3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
since 2008.4.4

Funny Games

2018-06-07 21:21:43 | 映画


遂に観てしまいました。最低の暴力映画と名高いFunny Games。
この映画を知ったきっかけはyoutubeのナオキマンショーで紹介されており、彼の説明の中に何か惹かれるものがあったからである。まぁ、胸糞映画の王様みたいな感じだったけど。

蔦屋でDVDを借りて観たのだが、オリジナル版ではなく、ハリウッドリメイク版しか無かったので、こちらを観た。
後日談だが、オリジナル版もリメイク版もカメラワークまで徹底的に復元しているので
どっちを観ても大丈夫との事。

あの白ずくめの二人組が不気味すぎる。
白のシャツに白のズボンに白の手袋。
上下白の人って滅多にいないから、違和感があって不気味なんだろうな。以後街中で上下白の人を見かけたら、ファニーゲームスを思い出してしまう事は間違いない。

〝たまごを分けてくれませんか〟

こんな些細なきっかけであんな地獄が始まろうとは。

あの2人組の不気味さは上手いね。
しかもメインの方はかなりのイケメンだからまたこれも不気味さに拍車をかけるんだな。

あとは、あの音楽。ヤバイだろ。
完璧イカれてる。
オープニングのほのぼのした感じの映像でいきなりあの曲が爆音で流れた時はビビった。
そして最後ね。
最後、あの曲のタイミングのかっこよさで全てこの映画が持ってかれるくらい、ここっていうタイミング。あの最後はカッコいいと言うしかない。

グロいシーンがほとんどなくで、上手い具合に視聴者の想像に任せられてる。銃声と血飛沫が付いた家具だけが映るとかね。あぁ、事が起きたのか…って感じ。

あとは、時たま斬新すぎる演出が入る。

映画の根本を覆す禁じ手まで使ってきやがる。

色々と斬新な映画でした。

なぜ監督はあんなにも不愉快な映画を撮ろうとしたかと言うと、暴力とは本来本当に怖いもの
不愉快なものだと言う事を伝えたかったらしい。
存分に伝わるわ。
たしかに映画によっては暴力がかっこよく見えたり、正義に映ったりするもんな。
アンチテーゼとしては効果的でしたよ、えぇ。

試写会の時には何人も退場者が出たって聞いてたけど、そこまで酷くはない。もっと目を背けたくなるような映画はこの世に沢山あるけど、見終わった後に、不快感と喪失感しか残らないような映画であることは間違いない。

けど、やっぱり俺は、最後のシーンがカッコよすぎると思った。あの終わり方。

かっこよかった。


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