ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

76歳パワーに元気をもらい、意外にも走り抜けた ~2024燕さくらマラソン~【前編】

2024-04-06 21:04:56 | RUN

走り終わった今、多少くらくらするところはあるが、まずは無事に完走してきた。

そのことを、素直に喜んでいる私である。

 

朝、高速で車を走らせながらも、いつもと違って(?)、80~90㎞/hくらいの速さで、多くの車を抜かせながらが、ちょうどいい感じだった。

なんか速く行こうという感じではなかったのだ。

あんまりいい調子ではないなあ。

さすが感染症上がりの身だ。

まあ、今日は、途中から「『遠足』になってもいいぞ大作戦」みたいな考えで行こう。

 

指定された駐車場から歩いて会場に向かう。

白いテントが見え始めたが、桜はどうやら開花はまだのようだと遠目に思った。

それでも会場に着くと、大会らしい雰囲気が漂う。

 

ちょっとびっくりしたのが仮設トイレ。

ズラリ準備された上部を見ると、「洋式」の文字。

入ってみたら、たしかに和式ではなく、便座のある洋式のトイレだった。

へえ~、時代ですねえ。

 

さくらマラソンではありますが、ソメイヨシノの開花はまだ。

代わりに、違う種類の桜がちらほら開きかけていた。

葉と共に満開の種類の桜もあったのだ。

ソメイヨシノのつぼみは膨らんできてはいても、明日のおいらん道中には間に合わないだろうな。

私のスタート地点は、S→A→B→C→Dと、後方のDグループ。

今日は、ジョギング完走を目指すのだから、これでいい。

しばらく腰を下ろしてスタートを待った。

10時15分、市長のスタート合図で出発。

最後方のDからのスタートでも、張り切る人が結構たくさん私を抜いて行ったよ。

でも、今日はいいのだ、ゆっくり行くのだ。

1km地点手前の堰の上、みんな張り切って走っている。

ここから、信濃川沿いに上流の与板方面に向かって走って行く。

また今年も、1kmずつ写真を撮って記録していくことにしよう。

あちこち桜が植えてあるのだが、2km地点辺りで陽当たりはいいけども、やっぱり花はほとんど開いていなかった。

そして、3km辺りでは、土手の両側が川となる。

まあ、走りには関係ない。

思っていたことは、2㎞走って約10分の1が終わったとか、3㎞走って7分の1が終わった、とかである。

そんなことを考えていたら、3.5㎞付近で、もう第1折り返しを終えたトップランナーが先導者と共に走ってきた。

素晴らしいスピードは、私の走るスピードの倍以上の速さ。

 

4㎞以降は、多くのスピードランナーとすれ違った。

5㎞近くで初の給水。

今日はいい天気なので、しっかり水分とらないと、と思い、スポーツドリンクも水も紙コップ1杯ずつもらって飲んだ。

第1給水地点なので、大にぎわいで次から次へとランナーが来て、大変そうであった。

 

やがて第1折返し。

そこから先に進み、さっき通り過ぎた給水所が近づくと、先ほどいただいたのはいいけど、この紙コップゴミのすごいこと。

ボランティアや係の人たちが大変だ。

そんな姿を見たものだから、給水所の前を再び通るときに、

「お世話になりました。ありがとうございました~!」

と叫びながら、走って行った。

係やボランティアの人たちもにこにこしていた。

お互いに感謝し合うってことは、人間どうし大事なことだね。

 

信濃川と弥彦山がよく見える7km地点。

この後、私を追い上げてきた年輩のランナーが、後ろから話しかけてきた。

「いい田園風景だなあ」から始まって、

「ここは昔10キロのマラソンだった時から参加していた」

「私は栃木県に住んでいるけど、亡くなった女房が長岡出身だったからね」

「今76歳だけど、去年まで普通に働いていた。今年から時間が短くなった」

「今はハーフマラソンだけど、70歳になるまで、以前はフルによく出ていたんだ」

「70歳のときに、柏崎のフルマラソンに出たら、4時間4分くらいで走り、入賞した。だけど、柏崎のコースは終盤にすごい上りが続くんだよな」

…などなど。

 

話を聞いていて面白いので、同走することにした。

速さもキロ6分30秒前後を推移しているから、並走していくことが難儀ではなかった。

8kmから9km、

さすがに彼は、いいリズムを刻んで走っていた。

話していたら、明日行われる笹川流れマラソンにも出場し、ハーフマラソンを2日連続で走るのだそうだ。

「この大会は10キロの部に出ようと思っていたら、締め切られたから仕方なくハーフを続けて走ることにしたよ」

76歳で2日連続でハーフマラソンを走る!!

人間技じゃないね!

私ゃ、今日のハーフで目一杯でございます!

 

10km地点経過。

1時間5分台だったが、76歳ランナーいわく、「遅いなあ!」

ここから少しだけ彼のスピードが上がった。

 

堰の上を走る彼の姿、さすがにいい走りだなと思いつつ、無理をしないで後ろから付いて行った。

その少し先に約11kmのエイド地点があった。

ここには、水やスポーツドリンクのほかに、切られたバナナが置いてあった。

感染症禍の大会ではなかった、バナナが復活!!

ありがたくいただいて、ここからもがんばりすぎずに走って行くぞ、と気合を入れ直した。

ずっとキロ6分30秒前後のジョギングのペースは、当初の予定より少しばかり速いのだが、76歳から元気パワーをもらってきたから、無理はしていないぞ、と思っていたのであった。

(つづく)

コメント (2)
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