もっと乗りた~い,自転車に!

自然の中をロードバイクで走るのが大好き。現在の愛車ははPINARELLO GAN-RS(2016)。

それで良し。

2012-06-21 | 世情

山場を迎えている「税と社会保障一体改革」についての民主党内の対立。報道によれば,小沢一郎は消費増税法案に反対する意思を明確にした。幹事長の輿石にも会って意向を伝えたと。小沢は民主党を離党して新党を結成する含みで,同調者を増やすべく動いているという。

結構なことだ。それで良し。

以前にも書いたとおり,そもそも論を言えば,自民党の田中派の跡目争いに敗れた小沢がその後取った政治的行動・言動をみれば,小沢にとって政策は,権力奪取ないしアンチテーゼの手段にしか過ぎない。

自民党を割って出た小沢が立ち上げた新進党は,新自由主義。『日本改造計画』も同じ。ちょっと前で言えば,小泉・竹中の市場原理主義に近似していた訳だ。
その後小沢の側近議員らが次々と去るにつれ,保守党→自由党と表紙を変えては「純化路線」を取って行ったのだ。

しかし,所帯の小さくなった政党にはキャスティングボードを握る力さえすでに無く,やむなく鳩山・管の民主党と合併。しかし,そもそも社民主義的な民主党に,新自由主義の政党が入って行くこと自体がおかしい。

しかし合併の際小沢は,「政策的なものはすべて民主党のもので結構だ」という趣旨のことを言っている。対等合併じゃなくて完全に吸収合併で良し,と。

所帯を大きくして自民党に対抗できる勢力の一翼を担うことができれば,政策など二の次だったのだ。

事実,その後小沢が民主党で幹事長,代表となって打ち出した政策・マニフエストは,すでに周知のように,社民主義を通り越して財政規律無視のバラマキ&お金はあるんです&何でも出来ますよ&打ち出の小づち路線だったじゃないか。

新進党→保守党→自由党の新自由主義,市場原理主義とは間逆を行く「大きな政府」路線だ。

思い返せば,細川連立政権のインナーとして動き,「国民福祉税をやる」と深夜の記者会見で細川に云わしめたのは,他でもない小沢だった。

細川は「腰だめの数字」と言って,聞いてる側を呆れさせたが,小沢にとってこれは思いつきではなかった。

当時小沢が昵懇にしていた大蔵省の幹部とじゅうぶん擦り合わせての「増税」だったのだ。少子高齢化の進む日本にとって,諸外国と比べて抜きんでて低い間接税率を上げなきゃならんと,誰よりも強く認識し,そして実際に動いていた小沢本人なのだ。

そもそも現在の日本を見れば,40兆円の税収で毎年90兆円超の予算を組み続けているという異常状態。国債の累積残高はGDP比200%で,ギリシア・スペインの比ではない。

昨日の新聞報道によれば,日本国債の外国人の保有する割合が上昇し続けているそうだ。
乾いた藁束に火が点いたらあっという間に大火事,というところまで来ている。日本国債の売りが進めば,一気に国債暴落→経済破綻。円の価値は下がり,日本国民が営々と気付きあげてきた富は失われるのだ。

閑話休題。

この際,反対票を投じた議員に対しては,民主党執行部は除名処分で対応すべきだ。
積年のモヤモヤを,この機会に堂々と清算すべきだ。
小沢に何人付いて行くのか知れないが,当選1回組のいわゆる「小沢チルドレン」は,次の選挙でほとんど落選だろう。
それで良し。スッキリするじゃないか。

或いは野田政権はこの先,行き詰まるかもしれない。一寸先は見通せない。
でもそれでも良し。日本の将来のために,やらなきゃならんことは,野田は体を張ってでもやり遂げるべきだ。

民主党が分裂・下野するかもしれない。それも良いだろう。
近い将来に日本の国が立ち行かなくなることに比べれば,一つの政権が倒れることくらい何でもない。

混乱の中から,痛みを伴う政策を政党が堂々と掲げて,そんな政党に有権者が票を入れる。
そんな状況が日本にも生まれるかもしれない。

戦後の政権交代はまだ一度。それだけ見たってまともな民主主義が機能している国じゃない。
長いスパンで見れば,政治家も国民も学習の過程にあるのだ。


取り急ぎ,現段階の所感まで。


東海第二原発を廃炉に。

2012-03-08 | 世情

昨年の大地震で津波をかぶり,非常用電源の一つが使用不能となった東海第二原発。辛うじて被害の無かった非常用ディーゼル発電機で原子炉を冷却し,大事を免れました。しかしあと数十センチ津波が高かったら,その発電機も水をかぶっていたかもしれなかったのです。

つまり,福島第一原発と同じ事態になっていた可能性がある。そうなっていたら,僕たちは住む町を離れなければならなかった。
もしかしたら何十年も…

東海第二原発の30キロ圏内には100万人が住んでいます。この人数は全国の原発で最多です。主な自治体は東海村(3.8万人),ひたちなか市(15.7万人),那珂市(5.4万人),水戸市(26.9万人),日立市(19.1万人),常陸太田市(5.5万人)などです。 

先日の県議会で知事も答えていましたが,この人数が避難することは不可能。当たり前です。
昨年の3.11の際は,道路や橋が寸断したり,停電で信号も止まり,道路は至ることころで大渋滞。線路が寸断された鉄道もストップ。つまり交通機能不全に陥ったのです。

そんな状態で100万人の住民が避難できるわけがない。知事は議会で20数万人と答えているけれど,それは交通の寸断を考慮に入れていない数字だそうで,まったく意味が無い。

何より,茨城県庁も30キロ圏内。つまり,知事も避難。
行政機能そのものが避難。
これは,考えただけで誰もがぞっとする事態じゃないのか。

東海第二原発に,廃炉以外の選択肢は無い。


No Paper情報を明らかにせよ。

2012-03-01 | 世情

前回の記事で,民間事故調が聞き取りをしたのは政治家,保安院,東電などと書きましたが,誤りでした。東電は調査を拒否し続けたそうです。
なんたることか。世界最悪レベルの事故を起こしながら,調査には協力しない,情報を出さない。
こりゃ糾弾ものだ。


それにしても,事故調が聞き取りをした枝野や海江田,細野らの証言の内容は非常に生々しかった
テレビで部分的に再生されたものを聴いたまでだけど…。


この際,検証された「首都圏3千万人避難計画」も,ぜひ白日の下に晒すべきだ。
NHKの報道によれば,担当者たちは,これはあまりにヤバすぎる事態だと,No Paperで,つまり紙へ残さずに検討したという。
後々の情報公開請求のことを考えたのだろう。
しかし,それならば,後からでもそういう検討の過程を聞き取って記録に残すのが,人の仕事というものじゃないのか。


ところで今朝は茨城北部で強い揺れ。東海村では震度5弱を計測。
NHKによれば,東海第二原発など関連施設3か所で異常を知らせる警報が鳴り響いたという。
その後,おおきな異常ではないことが確認され,今のところ周辺のモニタリングポストに異常値は出ていない。


想定されていた「悪魔の連鎖」 「最悪のシナリオ」。

2012-02-28 | 世情

昨日から報道に乗り始めた,福島第一原発事故に関する「民間事故調」の報告書。
まだ限定的な範囲でしか見聞きしていませんでしたが,たった今,NHKの「ニュース9」で25分間にわたって報道がありました。
いやいや。ここまで詳細によく調べたものだ。

当時対応にあたった政治家,保安院,東電など関係者約300人に聞き取り調査。
その結果を分析し,問題店を浮き彫りにしました。
これは是非とも生で読みたい報告書だ。
こういう(といってもこんな事故は過去に無いけれど)調査委員会としては,かなり突っ込んだ調査となったのではないか。
もちろん良い意味で。

それにしても,炉心溶融→炉心爆発→大量の放射性物質の放出→福島第二原発の連鎖的な爆発→さらなる大量放射性物質の放出という「悪魔の連鎖」が起こった場合を当時の官邸中枢が現実的な問題として想定し,東京圏の大避難という「最悪のシナリオ」が検討されていたとは…。
なんてこった。

いや。素人の自分でさえ,当時のあの原発の状況をテレビで見聞きするにつれ,これは本当にヤバいかも…と思ってました。
僕の住んでいるところは約130km離れていますが,事故からしばらくの間は最悪の事態を考え,ガソリンの残量と避難できる距離。その際の方角やルートをずっと考えていました

これが「心配のしすぎ」とかじゃなく,官邸中枢が真顔で語っていたシナリオだったとは。恐ろし過ぎる!!


裁判は公判が命。

2011-09-26 | 世情

小沢の元秘書や会計責任者ら3人の有罪判決はちょっと意外だったな。判決文を読んでないので雑駁にしか言えないけれど,自分の心証として,彼らは無実じゃないけど判決は無罪かもなー,と思っていたので…。無実と無罪は違いますからね。

というのは石川被告の供述調書が検察官の強制や誘導によって作成されたものだとして,裁判所が証拠採用しなかったから。その点を挙げて江川詔子が,「裁判官が作ったストーリーで有罪にされるのはおかしい」と言っていたのを聞いたけど,果たしてそうか?

そもそも日本の刑事裁判は,調書主義が行過ぎていたのじゃないか?
裁判官と検察官は同じ法律家なので,基本的に裁判官は検察が作った調書を信じる訳であって…。だから公判よりも調書重視。
調書がクロなら判決もクロ。これじゃあ公判開く意味が無い!
「12人の怒れる男」を引き合いに出すまでも無く,裁判は公判が命だろう?

だから逆の意味で,調書の証拠能力が失われてたとしても,公判の過程で証言や証拠を吟味したうえで裁判官が有罪と認定したのだから,これはある意味まっとうな過程。
と,取り急ぎ…


哀しい男 海江田

2011-08-31 | 世情

小沢に自らを売った男,海江田。哀しい男だ。本来東京1区の海江田は都市の生活者寄りの政策が持論だったのだが(TPP推進論者),今回の代表選挙で小沢の票欲しさにことごとく政策を投げ捨て,小沢の党員資格停止処分解除を訴えた。

小沢や鳩山の顔色をうかがうため,次々と自らの政策を変えざるを得なかった海江田は,「こんなの自分がやりたい政策じゃないよ」と周囲にこぼしたと言う。ある意味正直だが,哀しい男だ。

代表選挙の当日の朝に至っては,小沢グループの議員らを前に演説を練習させられたと言う。哀しすぎる…。そのことに比べれば,国会で泣いた事など些細なことだ。少なくとも人として恥ずかしいことではない。

ニューオータニの本番で海江田は,郵政改革法案の成立などを掲げた2ページ分を読み飛ばしたらしい。現在この法案をまともにやりたがっているのは,特定郵便局がバックの国民新党と,一部民主党の地方出身議員ぐらいだ。

時計の針を戻すような法案を最後の最後で読み飛ばしたのは,海江田のせめてもの抵抗だったのだろう。哀しい男だ。


輿石は駄目だ。

2011-08-30 | 世情

野田はなぜ輿石を幹事長に起用したのか?まったく理解できない。およそ考えられた選択肢の中では最悪の人選だ。
昨日の代表選挙の直後,野田は壇上で「ノーサイにしましょう。もう…」と芝居がかったセリフを吐いていた。見ていて気色が悪かった。そして今日,小沢の腰巾着=輿石を幹事長に起用するとは。聞いた瞬間しばし絶句。。。

いったい何のための代表選だったのか?これでは選挙をやった意味が無いではないか。わずか3日とはいえ,各人がとりあえずは政策「らしきもの」を掲げて曲がりなりにも選挙をやったのではないか?その一点から見ても,野田の財政再建論と,小沢=輿石の垂れ流し路線は「水と油」ではないか。

野田は「挙党体制」確立のために,とか言って輿石を幹事長に据えたらしいが,それが本当ならば甘すぎる。これで民主党は事実上小沢のものになるだろう。カネと人事,選挙の公認権を小沢の分身に握らせたのだから…。小選挙区制の下では政党助成制度と相俟って,党幹事長の権限は絶大。

小沢にとって政治イコール権力闘争。勝つ負けるか。潰すか,潰されるか。
彼は「日本改造計画」で新自由主義の政策を列挙していたではないか。新進党を立ち上げた時の政策も同様だ。しかし今は垂れ流し路線。いったい彼にとって政策とは何なのか?権力のための手段か?

今でこそ「俺たちは排除されている」とかいっているようだが,小沢が代表,幹事長だった頃にやってきたことこそ排除の論理ではなかったのか。子飼いの議員で脇を固め,自分の格に近づいてきた議員は容赦なく切る。小沢のシンパは当選回数が少ない議員が多いのはそのせい。自分を批判する者は徹底的に干し上げる。周囲の者が「そこまでやるのか…」と思うまで。

否,小沢は以前から言っている。政策を掲げて代表選をやるのだから,勝ったほう。つまり多数の支持を得た物に従うというのがルール。そrをゴチャゴチャ言う日本人は民主主義というものが分かっていない。
そう言っていた本人が夕べは「今後協力出来るかどうかはこれからの人事次第」と,暗にポストを寄こせと野田を牽制する有様。いったい何なのか…。

輿石を幹事長に据えて小沢が裏で党を支配するくらいなら,いっそのこと小沢に総理をやらせたほうが良い。そうして,増税をせずに…,無論復興税も無し,消費増税も無しで,子供手当てを満額支給してもらおう。高速道路を全国無料化してもらおう。年金をはじめとする社会保障の制度も守ってもらおう。彼らが言っているとおりに,マニフェストを完全実施してもらおう。彼らはそれが出来ると云うのだから。


重大な局面

2011-04-04 | 世情

今夜の報道によれば日立沖で捕れた小魚の一種コウナゴから高いレベルの放射性ヨウ素~ほうれん草の基準の二倍~が検出されてしまいました。ついに来たか…という感じです。福島原発から流出が続いている超高レベルに汚染された水の影響でしょう。さらに今夜からは「最悪の事態を回避するため」に「低レベル」汚染水一万㌧以上が濾過無しで五日間にわたり放出されるそうです。「低レベル」といっても、それは通常許される値の100倍。この放出の事実を会見で明らかにした東電社員の涙で震えるような姿は、これが尋常ではない事態であることを物語っていたのではないか。してみると、これから海産物の汚染はさらに進むことがとても心配。食物連鎖によって放射性物質はより大きな魚に濃縮されていく訳だし…。いったい原発は、そして海はこの先どうなるのか…。現在までの所、いろいろな手を尽くしてはいるもの、危機的な状況が拡大しているといわざるを得ません。

さらに今夜は気象庁の「放射性物質飛散予想」が日々データを取っていながら全く公開されて来なかったことが明らかに。TBSの番組でちらっと見たら、風向きと放射線の濃度が色で分かるので、どっち方面にどんだけの放射性物質が流れていくのかが一目瞭然の映像だった。これを今まで公表しなかったのは明らかに意図的な情報隠しではないのか?許しがたい!!


原発事故と被曝

2011-03-30 | 世情

福島の原発事故は最悪の部類の事故となってしまいました。収束の見通しは依然として立たず。
水蒸気爆発があった直後には近隣の東海村で毎時5マイクロシーベルトを計測。これって平常値の100倍くらいです。そのことを報じたNHKの番組に出ていた某大学の教授が「これはもう屋内待避のレベルです」って言うものだから、こりゃ大変!と思ってしまいました。でも原発の避難区域は今でも半径30キロだしなあ。あの発言は何?と疑問が解けないのです。その後あの教授がテレビに出てこないのも疑問なんですよー。
現在の当地の放射線値は時間あたり0、2~0、3マイクロシーベルトに低下しましたが、これでも平常値の5~6倍。事故収束の見通しが無い訳ですから、気の小さい自分などは、なるべく累積被曝量を増やしたくないよなと思ってしまうのです。じゃあ自転車どうするんだ???これが目下の問題。内部被曝を避けるためにマスクして走るかな?


衆議院予算委員会。

2010-01-22 | 世情

昨日から衆議院予算委員会の質疑が始まっていますが,今日は早めに帰ってきて録画したものを見ていました。昔から見るの好きなのです。「質問しっぱなし,答えっぱなし」の本会議と違って,委員会審議は一問一答のやり取りが見られるので面白い。見ていて改めて感じたのは,鳩山総理が実務的な問題に答えられないということ。特に経済・財政分野はサッパリ。なんだかこの人の底を見たような気がするなぁ。