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マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

第15話 ミリア・ファリーナ・ジーナス

2016-09-10 22:40:23 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
ラウラ達がメサーラを撃墜してから20分後
ケロベロス中隊を中心とした仮想敵部隊の勝利と言う形で演習が終わった

メサーラを撃墜し一時的に指揮系統が乱刃したが・・・
既に大勢は仮想敵部隊の方に傾いており・・・
直ぐに混乱した指揮系統が回復し、ラウラ達にトドメを刺した。

ラウラ「もうこれ以上戦っても無駄か・・・・」

最後まで残ったラウラはまだ戦えるものの
既にメリルまで撃墜され、多数の被弾判定の出た残存機しか味方がおらず
もはやこれまでと判断し、投降をした。

演習が終わるとラウラ達と仮想敵部隊はクラビウス基地の格納庫へ帰投し
そのまま整備班により機体の整備が行われる事になった。

桐原少佐「ベルタリア候補生、ルクソール候補生見事だな。」

ラウラ「それほどでもありません、教官のアドバイスがありましたから」

メリル「私なんて最後は撃墜されてしまったけど」

カゴメ「でも見事な危機の乗り越え方だったわよ、流石」

戦闘を終え、パイロットスーツから着替え終えたラウラとメリルは・・・
茂人とカゴメからメサーラとの戦闘の時の様子を褒められた。

ラウラとメリルは今回、いろいろ二人に助けられたので
メサーラに勝って奢ってはいなかったが、茂人やカゴメからしたら
見事な連携プレーであり、可変戦闘機パイロットとして優秀だと思っている

それだけではない
訓練生の中で最も奮戦したメンバーでもあった為、尚更である。

ラウラ「しかし、メサーラに勝てても戦い全体に負けたのは悔しいです。もっと私達に力があれば・・・・」

カゴメ「別にいいよの、今はきちんと反省し改善すればいけるわ」

ラウラは今回メサーラに勝てて喜ぶ事よりも部隊全体が敗北した事を悔しがった

確かにメサーラに勝てたものの、勝てた時点では既に全体の勝敗が決まっており
勝った直後メリルが複数のVFー4ライトニングⅢの連携攻撃に襲われ・・・
援護しようとした時にメリルは蜂の巣になり、撃墜された

しばらく奮戦はしたが
メサーラから指揮系統を引き継いだ他部隊のVFー5000が降伏勧告し

降伏勧告を受けたラウラは周りを見渡し僚機の状況や周りを包囲された状況を見て投降。
五体満足戦闘継続できる機がいなくなり訓練生達はラウラに続くように投降していった。

悔しがるラウラやメリルだったが、カゴメから慰められた。 
今回の戦闘は実戦ではなく演習、今回負けた事は反省し次に行かせばいい
カゴメからそう伝えられると二人の顔は明るくなった

ラウラ「必ず全体的に勝てるようにしてみせる」

ラウラはカゴメからの慰めから今回の事を徹底的に反省し・・・
チーム全体が勝てるような状況にすると誓った

今までのような個人プレーでは戦場では勝てない
ゼントラーディ軍とは違い部隊の連携が重要となる・・・・
そうした事を再認識したラウラはいずれは指揮官になろうと思い始めた

その頃

星村絵里『大尉、ラウラのお味はどうだったかしら?』

メサーラ「美味しかったけど、大火傷。私を撃墜されたわ、しかも旧式機に」

星村絵里『なるほどね、それは油断できないわね。』

メサーラは通信室でアポロ基地にいる絵里と通信をしていた。

絵里からラウラの実力はどうだと確認されるとメサーラは大火傷と評した

ラウラは可変戦闘機の実績や乗ってた可変戦闘機の性能からして全て劣っており
可変戦闘機の実績や最新鋭可変戦闘機に乗ってた自分が勝つと思っていた

しかし

蓋を開ければ接戦の末、ラウラがギリギリ勝利を納める結果になった。

星村絵里『まぁあいつは伸びるよ、キヨラ隊のきってのエースだし』

メサーラ「確かにねぇ、油断ならん。機転がいいのよ、私が終始優勢だったのに」

星村絵里『分かる、まぁいい可変戦闘機になるし次の模擬戦は完膚無きに叩こう。あーゆー奴程、遊んでられんて』

メサーラ「確かになぁ、遊んでたら私の命が危ないわ」

二人はラウラを徹底的に分析をした。

ラウラは機転がいい、成長の伸びが高い更に指揮能力を得た。
確実にラウラは可変戦闘機パイロットとして成長している
絵里は今後次第では、楽しい演習相手になると思いメサーラは敵に回したら厄介と
それぞれラウラを評価した。

星村絵里『まっラウラが目の敵にしてた我らの上官ミリアはどう反応するのかね?』

メサーラ「モーア、元とは言えミリア一級空士長に為は」

星村絵里『いーのいーの、同階級だし。メサーラだって、私やミリアより階級上でしょ』

メサーラ「そうだが・・・」

星村絵里『食いつかないわけがない、まぁダンシング・スカルとしての任務があるからね。』

ラウラを評価した二人だが・・・
かつての上官であるミリア・ファリーナ・ジーナスが反応したらどうなるか予測した

ミリアはゼントラーディ軍時代のラウラがよく絡んでいた相手だ。
上官であるキヨラ・テキーヴァを心酔しており、いつもミリアに敵意を持っていた
そんな敵意丸出しなラウラに対しミリアは軽く揶揄うのが日常であり・・・・

補充兵として配属されたメサーラはよく知らないが・・・・・
絵里はその光景を何度も目撃しており、今ではいい思い出だ。

メサーラ「ミリア1級空士長は今何をしているの?」

星村絵里『私と同じ特殊部隊が故だから軍機で詳しい事言えないけど、最新鋭機のテストパイロットやるらしいわよ』

メサーラ「最新鋭機?この前VFーXー8強奪されたばかりでは?」

星村絵里『新星インダストリー社の出した試作機ね、ミリアが乗る試作機はゼネラル・ギャラクシーの提案した機体だそうよ』

メサーラ「へぇ」

メサーラは絵里にミリアが今何をしているのかを聞いた。

絵里はミリアが特殊部隊に所属している関係で詳しい事を話さなかったが・・・・・
任務で最新鋭機のテストパイロットを任されたと言う事だけを話した。

ミリアがテストパイロットして参加する最新鋭機はゼネラル・ギャラクシー社製であり
ゼントラーディ人の天才技師アルガス・セルザーが開発した自信作だと言う。
ライバル会社の新星インダストリー社にVFーXー8が開発されたが・・・・・
試作機の1機が何者かに強奪され、アルガスが設計開発したVFーXー10が先行した

新統合軍参謀本部開発局とゼネラル・ギャラクシーの要望で
ダンシング・スカルのミリアがテストパイロットとして抜擢された。

星村絵里『しかし最新鋭機のテストか、私やりたかったな』

メリッサ「やりたかった?」

星村絵里『やりたかった、VFー3000もいいけど新型に乗りたいわ~』

テストパイロットやっているミリアの事を話す絵里だったが・・・・
ゼネラル・ギャラクシー社の試作可変戦闘機のテストパイロットになりたいと思っていた

しかし

新統合宇宙軍はまだ試作機時代のVFー3000を無断に使用した前科があり
開発局は絵里をテストパイロットにする事を見送っている。
そんな事情を知らない絵里はメサーラ相手に愚痴を連続して吐き出し

メサーラは連続して図れる絵里の愚痴に苦笑しながら聞いていた

その頃、同時刻

【惑星エデン.ニューエドワーズ基地】

地球から10.4光年先にあるグルームブリッジ34星系惑星エデン
新統合軍エデン防衛軍.ニューエドワーズ宇宙軍基地にある船が着陸した。
その船の名は新統合宇宙軍アルゲニクス級特務艦一番艦アルゲニクス

マクシミリアン・ジーナスとミリア・ファリーナ・ジーナスが率いる
特殊部隊ダンシング・スカルの母艦である。

アルゲニクスからコンテナと青いVFー3000が滑走路から降ろされ
更にニューエドワーズ基地から離陸したUHー60がアルゲニクスに着艦
しばらくして、離艦しニューエドワーズ基地のヘリポートに着陸した

アルガス「任務ご苦労、ジーナス大尉。おかげで物は運べたよ」
ゼネラル・ギャラクシー.アルガス・セルザー技士

マックス「こちらこそです。」
新統合宇宙軍特殊部隊ダンシング・スカル隊長.マクシミリアン・ジーナス大尉

ミリア「今回のVFーXー10の試験の為ですもの、護衛やテストも含めて頑張りますわ」
新統合宇宙軍特殊部隊.ダンシング・スカル副官.ミリア・ファリーナ・ジーナス中尉

ニューエドワーズ基地に降り立ったのはマックスとミリアの二人
そして、ゼネラル・ギャラクシーのアルガス・セイザーそしてスタッフの面々であった。
更にマックスとミリアの娘であるコミリアとミラクル、養女のモアラミアも同行している

アルゲニクスから降ろされたコンテナの中身は
アルガス自慢の作品であるゼネラル・ギャラクシーの最新型可変戦闘機の試作機
VFーXー0であり、ニューエドワーズ基地にて各種試験が行われる予定だ。

「お疲れ様です、我々が基地司令官の元まで案内します」

マックス「よろしく頼む。」

「ゼネラル・ギャラクシーのVFーXー10の管理は我々が責任持って行います」

アルガス「うむ、よろしく頼むよ」

マックスら三人はニューエドワーズ基地からの歓迎を受けた

基地の士官だけでなく、完全武装の警備歩兵10名と警務官3人おり・・・
3人は試験場として受け入れたエデン防衛軍側もかなり真剣であると認識した。

更にニューエドワーズ基地には1個飛行中隊と試験飛行隊・・・
陸軍の装甲車部隊とデストロイド部隊が展開しており・・・・・
外縁部には対空ミサイル陣地があり、各基地エリアには複数の警備隊が展開
VF-Xー10の警備はかなり厳重であった

ミリア「かなり警備が厳重ね」

マックス「新星インダストリー社の試作機の1機が奪取されたばかりだからね、警備が厳重になるのは無理はない」

ミリア「はぁ無理はないか・・・・何処のどいつが強奪したのやら。」

ミリアは警備が厳重である事に指摘した。

マックスが警備が厳重な理由を告げると、ミリアはため息を吐きながら納得
そのまま基地の士官らについていった

警備が厳重なのは新星インダストリーの試作機VFーXー8が奪取されたからであり
面子を潰された新統合軍開発局は試作機開発の警備に更に力を入れるようになった。
当然、それだけでなく・・・・・

「こちらマーフ、ダンシング・スカルと物の到着を確認した」

『了解、異常がないか警戒しろ!次も狙われるからな』

「了解(パニャートナ)」

参謀本部から対テロ特務機関の工作員ら数名と機関に属する特務戦闘部隊を密かに派遣した

現状の通常戦力だけでは飽き足らず、非公式に存在する特務機関を使い・・・・
VFーXー10の防衛任務に就かせ、更に厳重な警備で固めた。

そんな体制下でVFーXー10の試験が行われる

その日の夜

ミリア「モーアからのメール、そろそろ見ないとね。忙しくて見てなかったわ」

ミリアはマックスや娘のコミリア、ミラクル養女のモアラミアと食事を終えると
仕事部屋にてパソコンを開いて、VFーXー10の資料を見ようとした。

偶然、モーアもとい絵里から送りてきたメールの事を思い出し
絵里からの開いてみた。
最初はくだらないメールを送ってきたと思っていたが・・・
読んでいく上で、ミリアの表情が変わった

ミリア「なるほどね、ラウラとメサーラが演習を行ったか。同じ顔で戦うとは・・・」

ラウラとメサーラが演習を行った。

ミリアは絵里からのメールを見て、クスッと笑いながら見た。

なんたって、同じ顔同じ身体を持つほぼ同一人物であるが、性格は別人物であるから

メサーラは補充兵としてミリアの部下となった一人だが
マイクローンスパイとしてミリアがマクロスに行ったあとに配属されており
対面したのは戦後になってしばらく

初対面、ラウラが生きていたのかとミリアは勘違いして驚いたが

二人はクローンであるが故に同じ姿や同じ声、同じ身体付きしているが
環境も違った影響であるが故に、性格やパイロットの腕もかなり違う
まったくの同一人物のような別人物・・・・

そんな二人が演習を行ったかなり興味深い

コーヒーを片手にミリアはどちらが勝つかを予想した
ラウラかメサーラが勝っている事を知らずに
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第14話 バトロイドファイト

2016-09-10 20:53:29 | マクロス外伝蒼い髪のメルトラン
ラウラはパイロットスーツに着替えた。

既に全訓練生達がパイロットスーツに着替えており、格納庫には搭乗予定の
訓練用可変戦闘機VFー1Dの前で、茂人の激を聞いていた。
今回は実戦さながらの訓練を行う、気を抜くな・・・・・・・と

茂人はこれから行う訓練が実戦同様であり・・・・
少しでも気を抜く事ができない・・・

メリル「ラウラ、いよいよだね」

ラウラ「えぇぇあの女だけは好きにはさせない」

ラウラは数時間前に受けたメサーラからの屈辱的行為により
演習で全体が負けてもメサーラだけは撃墜しようと画策していた。
あの言動はラウラのプライドを傷つけており・・・・

仲のいいメリルや教官であるカゴメまでラウラの肩を持つようになった

カゴメ『ゲート3、識別番号120・・・発進どうぞ』

ラウラ「ラウラ・ベルタリア、行きます」

やがて茂人の訓示が終わるとどんどん訓練生達は基地から発進していき
メリルが先に出撃したのを確認するとカゴメのアナウンスを元・・・・・
発進口に侵入し、勢いよくゲートの外へ向かって飛び出していった。

基地の外に出たラウラは既に基地の外に出ていた僚機と合流
編隊を組みメサーラ率いる仮想敵部隊来襲に備えた・・・・・・・

桐原少佐「バッカニア少尉」

カゴメ「ハッ」

桐原少佐「戦場で相手の挑発に乗るな、軍人としては失格だ相手を見極めろとラウラに伝えろ」

カゴメ「あっはい・・・・・了解しました」

茂人は機種転換センター用の管制室でカゴメに通じてラウラに対する伝言を言った。

さっきのラウラとメサーラのやり取りを見て・・・・・
何かの罠に引っかかってるのではと茂人はそう思っており・・・
メサーラはラウラを挑発し自らの罠へ誘導しようとしているのではないかと
見抜いており、挑発に乗らないようにカゴメを通じてラウラに警告をした

が・・・・・・・・・

『こちら・・・うわっ』

カゴメ「えっ!?」

「どうしたのですか、そちらの状況は・・・・・」

『相手さん、いきなり上から奇襲・・・・・うわぁぁぁぁ』

戦闘開始の火蓋はメサーラが先手を打ち奇襲攻撃を仕掛けた事で始まった

ちょうど、訓練生が全機出撃し編隊を組み戦闘宙域に向かうところであり
メサーラからの強襲により混乱が発生、次々とメサーラらによりどんどん撃墜された

あまりにも突然の事態に茂人とカゴメは唖然としていた。

その頃、ラウラ達は・・・・・・・・

メリル「くそ、あいつセコいVFー4AライトニングⅢ通称サイレーンだなんて」

ラウラ「くっ・・・・・・強襲で味方が分断された・・・・・くそ」

メサーラの強襲により、苦戦を強いられていた。

数分前は多数の僚機が戦闘宙域に向けて出撃しようとしていたが
上からの強襲により部隊は散りじりになり・・・・・
メリル以外の友軍機の姿を殆ど見つけられない事態になっていた

それでもラウラとメリルで合計5機撃墜しており他よりかは善戦・・・
なんとか戦線を維持していた

メリル「み・・・ミサイル接近」

ラウラ「ちっ・・・・・・来たいか・・・・・・セコい女(メルトラン)が!!」

厳しい戦闘の最中、ラウラとメリルにミサイルの大群が飛んできた。

セミ・コンフォーマル式中距離誘導ミサイル12基で、回避するのに特に問題はない
ラウラとメリルは左右散開し、それぞれ半分ずつ接近してくるミサイルの相手をした

後ろから接近してくるミサイルに対し電子チャフを散布し・・
動きを鈍くし、バトロイドに変形してガンポッドで掃射し撃破した。
ガンポッドが命中したミサイルは自爆し、ラウラ達を追う脅威は消え・・・

ラウラは同じように脅威が消えたメリルと共に来る目標を待った。

直後・・・・・・・・・

メサーラ「戦場でセコいか、ゼントラーディ人なのにひ弱になったな」

ラウラ「ラック(何!?)」

メサーラ「戦場にセコいと甘える暇はない、私が戦場を教えてやる」

目標であるメサーラは突如現れた。

メサーラはバトロイド形態のVFー5000スターミラージュであり・・・・
他のVF-4AライトニングⅢよりも遥かに高性能の最新型であった。
そうしたが故か、メサーラはかなり余裕があり・・・・

ラウラ達を挑発し、怒らせる行為を連発する・・・・・・・

桐原少佐『ベルタリア候補生』

ラウラ「教官・・・・・・」

桐原少佐『相手の言葉に真に受けるな、それは罠に仕掛ける餌だ!そうやって・・・・』

ラウラ「言われなくたって私はやります・・・・・!!」

桐原少佐『ベルタリア候補生!』

そうした事態に茂人からの忠告がラウラの元に入った。

ラウラは茂人からメサーラの言葉に乗らないように警告するが・・・・
既にラウラは頭に血が上っており、茂人の言葉が届かない・・・・
そうした事態に頭を悩ませた茂人はメリルにも同様の警告をしたが・・・
結果はラウラと同じく聞く耳持たずであった・・・・

メサーラ「遅い!遅い!!」

ラウラ「くっ速い、これがあいつの力なのか・・・・・・メリル、今よ!!」

メリル「了解、至近距離からのミサイルとガンポッドの攻撃は避けられまい!!喰らえ!!」

メサーラ「無駄だ!!」

メリル「うそ・・・・うわっ・・・・」

戦闘はラウラとメリルは劣勢に陥り・・・・・・
メサーラにいつ撃墜されてもおかしくない状態に追い詰められた。

ラウラ達は茂人の警告を聞き入れずメサーラの言葉に乗った結果・・・・
上手く反撃の糸口を探せずどころか、一方的に追い詰められており・・・
いつ負けてもおかしくない状態だった・・・・

だけど、まだ・・・それはマシの状態であった・・・・
マシな状態の意味はこの後のメサーラのある命令で分かる

メサーラ「次は組織戦だ!行け!」

メサーラの命令により
ケロベロス中隊所属の一個小隊のVFー4AライトニングⅢがラウラ達に襲いかかった

ただでさえ苦戦していたラウラ達からすれば悪夢そのものであり
更に余裕のない戦いを強いられる事になる・・・・
それでもラウラは2機のライトニングⅢをガンポッドで撃墜し・・・・
そのまま演習場外に追い込む

メサーラ「流石ね、モーアから話聞いた時遊びがいのある奴が来たと思ったわ」

ラウラ「モーアだと!?」

メサーラ「そうモーア、やはりラウラは遊びがいがあるねぇ。他の奴とは大違い」

メサーラは今のラウラの活躍を見てニヤッと笑った。

モーア......絵里の情報通りの強さ・・・・
それを聞いたラウラは絵里が絡んでいると聞いて驚いた・・・・

絵里とメサーラは僅かな期間同じミリア隊の隊員として活動していた。
隊員全員第一次星間大戦を生き延び、それが縁で絵里とメサーラは交流を続けており
やり取りで、ラウラがマイクローン化し可変戦闘機パイロットになると聞いて
メサーラはラウラで徹底的に遊んでやろうと目論んだ

そんな事情を知らないで驚いてたラウラだが・・・・・

ラウラ「そんなのはどうでもいい、私にばかり見すぎてもう一人見失ったようだね」

メサーラ「何ぃ」

ラウラ「今よ!」

メリル「落ちろ!」

既に次の手を打っており・・・・・・
他のVFー4を退けたメリルがメサーラの背後を襲った

超至近距離からのバトロイドによるガンポッド.ミサイル.レーザーによる一斉射撃
この距離ならば外すわけがない確実に当てられる・・・・
ラウラとメリルはそう確信していた

が・・・・・

メリル「避けた」

メサーラ「甘いね!」

メリル「くっ左肩が」

ラウラ「メリル!?」

既にメサーラにより手のうちを見抜かれていた。

強襲を仕掛けたメリルは確実に命中できる距離いたが・・・
メサーラの規格外の回避により、全弾回避され・・・・
更に痛烈な反撃を加えられた・・・・

なんとか回避したメリルだが・・・・・・・・

メリル「次の手段発動」

メサーラ「何!?」

メリル「後ろ見ろ!くそ女!!」

ラウラ「後ろががら空きだな、くそ女!」

既に次の一手にラウラは打ち込んでいた。
次の奇襲はメリルに気を取られているメサーラの背後を突く・・・

メリルの奇襲に気を取られている隙にラウラは強襲を仕掛けた
メサーラの行動パターンは分かっている・・・・
それを前提に、メリルに気を取られたメサーラを・・・・・

ラウラが攻撃を仕掛け、左肩にガンポッドの銃弾を命中させ・・
メサーラの戦闘力大幅低下に成功し・・・
一気にメサーラに対しさらなる攻勢に出た

左肩がガンポッドの銃弾が命中したメリルは戦闘力は低下はしたが・・・・
すぐに態勢を立て直してラウラとメリルとの戦闘を再開した

だが戦闘力は低下したが、戦術を立て直し再びラウラ達を圧倒した

カゴメ「流石ラウラね、厳しい戦況でああも立て直すなんて」

桐原少佐「だが、勝敗のカギはラウラは握ってない・・・・ラウラには弱点がある・・・・・・」

カゴメ「弱点ですか・・・・・・」

桐原少佐「そうだ弱点だ・・・・・・・改めてラウラに伝えるしかない」

戦闘を見守っていた茂人はラウラとメリルの戦闘を高く評価した。

しかし

それでもラウラ達には危うき弱点が存在しており、改めて伝えようと・・・・
カゴメから通信席を借り、ラウラと交信を試みた。

茂人的にもラウラにどうしても伝えたい事がある・・・
可変戦闘機パイロットとして・・・・軍人としても・・・・
真剣にモニターを見つめ続けラウラと交信を始めようとする
茂人の姿を見たカゴメは・・・・・・・

カゴメ「どうか、ラウラが戦場で生き残れるコツを教えてください」

と言った。

ラウラの弱点・・・・それはラウラの生死に関わる事・・・・
それを放置したらラウラはいつか死ぬだろう
そんなのは絶対に嫌だ・・・・

ラウラの身を案じたカゴメは茂人の制服の袖を引っ張り
戦場で生き残れるコツを教えて欲しいと訴えた

桐原少佐「分かってる、あいつは俺の部下になる兵士だからな」

カゴメの訴えに茂人はニッと笑い応えた。

茂人的にも部下として扱った時に問題点が原因で死んだら困る

ラウラは優秀なパイロットだが、問題点がいつか足を引っ張って
今後戦死してしまう可能性がある

少しでも可能性を低くするためにも
戦場で生き残る上で大切な事を伝えなければならない
そう思った茂人はカゴメの要望に応えるため、ラウラと通信を試みた

桐原少佐『ベルタリア候補生』

ラウラ「はっはい」

桐原少佐『相手の挑発に乗るな、冷静に物事を見ろ!分析しろ!』

ラウラは茂人からの忠告を再び聞いた。

前回の忠告を無視したラウラだったが、今回はきっちり聴いていた。
可変戦闘機パイロットとしての経験と戦闘戦術は茂人の方が上・・・・・
さっき、忠告を聞いてなかったから苦戦を強いられた

きっちり聴いて打開せねば

そう考え茂人の話を聞いた結果が

-相手の挑発に乗るな、冷静に物事を見ろ!分析しろ

と言う忠告・・・・
短い言葉であったが、ラウラは不満を抱かずただ忠告をしっかり受けとめ
メサーラと決着をつけようと試みる

ラウラ「メサーラの動き読み取って見せる」

ラウラはメサーラの動きを読み取り、次の移動先を予測し
予測した先にガンポッドを向け、一気に決着を試みようとした・・・

今の状態はラウラとメリルでニ、メサーラで一だが・・・
メサーラがラウラ達を圧倒していた。
厳しい戦闘の中で、メサーラの動きを読み取る必要があり
そうそう、分析する余裕はない

その時だった

メサーラ「沈め!」

メリル「しまった!」

メサーラがメリルとラウラの間に立ち撃墜のためガンポッドを向けた

メリルはもう駄目と諦めかけるが、ラウラからしたらチャンスだった。
目の前の敵にメサーラは集中している、僅かだが分析し予想する時間はある

そう考えたラウラはメサーラの動きを分析予想し、一気に攻勢に一歩前に出た

ラウラ「もらった!」

メサーラ「甘い、動きは分かっている!同志うちに」

ラウラ「甘いのはお前だ!バカ!人をバカにするな!」

攻勢に出たラウラは、メサーラにガンポッドを向けるが・・・・
当のメサーラはラウラが自身の背後から狙ってくると予測してたのか
メリルと同士討にし、その余力でラウラ撃墜に動こうと正面から消え別方向に避けた

が・・・ラウラはその手に乗って無かった

ラウラはメサーラが何処に回避するのか予測しており・・・・
機体を動かし、メサーラが回避する地点の真上に移動した

メサーラ「馬鹿な」

ラウラ「終わりだ!」

メサーラ「よけられ・・・・」

予想していた地点にメサーラは回避しており、ラウラはガンポッドのトリガーを引いた

ガンポッドの銃弾はメサーラのVFー5000の各所に命中し撃墜に成功・・・
ラウラの急激な成長にメサーラは驚いていた・・・・

まさかここまで、進化するとは・・・・

驚くメサーラを尻目にラウラはメリルと共に他の戦場へ移動していった
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