O's Note

いつまで続くか、この駄文

アグネス・ラムのいた時代

2007-02-27 22:55:44 | 涜書感想文
 生協で図書コーナーを冷やかしていると、新書コーナーにまぶしい表紙の本がありました。(笑)
 その本は、『アグネス・ラムのいた時代』(長友健二+長田美穂、中公新書ラクレ、2007年2月)
 後書きを読むと、雑誌『読売ウィークリー』に連載されていた記事を再構成して一冊の本にしたもののようです。基本的には長友健二氏の思い出話がメインで、その思い出話を補足する文章を書き加えたのが長田美穂氏。
 この本を読むまで長友健二氏がいかなる人物か知りませんでしたが、長友氏は有名な写真家でした(2006年にお亡くなりになっています)。
 長友氏は自らを「婦人科カメラマン」と称していたようで、男性俳優や歌手も撮影しているものの、女優や女性歌手、タレントを数多く撮影しています。その中の一人がアグネス・ラムで、時代を象徴するタレントとして述懐されています。
 本書では、象徴する年代を次のように取りあげています(記載順)。

 1975年4月~1976年9月 アグネスブーム
 1971年4月~1972年8月 ヌードグラビアと日活ロマンポルノ
 1960年3月~1961年8月 映画スター(赤木圭一郎・石原裕次郎)
 1973年1月~1974年12月 ナベプロ絶頂期(天地真理・アグネスチャン)
 1977年9月~1980年5月 フォークソングとキャンディーズ

 赤木圭一郎・石原裕次郎が活躍した時代は知りませんが、そのほかは、小生の青春時代と重なっていて非常に興味深く読みました。そういえば、裏表紙にこんなことが書いてあります。「『青春』という言葉がまだ恥ずかしくなかった1970~80年代」。
たしかに現在は、青春という言葉はあまり目にしませんね。
 この本、書いてある内容も裏話的側面ばかりで、芸能野次馬として読んでも面白いのですが、長友氏がカメラマンということもあって、被写体から掲載許可が下りた当時の写真が何枚か掲載されていて、これだけでも楽しめます。
 不思議なもので、その写真(雑誌の表紙やグラビア)をリアルタイムで見ていたかどうか忘れてしまっているのですが、『あぁ、こんな感じだったよなぁ』と思ってしまいます。つまりはその写真の、そのポーズを記憶の中に刻んでいるような感覚になります。ということは、やっぱり長友氏の写真を見ていたのでしょうかね。
 1970年代から1980年代のアイドルって、万人受けする顔が求められていたんですね。そして本の時代区分にもあるように、そのブームは2年ほどと、息の長いアイドルは少なかったようです。
 思えば、小生自身もその時々で好みのアイドルが変わって行ったような(ミーハーだったので)・・・。 

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3 コメント

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Unknown (Hiroko Mcafadyen)
2007-03-02 14:38:00
アグネス・ラムは別嬪でしたよねぇ。
高校時代ぐらいやったっけ?
アイドルも変わってきましたね。時代と共に・・・
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Unknown (オオハラ)
2007-03-02 15:25:17
そうそう!
あの頃は、「アイドルはかわいい」というのが基本にあったようです。
今は、顔よりも個性的な方が好まれているかもしれませんね。
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Unknown (とも)
2011-02-11 08:28:31
1980年前半anaかjalか,思い出せないけど,航空会社のキャンペーンガールをやっていたkathyて子を覚えています。すごくかわいい子でたしか,在日中の韓国とアメリカ人のハーフで第二のアグネスラムと呼ばれていたのですが,覚えているのは,私だけでしょうか?
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