ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

走る気にならない日だったけど

2018-12-07 22:16:28 | RUN
昨日は、雨だったことを理由に走らずじまい。
無理をすれば走れたのだが、元来ナマケモノの私、冷たい雨が降っているのを見て、悪天候に逆らってまで走りに出る勇気が出なかった。
というよりも、やる気になれなかった。

今日も一日雨が降ったりやんだりで、昨日以上に風が強い。
夜半からは冷え込んで雪が降るような天気予報であった。
時々は窓の外の雨を見、風の強い音を聞いていた。
(風雨があるから、今日も走るのはダメだな。やる気も少ないから、天気が悪いのは走るのをやめる理由になる。)
…なんて思ってだらだら過ごしていた。

ところが、手元にあった、村上春樹の「走ることについて語るときに僕の語ること」を読んでいたら、走る気になった。
氏は小説家になって毎日走るようになったそうだが、走りたくない日もあったという。
五輪ランナーである瀬古利彦氏にたまたまインタビューする機会があり、愚問と思いつつ、「今日は走りたくないなあという日はありますか?」と聞いたことがあったのだそうだ。
そうしたら、「当たり前ですよ。そんなの、しょっちゅうですよ!」という返答であった。
それを瀬古氏の口から直接聞いて、村上氏は心底ほっとしたのだということが書いてあった。

…もう辺りは暗くなってきていたけれど、風は強くてもくもり空から雨は落ちていなかった。
気まぐれなもので、村上氏の文章に背中を押された。
週に2回しか走らないくせに、さぼるのもバカみたいだ。
走れる環境にあるのだから、走ろう。
日没の時間は過ぎてしまっていたけれども、蛍光のタスキをベルトのように腹に巻き、外へ飛び出した。

現金なもので、走り出したときには、だらだら10kmくらい走れればいいな、と思っていたのに、いつものガチユル走のように1kmをかなり速く走ったり、終わり3kmはスピードを上げて結局14kmを走ったりした。
熱しにくく冷めにくい自分の性格に苦笑してしまった。

走り終わったら、パラパラと音を立てて、ひょう混じりの大粒の雨が落ちてきた。
ちょうど帰り着いたら、降ってきた。
濡れずにすんで、いいタイミングだったなあ…。
コメント
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