ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

勝ち続けるための敗戦

2024-04-04 09:40:03 | アルビレックス新潟

勝つための最善の準備は必要。
勝ち続けるための準備も必要。
できるはずだという選手への信頼感は、半端ない。
だが、残念ながらそれが勝利につながるとは限らない。

そんな感想を抱いたアウェイ磐田戦であった。
先発メンバーは、GKの小島のほか全員が、前試合からのターンオーバー。

前線の長倉、元希、小見は前節でも途中から交代出場した、レギュラーとも言っていい選手たちだから、心配はしていなかった。
心配は他の選手たち。
右には、ダニーロが久々の出場。
今季初の出場が、ボランチの星と右サイドバックの長谷川巧、そしてCBの遠藤。
左サイドバックでの先発が初めての早川。
センターバックに、デンと遠藤のコンビも初。

それでいて、前節の中心選手だった、堀米、藤原、高木、島田、千葉らはベンチにも入っていない。
ここまで大胆なメンバーチェンジを行うとは、ビックリである。
8日間で3連戦というハードな日程をこなしながら、勝利を目指す。
そのためには、選手が疲弊しないように配慮しながら多くの選手に出場の機会を与える。
ただ、そこには今まで出場機会がなかったり少なかったりした選手たちを起用することになる。
それでも勝てるという確信がないと、こんな大胆なターンオーバーはできない。

そして、勝ち続けるためには、活躍できる選手層を分厚くしなければいけない。
厚くするためには、試合に出て経験値を高めないといけない。
そんなジレンマがある。
でも、松橋監督は、試合経験を与えながら、勝利を目指す方を選択した。
これは、今を戦いながら今後も勝ち続けるための集団をつくる、という今季全体を見据えた起用法だ。
単なる安全策を考えると、こんな起用法はできない。
でも、それに挑んでいるのが松橋監督であり、アルビレックス新潟というチームなのだ。
昨日は、強くそんなことを思った。

たしかに、試合は下位に沈み3連敗中だった磐田に、2-0で負けてしまった。
では、完敗だったのかというとそうではない。
あの先発メンバーでも後半の途中まで0-0の無失点で行けたのだ。
押され気味な感覚は確かにあったけれども、試合を通じて成長を図る、ということはかなりできていたと考える。
それなりに戦えてはいたのである。

ただ、運は新潟に転がって来なかった。
相手FWに押されたから押し返そうとしていた遠藤の腕にボールが当たって、ハンドの判定を受けてPKとなってしまったのが、最大の暗転ポイントであった。
さらに、取り返そうと前がかりになった新潟だったが、後半風上に立った磐田のGKからキックされたボールが伸びて行き、決定的な2点目につながってしまった。

悔しい敗戦であった。
昨季も最下位に沈んでいた横浜FCに敗れ、それをきっかけに連敗したことがあったのを思い出した。
だけど、試合後に監督が選手たちに言っていたのは、「これを糧にしないと」ということ。
サッカーに勝ち負けはつきものだ。
次に勝つためには、どうすればいいかということを突き詰め、やっていくしかないのである。
監督は、それができるチームを作ろうとしている。

顔を上げよう。
前を向こう。
日曜日には、3連戦の3戦目がやってくるのだ。

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コメント (2)
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