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日本男道記

ある日本男子の生き様

流星ひとつ

2014年01月25日 | 読書日記
流星ひとつ
クリエーター情報なし
新潮社

【一口紹介】
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
「何もなかった、あたしの頂上には何もなかった」――1979年秋。歌を捨てる決意をした美しき歌姫・藤圭子に、沢木耕太郎がインタヴューを試みた。その肉声は、聞き手と語り手の「会話」だけで紡がれる、まったく新しいノンフィクションに結実した。だが――。一度は封印された作品が、33年の時を隔てていま、新たによみがえる。

【読んだ理由】
沢木 耕太郎と藤圭子の意外な組み合わせに。

【印象に残った一行】
「一生懸命歌ってきたから、あたしのいいものは、だしつくしたと思うんだ。藤圭子は自分を出しつくしたんだよ。それでも歌うことはできるけど、燃えカスの余韻で生きていくことになっちゃう。そんなのはいやだよ」

「いや、いいんだ。あたしはもういいの。出せるものは出しきった。屑を出しながら続けることはないよ。やることはやった。だから、やめてもいいんだよ」

「藤圭子っていう歌手のね、余韻で歌っていくことはできるよ。でも、あたしは余韻で生きていくのはいやなんだ」

「一度、頂上に登ってしまった人は、もうそこから降りようがないんだよ。一年で登った人も、十年がかりで登った人も、登ってしまったら、あとは同じ。その頂上に登ったままいることはできないの。少なくともこの世界ではありえないんだ。歌の世界では,ね。頂上に登ってしまった人は、二つしかその頂上から降りり方法はない。ひとつは、転げ落ちる、ひとつは、ほかの頂上に飛び移る。

「男として格が違うと思うの。でも、やっぱり、前川さんは肉親みたいな気がしちゃうんだ。一緒にいると、こんなに心が落ち着く人はいないだけど、心がときめかないんだよね。どいうわけか・・・」

【コメント】
1969年の秋に18歳でデビューし、10年後の1979年に引退した藤圭子の全編インタビューで構成されている。
インタビューが行われたのが1979年末、当時28歳。
私たちのイメージと全然異なる饒舌な藤圭子がいます。本当の引退の理由が語られています。
この本読んでいる時、どうしても歌が聞きたくなり聞いたら涙が出てきました。
ご冥福をお祈りします。



Daily Vocabulary(2014/01/25)

2014年01月25日 | Daily Vocabulary
14521.come up with(思いつく)
How did the nonprofit come up with the idea for the campaign in the first place?
14522.human potential(人間の潜在能力、可能性)
It is terrible waste of human potential.
14523.transform(一変させる、変容させる)
That way they won't be left behind as the digital revolution transforms the job market.
14524.know one's way around(~がよくわかっている、~に精通している)
They doesn't seem to know his way around his PC terribly well.
15025.deferentially(恭しく、敬意を表して)
The main character is an old guy whom everybody in the office deferentially refers to as Mr.Johnson.
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倉敷市・福山ハイキング(20014/01/03)