日本男道記

ある日本男子の生き様

奉還町ラプソディ

2023年10月07日 | 読書日記
 
【 内容】
山口から岡山に引っ越してきたぼくは、奉還町商店街のまんじゅう屋の息子、あつしと仲良くなった。
奉還町は、大政奉還で配られた奉還金をもとに、武士が商売を始めたという歴史のある町だ。
そこには、毎日金髪のマネキンたちといっしょにおっかない顔で店の前につったってる「レディースファッションべにや」のおっちゃんや、店であつかうすべての種を育てて観察し、記録をつけている「たねやのノダ」のおばあちゃん、若いころミュージシャンを夢見ていた「沖原整骨院」のじいちゃん先生など、個性的な人だらけで……。
子どもたちの目をとおして、お年寄りや彼らの人生を温かく描いた児童文学作品。

【 著者】
村中/李衣
山口県生まれ。児童文学作家、ノートルダム清心女子大学教授。〇歳から百歳まで絵本の読みあいを続ける。
『チャーシューの月』(絵/佐藤真紀子 小峰書店)で児童文学者協会賞、『あららのはたけ』(絵/石川えりこ 偕成社)で坪田譲治文学賞を受賞。主な作品に、『こくん』(絵/石川えりこ 童心社)、『かあさんのしっぽっぽ』(絵/藤原ヒロコ)、『よるのとしょかんだいぼうけん』(絵/北村裕花)、『マネキンさんがきた』(絵/武田美穂)(以上BL出版)など。そのほか『女性受刑者とわが子をつなぐ絵本の読みあい』(かもがわ出版)など、読みあいに関する著書もある。

【読んだ理由】
読書推進運動協議会発行のリーフレット「心ゆたかに生涯読書 敬老の日 読書の進め」に掲載されていたから。

【最も印象に残った一行】
ここに集まった、じいちゃんとばあちゃんたち。
みんな、一人残らず青春があって、今がある。

【コメント】
奉還町の響きがいいね。

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