私はポピーを「ポピー様」と呼んでいるが、
バラを「バラ先生」と呼んでいる。
一輪でも群生でも画になる、すごいポテンシャルの花だ。
こういう花を、華道では「立花」と言うらしい。
なんでも、昔のヨーロッパの貴族の間では、自宅の庭に
珍しい花を植えているのがステータスらしく、そのために
わざわざプラントハンターなる人を雇い、遠くアフリカや
南米までにも、採取にいっていたそうである。
バラの品種改良にも積極的で、かなりの種類のバラがある。
もっとも、そういう人たちは、「美しい」というのは二の次で、
いかに奇妙な、見たこともない花を作り出すかに、
力を入れていたようである。
日本でも、江戸時代に庶民の間で、朝顔の品種改良が
ブームになったそうだ。
浅草あたりの朝顔市は、そのころの名残だそうだ。
当時の図鑑なども残っている。
珍しい品種は、かなりの金額で取引されたようだ。
中には、模様がまだらの「スプレー」と呼ばれる品種が、
実は調べてみたら、植物に寄生するウィルスのせいだった、と
いうこともあったらしい。
NHKの番組で放送されていたが、アジサイは土の酸性度で
色が変わるそうである。
興味のある人は、ググってください。
ご覧のとれ高。
白いバラと赤いバラを個別に撮るとこうなる。
これだけでも十分美しいが、ちょっと視点を変えて
その境目を撮ってみる。すると、こうなる。
名札に「アンネ・フランク」と書いてあった。
まるで後ろに照明があるような感じ。
もちろん、ごまかしなし。
キウイの花らしい。摘花した跡があるが、実をとるつもりかね。
香辛料の名前が書いてあった(たしか、○○セージ)が、忘れた。
猪苗代ハーブ園では、季節の花々を植えてあるが、
最大の特徴は、「花を踏まなければ、花壇に入って良い」のだ。
これは花屋(花の写真を主に撮る人)にとっては、すごく
ありがたい。
中にはすごく寄らないと、小さくてよくわからない花があるからだ。
あと、営業妨害にならない程度に話すと、ハーブ園では
花摘みが有料でできるのだが、ポイントは、花は
つぼみを少し入れること。咲いてしまった花はしぼむしかない。
つぼみは、家に帰ってから花がさく楽しみがある。
ラベンダーも、つぼみを選ぶこと。
なぜなら、花が咲ききってしまうと、あのいい香りが
弱まってしまうのだ。
ちなみに、どれがつぼみでどれが花かわからん、という方。
過去の作品で申し訳ないですが、
つぼみがこれ、
これが、花です。