ダンゴの丸かじり文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
【一口紹介】
◆出版社/著者からの内容紹介◆
イチゴショートケーキのせめ方、コロッケには醤油かソースか、愛しき茹で卵、タコを仲間と思う大阪人他、身近な食べ物に鋭く迫る
◆内容(「BOOK」データベースより)◆
イチゴショートケーキの攻めかた、シイタケは天下りの役人、茹で卵の愛しさ、つまらなそうに食べるとおいしいシュウマイ、プロのカツサンド鑑定士とは?コロッケには醤油かソースか、チクワブは何者か?ショージ君を前にとけてゆく身近な食べ物のなぞ。
◆内容(「MARC」データベースより)◆
ダンゴの集団主義、スーパーのレジ際心理、中国における麺の苦労…。
食とニンゲンをおいしく語る「丸かじりシリーズ」第13弾。
東海林さだおの天性の味覚が冴える。
【読んだ理由】
ロシア語同時通訳・エッセイストの故米原万理さんの書評を読んで。
この本の「解説」も米原さん。
【印象に残った一行】
さて、ここで、理想の居酒屋の条件を、少し書き加えてみましょう。(中略)
まず、第一に「サワーものがない」こと。ハイサワーとか梅サワーとかですね。おじさんたちはサワーものが嫌いなので、サワーがないからといってサワがない。
第二に、これは異論があることを承知で書くが、「吟醸酒がない」こと。
三つ目は、ナメコおろしやシラスおろしなどの「おろしものがある」こと。
四番目はワケギのぬたとかウドのぬたなどの「ぬたものがある」こと。ぼくは酸っぱいものは余り好きではないので、「ぬたもの」をたのむことはないのだが、メニューの中には「ぬた」の文字があってほしいのです。(われながらヘンな趣味だが)
五つ目は「カイワレサラダ」とか「チーズピザ」とかのヤング向け新趣向メニューがないこと。
【コメント】
日常の何気ないワンシーンに著者独特の「クスグリ」が共感を呼び起こし、思わず「クスッ」との連続となる。
「ショージ君」・「丸かじり」シリーズがこんなにたくさんあるとは知らなかった。少し間をおいてまた楽しもう。