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癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

奇形の牛

2012年09月13日 | Weblog
牛も様々な奇形があります。
一番多いのは、腸閉鎖症(アトレジア)といって先天的に腸管のどこかで繋がっていない奇形です。生まれても、哺乳はしたがらないし、第一ウンチがでず、段々お腹が膨れてくるのです。こうなると、治療は難しいので「牛」として生きていくことはできません。
数はそれほど多くないですが、似たような事例では鎖肛といって肛門が塞がってしまっている場合もあります。

それから、
先天的失明も少なくないですし、小眼症と言って眼が小さくて見えない奇形もあります。
眼球そのものが痕跡しかない場合もあります。
口蓋裂もあり、哺乳がうまくできません。
下顎が短縮して哺乳が出来ない場合もあります。

体躯系では先天的に関節が異常で起立や歩行が困難ものや脊髄が一部欠損したりゆがんでいて起立や歩行ができない子。
あるいは、先天的に肢が短い事例とか珍しいのでは多肢症。

脳神経系ではお頭が大きくて、神経症状がでている場合もあり、歩行にも異常があります。

牛も今は登録制で黄色い耳標に背番号がふられています。
生まれて死ぬまで、一生その番号です。
しかし、奇形の牛は、病気のために早ければ生まれたその日に姿を消さなくてはならないこともあります。その耳標はまだ新しくて、きれいな黄色い耳標であるが故に。

哀れを感じます、真新しい耳標・・・・・


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