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道江さんからの手紙1

2008年06月06日 | つれづれ

 道江さんからの分厚い手紙に感じた違和感の正体がはっきりしたのは、手紙を全部読んだあとだった。
いや読んだあとだったからはっきりしたのだ。その封筒には、「切手」が貼ってあったのだ。
 道江さんは切手を貼って、ポストに投函するという手順を好まなかった。
だから僕への手紙は、時間をかけて彼女自身が配達してくるのが常だった。今までは。

 憲ちゃん、ごきげんよう。話、小父さんから聞きましたよ。
 憲ちゃん、コンピュータの中に大きな案内所を持っていて、だから
  そこの掲示板に私の詩を貼ってくれるといい、と言ってましたよ。
 子供の頃からあなたの好きだった詩を書きましたので、一番いい場所にある掲示板に貼ってくださいな。
                                                                                                                                  道江より

 枚目の便せんには、例の詩が書かれていた。どうやらこれを僕のブログに載せなさいということなんだな。

大杉は緑を愛する会社だったので、
都会に次々と緑の工場を建てた。
けれども、白塚の町ははじめから緑の町だったので、
工場は目立ちませんでしたとさ。
ねえ知ってる?大杉の体育館で売ってる、オミオナンCは、
スーパーの安売りより安いのよ
   みんな飲んだのよ
 当時は 高級品だったのよ 
   牛乳で割ったりして 飲んだのよ。
 オミオミオミオナンC 
   CはウルトラCなのよ

この詩を僕のブログに載せるのか!みんなびっくりするだろうなあ。
道江さん載せましたよ。これで勘弁してくださいよ。

コメント
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