日本男道記

ある日本男子の生き様

陽貨第十七の十五

2018年06月12日 | 論語を読む

【漢文】
子曰、鄙夫可與事君也與哉、其未得之也、患得之、既得之、患失之、苟患失之、無所不至矣。

【書き下し文】
子曰わく、鄙夫(ひふ)は与(とも)に君に事(つか)うべけんや。其の未だこれを得ざれば、これを得んことを患(うれ)え、既にこれを得れば、これを失なわんことを患う。苟(いやしく)もこれを失なわんことを患うれば、至らざる所なし。

【現代語訳】
孔子がおっしゃいました、
「心の卑しい人間と一緒に君主に仕えるものではないね。まだ得ぬ物を得ようとするし、それらを得たなら失うまいとする。そのためにはどんな事でもするのだから。」

【English】
Confucius said, "With a worthless man, you cannot serve your lord. He desires things which he has not got. After he got them, he is afraid of losing them. He does everything evil to protect them."

『論語』とは
読んで字の如く「論じ語る」、孔子と弟子達や要人達との間に交された対話録。
『論語』は私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典。
読めば読むほど胸に深く沁み込む簡潔な言葉の数々。
『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の一つに数えられる。
全20編(学而第一~堯曰第二十) 構成され、編の名称は各編の最初の二文字を採ったものであり内容上の意味はない。
したがって、学而第一から順に読む必要はなくどこから読んでもかまわない。



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