリンピックが本当に国民の人権を制限しなければならなければ開催できないような代物なら、さっさと開催を返上するべきなのだ。
 しかし、法案成立に躍起になる安倍首相は、書簡で共謀罪法案を「プライバシーや表現の自由を不当に制約する恐れがある」と指摘した国連特別報告者であるジョセフ・ケナタッチ氏を攻撃するため、「アントニオ・グテーレス氏国連事務総長も『人権理事会の特別報告者は、国連とは別の個人の資格で活動しており、その主張は必ずしも国連の総意を反映するものではない』旨、述べていました」などと国会で主張。だが、このグテーレス事務総長の発言内容は、安倍政権によってかなり都合よく歪曲されたものだったのだ(詳しくは既報参照)
 国連事務総長の発言までねじ曲げる総理大臣……。「国賊」とはこの人のことだろう。


大嘘7 「『そもそも』を辞書で調べたら『基本的に』という意味もある」
4月19日、衆院法務委員会

 穴があったら入りたくなるような、恥ずかしすぎる嘘である。発端は、安倍首相が1月に過去の共謀罪法案との違いとして「今回は“そもそも”犯罪を犯すことを目的としている集団でなければならない」と述べたことだ。ところが、その後に「性質を一変させた場合」と取り締まり対象の拡大を突然言い出した。この答弁の矛盾を山尾志桜里議員にただされると、安倍首相は自信満々に上記のハッタリをかましたのだ。
 しかし後に、「そもそも」の意味を「基本的に」と記している辞書など存在しないことが明らかにされると、政府は「大辞林」(三省堂)に「(物事の)どだい」という意味があり、「どだい」には「基本」の意味があると主張。違う言葉をあいだに挟んで意味が同じになるならほとんど全部の言葉が同じ意味になるが、恐ろしいことにこのトンデモ解釈は閣議決定されてしまった。しかも、さらっと「首相が自ら辞書を引いて意味を調べたものではない」と嘘を修正したかたちで。
 あまりに馬鹿馬鹿しい嘘だが、この「そもそも」問題は、「訂正でんでん」発言などとは違い、法案の根幹にかかわる重要な部分。こんなインチキかつ杜撰な主張の末に共謀罪を成立させたことは、憲政史上でも汚点中の汚点と言っていいだろう。


大嘘8 「我が国に北朝鮮がミサイルを発射」
「我が国を飛び越えるミサイル発射という暴挙は、これまでにない深刻かつ重大な脅威」
8月29日、記者会見

 この日の北朝鮮の弾道ミサイル発射では、早朝から全国瞬時警報システム「Jアラート」と緊急情報ネットワークシステム「エムネット」が発動し、国民にかつてない恐怖感を与えた。そして、安倍首相の会見でのこの一言も、さらなる恐怖を煽った。
 だが、上空を通過したミサイルを「我が国に発射」というのは明らかに言い過ぎであり、「かつてない脅威」というのも事実ではない。北朝鮮は日本全域を射程にしたミサイルを10年以上前から開発しており、この件で脅威が高まったわけではないからだ。その上、日本上空を越えてミサイルが発射されたのも過去に2回あり、1998年には今回と同様、事前予告がなかった。
 しかも、この日のミサイルが北海道上空を通過した時間はJアラートによるアナウンスからわずか約4分後で、避難のしようもない。Jアラートは役立たずであるばかりか、時間帯によっては大パニックを起こしかねない。ようは危機を煽って北朝鮮のミサイルを政治利用しようという魂胆しか感じられないものだ。
 こうした煽動は来年も繰り返されていくことは必至だが、いちばん怖いのは、トランプ大統領と一緒になって北朝鮮を無用に刺激し、国民には恐怖を植え付けようとする安倍首相の存在だとあらためて言っておきたい。


大嘘9 「(山口敬之氏のことは)取材対象として知っている」
11日30日、参院予算委員会

 ようやく国会で取り上げられるようになった、元TBS記者・山口敬之氏によるレイプ疑惑。この日は福島瑞穂議員がついに安倍首相に対してはじめて山口氏の問題を追及し、「『総理』という本を書いたジャーナリストをご存知ですか、面識はあるでしょうか」と質問した。そして、その答弁は上記のものだった。
 よくもまあ、ヌケヌケと言ったものだ。山口氏と安倍首相の関係が「取材者と被取材者」というようなものでないことは、それこそ山口氏の著書『総理』(幻冬舎)を読めば明らか。執務室での写真をジャーナリストに使わせることも異例だし、山口氏が安倍氏の自宅や外遊先のホテルの客室にもしょっちゅう出入りするシーン、第一次政権崩壊後の2008年から安倍や昭恵夫人と定期的に登山をしていたエピソード、さらには、内閣人事案や消費税をめぐってメッセンジャー的な役割まで果たしていたことを、山口氏自らが自慢げに語っているからだ。それを「取材対象として知っている」とは開いた口が塞がらない。
 しかし、この山口氏のレイプ疑惑は、山口氏の逮捕状もみ消しに官邸の関与が疑われるという、法治国家の根幹を揺るがす大問題だ。山口氏をめぐっては、氏と昵懇だったペジーコンピューティング社長の齊藤元章氏が助成金詐欺事件で逮捕された一件とあわせて、徹底した真相究明がおこなわれなくてはならない。


大嘘10 「私や妻が(認可や国有地払い下げに)関係していたということになれば、これはもう、まさに、私は総理大臣首相も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げておきたい」
「(獣医学部新設で)私がもし働きかけて決めているとあれば、責任を取る」
2月17日衆院予算委員会/3月13日参院予算委員会


 今年のいちばんの安倍首相による大嘘は、森友・加計問題それぞれで見得を切ったこの発言だろう。「妻が(国有地払い下げに)関係していた」ことは、総理夫人付き職員だった谷査恵子氏の口利きFAXや、財務省が不当な値引きを主導していたことを示す音声データからも明らかだ。そして加計問題も、官邸による異様な「加計ありき」が数々の証言・証拠によって証明されている。そして来春4月には、まさに「総理のご意向」どおりに獣医学部が新設されるのである。
 これだけ「詰んだ」状態では、過去の政権ならいまごろはもう倒れているはずだ。それが、安倍政権はどっこい年を越そうとしている。その背景には、誠意も正義もなく平気で国民に嘘をつく総理の存在と、もうひとつは忖度しかできない腰抜けメディアの存在がある。だからこそ、何度でも執拗に指摘しつづけなければならない。「総理は稀代の大嘘つきだ!」と。


 ──安倍首相の嘘とデタラメはまだまだあるのだが、今回は10本に厳選した。しかし、安倍首相の思い出しておきたい発言は、嘘・デタラメ以外にもある。追ってお伝えするので、そちらも楽しみにしていただきたい。

(編集部)
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http://lite-ra.com/2017/12/post-3704.html

年末特別企画 リテラの2017年振り返り
お前は絶対君主か! 安倍首相の国民軽視、独裁者体質丸出し発言集
2017.12.31

     (首相官邸HP)

 本サイトでは先立って「安倍首相の真っ赤な嘘&インチキ発言ワースト10」をお送りしたが、安倍首相の問題発言はまだまだある。なかでも目についたのは、「あなた、何様のつもり?」とツッコみたくなる上から目線、いや、もはや“絶対君主”気取りの発言の数々だ。それは主権者の存在を無視し、民主主義を否定する、「独裁者」の態度が透けて見える。
 そんな独裁者気質を丸出しにした安倍首相の今年の発言を、以下にピックアップしていこう。


◎「我が軍」発言の反省なし
「警戒監視や情報収集に当たる部隊は、私の目であり耳であります」
「諸君のなかから最高指揮官たる内閣総理大臣の片腕となって、その重要な意思決定を支える人材が出てきてくれる日を楽しみにしています」
3月19日、防衛大学校卒業式での訓示

 自衛隊は「私の目であり耳」「片腕になれ」──。しかも、この訓示で安倍首相は6回も自分は「最高指揮官」であると繰り返した上、「最前線の現場にあって指揮をとる諸君と、最高指揮官である私との意思疎通の円滑さ、紐帯の強さが、我が国の安全に直結する。日本の国益につながっています」とも述べた。
 自衛隊員に向かって恥ずかしげもなく「私とのつながりの強さ」が安全の基準だと断言し、「私の目であり耳」「片腕」などとのたまう。「国民の」ではなく「私の」と言明しているのがポイントで、これこそまさに、安倍晋三が自衛隊を私兵として見ていることの証明だろう。そして、この口ぶりは戦前の「軍人勅諭」そっくりだ。
 悲願の2020年までの改憲に向け、安倍首相はこれまでこだわってきた9条への「国防軍」明記と2項削除案から、1・2項を残して3項に自衛隊を明記する「加憲」案にシフトした。だが、訓示からわかるのは、安倍首相にとって自衛隊は「我が軍」であることに変わらない、ということだ。
 だいたい、安倍首相の「加憲」案は9条に手を加えることに対する国民の抵抗感を下げる一方で、2項の平和主義を骨抜きにするのが目的であることは明々白々。そうして改憲をしてしまえば、事実上、2項が空文化したことで自衛隊の活動には歯止めがきかなくなり、「我が軍」化は現実となるだろう。安倍首相の一見「ソフト」に見せかけた「加憲」案に、騙されてはいけない。


◎国家戦略特区は「俺ありき」だった!
「速やかに全国展開を目指したい」
「地域に関係なく、2校でも3校でも、意欲のあるところにはどんどん認めていく」
6月24日、神戸「正論」懇話会での講演

 この発言が報じられた際、多くの人が「は?」と首を傾げたことだろう。獣医学部新設を加計学園1校に限定したのは、文科省でもなければ日本獣医師会でもない。新設条件に「広域的に」「限り」という文言を萩生田光一副官房長官が書き加えたことによって、京都産業大学が必然的に振るい落とされた。つまり、官邸のゴリ押しで加計の1校に決まったのだ。
 にもかかわらず、安倍首相はこの講演で「1校に限定して特区を認めた中途半端な妥協が、結果として国民的な疑念を招く一因となった」などと発言。「中途半端な妥協」も何も、獣医師を管轄する農水省が「獣医師確保が困難になることは想定しにくい」と報告していたように、需給の観点からも新たに獣医学部を新設することに国民から疑義が呈されているのだ。しかし、そんな声を安倍首相はまるで無視。「そんなに加計加計言うなら全国展開してやるよ!」と逆ギレして見せたのだ。
 まったく冗談じゃない。実際、日本テレビが獣医師養成課程のある全国16の大学に実施したアンケート結果では、この安倍首相の発言に対して「コンビニ出店を目指す社長のような発言」「獣医学教育や獣医師の役割を全く理解していない発言」という意見が寄せられたという。あまりに当然の意見だ。
 しかも、この発言が恐ろしいのは、「データも実態調査もいらん! 俺が決めたら特区で何でもやれるんだ!」というワンマン社長さながらの「俺ありき」の実態を自ら暴露したこと。安倍首相はこの国のことを自分が好き勝手できる会社のようなものだと考えているから、こんな言葉が出てきたのだろう。そして、だからこそ加計問題は起こったのだ。


◎日本はすでに「トランプ・ファースト」
「(武器装備購入は)米国の経済や雇用にも貢献するもの」
2月15日、参院本会議

 トランプ米大統領が出した入国禁止令に対して世界中が非難の声をあげるなかでおこなわれた日米首脳会談で、「米国が偉大な国になっていくことを歓迎したい」と宣った安倍首相。そして、トランプに言われるがまま防衛装備品の購入を決め、挙げ句、上記のように高らかにアメリカ・ファーストを国会で強調。セーフティネットである社会保障費を削減し国民に身を切ることを強要する一方で、「武器を買ってアメリカの経済に貢献しよう!」と言い出したのだ。
 “国民の生活よりトランプが第一”というこの男の姿勢は、対北朝鮮でも鮮明になった。「北朝鮮に対する圧力を最大限まで高めていくことで完全一致」「日米が100%ともにあることを力強く確認」などというトランプと一体化した安倍首相の発言は北朝鮮を無駄に刺激するだけで、むしろ衝突をけしかけるものでしかない。だが、それも安倍首相にとっては当然の選択だった。こうやって今年、北朝鮮問題を煽りに煽ったことで政権浮揚を果たし、安倍政権はもち堪えたのだから。つまり、保身のために国民を危機に晒したのだ。
 北朝鮮を挑発しつつアメリカの軍事装備を売りつけるトランプに尻尾を振り、国民の生活と安全を差し出す安倍首相──これこそが、政権が喜ばしいことのように喧伝する「日米同盟の強化」の実態である。


◎恐怖政治さながらの国民分断
「こんな人たちに負けるわけにはいかない」
7月1日、都議選の秋葉原駅前街頭演説で

 ここまで直接的に市民を愚弄した総理大臣がいただろうか。加計学園問題の追及では閣僚席から仕切りにヤジを飛ばして質疑を邪魔していた当人が、そうした思い上がった首相の姿勢に異を唱える市民を「こんな人たち」呼ばわり。自分に対する批判に耳を傾け自省するでもなく、市民を「敵」として排除したのである。
 実際、衆院選の最終日に同じ場所でおこなわれた街宣には“安倍信者”が日の丸をはためかせ、政権を批判するプラカードを持った人たちに対して「朝鮮人!」などというヘイトスピーチまで飛び出すグロテスクな“極右集会”と化した。そして、安倍首相は直後に出演した自民党のネット番組で「熱気がすごかった。いろんな意味で『負けるな』というみなさんの気持ちだと思う」「何に『負けるな』とはいま私言いにくいですが」などと述べた。
 支持者は「味方」、批判する市民は「敵」。この分断と排除の発言を、このままでは近い将来、「あれが恐怖政治のはじまりだった」と振り返る日がくるかもしれない。


 いかがだっただろうか。いずれも自分は絶対的な存在なのだと信じて止まない思い上がりも甚だしい発言ばかりで、大きな問題になるに十分な、あるいはクビが飛んでも当然の発言も並んでいる。
 にもかかわらず、これらのなかにはテレビのニュースで取り上げられることもなかったものさえある。そうして、いまもこの男は総理の座に居座っているのだ。
 しかも、安倍首相が今年吐いた言葉は、嘘・インチキ発言や、こうした独裁者気取りの発言だけではなく、ネトウヨさながらの驚愕発言も連発してきた。それについては、追ってお届けしよう。

(編集部)
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●質問主意書ゼロ件なのに、あんなに質問したがっていた自民党議員の皆さん達、実際に質問したことは?

2017年12月13日 00時00分24秒 | Weblog

[※ 青木理さん(『サンデーモーニング』2017年11月19日)↑]



リテラの記事【質問時間強奪で衆院予算委は自民党議員による森友・加計疑惑隠し、フェイク質問だらけに!】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3612.html)。

 《与党5対野党9という不当極まりない質問時間配分で開かれた、本日の衆院予算委員会。閉会中審査を除くと約半年ぶりに委員会答弁に立った安倍首相は「真摯な説明を丁寧におこなう」と、いいかげん聞き飽きた嘘の台詞をきょうも吐いた。しかし、案の定そこで展開されたのは、「真摯」「丁寧」とは真逆の人を食ったような無礼千万の答弁、そして自民党議員の質問だった》。

 案の定、実質、与党9.5時間対(癒党込み)野党4.5時間で、国会審議形骸化質問主意書ゼロ件なのに、あんなに質問したがっていた自民党議員の皆さん達、実際に質問したことは何だったのでしょうか? 特に、自民党若手議員の皆さん方に質問のチャンスを、ということで大幅に質問時間が割り振られた訳ですが、その実情は? 《醜態を晒したのは、3時間半もの質問時間を得た自民党議員だ》《安倍首相をアシストする不毛な質問しか出てこない》。
 《こんな茶番劇に、なぜ国民は付き合わなくてはならないのか。自民党による質問時間横取りは、まさに民主主義の危機というしかない》。トンだ「言論の府」。

 リテラの別の記事【「森友・加計は朝日の捏造」と断定し朝日から抗議を受けた小川榮太郎の安倍擁護本を自民党が大量購入!】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3614.html)によると、《それを弊社に一切の取材もないまま、根拠もなく、「虚報」「捏造」などと決めつけるのは、弊社の名誉・信用を著しく傷付ける不法行為であり、到底見過ごすことはできません。貴殿及び貴社に厳重に抗議するとともに、すみやかに弊社に謝罪し、事実に反する部分を訂正し、弊社が被った損害を賠償するよう強く求めます…そんな“安倍タイコモチ”の代表のような人物が先の総選挙投票日直前の10月18日、これまた安倍政権べったりの極右雑誌月刊Hanada」の発行元・飛鳥新社から“森友・加計報道の検証本”と称して出版したのが…その中身はやはりというべきか、“安倍首相の完全な潔白”を主張し、疑惑を追及する報道を徹底的に「偏向」と批判するもの…選挙期間中に打たれた異例の中吊り広告、そして自民党の大量購入》。
 《フェイクの塊》…トホホな「陰謀論と妄想」、それを自民党が大量購入って、まさか、それって税金じゃぁないでしょうね?

   『●アベ様の「森友」質問ブチ切れに「忖度」して強行採決…
            「質問権の侵害…言論封殺…国会の自殺行為」
   『●無「責任」な「謙虚」…野党の国会質問時間短縮、
       「国会審議形骸化…それとも、それが狙いなのだろうか」
   『●「草の根でリベラルな価値そのものを広めていく…
      正面からリベラルな価値を訴え、裾野を広げる戦いを」!

   『●疑惑のオトモダチ開学認可…目に見えていた
      「白紙委任状」へと突き進ませた自公お維キト支持者の馬耳東風
    「でも、国会での与・(癒党込み)野党の質問時間を2:8から5:5にしたい、
     との申し出をするそうだ。「謙虚」「真摯」の欠片も無し…
     逃げるは恥だし役立たず息吐く様に噓をつく総理」「トンズラ総理
     口先だけ総理は、(癒党込み)野党の質問時間も削ります、とさ。
     どこまでウソ吐き、どこまで口先、どこまでトンズラするつもり?」
    「つぶやき上にて、《佐藤圭‏@tokyo_satokei  質問「5対5」与党提案へ 
     立憲反発、拒否の意向:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/DA3S13221493.html  
     そんなに与党の質問時間を増やしたいなら予算委員会の日数を
     増やせばいい簡単なこと。》…大賛成。増やした上で、
     般若心経でもなんでも読んでいればいいさ

   『●「そんな当たり前のこと」が通用しない最低の官房長官記者会見… 
                 「ここは質問に答える場所じゃない…」?
   『●国会審議形骸化: 与・(癒党込み)野党の
      国会質問時間の配分は実質「9.5時間対4.5時間」なのね?
    「この「国会審議形骸化」を狙った、野党の質問時間の削減について、
     青木理さん(『サンデーモーニング』2017年11月19日)。質問時間の
     与野党配分1:2 (80分:160分)は、政府側の答弁の時間を考えれば
     逆転し、実質「80+80分」:「80分」。さらに、「先の通常国会で
     質問主意書438件、質問したくてしょうがなかった自民党議員からは
     ゼロ件」だったという、呆れた実情。」

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http://lite-ra.com/2017/11/post-3612.html

質問時間強奪で衆院予算委は自民党議員による森友・加計疑惑隠し、フェイク質問だらけに!
2017.11.27

     (首相官邸ホームページより)

 与党5対野党9という不当極まりない質問時間配分で開かれた、本日の衆院予算委員会。閉会中審査を除くと約半年ぶりに委員会答弁に立った安倍首相は「真摯な説明を丁寧におこなう」と、いいかげん聞き飽きた嘘の台詞をきょうも吐いた。
 しかし、案の定そこで展開されたのは、「真摯」「丁寧」とは真逆の人を食ったような無礼千万の答弁、そして自民党議員の質問だった。
 たとえば、森友学園問題における不当土地取引の決定的証拠である音声データにかんしての答弁がそれだ。
 この音声データは、2016年5月中旬から下旬、籠池泰典前理事長と近畿財務局池田靖・国有財産統括官(当時)のやりとりを記録したもの。このなかで籠池氏が「(ゴミ撤去などの費用として)1億3000万円がうんぬんというよりも、ぐーんと下げていかなあかんよ」と要求すると、池田国有財産統括官は「理事長がおっしゃる0円に近い金額まで、私はできるだけ努力する作業を、いまやっています」と返答。実際、その後、不動産鑑定士は土地評価額を9億5600万円と算出し、ごみ撤去費用を値引きして土地売却価格は1億3400万円となった。つまり、池田国有財産統括官が明言した通りになっているのである
 一方、国税庁長官に“栄転”した佐川宣寿・財務省前理財局長は、「価格につきましてこちらから提示したこともございませんし、先方からいくらで買いたいといった希望があったこともございません」と答弁してきた。音声データを聞けば、これが虚偽答弁であったことは明白だ。
 にもかかわらず、今日この音声データについて質問を受けた麻生太郎・財務大臣は「事務方に説明させる」とし、それを受けて財務省の太田充理財局長はこう答えたのだ。

   「(音声データの内容は)国としての有益費1億3000万円を
    支払っている以上、それを下回るかたちでの売却はこの土地にかんする
    収支がマイナスになるということを意味し、国としてそのような対応を
    とることは考えられない、という趣旨の話」
   「不動産鑑定評価額が出る前に先方から買い受け希望価格が提示された
    という認識はございませんし、当方から売却価格を提示したということも
    ございません

 一体、あの音声をどう聞いたらそんな話になるのだろう。音声データで池田国有財産統括官ははっきり「0円に近い金額まで、私はできるだけ努力する作業を、いまやっています」と発言しているのだ。それを太田理財局長は“「1億3000万円を下回ることは考えられない」と説明しているだけ”と強弁し、“佐川理財局長の答弁は虚偽じゃない”と言い張るのである。寝言は寝て言え、という話だ。
 だが、虚偽答弁をしてきたのは、佐川前理財局長だけではない。安倍首相もまた同様に、国会で「適正な価格だ」と答弁してきた張本人だ。しかし、そのことについて追及を受けると、「財務省が国土交通省が適切に処分していたと報告を受けていたので、私の発言はその理解の上でのもの」と開き直り
 しかも、会計検査院が土地の値引き額を「十分な根拠が確認できない」とまとめたことについて問われて安倍首相は、「国有財産の売却について業務のあり方を見直すことが必要と考えている」と言うだけ。国民の資産が不当に安く払い下げられているというのに、「なぜそんなことになったのか」という疑惑の真相を追及するとも言わず、これからは見直す幕引きを図ろうとするのである。
 さらに、加計学園問題についても、安倍首相はいつもの言い訳答弁を繰り返し、言うに事欠いて「民間有識者のみなさんが私を忖度することなど、到底考えられない」とまで言い出す始末。国家戦略特区ワーキンググループの今治市へのヒアリングでは加計学園幹部が参加し発言していたにもかかわらず、議事要旨ではその事実を伏せていたことが発覚しているが、それでもなお「プロセスには一点の曇りもないと有識者は言っている」と主張したのだ。


「子どもを産んだら女じゃない」の菅原一秀・自民議員が安倍擁護質問を展開

 しかし、安倍首相もさることながら、きょうの衆院予算委で醜態を晒したのは、3時間半もの質問時間を得た自民党議員だ
 まず、最初に質問に立った田村憲久議員は、モリカケ問題について、こう宣った。

   「何もないことを証明するのは総理がおっしゃられる通り『悪魔の証明』
    ですから。赤いカラスがいるかいないか、これ、赤いカラスをいない
    と証明しようとするとすべてのカラスを捕まえなければ証明できないわけで、
    非常に難しい」
   「どうか『悪魔の証明』ではありますけども、天使のようにですね、
    謙虚に誠実に、そして実直にお答えいただきたい」

 「悪魔の証明」も何も証拠となる文書は「破棄した」の一点張りのくせに、よく言えたものだと呆れるが、この田村議員の上をゆく安倍首相擁護を繰り広げたのが、つづいて質疑に立った菅原一秀議員だ。
 菅原議員といえば、元愛人に「子どもを産んだら女じゃない」などという暴言モラハラを繰り返していたことを、当の元愛人に「週刊文春」(文藝春秋)誌上で告発されたことも記憶に新しい“ゲス議員”のひとりだが、その菅原議員はきょうの予算委で森友・加計問題を取り上げた。
 だが、これは「疑惑隠しはしていない」「ちゃんと質問している」というポーズをとるためだけのもの。現に、前述の音声データに対して菅原議員は「籠池夫妻が執拗に極めて威圧的な言い方で迫っている。そういう問い詰めに普通の人であれば気押されてしまって、非常にセンシティブになってしまう」と述べ、あたかも近畿財務局は籠池氏に脅迫された被害者のように一方的に説明
 また、菅原議員は音声データ問題の追及もそこそこに、「ここでちょっと話変えますけど」と言い出し、先日、情報公開された森友学園が財務省に提出した小学校の設置趣意書の話を唐突にもち出したのだ。
 この設置趣意書については、朝日新聞が籠池氏の証言として「安倍晋三記念小学校」の校名を記したと今年5月9日付けの記事のなかで紹介。しかし、今回公開された設置趣意書には「開成小学校」と書かれていた。この問題を、先の選挙前に自民党広報副本部長に就任したばかりの和田政宗議員はネット上で〈朝日新聞は紙面を通じて籠池氏の嘘を拡散した形になりはしないか〉と猛批判。朝日の記事をもとに質問した野党議員に対しても〈偽メール事件に匹敵するような案件〉と述べ、こうした和田議員の主張を麻生太郎財務相も使い、「朝日新聞は書いてあるとあおった」「自分に都合の悪いところを隠すんじゃない。だから報道はゆがんでいるといわれるんだ」とバッシング。現在はネトウヨが嬉々としてそうした記事を拡散する事態となっている。
 そして、きょうの国会でも、菅原議員はこう述べたのだ。

   「この朝日新聞ではですね、籠池氏のこの発言、『安倍晋三記念小学校』と
    そのまま載せているんですよ。言ってみればフェイクの発言をそのまま
    載せるとフェイクニュースになるというような典型でありまして」
   「野党のみなさんはフェイクの発言に基づいて質問したり、そういったことが
    結局間違った方向にミスリードしてきた」


「朝日報道はフェイク」質問こそフェイクだ! 

 だが、この質問こそが「フェイク」になり得る可能性がある。というのも、今回、公開された設置趣意書にはたしかに「開成小学校」と書かれているが、設置趣意書は複数あるのではないかと見られているからだ。事実、情報公開請求をおこなっていた上脇博之・神戸学院大学教授もツイッターで〈開示された文書は全部不開示に近かった文書と比べると微妙に異なっていました〉〈小学校設置趣意書は複数あるようなので再度情報公開請求しておきました〉と述べている。
 つまり、「安倍晋三記念小学校」と書かれた設置趣意書が存在する可能性はあるのに、「朝日はフェイクニュースを流した」とバッシングの材料に仕立て上げ、自民党議員がテレビ中継されている予算委員会で質問時間を使って喧伝したのだ。
 しかも、菅原議員は加計学園問題でも「獣医学部認可は新たな歴史の1ページが開かれた」と言い、「鳥インフルエンザ、BSE、口蹄疫、最近ではヒアリといったものがあって獣医師そのもののニーズが高まっている」と獣医学部新設は妥当な判断だと強調。言わずもがな、ヒアリ対策に当たっているのは生態学や生物学の専門家であって獣医師は関係ない。嘘八百もいいところだが、挙げ句、菅原議員は「官邸からの圧力」を文科省に否定させた上で、前川喜平・前文科事務次官について、こんなことを声高に叫んだのだった。

   「普通に考えればですよ、(前川氏)本人の思い込み、こういうふうにも
    見えてくるわけです」
   「前川前次官の自作自演という立ち振る舞いに我々が振り回された、
    振り回されている」

 この期に及んで、なおも前川バッシング。……こんなことを繰り返しているから、ずっと国民は納得できないままでいるのだ。そして、与党の質問時間を増やした結果、このように疑惑追及のポーズをとりつつも安倍首相をアシストする不毛な質問しか出てこないのである。
 安倍首相はきょうの委員会で、野党の質問時間削減を萩生田光一・自民党幹事長代行に指示した事実はないとし、多くの新聞の報道は“誤報”との認識を示したが、立憲民主党の長妻昭議員から「指示をしていないと言うなら自民党の国対委員長に時間配分を従来通りでいいんじゃないかと言っていただけませんか」と迫られると、それを無視した。
 もちろんそんなこと、安倍首相が言うわけがないだろう。実際、委員会が閉会されると、安倍首相は朝日・前川批判を繰り出した菅原議員のもとに近づき、「きょうは良かったよ」と言わんばかりの笑顔で固い握手を交わしていたのだから。
 こんな茶番劇に、なぜ国民は付き合わなくてはならないのか。自民党による質問時間横取りは、まさに民主主義の危機というしかない。

(編集部)
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●特例4連発、偶々偶々偶々…アベ様のオトモダチ案件だった? その秋はとっくに過ぎている…「議員辞職」

2017年12月05日 00時00分42秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/「責任取る」覚悟と立場】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711300000238.html)。

 《そうなれば信じる部下が間違えたのならばその責任者としての首相が「僕が言ったのではない」にせよ、「責任を取る覚悟と立場なのではないのか。予算委員会をしのげば解決とはいかないことに気づくべきだ》。

   『●常識不通…「夫と妻は別人格で、代わって話せることじゃない」
                    「あったことをなかったことにはできない」


 特例中の特例、特例4連発。偶々偶々偶々…、それが、アベ様のオトモダチ案件だったんだ?
 御得意の閣議決定したはずの石破4条件は満たさず。それも偶然ですか?

   『●偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設…
         前川喜平さん「規制緩和ではない。特権の付与です」

 目に見えていた「白紙委任状」へと突き進ませた自公お維キト支持者の馬耳東風。《文科省は「獣医は充足している」と新設を認めてこなかったが、安倍晋三首相が主導する国家戦略特区制度が活用された》。偶々偶々偶々…アベ様のオトモダチだったの?

   『●「日本を守ってくれる人」って、アベ様は 
      「破壊している人」なんですが! 一体何を「記念」した小学校?
    「《私もも一切この認可にも、あるいは、この国有地の払い下げにも
     関係ない」「私やが関係していたということになれば、間違いなく
     総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと申し上げて
     おきたい》と大見得を切りました

 アベ様の大見得・啖呵「議員辞職」…その秋はとっくに過ぎている。
 《夫と妻は別人格で、代わって話せることじゃない》ので、アベ昭恵氏や、総理大臣夫人付きの谷査恵子氏、国策として不当に長期に囚われの身の籠池泰典前理事長、そしてもちろん、「国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった」らしい、そのオトモダチ・加計孝太郎氏に、国会で証言してもらうしかない。

 東京新聞の記事【理財局長、特例「過去数年で本件のみ」 森友問題 衆院予算委】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201711/CK2017112802000233.html)によると、《財務省の太田充理財局長は、売却を前提に定期借地契約を結んだことなどについて「過去数年では本件のみだ」と特例を重ねたことを認めた。土地売却を検査した会計検査院の河戸光彦院長は、値引き理由となったごみ撤去費用の推計根拠が、検査で確認できなかったと答弁した》。
 一方、リテラの記事【どこが丁寧な説明? 安倍首相が国会で“森友・加計は朝日新聞の捏造”のネトウヨ陰謀論に丸乗りして疑惑封じ】(http://lite-ra.com/2017/11/post-3615.html)には、《財務省全体で2012〜16年度に取引された公共随意契約1194件のうち、売却前提の定期借地契約を結んだのは森友学園のみ。また、分割契約を認めたのも森友1件だけ。その上、「瑕疵担保責任の免除」という特約をつけて売却したのも、延納特約を付したのも、売却価格を非公表にしたのも森友だけ。──森友学園の扱いがいかに異例かつ厚遇であったかがあきらかになった格好だ》。
 最後に、日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/森友疑惑、役人攻めて一転、曇り出す】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711290000306.html)によると、《★28日の予算委員会で立憲民主党・川内博史は財務省への質問で過去5年間、財務省で公共随契により売り払いを行った契約1194件中、売り払い前提の定期借地をする特例処理を行った事例は森友学園1件のみ。瑕疵(かし)担保免責特約を付して売却したのは森友のみ。延納の特約を付した事例も森友のみ。売却価格を非公表も森友のみ異例としか言いようがない特例4連発を認めさせた。事実の確認の結果だ。「一点の曇りもないが崩れ始めた瞬間だ》。

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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201711300000238.html

政界地獄耳
2017年11月30日10時4分
「責任取る」覚悟と立場

 ★官邸の首相・安倍晋三を支える側近たちからまたため息が漏れる。首相は自らや昭恵夫人の名前が出ると、ついさっきまでの冷静な対応に比べて別人のように興奮した対応をする。それは文字にするとなおよくわかるが、首相の琴線に触れているのがよくわかる。だから野党も首相を興奮させようと答弁を求めるが、怒りを募らせる首相を見るにつけ答弁は支離滅裂。興奮がテレビ中継を通してお茶の間にも伝わる。問題の本質の追究より、首相が取り乱していく様を国民に見せつける方がずっと疑惑が深まるという寸法だ。

 ★だから「私やですね、妻がですね、この認可あるいは、この国有地払い下げにですね、もちろん事務所も含めて一切これは関わっていないということは、明確にさせていただきたいと思います。もし関わっていたんであればですね、これはもう、私は総理大臣を辞めるということでありますからそれはハッキリと申し上げたい」。こんな発言が首相から飛び出して支持率も下がった。首相は28日の答弁で「森友学園」への国有地売却が「適切」と答弁してきたことについて「財務省が法令にのっとって適切な価格で売買していると信頼していると申し上げた。私が調べて私が『適切』と申し上げたことはない」と財務官僚を部下と信頼しての発言と説明した。ところが財務省は再調査も処分もしないという。

 ★丁寧さとは答弁の手厚さや言葉遣いのことだけではない。その発言の根底を流れる信念と覚悟の決意だ。そうなれば信じる部下が間違えたのならばその責任者としての首相が「僕が言ったのではない」にせよ、「責任を取る覚悟と立場なのではないのか。予算委員会をしのげば解決とはいかないことに気づくべきだ。(K)※敬称略
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●《推定ウン千万〜1億円弱も払って出した》「ト」な広告…出稿側も「ト」なら、掲載側も「報道」の放棄

2017年09月22日 00時00分57秒 | Weblog


リテラの記事【失笑! 安倍応援団「視聴者の会」が加計報道で“加戸氏の発言を放送しないのは放送法違反”のトンデモ意見広告】(http://lite-ra.com/2017/08/post-3408.html)。

 《うわ、また出たよ……。22日付の読売新聞産経新聞朝刊を見て、こんなセリフが思わず口をついて出た。例の報道圧力団体「放送法遵守を求める視聴者の会」(以下、視聴者の会)がまたぞろ“意見広告”を掲載していたのだ…同会の中心人物たちが安倍晋三応援団だらけであることや、賛同人の多数を日本最大の右派団体日本会議の関係者が占めていることなどを報じてきた…またまた読売と産経に推定ウン千万〜1億円弱も払って出した一面カラー広告…「視聴者の会」代表になった百田尚樹が「テレビの24時間停波を主張》。

 『下足番』新聞アベ様広報新聞に「ト」な集団の「ト」な広告が再び。両新聞に関連する…NNN、NTV、YTVやフジは自分の首を絞めることにつながらないか? トンデモ中の最も「ト」な、《「視聴者の会」代表になった百田尚樹が「テレビの24時間停波を主張》って、《悪意ある意図をもって捏造報道》という濡れ衣でテレ朝やTBSが《一定期間放送を認めない》状況にさせられても、読売系や産経系の(報道者と呼べる方はとても少ない)アベ様広報官らは、それに賛成するのね?
 《推定ウン千万〜1億円弱も払って出した》「ト」な広告…出稿する方も「ト」なら、掲載する方も「報道」機関の役割を放棄している。

   『●岸井成格氏を支持する: 「TBSは今日、
      再び、死んだに等しいと思います」なんてことが起こらぬために
    《「NEWS23」岸井氏を名指し攻撃…異様な“意見広告”の真の狙い…
     産経新聞と15日付の読売新聞に掲載された全面意見広告
     国紙の紙面を買い取って広告を出したのは「放送法遵守を求める
     視聴者の会」。呼びかけ人には作曲家のすぎやまこういち氏、
     上智大名誉教授の渡部昇一氏ら“安倍応援団”の面々が並んでいた》

   『●「TBSは今日、再び、死んだに等しいと思います」
       なんて方向に進んでいないか? 報道は見て見ぬふり?
    《このまま岸井氏が降板すれば、TBSは完全に“死んだ”ことになる
     こんなムチャクチャな団体にビビって、岸井氏を降板させれば、
     TBSは報道機関としてオシマイだ》

   『●スガ殿が「粛々」とジャーナリズムを破壊していく
             ~「安倍政権の圧力、狡猾なやり口」~
    《古賀茂明氏…は「いやー、ここまでやるかなという感じです」と
     驚嘆し、このように述べている。「賛同人の名前を見れば、
     安倍政権の応援団がしてることです。安倍政権が本気で
     このまま突き進めば放送については完全に
     国家統制の時代に入りますね」》

   『●いま、「陰謀論丸出し」でアベ様の取り巻きが
        攻撃を開始: 吉永小百合さんを断固支持する
    《安倍首相お抱え、NEWS 23岸井攻撃の仕掛け人が今度は
     吉永小百合を標的に!「共産党の広告塔」と陰謀論丸出し…
     読売新聞全国版朝刊に、またしても
     「放送法遵守を求める視聴者の会」(以下、視聴者の会)が
     一面広告を出稿した。既報の通り、安倍応援団を母体とする
     この団体は、昨年11月14・15日にも産経と読売に一面広告を出稿、
     TBS『NEWS23』アンカーの岸井成格氏の発言をやり玉に上げ、
     番組降板の大きなきっかけになった》

   『●東電核発電人災から5年: 「今や世界の笑い者…
       政権批判をいとわないキャスターの首を差し出した」
    《任意団体「放送法遵守を求める視聴者の会」(以下、視聴者の会)が、
     読売新聞と産経新聞に1ページ全面の意見広告を掲載。そこでは、
     岸井氏を名指しで「放送法第4条の規定に対する重大な違反行為」
     と批判した。…視聴者の会が安倍首相を応援する論客を中心に
     構成されていることも、臆測を呼んだ》

   『●ギャラクシー賞受賞: 「報道への圧力が高まる
        テレビ界の危機的状況に対し、警鐘を鳴らす…」
    《そもそも、この「独ワイマール憲法の“教訓”」は、
     例の極右団体「放送法遵守を求める視聴者の会」が…。
     このような団体が激怒するという点その報道の正当性が
     浮き彫りになるかのようだが…》

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http://lite-ra.com/2017/08/post-3408.html

失笑! 安倍応援団「視聴者の会」が加計報道で加戸氏の発言を放送しないのは放送法違反のトンデモ意見広告
2017.08.24

     (22日付の新聞に出された広告(奥が産経新聞で手前が読売新聞))

 うわ、また出たよ……。22日付の読売新聞と産経新聞朝刊を見て、こんなセリフが思わず口をついて出た。例の報道圧力団体「放送法遵守を求める視聴者の会」(以下、視聴者の会)がまたぞろ“意見広告”を掲載していたのだ。
 本サイトではおなじみだが、「視聴者の会」といえば、一昨年、安保法制を番組内で批判したTBS『NEWS23』アンカー・岸井成格氏を放送法違反だとする新聞意見広告を打ち、結果、岸井氏を降板へと追いやった民間団体。本サイトは「視聴者の会」の結成当初からその動向を追い続け、同会の中心人物たちが安倍晋三応援団だらけであることや、賛同人の多数を日本最大の右派団体「日本会議」の関係者が占めていることなどを報じてきた。
 そんな「視聴者の会」が今回、またまた読売と産経に推定ウン千万〜1億円弱も払って出した一面カラー広告。性懲りもなく、見出しには〈異常に歪んだテレビ報道 視聴者の知る権利が奪われ続けています〉(読売版)、〈テレビにはしっかり事実を伝えて欲しい…それが、視聴者の切なる願いです〉(産経版)との文言が躍っているわけだが、今回、連中が“テレビ報道が捻じ曲げられている!放送法違反じゃないのか!”と言いがかりをつけたのは、やっぱり例の“あのこと”だった。
 そう、加計学園問題で、ネット右翼や極右文化人たちがわめき立てている「なぜ前川喜平氏ばかり取り上げて、加戸守行氏の発言を報じないのか!」なるトンデモな主張をそのままぶつけてきたのである。
 「視聴者の会」の意見広告では、「閉会中審査における驚くべき放送時間の格差」と題し、前川喜平・前文科事務次官と、加戸守行・前愛媛県知事及び原英史・国家戦略特区ワーキンググループ委員など与党側参考人の発言について、7月10日から7月11日にかけてテレビで報道された時間を比較。そのうえで、〈テレビ報道では2日間ほとんどの番組で前川喜平氏による証言を大幅に取り上げ、他の参考人がほとんど存在しないかのような報道になっていました〉と結論づけている。ちなみに、これを調査したという「日本平和学研究所」なる社団法人は、「視聴者の会」前事務局長の評論家小川榮太郎氏が仕切っている団体だ。
 この身内調査のお手盛りっぷりについては前々から指摘しているのであえて繰り返さないが、それにしても、この連中、悪い意味で予想を裏切らない。賢明な読者はよもやこんな詭弁に騙されまいが、念のため、連中の主張がいかにトンデモか、そして国民の「知る権利」を侵害しようとしているのはどっちなのか、きちんと指摘しておく必要があるだろう。


無関係な加戸氏と目撃者の前川氏の証言を同列に並べる詐術

 そもそも“前川氏と加戸氏の発言を同じ時間で報じないテレビはおかしい”という連中の前提自体、噴飯モノとしかいいようがない。
 なぜなら、前川氏と加戸氏では、加計学園問題を解明するにあたっての証言の重要性がまったくちがうからだ。当然だが、加計問題の本質は、加計学園の獣医学部新設が認められたプロセスに不正や恣意性があったかどうかを検証することにある。そして、前川氏は所轄省庁の前トップであり、加計学園の獣医学部新設をめぐる政府内でのやりとりや加計側との“交渉”について、統括的に把握している立場にあった。
 一方、与党の参考人である加戸氏は本人も「(安倍首相の)応援団の一員」だと自認していたように、前愛媛県知事として加計学園側にくっついて、政府に陳情していたにすぎない。しかも、これまで10回以上も認められてこなかった加計学園の今治獣医学部新設がトントン拍子に進んだのは第二次安倍政権以降のことだが、加戸氏が知事を務めたのは2010年まで。ようは、安倍政権での特区指定の行政プロセスに、加戸氏はまったくタッチする機会もなければ、その内実を知る立場でもない
 たとえば、何かの犯罪の証人にたとえて言うなら、前川氏は事件現場に何度も立ち会っていた犯罪の目撃者。これに対して、加戸氏は容疑者を擁護し、支援する親戚のおじさんというレベルでしかない。マスコミが親戚のおじさんより、事件の目撃者の証言を何倍もの量で報道するのは当然だろう。
 実際、国民の関心も、前川氏が新たにどんな具体的な証言をするのか、発言自体にどれだけの信憑性があるのかに向けられていた。だからこそ、テレビメディアも前川氏の一挙一投足に着目していったのである。
 それを「視聴者の会」は、国民の関心ごとを無視して、安倍VS.反安倍のイデオロギー対立であるかのように矮小化。不公平だ、偏向だとわめいているのだ。イデオロギーにかぶれて、偏向しているのはいったいどっちだ、という話だろう。


加戸氏や原氏の証言はとっくにデタラメや嘘がばれている

 しかも、唖然としたのが、「視聴者の会」が今回の新聞意見広告で、〈これらの発言を、皆さんはご存知でしたか?〉なる見出しをつけ、加戸氏らの国会での発言をあたかも「これが真実だ!」といわんばかりに紹介していたことだ。
 言っておくが、これらの発言のほとんどはとっくに反証されたり、嘘があきらかになっている。
 たとえば、意見広告には、7月10日閉会中審査で加戸氏が、鳥インフルエンザや狂牛病、口蹄疫の問題をもち出し、「(知事在任時)愛媛県で公務員獣医師、産業担当獣医師の数の少なさ、確保の困難さ、そして獣医学部の偏在等々の状況のときに、ちょうどたまたま加計学園が今治の新都市への進出という構想を持ってこられた」などと発言したことが紹介されている。
 しかし、各都道府県が公表し農林水産省がまとめている2020年度の「獣医師の確保目標」では愛媛県は0人。しかも、公務員獣医師の地域的偏りはその場所に学校を新設したからといって解決するものでないことは、さまざまな専門家から指摘されている。
 また、「視聴者の会」は同じく、国家戦略特区WGメンバーの原英史氏の発言もほとんど報道されていないとして、メディアを攻撃。この原氏が7月10日の衆院閉会中審査での「規制改革のプロセスに一点の曇りもない」という発言、そして7月24日の同審査での「加計ありきなどという指摘は全くの虚構であることは、公開されている議事録を見ていただければすぐにわかることではないかと思います」という発言を紹介している。
 しかし、その原氏が「公開している」「一点の曇りもない」と言った政府公開の議事録には、WGの会合に加計学園の幹部が同席していたにもかかわらず記載されていなかったことが判明している。原氏はやはり7月10日に「判断に至る議論の過程については公開しており、中立性、公平性についても担保している」などとも言っていたが、これは真っ赤な嘘であったことがわかっているのだ。

 「視聴者の会」が取り上げろ、とがなり立てている人物たちの発言はこれ以外も、たんに安倍首相や菅義偉官房長官と同じ、なんの客観的証拠も示さないまま「不正はない」と言い張るものばかり。加戸氏にいたっては、「今治地域の夢と希望」などと、自分たちがなんとしても獣医学部新設をしたかったという身勝手な理屈を主張しただけだった。


視聴者の会が意見広告でネグった加戸氏の内閣府の忖度を認める発言

 また、「視聴者の会」はネグっているが、加戸氏はまったく逆に、この閉会中審査で口を滑らし、不正や忖度があったことをほのめかす発言までしている。

   「小泉内閣時代からありました構造改革特区に申請して、
    表門から行けないなら、せめて搦手門(=裏門)でも入れてもらおう
    という努力を重ねました」
   「愛媛県と今治市にとって、黒い猫でも白い猫でも、獣医学部を
    つくっていただく猫が一番いい猫でありまして」
   「有識者会議の判断と、内閣府のあるいは虎の威を借りるような狐
    発言を用いてでも強行突破していただいたことは、私は大変よろこんで
    今日にいたっています」

 これらの発言からは、加戸氏が獣医学部新設が実現すれば、プロセスの公正さなんて関係ないという姿勢であったことがよくわかる。おまけに狐=内閣府虎=安倍首相の威を借りて、獣医学部設置を突破したというようなセリフ。これは加戸氏が今治市の獣医学部特区選定が安倍政権の恣意的な決定だったことを認めたようなものだろう。
 「視聴者の会」は“加戸氏の発言を報道しろ”というなら、なぜこの発言を「意見広告」で紹介しないのか
 とにかく加戸氏にしても、原氏にしても、実際にはこんなレベルの発言しかしていないのだ。こんなものを前川氏の具体的な発言と同じように紹介しろ、と言うほうがどうかしている。
 しかも、彼らはもともと安倍政権の応援団であり、国家戦略特区の利害関係者だ。たとえば、加戸氏は、日本会議系の「美しい日本の憲法をつくる愛媛県民の会」の実行委員長を務め、安倍首相肝いりの諮問機関教育再生実行会議の有識者メンバーにも選出。『報道特集』(TBS)のインタビューでの前川氏の証言によれば、加戸氏が有識者メンバーに選ばれたのは「総理から直々にご指名があった」ためだという。
 ちなみに、この特区とはなんの関係もない「教育再生実行会議」の場でも、加戸氏は2013年10月11日に、獣医学部新設について、こんな主張を繰り広げていた。

   「三十数年間固定されておりますけれども、総理の言葉を
    借りまして、固い岩盤も愛媛県という小さいドリルであかないので、
    実行会議の大きなドリルで穴をあけていただければ

 また、原氏についても、本サイトで以前、報じたように、国家戦略特区を利用した“コンサルビジネス”に関与していた形跡もある。つまりバリバリの利害関係者なのだ。こんな人物たちの発言を、教育行政のトップでありながら内部告発をした前川氏と同じ時間を使って報道しろなどとクレームをつけるのは、無理筋にもほどがあるだろう。


「視聴者の会」代表になった百田尚樹が「テレビの24時間停波」を主張

 ようするに「視聴者の会」は、安倍応援団が政権擁護をするために、同じ安倍応援団の発言をもっと大きく報道しろとがなり立てているにすぎないのだ。
 しかし、連中がタチが悪いのは、証言の内容や証拠では大した反論ができないから放送法までもち出し、“報道時間を同じにしろ!”“国民の「知る権利」を守れ!”などと見当違いのいちゃもんをつけ、テレビ局に圧力をかけていることだ。言っておくが、放送法は、本来、放送局を取り締まる法律ではなく、むしろ政府などの公権力が放送に圧力をかけないように定めたものであって、当たり前だが、政治権力側の言い分を「公平・公正」に垂れ流せ、と命令するものではない。
 だいたい知る権利を重視するならば、批判すべきはマスコミではなく安倍政権のほうだろう。そもそも「知る権利」とは、表現の自由報道の自由と深く関連し、国家権力による情報統制に対抗するための概念だが、政権は文科省の内部文書など“加計ありき”の証拠が次々飛び出すなかにあって、「記憶にない」「怪文書」などと説明責任を放棄、省内の調査すら批判が高まるまで拒絶してきた。それこそ国民の「知る権利」を無視する暴挙であって、だからこそ一層、国民は“内部告発者”である前川氏の証言を求め、メディアも国民の「知る権利」を代行するために大きく取り上げたのである。
 いずれにせよ、今回、読売・産経に出稿した広告だけの話ではなく、「視聴者の会」がやっていることは、まさに、メディアへの報道圧力と、国民の「知る権利」に応えない安倍政権の援護であり、その別働部隊としか言いようがない反民主主義的な行為だ。
 実際、「視聴者の会」は今年になって、代表に作家の百田尚樹氏が就き、前述の小川榮太郎氏の後任として経済評論家の上念司氏が新事務局長となった。上念氏は、既報の通り、加計問題で文科省の高等教育局長専門教育課長補佐に対する個人攻撃をラジオで繰り広げた挙げ句、内閣府の職員と混同するというネトウヨによるデマを拡散した人物だ。
 また、新代表である百田センセイといえば、自民党勉強会での露骨な言論弾圧推進などで知られるが、最近もウヨク雑誌「月刊Hanada」(飛鳥新社)9月号で、例の「沖縄二紙はつぶさなあかん」に匹敵するこんなトンデモ発言をしていた。

   「悪意ある意図をもって捏造報道を行った局に対しては
    二十四時間停波するとか、該当番組に関しては一定期間放送を
    認めないなどの措置を検討してはどうか」

 連中の狙いがなんなのか、誰の目にも明らかではないか。これから「視聴者の会」が、報道の自由への意識が著しく欠けた百田・上念体制のもと、政治権力と二人三脚で報道への圧力を強めていくのは間違いないだろう。どこから巨額のカネが出ているかも怪しい新聞意見広告の詐術に騙されてはならないのはもちろんだが、今後も「視聴者の会」の動向を注意し、その報道圧力に徹底して抗う必要がある。

(編集部)
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●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、「国民への背信行為」を自分自身で行っている

2017年08月11日 00時00分46秒 | Weblog

[※ サンデーモーニング(2017年7月2日)↑]



アサヒコムの南彰記者による記事【自著での主張も記憶にない? 菅官房長官「知らない」】(http://www.asahi.com/articles/ASK884VHNK88UTFK00K.html?iref=comtop_8_07)と、
リテラの記事【菅官房長官が壊れ始めた! 会見で「ここは質問に答える場所じゃない」、自分の著書のことを「知らない」】(http://lite-ra.com/2017/08/post-3374.html)。

 《過去には公文書の重要性を訴えていたのに、そのことすら記憶にない――。…菅氏は野党時代の2012年に出版した『政治家の覚悟』(文芸春秋)で、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」と記していた》。
 《菅官房長官の定例会見…「国会で述べたとおりです。国会で述べたとおりだと。ここは質問に答える場所では私はないと思います」…もはや語るに落ちたというべきだろう…内閣官房長官の定例会見はただ政府側の公式発表を垂れ流すための場所ではない。…菅官房長官「知りません」と一蹴…「これは、官房長官の著作に書かれているのですが」》


 まるでマンガだ。ゴーストライター(だから記憶にない)説とのつぶやきも有り。《下野時の2012年》なんて遠い昔のこと、昨日のことさえ恣意的に忘れるような方が記憶している訳も無し。スガ語的「粛々」と証拠隠蔽、記憶消去…市民が忘れ去ることを待つ。《全く問題ない》し、《指摘はあたらない》訳です。
 「最低の官房長官」に新たな一頁が加わりました。

   『●屁理屈にもなっていない・・・
      菅義偉官房長官「汚染水の『影響』は完全にブロック」
    「あ~アベ様の言う「完全にブロックされている」「状況はコントロール」の
     悲惨な現実……その後、次々に明らかにされる事実や空虚な発言の
     「悲惨さ、無残さ」」
    「さて、最近で最も驚き、呆れ、腹立たしかった発言・戯言…まだ言うか! 
     しかも、『影響』はブロックって……菅氏の脳細胞の神経回路が
     「完全にブロック」されているようです。枝野氏の
     「『ただちには』影響がない」並みの空虚さ。
       常々、うすうす菅官房長官はアホ?、と思っていたのですが、
     今回、確信に。ブログ主の中で、最低の官房長官に認定。」

   『●「恐怖販売機」(©東京新聞『筆洗』)から出てくる「戦争法案」:   
                        国会や憲法学者の存立危機事態
    「「与党が推薦する参考人が、政府提出法案に異論を唱えるのは
     もちろん、違憲と明言するのは極めて異例……
     菅義偉官房長官は・・・「憲法解釈として法的安定性は確保されている。
     違憲との指摘は全く当たらない」と反論」?
       菅官房長官、アタマは大丈夫でしょうか? 常々最低の官房長官では
     ないかと思っておりましたが、決定的ですね。」

   『●首相の座を「全く考えていない」と否定…
       ブログ主のなかでは「最低の官房長官」認定済み
   『●独裁国家・アベ様政権相手に「けんか」できる
      翁長雄志知事の叫び、「うしぇーてぃないびらんどー」
    「独裁王国・人治主義国家の最低・最悪の王様・アベ様、そして、
     ブログ主「最低の官房長官」認定済みの、「上から目線
     「キャラウェイを思い起こ」させるスガ殿、そういったアベ様政権
     相手に「けんか」できる翁長雄志知事、「「うしぇーてぃないびらんどー
     の叫び」、「沖縄人を見くびってはいけない」の叫び。」


 高江や辺野古など沖縄破壊の頃の前後に、ブログ主は「最低の官房長官」を確証し、認定しました。その後、沖縄基地負担軽減相という悪い冗談のような肩書きが付加。《とうとう壊れ始めた》のではなく、最初っから壊れっぱなし
 《東京新聞・望月記者の追及に「ここは質問に答える場所じゃない》と言い放つ「最低の官房長官」。記者会見は宣伝・広報・喧伝の場ということ? 記者クラブ政治部の記者はそういう認識でOK? 記者・ジャーナリストではなく、アベ様や政権の広報部員なのね? 少なくとも、「最低の官房長官」の認識はそのようです。

   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
      「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
   『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
      常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」
   『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
       「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ
   『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞: 
                  主犯の「A」(A夫妻)が抜けている
   『●ジャーナリズムの劣化、そして、アベ様政権の力の源泉
         =「内閣人事局制度を始めとする「政治主導」改革」

   『●アベ様に犯罪をもみ消してもらえる「報道」者、
        かたや、「卑劣な報復=身辺調査」を噂される新聞記者…
   『●室井佑月さん、「安倍総理、会食のメンバーを
       代えてみたらいかがでしょうか?」…針のムシロで

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http://www.asahi.com/articles/ASK884VHNK88UTFK00K.html?iref=comtop_8_07

自著での主張も記憶にない? 菅官房長官「知らない」
南彰 2017年8月8日16時05分

     (記者会見する菅義偉官房長官=8日午前、岩下毅撮影)

 過去には公文書の重要性を訴えていたのに、そのことすら記憶にない――。「記録にない」「記憶にない」という政府答弁が相次いでいる学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題をめぐり、菅義偉官房長官が8日の記者会見で、公文書の公開のありように関する自著での主張を失念してしまっていることが浮き彫りになる一幕があった。

 菅氏は野党時代の2012年に出版した『政治家の覚悟』(文芸春秋)で、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」と記していた。

 加計問題で国家戦略特区ワーキンググループ議事録の公開に応じる姿勢を示さない菅氏に対し、朝日新聞記者がこの部分を読み上げ、「これを本に記していた政治家は誰かわかるか」と尋ねたところ、「知らない」と答えた。

 記者が「官房長官だ」と指摘し、「政府の現状と照らし合わせて、じくじたる思いやきちんと記録に残すべきだという気持ちにはならないか」と尋ねると、菅氏は「いや、私は残していると思う」と主張した。(南彰
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http://lite-ra.com/2017/08/post-3374.html

菅官房長官が壊れ始めた! 会見で「ここは質問に答える場所じゃない」、自分の著書のことを「知らない」
2017.08.09


     (菅義偉ホームページより)

 安倍首相がなんとか国民の目をごまかそうと行った内閣改造。だが、その後も当然ながら、安倍政権の本質はまったく変わっていなかった。そのことがよくわかったのが、昨日8日の菅義偉官房長官の会見だった。
 この日の会見で質問に出たのが、国家戦略特区のヒアリングに加計学園の幹部が出席していた問題。周知のように、2016年6月、国家戦略特区ワーキンググループが愛媛県と今治市からヒアリングをおこなった際、加計学園の幹部3名が同席していたにもかかわらず、公開されている議事要旨にそのことが伏せられていたのだ。さらには、発言内容を一部削除することで、発言主旨を真逆に書き換えるという議事録の改竄まで行われていたことも明らかになった。
 これまで安倍首相らは「すべてオープンになっているなどとして議事録を根拠に選定過程の透明性を主張し、WGの八田達夫座長も「一点の曇りもない」などと説明してきたが、この政府の前提が改竄の事実により完全に崩れさったわけである。
 8日の菅官房長官の定例会見では、東京新聞の望月衣塑子記者がこの問題を追及。ところが、官房長官は、またぞろ「八田座長の答弁以上でも以下でもない」「ルールに基づいて行なっている」「承知してません」などとはぐらかし続けた。
 しかし、望月記者は引き下がらずにたたみかける。そして、2015年4月2日の今治市職員による官邸訪問時にも、加計学園の幹部が同行しており、その際、当時の下村博文文科相が「加計さん。しっかりやってくれよ」と声をかけたという報道について、望月記者が、調査をして国民にしっかりと説明する気はないのかと質した。
 すると、菅義偉長官はこう吐き捨てたのだ。

   「国会で述べたとおりです。国会で述べたとおりだと。
    ここは質問に答える場所では私はないと思います


東京新聞・望月記者の追及に「ここは質問に答える場所じゃない

 菅官房長官は自分がいったい何を言ったかわかっているのか。2日前に新たに報じられた事実や疑惑について追及されているのに「国会で述べた通り」というのも意味不明すぎて呆れるが、「ここは質問に答える場所ではない」とは、もはや語るに落ちたというべきだろう。
 当たり前だが、内閣官房長官の定例会見は、ただ政府側の公式発表を垂れ流すための場所ではないその時々の国民の疑問を、記者が官房長官に質問することで、政府の考えを国民に知らせ、政府もまた考え方にフィードバックするためにこそある
 にもかかわらず菅官房長官は、「質問に答える場所ではない」などと言って、国民の疑問を完全にシャットダウンしようとしたのだ。「国民に丁寧に説明する」などといいながら、真逆な態度。こんなインチキが許されるのか
 しかも、この日の会見での菅官房長官のトンデモは、これで終わりではなかった。朝日新聞の記者も議事録問題について追及したのだが、そのなかで朝日記者がこんな質問をした。

   「歴代のとくに保守の政治家は、歴史的検証に耐えられるように
    ということで、公文書管理の管理ということはかなり力を入れてこられた
    と思うんですけども。そのなかでですね、ある政治家の本では、
    『政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は
    最も基本的な資料ですその作成を怠ったことは国民への背信行為』と、
    そういうことをおっしゃっている政治家もいるのですが、
    これを本に記されていたのはどなたか、官房長官はご存知ですか

 これに対して、菅官房長官「知りません」と一蹴。すると、朝日記者がこんな種明かしをしたのだった。

   「これは、官房長官の著作に書かれているのですが

 そう、朝日記者が会見で読み上げた政治家の著作とは、菅氏自身が下野時の2012年に著した『政治家の覚悟』(文藝春秋)という本の一節だったのだ。菅官房長官はかつて、政府にとってすべての記録を残すべきであり、その基本的資料である議事録がないなどというのは国民への背信行為と断じていたのだ。


野党時代、議事録を残さない政府を「背信行為」と批判していた菅氏

 自分が本で書いていたことを「知らない」とは、ゴーストライターにでも書かせていたのか。菅氏はその事実を突きつけられて焦った様子で「いや、私は残していると思いますよ」などと強弁したが、もはや何を言っても後の祭りだった。
 しかし、重要なのは菅氏が自分で書いた本の重要な記述を忘れたということではない。
 朝日記者は続けて、「かつて、2012年の著作で表明されていた見解と、いま政府で起きているところとを照らし合わせて忸怩たる思いや、やはり(議事録を)きちんと残すべきだという、そういう気持ちはないのでしょうか」と質問していたが、最大の問題は、議事録を残さない政府の姿勢を「国民への背信行為」と断じていた菅官房長官のいまの態度だ
 菅氏は森友問題加計問題自衛隊日報問題でも、各省庁の議事録やメモ、記録の廃棄、改ざんについて問題ないと言い切り自らも率先して、都合の悪い情報を徹底的につぶしてきた。まさに「国民への背信行為を自分自身が行っているのだ
 菅官房長官といえば、これまで「政権の要」「安定の菅」「影の宰相」などともてはやされてきたが、最近は見る影もない。加計学園問題では、内部文書を「怪文書」と断言して、撤回に追い込まれたり前川喜平前文科事務次官を個人攻撃したりと、安倍首相と似たり寄ったりのヒステリックさを露呈。質問者の発言を「全く問題ない」「指摘はあたらないなどと全否定してまともに応じないスガ語も、結局、ただ都合の悪い事実を遮断するための語彙にすぎないことが、国民に完全にバレてしまった。
 あげくは、記者会見を「質問する場ではない」などとほざき、かつての自身の本で示した決意も「知らない」とのたまう菅氏。もともと、政治家としての確固たる信念など微塵もなく、政権を守る謀略にだけ長けていた官房長官は、計算違いの連続に、とうとう壊れ始めたのではないか。
 いずれにしても、百害あって一利なし。安倍首相ともども、さっさと退いていただきたい

(編集部)
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●斎藤貴男さん「人間が人間であるために、最後まで抗おう」と呼びかけ…コンナ「裸の王様」に負けたくない

2017年07月09日 00時00分50秒 | Weblog

[※ 報道特集(2017年7月8日)↑]



毎日新聞の記事【共謀罪 安倍政権が急いだ深層 「戦時体制」への恐るべき野望=斎藤貴男】(https://mainichi.jp/sunday/articles/20170626/org/00m/010/031000d)。

 《人々の会話や内心までもが取り締まりの対象となる正真正銘の悪法だが、これによる監視社会の形成には、さらに恐ろしい野望がはらまれているとジャーナリストの斎藤貴男氏は言う。経済とも連動した戦時体制づくりが目指すものとは?》

 必読! 国会を「突破」してしまった「平成の治安維持法」…読んでいて怖くなります…。アベ様らは何を狙っているのか? 斎藤貴男さんは、《人間が人間であるために、最後まで抗おう》と呼びかけます。

   『●「「共謀罪」の必要性強調 首相「東京五輪開けない」」…
              ならば、共謀罪も不要だし、五輪開催権も返上を
   『●「裸の王様」が支配する、ダークな五輪のために
       「大切な人権を蔑ろに?」出来る不思議王国・デンデン王国
   『●「平成の治安維持法」で、室井佑月さんや斎藤貴男さん
          「なんて、最初から一般人扱いされないだろうしな」
   『●「平成の治安維持法」で、室井佑月さんや
       斎藤貴男さん「なんて、最初から一般人扱いされないだろうしな」
   『●「政治的修文」ではなく、法案の目的や「その他」に
        『平成の治安維持法』「内心処罰」という文言追加を
   『●当局の解釈次第で恣意的に内心を罰し、
     お互いを監視・密告しあう社会…「平成の治安維持法」の完成
   『●金平茂紀さん「僕らの国の司法にはかつて
      「予防拘禁」という仕組みが合法的制度として存在していた」
   『●森達也さん「人は誘惑に負けることもあるが反省もする。
              …それをも許さない」「平成の治安維持法」
   『●「恣意的な廃棄は無い」!、って一体どの口が…
       「特定秘密」「公文書が、秘密指定期間中でも廃棄」可能
   『●「沖縄の大衆運動そのものを取り締まっていく
       国策捜査だと思う」…山城博治さん「予防拘禁、プレ共謀罪」
   『●沖縄でのプレ「平成の治安維持法」実験…
      《実験の結果、今の国民の無関心は国に自信を与えてしまった》

   『●「誰が見ても安倍政権による政治的弾圧」…
      山城博治さん「沖縄の大衆運動を潰す政府の方策」
   『●「基地の偏在を沖縄が訴えても「裁判所はほとんど答えない」」…
                「政治判断」しかできない司法の悲劇
   『●「平成の治安維持法」…「一般人がこの国からいなくなり
          嫌な世の中になるのは時間の問題」(政界地獄耳)
   『●「平成の治安維持法」=「テロ対策には全く役に立たない 
              共謀罪を、誰が何のために作ろうとしている」?
   『●「官憲が内心に踏み込んで処罰して、人権を著しく
         侵害した戦前、戦中の治安維持法」が亡霊のように…
   『●青木理さん「供述が立証の柱…もっと物証が欲しい。
         「通信傍受を縦横無尽に使いたい。司法取引も」と…」
   『●「平成の治安維持法」=「テロ対策には 
     全く役に立たない共謀罪を、誰が何のために作ろうとしている」?
   『●「官憲が内心に踏み込んで処罰して、
     人権を著しく侵害した戦前、戦中の治安維持法」が亡霊のように…
   『●「戦前の治安維持法」の亡霊…「共産党幹部の
     夫のために家事をしただけで処罰の対象に」という悍ましさ
   『●ソレは既に彼らの手中…「大量監視の始まり。
      日本にこれまで存在していなかった監視文化が日常のものに」
   『●「国連とは別の個人の資格」な訳のない
     国連特別報告者のアピールを無視?…沖縄でのプレ「治安維持法」

   『●『キネマ旬報』…「戦前・戦中の言論弾圧につながる
        治安維持法が成立した大正末期と…現在が似ている」
   『●「本当の権力の恣意的運用というルビコン川を渡った」自公お維
                        …「平成の治安維持法」参議院突破
   『●既に「「一般の方々」のプライバシーに踏み込み、
       権利を侵害する捜査が、現に各地で行われている」のに…
   『●内田樹さん「泥靴でふみにじられた戦後立憲政治の常識」…
             国権の最高機関という素朴な願望も打ち砕かれる

 都知事選投票日を前にして、市民に報復宣言するアベ様…コンナ「裸の王様」を未だに頂く大悲劇なニッポン。



 日刊スポーツの記事【キレた首相「こんな人たちに負けない!」国民に応酬】(https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/1848959.html)によると、《安倍首相にとって「聖地」の秋葉原で、支持者に交じって反安倍派の「帰れ&辞めろコール」が飛び交ったことは、党内に少なからず衝撃を与えた。関係者の1人は「ある程度(ヤジは)予想していたが、ここまでひどいとは…」。ヤジが激化するにつれ、首相も「憎悪や誹謗(ひぼう)中傷からは、何も生まれない!」と語気を荒らげ、「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と、自身に批判的な聴衆を「こんな人たち」と呼び、国民のヤジに応酬。首相としては異例の行動で、「自分への批判を許さないという空気も感じられ、大丈夫かと思った」》…そうだ。取り巻き連中や、オトモダチやオトモダチのオトモダチには好優遇、一方、気に入らない者にはブチ切れ。トンデモない「裸の王様」。

   『●2017年都議会議員選挙: 「「安倍政治」を許さない」
          →自民党亜種・トファや公明に投票? 理解不能

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https://mainichi.jp/sunday/articles/20170626/org/00m/010/031000d

共謀罪
安倍政権が急いだ深層 「戦時体制」への恐るべき野望斎藤貴男
2017年6月28日
Texts by サンデー毎日

     (「共謀罪」法案採決の投票に向かう安倍晋三首相(左)。
      右端は金田勝年法相=国会内で2017年5月23日
      午後4時12分、西本勝撮影)

 安倍政権が国民的な批判を押し切って強行採決した共謀罪。人々の会話や内心までもが取り締まりの対象となる正真正銘の悪法だが、これによる監視社会の形成には、さらに恐ろしい野望がはらまれているとジャーナリストの斎藤貴男氏は言う。経済とも連動した「戦時体制」づくりが目指すものとは?


 第193回通常国会が閉会した。翌6月19日に官邸で行われた記者会見は、はたして安倍晋三首相の嘘(うそ)と開き直りの見本市だった。

 国会答弁での自らの姿勢が、「結果として、政策論争以外の話を盛り上げてしまった」ので「深く反省して」いると述べた。だが、「印象操作のような議論に対して」が前置きなのだから、それこそ野党を貶(おとし)める“印象操作”そのものだ。「テロの恐怖」にしても、首相自身がむやみに米国との同化を進めたり、彼に近いメディアが排外的な報道で民心を煽(あお)らなかったら、と悔やまれてならない。数字の上での有効求人倍率が「バブル時代をも上回」ったとして、非正規ないしワーキング・プアの一層の拡大を自画自賛できる神経は尋常なのか

 極め付きが、加計(かけ)学園疑惑にかかわる“妄言”だ。「透明で公平、公正なプロセスこそ」が、“岩盤規制”を「打ち破る大きな力となる」。これぞ国家戦略特区だ、と。例の獣医学部新設についても、(諮問会議の)民間議員らは「一点の曇りもないと断言されておられ」るという。私自身に、と胸を張らないところが、彼なりの誠意なのかもしれないけれど。

 ああ、なのに政治記者たちは実に慎(つつ)ましやかだった。質問に立った新聞・テレビなどメディア各社とも型通りのやり取りに終始した。御用ジャーナリストの異名を取る山口敬之氏のレイプ疑惑および官邸筋による揉(も)み消し疑惑を質(ただ)す気配もない。数日前に菅義偉官房長官が、己を追及した東京新聞社会部の望月衣塑子(いそこ)記者の身辺調査を警察に指示したとの報(『週刊新潮』6月22日号)が効いてでもいるのだろうか。

 かくて会期の延長は見送られ、首相をめぐる無数のスキャンダルの国会審議は舞台ごと消滅した。口封じかどうかは知らないが、生き証人である籠池泰典(かごいけやすのり)・森友学園前理事長の逮捕も近いと聞く。以上の文脈の中核に、たとえば委員会での審議・採決を省略した掟(おきて)破りの強行採決で“成立”した「共謀罪」もあった。

 犯罪の実行がなくても、警察に“テロ集団”“組織的犯罪集団”と見なされ、何らかの“準備行為”をしたと見なされた者は、それだけで投獄か罰金刑に処せられる仕組みだ。詳しくは本誌の4月30日号に書いたが、要は人々の会話や個々の内面も取り締まりの対象にされるという話である。

 ということは、警察はテロに関係あろうとなかろうと、権力やそのスポンサーたちに隷従しない人間やグループを、いつでもどこでも恣意(しい)的に逮捕できてしまいかねない。警察も、その上に君臨する勢力も、言わば神様の地位を与えられたことになる。彼らの強烈な得物になり得るのは、昨年成立した刑事司法改革関連法制が認める司法取引や、権限が拡大された盗聴法(通信傍受法)ばかりではない


仮面ライダーのオチは「国民総背番号制」

 目下のところはまだ警察庁の構想段階とされるDNA型データベースや、信じられないかもしれないが、嫌疑をかけた相手の事務所や自宅に警察が無断で侵入して盗聴器や監視カメラを仕掛けてよいとする「会話傍受」。あるいは全国の津々浦々に張り巡らされた監視カメラ網、これと顔認証、音声認証、しぐさ認証などといったバイオメトリクス(生体認証)を連動させていく計画、携帯電話やスマホのGPS、“税と社会保障の一体改革”を掲げて私たち全員に割り当てられた12桁の“マイ”ナンバー……。最後のは事実上のスティグマ(隷属の烙印)番号(コード)と言い換えた方が適切だ。望んで頂戴したのでもない奴隷の刻印を、所有格で呼ばされる筋合いはない。個々の監視ツールを駅、得られた個人情報を名寄せし串刺しにする国民総背番号(マイナンバー)制度をレールとすると、そのありさまは“山手線”になぞらえられるだろう。

 特撮テレビドラマ『仮面ライダー』の敵役・悪の秘密結社「ショッカー」は、石ノ森章太郎氏の漫画原作では日本国民を総ロボット化する計画を進めたが、その大本は現実の政府がそれ以前に着手し、現在に至った国民総背番号制構想だったというオチになっていたことをご存じか。ショッカーの首領がライダーに、「だから われわれがうらまれるのはめいわく千万な話なのだ! うらむのなら日本政府を…そう じぶんらでえらんだ政府なのだから じぶん自身を…」と嗤(わら)うシーンもあった。石ノ森氏の先駆的な慧眼(けいがん)に脱帽する。

 私の父は戦後の11年間をシベリアの強制収容所で過ごした。“お国”に尽くした揚げ句に極寒の地で強制労働に従事させられ、帰国したらしたで祖国の公安警察に死ぬまでつきまとわれた。シベリア帰りはイコールソ連のスパイと見なされていた。 

 器でない勘違い人間が上に立ってしまった時代の恐ろしさを、だから私は戦後生まれのわりには理解しているつもりだ。共謀罪の施行(7月11日の予定)で件(くだん)の“山手線”に大量の電流が送り込まれ、本格的な運用が開始される様子が目に見える気がする。

 密告が奨励され、当局はそこいら中に密偵を撒(ま)き散らすだろう。放置しておいたら仲間同士が信じられなくなる私たちは、やがて東西冷戦時代にしばしば伝えられた秘密警察大国ソ連や東ドイツ、近年なら北朝鮮や中国のイメージにも似た社会の“生産性”を、最先端のハイテク技術でもって飛躍的に高めていくのではなかろうか。

 当然のことながら、監視社会は共産主義国の専売特許ではない。戦前戦中の治安維持法体制はもとより、“赤狩り”時代、さらには9・11以降の米国、CIAの後ろ盾で樹立されたピノチェト政権下のチリ等々、資本主義国のサンプルもいくらでもある

 暴政に右も左もない。かつ現代日本の監視社会において民衆は、ジョージ・オーウェル『一九八四年』式の「ビッグ・ブラザー」による支配に加え、これに相乗りする民間企業のダイレクト・マーケティングの海に漬からざるを得ないのだ


まず米国に「愛(う)い奴(やつ)」と思ってもらう

 首相自身の発言や公表されたIT戦略本部の「工程表」によれば、ICチップ内蔵の「マイナンバーカード」には近い将来、公的な健康保険証や運転免許証、パスポートなどは言うに及ばず、Suicaの類(たぐ)いやクレジットカード、病院の診察券、流通系の会員カード、社員証や学生証といった民間のカード類を一体化させる「ワンカード化」が急がれる予定。近ごろはNHK受信料の徴収やカジノへの入退場にも使おうという方向性も打ち出された。マイナンバーカードの携帯がなければ一歩も歩けない世の中への予兆である。

 某大手エレクトロニクスメーカーは、個々の従業員が社内のどの場所で誰と接触したかを瞬時に捕捉できる管理システムを開発し、外販している。各所各人に取り付けたICチップ同士が一定距離に近づくとセンサーが作動し、その情報が人事部門に送信される。

 企業内だけに限定される保証はない。私たち一人ひとりがテレビでいつどの番組を観(み)たのかといった嗜好(しこう)傾向も、いわゆるIoT(モノのインターネット化)の深化で一元管理され、解析されて、マーケッターたちに供されていく。

 便利か便利でないかと問われれば、疑いようもなく便利だ。ただ、それは誰にとってなのか直接の利益を得ない者が支払わされることになる代償の意味と重さを、今度こそみんなで考え、検証する必要があると叫ばずにはいられないのである。

 私は本稿で、監視社会の問題だけを論じたいのではない。安倍政権が今なぜ、こうも共謀罪を急いだのか。理由はおそらく大きく二つ。

 ひとつは新自由主義イデオロギーに基づき、連綿と続く“構造改革”が、現状にも増して階層間格差の拡大を必然とするから。

 もうひとつは、もはや多くの人々の共通認識となりつつある、戦時体制の構築だ。いずれも推進している側の層が、大切なものを片っ端から奪われる層による必死の抵抗に怯(おび)えつつ、せせら笑い、あらかじめ排除するためではないのか(複数の拙著およびJ・ヤング著、青木秀男ら訳『排除型社会』洛北出版、2007年など参照)。

 新自由主義は小泉純一郎政権の頃に目立ったが、ここでは現政権の特徴について書く。

 安倍氏が戦時体制を志向するのは、(1)祖父・岸信介元首相が追い求めた大日本帝国の“夢”よもう一度の悲願、(2)対米従属だから――。

 どちらも的を射ていると思う。一見矛盾するようでいて、だが少し考えれば、そもそも戦前の再現が米国に許されるはずもなく、首相が国内の支持者向けにでもそれらしい立ち居振る舞いをしたければ、まず米国に「愛い奴」と思っていただかなくてはならないということに気付かされる。それには彼らの戦争に付き合うのが一番だ

 私はこれらと同時に、(3)日本の支配層には彼らなりの、戦争を放棄したくない事情があるという私の取材の成果と実感を、可能な限り多くの人々に訴えたい。背景には少子高齢化があるのである。

 少子高齢化で彼らが最も心配するのは、一般の思いとは違って、社会保障の前に、ビッグ・ビジネスの将来だ。労働人口が減れば、当然、内需は縮小する。それでも売り上げ規模の拡大を目指せば外需の開拓以外に道がない道理だから、アベノミクスの成長戦略の柱には「インフラシステム輸出」が明記されている。

 原発などの発電所と電力網、通信網、鉄道、道路、ダム、水道、もっと言えば計画的な都市建設そのものといったインフラストラクチャー(社会資本)の整備が遅れがちな新興成長国群に対して、それぞれのコンサルティングから設計、施工、資材の調達、完成後の運営、メンテナンスに至るまでの大量受注を、「官民一体」の「オールジャパン体制」(大量の公表資料で強調されている形容)によって推進しようとの国策だ。


ビジネスの用心棒として「軍事力強化

 これだけなら、わかる。なるほど経済成長はみんなが幸せになるための有効な手段のひとつだから。だが現政権は、この国策に二つの危険な要素を組み入れた。「資源権益の獲得」と「在外邦人の安全」だ。

 インフラシステム輸出で友好関係を築けた相手が地下資源の豊富な国の政府なら、それらを有利な条件で回してもらおう、しかし資源国といえばグローバル・ビジネスと開発独裁vs.部族社会の紛争が付き物で、丸腰の日本人労働者やビジネスエリートがのこのこ出かけていけば、本物のテロリストらの標的にされかねない。産業戦士たちを守るためにも、海外で戦える武力が不可欠だ――。

 折しもインフラシステム輸出の国策が本格的に動き出す直前の2013年1月、アルジェリアの天然ガス精製プラントが武装グループに襲撃され、外国人労働者ら約40人(うち10人は日本人)が殺害される事件が発生した。直後に首相の指示で発足した自民・公明両党のプロジェクトチームで座長を務めた中谷元・衆議院議員(後に防衛相)に、私は取材している。「そういうのは米国やフランスでは当たり前」だと、彼は語っていた(詳細は拙著『戦争のできる国へ 安倍政権の正体』朝日新書など)。

 何のことはない、これは帝国主義ではないか。かつての“過剰人口のはけ口”を口実とした植民地支配が、自由貿易を盾に、過剰資本のはけ口を広げたい非公式(インフォーマル)な経済支配のモチベーションに置き換えられただけだ。首相がかねて、「普遍的な価値観を共有する米国とわが国」と強調してきたゆえんである。

 まとめると、大日本帝国モドキの創生、米国への積極的な隷従と自衛隊の傭兵(ようへい)化、ビジネスの用心棒としての軍事力強化。それらゆえの戦時体制であり、反戦機運を抑え込む監視社会、言論統制なのである

 こんなことを今さらいくら叫んでみても、もしかしたらかえって読者を萎縮させてしまう結果ばかりが招かれるのかもしれない。だが、誰もがそんな空気を読む達人のような生き方を目指すようなら、この国の民主主義は完全に命脈を絶たれる。1%の富裕層のために残る99%の人々が命がけで奉仕させられる社会になってしまう。私はどこまでも、改めて現状を見据え、深く考え直していただくために必要な素材と見方を提供した。人間が人間であるために、最後まで抗(あらが)おう

(ジャーナリスト・斎藤貴男
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●沖縄出身脚本家上原正三さん、「民意を顧みず、基地を押し付け…沖縄を植民地としてしか見ていない証拠」

2016年10月16日 00時00分01秒 | Weblog


沖縄タイムスの磯野直記者によるインタビュー記事【ウルトラマン屈指の異色作 沖縄出身脚本家・上原正三さんが挑んだタブー】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/26034)。

 《少数者への差別など、時に怪獣よりも恐ろしい人間の闇を描いた》。

 《『ウチナーンチュを標榜して、ヤマトゥ(本土)で生きる』が僕のテーマ》という沖縄出身脚本家・上原正三さんのインタビュー。「沖縄差別」は今も続いているし、意地悪く「地域の住民同士を分断」させている。まさに「捨て石」を強いている。
 《「ある日、現場で『復帰おめでとう』と言われた。何がめでたいんだ沖縄があれだけ求めた基地の撤去要求は無視されてさ『復帰』は、米国の一元支配から日米のダブル支配になるだけだと考えていた」 「このままだと、沖縄は翻弄(ほんろう)され続ける…》と言う。その予感は的中したようだ。《薩摩侵攻で、琉球王国を占拠した400年前の強引さが今も続く民意を顧みず、基地を押し付ける政府の態度は沖縄を植民地としてしか見ていない証拠だ。これが差別なんだ》。「本土」はあまりにも無自覚だ。政治的には沖縄の市民の「民意」は明らかに示され、それでも、例えば、辺野古破壊や高江破壊は続く。司法も当てにならず、「本土」マスコミも大きく取り上げることは少ない。《沖縄は翻弄され続け》ている。

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/26034

ウルトラマン屈指の異色作 沖縄出身脚本家・上原正三さんが挑んだタブー
2016年3月27日 11:00

9秒でまるわかり!
 ☑ウルトラマンを支えた、もう一人の沖縄出身脚本家・上原正三さん
 ☑少数者への差別など、時に怪獣よりも恐ろしい人間の闇を描いた
 ☑盟友・金城哲夫さんの思いを継ぎ、沖縄発のヒーローを企画中

     (「自立する人間になってほしいと願い、子ども番組を作っている」
       と語る上原正三さん=2月22日、神奈川県内)


 沖縄出身の脚本家、故金城哲夫さんが「ウルトラマン」を誕生させてからちょうど50年。特撮の円谷プロで1歳下の金城さんと苦楽を共にした後フリーになり、ウルトラヒーローシリーズ3作目「帰ってきたウルトラマン」を手掛けたのが、同郷の上原正三さん(79)だ。

 2人のウルトラマンは対照的。金城さんが近未来のファンタジーとして描いたのに対し、「帰ってきたウルトラマン」は放送時の、1971年の東京が舞台。スモッグの空や工場地帯、ヘドロの海が戦いの場になり、時に怪獣よりも恐ろしい人間の心の闇もテーマになった。

 特撮界に多大な足跡を残した上原さん。ウルトラマンと並ぶ特撮ヒーロー、仮面ライダーの誕生にも関わったというから驚きだ。米軍占領下の沖縄から上京し脚本家になるまでのいきさつや、ウルトラシリーズ屈指の異色作「怪獣使いと少年」に込めた願い、故郷・沖縄への思いまで、語ってもらった。(聞き手・磯野直)


■疎開船とケチャップの味

―那覇市久米で生まれ育った。

 「父敬和は警察官で、僕は5人きょうだいの3番目。久茂地川が今よりも広くてきれいで、よくガザミを捕って遊んだ」


 ―戦争体験は。

 「1944年7月にサイパンが陥落すると、住民は戦闘の足手まといになるという理由で、日本軍が疎開を奨励した。でも、ウチナーンチュ(沖縄の人)は先祖の土地からなかなか動かない。それで『官公庁の家族から行け』となり44年9月ごろ、父を残して母文子ら家族6人で台湾に向かった」

 「1カ月後、一度沖縄に戻ろうと、10月10日に那覇へ着く予定の船に乗った。途中、急に台風が来て西表に避難している間、那覇が大空襲で壊滅した。僕らの船は行き場を失い、約2週間、海を漂流した」


 ―死を覚悟したか。

 「寝る時は家族6人、手首をひもで縛った。母は『離れ離れにならないように』としか言わないけど、7歳の僕でも死を覚悟した。回りは希望のない顔をした大人ばかりだからね、見れば分かるよ。米軍に制空権を奪われ、潜水艦もうようよいただろう。でも奇跡的に鹿児島に着き、熊本の円萬寺という寺で終戦まで疎開した」

 「2週間の漂流中、食べ物がないからケチャップだけをなめていた。だから、79歳の今もケチャップが食べられない」


 ―お父さんは沖縄で、地上戦を体験した。

 「糸満署長として住民を引き連れ、南部を逃げ回っていたらしい。住民と一緒に亀甲墓に隠れていて、日本軍に追い出されたこともあったという。どこをどう逃げたか全く分からず、摩文仁(まぶに)で死にかけているところ、捕虜になった。戦後、体験を一切語らなかったよ。左耳は全く聞こえなくなっていた。でも、僕ら家族は熊本で『勝った』としか言わない大本営発表をうのみにしているから、父たちが悲惨な戦場を逃げ回っているなんて、思いもしなかった


 ―46年、米軍占領下の沖縄に帰郷する。

 「戦後、父は石川署長になっていて、石川市(現うるま市)で数カ月を過ごした後、百名小(現南城市)の3年生になった。警官の子なのに、学校が終わると米軍基地に潜り込み、戦果アギヤーを繰り返す悪ガキだった」


 ―映画との出合いは。

 「那覇高時代、朝から晩まで映画を見ていた。ヌギバイ(ただ見)でね。『シェーン』に感動し、高校生なのに早撃ちごっこするディキランヌー(劣等生)が観客では飽き足らなくなり、自分で作りたくなった。同級生に『ヤマトゥグチ(標準語)も分からんのに、シナリオ書けるのか』とからかわれたけど卒業後、意気揚々と東京に向かった」


■上京、これが「琉球人お断り」か

 ―55年当時、本土での沖縄差別は露骨だった。

 「高1の時、東京で暮らす親戚が『九州出身』にしていると知った。しかも本籍まで東京に移してさ。これは突き詰める必要があると。『俺は琉球人だ』との気概で東京に乗り込むと、親戚は歓迎してくれない。キャンディーやチョコ、リプトンの紅茶など、基地でしか手に入らない土産を嫌がったな。その後、僕も部屋を貸してもらえなかった。これが『琉球人お断り』かと知った


 ―それでも、ひるまなかった。

 「『ウチナーンチュを標榜(ひょうぼう)して、ヤマトゥ(本土)で生きる』が僕のテーマ沖縄を差別するヤマトゥンチュとはどんな人種なのか俺の目で見てやる。そんな青臭い正義感を抱いて、60年がたつ」


 ―東京で浪人後、中央大学に入った。

 「でも授業には出ず、映研か映画館通いの毎日。アマチュア時代、沖縄戦や基地以外のテーマで脚本を書いたことはない。俺が伝えなきゃ誰がやるってね」


 ―1歳下の故金城哲夫さんとの出会いは。

 「卒業後、東京で同人誌用の脚本を書いていたが肺結核になり、25歳で帰沖した。那覇で療養しながら、テーマを探してコザの基地の街や嘉手納基地周辺をウロウロしていたよ。ある日、母の友だちに『あなたみたいな映画好きがいる』と教えられ、会いに行ったらそれが金城。ちょうど映画『吉屋チルー物語』を編集していた」


 ―どんな印象だったか。

 「俺が沖縄の現実を映画で告発しようと考えている時、金城が作っていたのは遊女の悲恋物語。俺が琉球人として生きる決意した時、あいつは玉川学園で『金星人と握手する会』を作って活動していた。発想のスケールが大きすぎるんだよ」


 ―その後、金城さんは特撮の円谷プロに入る。

 「63年、金城の誘いで東京に行き、特撮の神様・円谷英二さんや長男の一さんに会わせてくれた。一さんは『プロの脚本家になりたいなら、まずは賞を取れ』とアドバイスをくれた」

 「それで沖縄に戻り、沖縄戦をテーマに『収骨』を書いた。国の64年度芸術祭のテレビ脚本部門で佳作入選したんだ。65年1月、鼻高々で円谷プロを訪ねたよ。ちょうど円谷プロ初の特撮テレビドラマ『ウルトラQ』の制作中で、金城は僕のためだけに上映会をしてくれた。見たのは放送前の宇宙怪獣ナメゴン(第3話『宇宙からの贈りもの』)と、巨大サルのゴロー(第2話『五郎とゴロー』)で、僕はただただあんぐり…。『吉屋チルー物語』にも驚いたが、特撮怪獣物には本当に驚いたよ」

     (上原正三さんのテレビ脚本「収骨」が文部省芸術祭で佳作入選した
      ことを伝える紙面(1964年10月9日付沖縄タイムス朝刊)


■「沖縄はタブーだ。テレビではできない」

 ―当時、TBSのエース監督だった円谷一氏は「収骨」をどう評価したのか。

 「円谷プロで再会した一さんは、受賞は喜んでくれたけど『沖縄はタブーだ。政治なんだよ。テレビでは絶対にできないぞ』って…。TBSのドラマは他局より秀でていたが、反戦の名作『私は貝になりたい』などは右翼に攻撃されてね。テレビ局は、政治的なテーマにピリピリしていた。代わりに、一さんは僕に『ウルトラQ』を書けと勧めてくれた」

 「で、書いたのが『オイルSOS』。ヘドロから生まれた怪獣が、石油タンクに吸い付いて巨大化するという話。沖縄戦がだめなら、水俣病をテーマにやってみようとした。一さんのゴーサインが出てね。石油会社を訪ねたら『どうぞロケでお使いください』と言う。あの高い石油タンクの上から景色を眺めると、天下を取った気分になったよ。沖縄は無理でも、公害問題を告発できると喜んだ

 「でも結局、石油会社がロケを断ってね。発注した怪獣ボスタングの着ぐるみが出来ちゃっていたから、急きょ『宇宙指令M774』という話を書き、それが『ウルトラQ』の第21話になった。試写室のスクリーンいっぱいに映像が映し出されたら、感激したよ。これがプロデビュー作」


 ―金城さんの誘いで円谷プロの社員になる。

 「金城が企画文芸室長で僕が副室長。66年1月から始まった『ウルトラQ』がヒットし、さらに66年7月に始まった『ウルトラマン』で、円谷プロは隆盛期を迎えた。金城は常にその中心にいてね。67年10月から始まった『ウルトラセブン』も、『ウルトラマン』ほどではないが視聴率は取れていた。金城の書く作品は本当に素晴らしかったよ。特に、メーンライターを務めた『ウルトラQ』『ウルトラマン』、そして『ウルトラセブン』の最終回は彼の真骨頂だ」

     (円谷プロ時代の上原正三さん=1967年ごろ(上原さん提供))


 ―しかし、怪獣ブームは去ってしまう。

 「円谷プロ初の1時間番組『マイティジャック』が68年4月から始まったが視聴率が悪く、赤字を累積させた。それで円谷プロは金城を降格させ、切った。あれだけの功労者を会社は切ったんだ。金城は見るからに意欲を失ってしまった」

 「そんな中、『怪奇大作戦』(68年9月~69年3月)で、金城がTBSの橋本洋二プロデューサーに『対馬丸事件を題材に、シナリオを一本書く』と宣言したことがある。でも、結局書けなかったよね。金城は沖縄戦の時、家族で南部戦線を逃げ回った。おふくろさんが艦砲射撃で片足を失ってね。あまりにも過酷で、生々しくて…。結局、沖縄戦については何も書かないまま死んでしまったけど、見たかったよな」

 「金城はその後、数本書いたけど、魂のない作品だった。69年2月、失意のまま妻と3人の子を連れて沖縄に帰ってしまった。会社は僕に残れと言ったが『金城のいない円谷に魅力はない』と言って辞め、フリーになった。結婚直前だったけど、もし思いとどまっていたら今の僕はない。退社は69年2月。なのに、妻の光代と5月に結婚し、失業保険で6カ月間暮らした。映画『グレン・ミラー物語』をなぞらえ、お金がなくても幸せになれるんだと妻に言い続けて47年が過ぎたよ」


■仮面ライダー誕生、そしてウルトラ復帰

 ―フリーになり、「仮面ライダー」の誕生にも関わったと聞く。

 「企画の段階で原作者の石ノ森章太郎が、テレビ局ともめていた。テレビ局はウルトラマンのようなヒーローを期待しているのに、石ノ森が作って提案したのはバッタをモチーフにしたキャラクターだったから嫌がり、お互いの意見が平行線だった」

 「そのころ、『柔道一直線』(69年6月~71年4月)を手掛けていた僕に、『話し合いに入って、石ノ森の援護射撃をしてくれ。テレビ局を説き伏せてくれ』との依頼が来た。それで、同じ脚本家の故市川森一と一緒に、話し合いの場に乗り込んだ。控室で『仮面ライダー』の絵を見せられた時は、正直『えーっ、本当かよ…』と絶句したよ。それでも、会議では石ノ森のアイデアがいかに素晴らしいかを力説した」

 「僕が『ウルトラマンのコピーをやってもだめだ。このキャラクターには未来がある』などと演説すると、隣で市川が『そうだ』と合いの手を入れる。当時、僕と市川といえば子ども番組の脚本家として知られつつあったから、テレビ局側も『そんなに言うなら』と渋々認めてくれた。それで、そのまま『仮面ライダー』を立ち上げてくれと言われ、準備を進めた。主役の藤岡弘やヒロインの島田陽子があいさつに来たよ」


 ―しかし、再び円谷プロから誘いが来た。

 「TBSの橋本プロデューサーから『ウルトラマンをもう一度やるから戻ってこい』との連絡が来た。一度は下火になった怪獣物だったが、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』が再放送されると人気が再燃していた。それで新作を作ることになり、僕は『仮面ライダー』を離れた」


 ―企画のさなかの70年1月25日、円谷英二氏が亡くなる。

 「それで、長男の一さんがTBSを辞めて円谷プロの社長になり、『新しいウルトラマンで、おやじの弔いをやるんだ』と意気込んだ。『帰ってきたウルトラマン』(71年4月~72年3月)は、お鉢が回るような感じで僕がメーンライターになった。すると、円谷プロは第1、2話の監督に映画『ゴジラ』の本多猪四郎さんを連れてきた。巨匠だよ。まさに円谷プロの決意の表れ、おやじさんの弔いへの熱意の表れだね。でも、俺は何を書けばいいのかとびびってしまった」

     (「快獣ブースカ」を撮影中の上原正三さん(左)と故金城哲夫さん(右)
       =1967年ごろ(上原さん提供))


■2人のウルトラマン

 ―金城さんのウルトラマンとは。

 「無風快晴。一点の曇りもない。彼のウルトラマンは伸びやかさがみなぎるんだ。物事をまっすぐに見つめ、マイノリティーの視点を持ちながらも抑制を効かせ、ファンタジーに収めていた。50年前の作品なのに、今も魅力が全然失われない。現在までいろいろなヒーローが誕生しているが、いまだに初代ウルトラマンを超えるキャラクターはない

 「初代ウルトラマンの第30話『まぼろしの雪山』で山奥に暮らす怪獣ウーを攻撃する科学特捜隊を、少女が猛烈に批判する。金城にもそういう反戦的な部分、圧倒的な力で制圧することへの反発はあったと思う。僕も金城もウチナーンチュだから、無意識の部分でもマイノリティーの視点を持っている

 「でも金城は明るい男。意識的にそういうテーマを表に出さず、抑制を効かせていた。『ウルトラセブン』の第42話『ノンマルトの使者』に沖縄を投影させたという説があるけど、金城はそんなに意識していなかったと僕は思う。ファンタジーの中でしっかりと収めるのが、金城のウルトラマン作品のすごさだ」


 ―それでは、上原さんのウルトラマンは。

 「金城のウルトラマンは一つの完成形。そのコピーでは、やる意味がない。仰ぎ見る主人公ではなく、町工場で働く兄ちゃんが困難にぶつかりながら成長していく物語にした。近未来ではなく、公害が深刻だった70年代の東京を舞台に、リアリティーの追求に腐心した。例えば怪獣がビルを壊すと、僕は人々ががれきの下敷きになる場面を作る。これは金城にはない発想。でも僕はやる」

 「初代ウルトラマンと変身するハヤタは一心同体だけど、意思はどちらにあるのかはぼんやりした設定になっている。それで僕のウルトラマンは、変身する郷秀樹の意思を持つ設定にした。また、初代は仰ぎ見るイメージだけど、僕のウルトラマンは子どもの目線に下げようとした」

 「だから『帰ってきたウルトラマン』は僕をはじめ、いろいろなライターがやりたい放題にやっているよね。初代『ウルトラマン』のような透明感はなく、斜(はす)に見た感じの物語が主流になっていった」


 ―「帰ってきたウルトラマン」の第11話「毒ガス怪獣出現」は、金城さんの脚本だ。

 「金城が東京に出てきた時、一さんが書かせた。当時、大問題になっていた(沖縄の)知花弾薬庫での毒ガス貯蔵をテーマにしたけど、あまりにもストレートな告発で、金城の真骨頂である伸びやかさがない。自分を曲げて書いたのだろう。結局、それが金城のウルトラシリーズ最後の脚本になった。つらかっただろうな。一点の曇りもない『帰ってきたウルトラマン』を書いてほしかった」


 ―放送時の71年、沖縄は「日本復帰」直前だった。

 「ある日、現場で『復帰おめでとう』と言われた。何がめでたいんだ沖縄があれだけ求めた基地の撤去要求は無視されてさ『復帰』は、米国の一元支配から日米のダブル支配になるだけだと考えていた」

 「このままだと、沖縄は翻弄(ほんろう)され続ける。一さんの『沖縄はタブーだ』がずっと胸に引っかかっていて、いつか差別、マイノリティーを真正面から問おうと考えていた。番組も3クール目に入り、安定期に入っていた。やるなら今だと…」


■「怪獣使いと少年」で問うた人間の心の闇

 ―それで、第33話「怪獣使いと少年」ができた。

 「登場人物の少年は北海道江差出身のアイヌで、メイツ星人が化けた地球人は在日コリアンに多い姓『金山』を名乗らせた。1923年の関東大震災で、『朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ』『暴動を起こした』などのデマが瞬く間に広がった市井の善人がうのみにし、軍や警察と一緒になって多くの朝鮮人を虐殺したんだ。『発音がおかしい』『言葉遣いが変』との理由で殺された人もいる。琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない


 ―今見ても生々しく、よく放送できたなと思う。

 「僕が何をやろうとしているのか、TBSの橋本プロデューサーは当初から知っていたよ。だって最初にプロットを見せるから。プロデューサーの権限は絶対だけど、だめと言われたら企画は通らない。でも、『書け』と言ってくれたよ」

 「あの回の監督は東條昭平が務めたんだけど、彼が僕の意をくんで、演出をどんどん強めていくんだ。例えば、『日本人は美しい花を作る手を持ちながら、いったんその手に刃を握ると、どんな残虐極まりない行為をすることか…』という隊長のセリフは僕の脚本にはなく、東條が付け加えた。そういう意味では、30歳前後の若者が血気盛んに作ったんだね」


 ―すんなり放送できたのか。

 「いや、試写室でTBSが『放送できない』と騒ぎ出した。橋本プロデューサーが『上原の思いが込められた作品だから放送させてくれ。罰として、上原と東條を番組から追放する』と説き伏せて放送させた」

 「でも当初、メイツ星人は群衆に竹槍で突き殺されていた。これも僕のシナリオではなく、東條が演出で変えた部分。さすがにこのシーンは生々しすぎて子ども番組の範疇(はんちゅう)を超えると…。それでこの場面は撮り直して拳銃に変わり、オンエアされた。結局、僕はメーンライターを辞めさせられたけど、橋本さんには感謝しかない」


 ―最終回の第51話「ウルトラ5つの誓い」は、上原さんが手掛けている。

 「これはお情けで書かせてもらった。第1話を書いたライターが、最終回を書くという掟があるからね」


 ―放送から45年がたつ。

 「ヘイトスピーチなど、日本は45年前よりひどい状況だと思う。付和雷同した群衆ほど恐ろしいものはない。だから、自分の目で物事を見てどう生きるかを考え、自分の足で立つ子に育ってほしいと願い、子ども番組を作り続けてきたつもりだ」


     (「テレビは社会問題をストレートに描くのは嫌がるけれど、
      怪獣を使って描いたりすれば、結構いろいろなことができた」
      と話す上原さん=2月22日、神奈川県内)


■心の中に謝名親方がいる

 ―子ども番組ではなく、大人のドラマを書こうとは思わなかったのか。

 「ある時、市川森一が『子ども番組を卒業し、東芝日曜劇場を書かないか』と言ってきたんだ。なら、沖縄戦を描いた『収骨』ができるのか。絶対にできないわけだよ。かと言って、ヤマトの人の暮らしぶりを琉球人の自分が書いても、ろくな作品はできない。それよりも、自分を必要としてくれる子ども番組で頑張ろうと決めた。『秘密戦隊ゴレンジャー』(75年4月~77年3月)などは当初、プロデューサーが不安がっていたわけだよ。絶対にヒットするからと説き伏せた結果、今も続く戦隊ヒーロー物の先駆けになった」


 ―沖縄と日本の関係について、どう考えるか。

 「独立も含めて一度関係をリセットし、どうするかを真剣に考える時期が来ている。薩摩侵攻で、琉球王国を占拠した400年前の強引さが今も続く民意を顧みず、基地を押し付ける政府の態度は沖縄を植民地としてしか見ていない証拠だ。これが差別なんだ

 「薩摩侵攻の時に捕らえられ、2年間幽閉されても薩摩への忠誠を拒否したため、処刑された謝名親方(琉球王国の大臣)が僕の先祖。18歳の時、琉球人の誇りを持って東京に来てから60年、僕の心の中にはいつも謝名がいる」


 ―「ウルトラセブン」で「300年間の復讐」という、映像化されなかったシナリオを書いている。

 「武器を放棄した友好的な宇宙人が地球に来て人間と仲良くしようとするけれど、『髪が赤い』という理由で皆殺しにされるストーリーを書いた。これは薩摩による琉球侵攻がヒント。武器のない琉球に、鉄砲で武装した薩摩軍が攻めてくる。赤子の手をひねるような、一方的な虐殺だっただろう


 ―これが映像化されなかった理由は。やはり「政治的」だからか。

 「いや、これは映像化するとお金が掛かりすぎるという、単に予算的な問題だった。テレビは社会問題をストレートに描くのは嫌がるけれど、怪獣を使って描いたりすれば、当時は結構いろいろなことができたんだよ」


 ―残りの人生で、手掛けたい仕事は。

 「金城が沖縄に戻る時、『一緒に帰ろう。企画会社を立ち上げ、沖縄発の作品を作ろう』と僕を誘った。僕はまだペーペーで断ってしまい、彼は37歳で亡くなった。金城がやろうとしたことを今、仕掛けようとしている。しまくとぅばを話すキャラクター番組を、世界中に配信できる沖縄発のヒーローを企画中だ」

 「言葉を奪われた民族はアイデンティティーを失い、従順になりやすい侵略者の常套手段だ。沖縄の子どもたちが番組を楽しみながら、ウチナーグチの勉強ができればいい。それが僕にとっての琉球独立。400年前に奪われたアイデンティティーや言葉を50年、100年単位で取り戻していかないと。その種まきをして、タンメー(おじいさん)は死にたい」


 ―金城さんとの約束を果たすということか。

 「それでは話が美しすぎる。このキャラクターで、金城の初代ウルトラマンを絶対に超えてみせる。今は日本もハリウッドも後ろ向きでコピーばかり。作家の気概がなさすぎるんだ」(了)


 【プロフィル】うえはら・しょうぞう 1937年2月6日、那覇市久米生まれ。中央大学卒。64年、「収骨」が芸術祭テレビ脚本部門で佳作入選。66年、「ウルトラQ」の第21話「宇宙指令M774」でプロデビュー。円谷プロを経て69年にフリーとなり、「帰ってきたウルトラマン」「がんばれ!!ロボコン」「秘密戦隊ゴレンジャー」「がんばれ!レッドビッキーズ」「宇宙刑事ギャバン」アニメ「ゲッターロボG」など多くの子ども番組でメーンライターを務める。著書に「金城哲夫 ウルトラマン島唄」「上原正三シナリオ選集」。
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