ろうばのつぶやき

もはや逆らえないわが身の老化と世の中のIT化、パソコンを前にひとりつぶやく昨今。

「千の風になって」誕生の地へ  その2  Soul Place 大沼

2014-07-22 16:26:30 | プチ観光
函館に生まれ育った夫やわたしにとって、近郊にある大沼国定
公園というところは、とにかく小学校から高校卒業まで毎年
遠足で何度も行き、その他に家族、友人、知人とも数え切れない
ほど訪れた場所である。



南端の函館からは北に向かうほかなく、函館市民にとっては
数十分ほどのところにある大沼が唯一手軽な観光地であり、
レジャーとかリゾートとかの類は大沼に始まり大沼に終わる
ような気がする。

本州資本による開発が始まったのはいつごろからだったか?

前日ネットで信じられない格安プランが予約できた”大沼
プリンスホテル”も、昔は高級リゾートホテルだったはず。



併設のコテージには、夏・冬 に大昔 独身女4人組で泊まった
ことがあるが、ホテルは初めてだった。

部屋おまかせプランだったが、フロントで禁煙・喫煙の希望を
聞いてくれたし、訳ありといってもたいした訳もなく、エレベ
ターから多少遠いだけのこと。



4階建ての3階で、部屋も広いし窓からの景色も木立に囲まれ、悪くない。
駒ケ岳なんか飽きるほど観ているので、部屋から観たいと思わないし。


で、広大な池があって


露天風呂がこの池にバルコニー風にせり出していて、2Mほど下の
池の水面に鯉がいっぱい泳いでいるのが見える。

朝風呂のときには浴槽のすぐ下まで口をパクパクしながら寄ってきた。

いやぁ、こんな露天風呂があるなんて知らなかった。
しかも朝食バイキングを取らないから、この時間帯は空いていてほとんど
貸切状態。

それでなんと1人2,500円+入湯税150円。
つまり2人で5300円ポッキリ!

たまたま18日までのプランだった。

2万くらいのプランで泊まっても、この露天風呂で同じ景色を観る
わけだからウソみたい。

韓国や中国のツアー客に混じって1950円も出してバイキングで食べるより、
ホテル内の売店には同じ山川牛乳(振ってから飲むほど脂肪分が濃い)が
売ってるし



森のベンチに腰掛けてゴクゴク飲むのが最高。
敷地内のパン工房ではホテルパンも売っている。

2月の盛岡に続いて、今回も予期せぬ旅になってしまったが、
思いががけなく一足早い夏休み気分を味わえることになった。

じゅんさい沼で採れるじゅんさいも今が旬。
取れたての生を塩漬けにしたばかりのものを製造元のお店で。


気さくな店番のおばあさんが、呼んだらやっと出てきて、なつかしい
ワカサギの佃煮や川えびの塩付けも買う。じゅんさいは200円
おまけしてくれた。

合計の計算もいったん「あれ?全部でなんぼになるかな?」と一旦
奥に引っ込んで電卓を叩いて出てくるのどかさ。

じゅんさいも、子供の頃にちょっと食べた記憶があるが、当時は
美味しいとは思わなかった。

今はこの乙な味わいにしびれる。
安くないのに、すぐ売れてしまうというのも解る。

なつかしさついでに、定番の大沼名物”大沼だんご”



しょうゆとゴマ しょうゆとこしあん の2バージョンだが、
本日中にお召し上がり商品なので、今回はゴマを ↓





同じような味で串団子ならありふれているが、この小さめの
一口サイズが詰まっているところが大沼だんごたる所以。

札幌に移り住んでからは、函館に居ると行くところは大沼しか
ないと自嘲気味にしか語れなかったが、久々に行ってみると
大沼最高な気分に。

人生で最も多く遊びに行った地 
人生で最もいろんな人と一緒に訪れた地
想い出のいっぱい詰まった地 Soul Place 

Y雄ちゃんは亡くなった翌日、夫の夢に現れた。
ぼくを忘れないでねというメッセージだったかも。
やっぱり道南・大沼が最高だよ、思い出して来てみてと。

函館に行くときにもっと七飯町に寄って会えばよかった
これからは大沼に行くたびにY雄ちゃんを思い出す・・・



コメント (2)
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「千の風になって」誕生の地へ  その1 想い出

2014-07-22 16:17:28 | プチ観光
先週の17日(木)、会社へ出たら夫が「Y雄ちゃんが亡くなった」と
言った。

数日前に横浜の義姉から肝臓の転移がんで手術ができない状態と
聞いていたが、こんな急な事態になるとは思わなかった。

夫の同い年の従兄弟で、奇しくも夫とだいたい同じ時期に
手術や入退院をしていて、昨年末にはお互い落ち着いて安堵して
いたのに・・・

夫の一番仲のよい従兄弟であり、わたしは数回しか会う機会が
なかったけれど、いつもニコニコして誰からも好かれる人だった。

最後に会ったのは7年前、夫の甥の結婚式で沖縄への旅。↓
美ら海水族館  首里城

夫とわたしは札幌から、Y雄ちゃん夫婦は函館からので、
羽田の乗り継ぎ待合室で一緒になった。
甥が航空券を手配していたので、そこで会っても不思議は
なかったが、思いがけないうれしい再会で、わたしは奥さんとは
初対面だったが彼女もとても感じのよい人だった。

那覇空港行きの飛行機出発が遅れたため、ぎりぎりセーフで式に
間に合ったが、空港から式場までの最短コースを頭の中でシミュして
いたわたしの手柄だったと未だに自画自賛

式が終わってからの観光も、全くプランなしでやってきたY雄ちゃん
夫婦がニコニコしながら一緒に来てくれて、今では忘れられない
楽しい想い出になった。

夫が奥さんに電話を入れて葬儀の予定を聞き、翌日に道南七飯町の
自宅へ車で行くことにした。

翌朝7時に出発



高速道路が七飯町大沼まで開通していたので、4時間で着いた。
昨年の今頃はまだ入院していた夫だが、今はひとりで運転しても
大丈夫なほど元気になった。

Y雄ちゃんも今年1月に腸閉塞になるまではとても元気で釣りに
出かけていたりしたが、そのときに胃がんから転移した肝臓がんが
見つかったらしい。

午後から火葬場(道南は東北の一部と同じ慣習で、お通夜の前に
お骨にしてしまう)行きに間に合って、最後のお別れができた。

お通夜が済んで、前日ネットで予約できた大沼湖畔のホテルへ
向かった。

もうブームが去った感があるが、大沼が「千の風になって」の
誕生の地だと言うことを、ホテル近くの西大沼にあったモニュメントを
見てやっぱり本当だったと知った。

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