店員もいい加減だよな

 

今日、知人からSOSのメールを受け取った。

勧められたパーツをパソコンに接続したいのだが、

自分の力量では無理なのでたのむ、というものだ。

 

そのパーツを見た。

GoogleのChromecastというやつだ。

YouTubeなどの動画をスマホ、パソコンからテレビに転送できるパーツだ。

すごく売れているらしい。

興味のある方はググってみてください。

知人によると、

店員から「簡単に、パソコンに接続できますよ」

と言われ決断したそうだ。

しかし、その店員は、知人のパソコンがWiFiなしの

環境であることなど知るまい。

もっとも、店員から質問されても答えられなかったと思うが・・・

パソコンからChromecastのネットワークにWiFi接続

するのに、これだけではできないことを説明するのに

どれだけの労力が必要になるのだろうか。

これは・・・まいった。

これが女性なら「ねぇ、あべちゃん、○○買おうと思うんだけど、どう？」

とか聞いてくれてアドバイスできるのだが、男は「たぶん大丈夫じゃね」

とかで勢いで買っちゃうんだよな。

 

ここで知人の名誉のために言っておくと、彼がこのパーツ

に惹かれたのはわかる。

彼の趣味は子供の成長過程や自分のスキーの動画を撮ることなのだ。

ネットで流れているプロスキーヤーの動画をパソコンでいつも

見ていたのだ。

だからテレビの大画面で見たい、という欲求も理解できる。

また動画撮影にもけっこう自信を持っており、動画編集にも

大いに興味を持っているのだ。

しかし皆さんに言っておきますが、数あるパソコンの作業のなかで、

一番マシンパワーを必要とするのは動画編集なのです。

しかも今はフルHDが当たり前。

かなりハイスペックなパソコンが必要です。

「○○さん、このパソコンではムリだよ」

とは、かわいそうでなかなか言えない(涙)。

ある程度パソコンをかじった人になら理由を説明できるが、

そうでない人には「買い換えるしかない」としか、

言えないのである。

 

とりあえず、私が昔買った無線LAN子機をUSB接続して

ドライバーをぶち込んで試してみよう。

知人宅を訪問。

あらま、私の知らない間にスマホにしていたようだ。

これからスマホの質問も増えるのか・・・

しかしこれで、買ったパーツがムダになった、という最悪の

シナリオは避けることができた。

なぜなら、docomoのお姉さんの優しいお勧め(笑)で、

タブレットとWiFiルーターを同時購入していたからだ。

しかしこのパーツを作動させるためにはChromeをインストール

しなければならない。

Googleもせこいことやるね。

しかし素人の人に

「Chromecastを使うときだけ、ネットワークブラウザを

　Chromeに切り替えてね」

と言っても、「？？？？」なのである。

そりゃそうだわな、インターネット・エクスプローラーさえ

なんのことだかわからないんだから。

 

ChromecastはWiFiの子機として機能するようだ。

私のスマホにChromecastアプリをインストール。

ChromecastをテレビのHDMI端子に接続し電源を入れる。

テレビの入力切り替えでHDMI入力にする。

スマホでChromecastのセッティング。

知人のWiFiルーターに接続。

パソコンのChromeにChromecast拡張機能をインストール。

ChromeでYouTubeにアクセスして動画を再生。

キャストボタンをクリック。

めでたく知人のテレビに映った。

よっしゃ、1件終了。

次に知人のスマホにChromecastアプリをインストール。

しかし、子供がLTE回線で動画再生をしていたため、

買って2日目で通信量制限に引っかかった(笑)。

長いダウンロードの待ち時間の間、これからは家でやるときは

WiFiにしてね、と説明。

インストールが完了し、「スマホの画面をキャスト」をタップ。

テレビにスマホの画面が映った。

スマホで撮影した動画を再生。

めでたく、テレビに映った。

やった、すべての予定が終了。

やっと、帰れる。

しかし、私が実際に作業して正解だった。

電話では1日話しても出来なかっただろう。

 

店員のみなさん、君たちの売りたい精神のおかげで、我々が

ボランティアのように尻ぬぐいをしているのだよ。

「尊敬されて、いいんじゃね」

いやいや、できて当たり前。できなかったらどうしよう、という

プレッシャーがきつい。