昨年の大地震で津波をかぶり,非常用電源の一つが使用不能となった東海第二原発。辛うじて被害の無かった非常用ディーゼル発電機で原子炉を冷却し,大事を免れました。しかしあと数十センチ津波が高かったら,その発電機も水をかぶっていたかもしれなかったのです。
つまり,福島第一原発と同じ事態になっていた可能性がある。そうなっていたら,僕たちは住む町を離れなければならなかった。
もしかしたら何十年も…
東海第二原発の30キロ圏内には100万人が住んでいます。この人数は全国の原発で最多です。主な自治体は東海村(3.8万人),ひたちなか市(15.7万人),那珂市(5.4万人),水戸市(26.9万人),日立市(19.1万人),常陸太田市(5.5万人)などです。
先日の県議会で知事も答えていましたが,この人数が避難することは不可能。当たり前です。
昨年の3.11の際は,道路や橋が寸断したり,停電で信号も止まり,道路は至ることころで大渋滞。線路が寸断された鉄道もストップ。つまり交通機能不全に陥ったのです。
そんな状態で100万人の住民が避難できるわけがない。知事は議会で20数万人と答えているけれど,それは交通の寸断を考慮に入れていない数字だそうで,まったく意味が無い。
何より,茨城県庁も30キロ圏内。つまり,知事も避難。
行政機能そのものが避難。
これは,考えただけで誰もがぞっとする事態じゃないのか。
東海第二原発に,廃炉以外の選択肢は無い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます