昨夜見たサンピアザ劇場企画公演。面白かったです。
演目は、夫婦印プロデュース
「満月」。夫婦印プロデュースなんて聞いたことがありませんが、菅原大吉と竹内都子の二人芝居です。
竹内都子、そう、あのお笑いコンビ「ピンクの電話」の肉付きのいい方。(笑)
見終わるまで知りませんでしたが、菅原大吉と竹内都子は本当の夫婦でした。
舞台はいかにも昭和の香りがする飲み屋の2階の一室(でも時代設定は現在)。
ここにやってきたサラリーマン。用向きは、自分の二十歳になる娘が、飲み屋の女将の一人息子と駆け落ちしたことに腹を立て、息子を責め、娘がどこにいるのか問い詰めるためでした。
はじめは圧倒されていた女将。しかしお酒を飲みながら話をするうち形勢逆転。
こうして、いくつかの話題を織り込みながら物語は進行します。
「満月」は、これまでのサンピアザ劇場企画のお芝居とは違って人情喜劇。
笑える芝居というのもいいものです。
物語の中で、二人の息子と娘が滞在しているのは日本のどこかの温泉だというエピソードがあったのですが、その中で「森林公園温泉」を挙げていたのには大笑い。ちゃんと地元の名前を取り入れていました(もっとも森林公園温泉は日帰り温泉ですが)。
それにしても、この二人。芝居の中で何杯「お酒」を飲んだのでしょうか。相当水っ腹になっていたのだと思います。
菅原大吉という役者さん。滑舌がはっきりし、言葉による感情表現も素晴らしかったです。
これまた途中で菅原大吉が流ちょうなズーズー弁をしゃべったので「うまいなぁ」と感心したのですが、なんと、出身が宮城県でした。あれほど完璧なズーズー弁は小生にもいえません。(苦笑)
一緒に観たS先生(もう一人のS先生。笑)と劇評会をしましたが、二人とも大いに笑って楽しみましたので、辛口の劇評もなく(笑)、その代わり辛口(+12)の美味しいお酒を楽しんで帰路につきました。
上演時間1時間45分。