「第2」番花を集めて・・・・・真夏の朝の夢

2012年07月27日 | 日記
7月27日今朝の部屋からの様子です。「真夏の緑のバラ」です。
   


5月から咲いていたバラは、咲き終わった花から順に、2枚目の5枚葉のところでカットし、
6月初めに、液体肥料をやりました。 その2週間後、梅雨の半ばに、お礼の肥料を
鉢の上に撒きました。2番花が咲き始めたのは、早いものでは、6月の中ごろでした。

6月15日 黄色のイングリッシュローズ「グラハムトーマス」が咲きました。
   

6月24日 照り葉も美しい、ハイブリットティーローズ「アシュラム」
  

6月26日「アンブリッジローズ」の蕾。
葉も赤く、あたりを明るくして、長く楽しめました。
 

7月7日、七夕に咲きかけました。「アンブリッジローズ」
  

6月26日「コーヴェデール」の蕾と、7月5日の開花。
  

7月5日 「第二」のサルビアが成長する隣でイングリッシュローズの
「セント・オルバン」が咲いていました。
   

同じ日に咲いたうつむき加減の「メアリーローズ」を見上げて。そしてその蕾たち。
  

7月10日は、沢山の花が咲いてくれました。
「ジュビリーセレブレーション」とあの蕾が満開に「メアリーローズ」
  

「パピ・デルバール」と、アジサイの前に四葉のオキザリスとその花。
   

「ローズ・ポンパドール」とお名前忘れのバラ・・・・
 

「ラ・レーヌ・ヴィクトリア」と奥に咲く左が「メアリーローズ」、右が「アンブリッジローズ」
  
その「アンブリッジローズ」
  
そして、
玄関前にも もう一本ある「アンブリッジローズ」が咲いてくれました。
  

12日
「プリンセス・アレキサンドラ・オブ・ケント」
 

22日あの口笛を吹いていた「ルイ14世」
 

24日もう一つの蕾も咲きました。
 

24日「ザ・シェファーデス」の蕾と26日の開花。
    

26日「シャンタル・メリュー」
 

そして今朝27日、部屋から見ると、トレリスの真ん中あたりに、薄桃色のバラが咲いています。
アップするとこの通り・・・・外にも回ってパチリ。
    

  

部屋に戻ると、涼しいと思ったのに、午前11時の室温は、30度を超えてました。
     

外が暑すぎたのですね。今日の京都の最高気温は、なんと37度。ちょっと外に
水やりに出るだけでも、帽子に長袖はかかせず、油断出来ません。この暑さに
バラの鉢の様子を見て、朝だけでなく、今日は夕方にも水やりしました。

2番花を集めて・・・・・5月の1番花に比べると、花形も小ぶりで、花数も少ないけれど、
どこかで毎日、ポツリポツリ咲いてくれるのは、とても嬉しいものです。

真夏のこの暑さで、花の美しさは、ほぼ一日かぎり。まるで夢のような「第2」番花です。



「第2」~庭での再会~パート(2)

2012年07月22日 | 日記
7月21日の朝です。とてもいい香りがします。咲きました~♪ 「カサブランカ」です。

   

おしべが 明るいオレンジから濃いオレンジに変わりつつあり、変化途中のツートンカラーを初めて見ました。
   

「カサブランカ」は、オランダから1989年に球根の輸入自由化により入ってきたユリです(a)
ほんの20年前のことです。最初は、今よりもずっと、とても高価なユリであったと記憶しています。
オランダ産の「カサブランカ」は、実は日本のユリが改良されてできたことはよく知られていますが、
それ以上のことは知りませんでした。

「幕末から明治にかけて、英国海軍で日本に駐留していた、ジョン・ジョシュア・ジャーメインが除隊後、
横浜の外国人花卉植木業者のクラマー商会の社員となりました。横浜に居留外国人の間で「ヤマユリ」
「テンガイユリ」「スカシユリ」などが人気になっていることを知り、まずイギリスの実家に球根を送ったものの
輸送中に腐敗し試みは失敗に終わりました。1868年明治になったこの年、「おがくず」に「炭」や「灰」を
混ぜた輸送法を改良し、再度実家にユリの球根を送りました。今度は、かなり良い状態で届き、数か月後には、
「見事に咲いた」という知らせが届き、その後、クラマーにより売りさばかれることとなったようです。

このため、横浜近辺の山野に自生していたヤマユリは激減し、輸出は増える一方なので、1890年(明治23年)
には「横浜植木商会」(現・横浜植木株式会社)が設立され、日本人による輸出も行われるようになりました。
球根は、その頃には、山掘りではなく、畑栽培されるようになったようです。(a)~

1899年(明治32年)には、608万球 輸出。
1900年(明治33年)には、704万球から898万球に増加。

同じころ、ヤマユリには耐寒性はあるものの、モザイク病などの病害に弱いことがわかったため
テッポウユリが人気となり、アメリカへの「イースター」用のユリとして輸出が急増し、テッポウユリの
球根生産に追われました。

ヤマユリ人気が落ちて、ユリ栽培にも陰りが出たころ、英国人プラントハンター アーネスト・ヘンリー・
ウイルソンにより、「リーガル・リリー」が1903年に中国四川省岷江の谷間で発見されました。
1911年には、落石事故で2か所の骨折するという重傷を負いながらも7000個の球根を持ち帰り
その美しさで、英国の庭にかかせないアイテムとなりました。

日本からの球根輸出は、大正から昭和にかけて2000万球~3000万球台となり、1937年(昭和12年)
4026万球を記録したのを最後に、激減。太平洋戦争の開戦により輸出は止められました。戦後は球根栽培を
再開したものの輸出は伸び悩み、かつてのような黄金時代は戻ってきませんでした。

「カサブランカ」は、オリエンタル系といわれ、日本原産の「ヤマユリ」「ササユリ」「カノコユリ」「オトメユリ」
などを交配して作出された園芸品種です。」~(b)

「カサブランカ」・・・・ポルトガル語やスペイン語では、「白い家」を意味します。

このユリの球根に出会ったのは、2年前の秋でした。切り花のユリを飾ることはあっても
育てることには、ためらいが長い間ありました。なぜなら、鉢栽培で、同じ球根から翌年も
咲くことはないとずっと思いこんでいたのです。でも3球入りで、お得な価格であったことも
あって植えることにしました。

今年はすでに、6月20日ごろに別のカサブランカが咲いていました。そちらを「第1」とすると
7月のこちらの花は「第2」。

写真左は、奥が花を切り取った後の「第1」 手前が今咲いている「第2」です。
第1の方は花が終わると種をつけないように、切り取りました。(真ん中)右の写真が「第2」です。
     


次の2枚は、去年2011年7月14日に初めて咲いた時の花です。
  

場所は同じ半日蔭のところに置いています。今年は去年より一週間遅れで咲き、少し花は小ぶりになった感じは、
しますが、蕾もたくさんつけています。

つまり、この「第2」のカサブランカは、去年と同じ球根から咲いてくれたユリで、私としては、咲かないかもしれないと
思っていただけに、「再会」の喜びです。

花後は、緩効性の肥料を置き、葉が枯れるまで育て続けます。また来年の「再会」を願って。

今朝、7月22日の様子です。花が次々と咲いています。この暑さに負けずに、いい香りが楽しめそうです。
  




「」内(a)~(b)は園芸雑誌『BISES』2005年8月号より、要約抜粋させていただきました。

「第2」~庭のうた~パート(1)

2012年07月21日 | 日記
毎年咲く多年草は、その時期が来たら、必ず顔を見せてくれて
嬉しい植物ですが、その一つがこれです。
        

これは、6月15日の「サルビア・グアラニチカ」(salvia guaranitica)
観賞用のサルビアセージです。1m~1.5mの高さにまで成長します。


「サルビア」とは、ラテン語の「サルヴェオ(salveo)」「救う」「治癒」からきています。

また、
「グアラニチカ」は、パラグアイの先住民族「グアラニ族」からきているようです。
花が少ない梅雨の時期から咲き始め、アジサイとともに、庭に彩りを添えてくれる嬉しい花の一つです。

6月16日は雨でした。部屋から外を眺めていました。雨でも元気に咲いています。
  

よく見ると独特の花の蕾。黒に近い莢のような萼。
  
固い莢に守られて、元気に飛び出してきたような花です。


サルビアは、シソ科で、葉は、このような披針形をしています。茎は四角で、葉は十字についています。
      


次は、6月29日の様子です。最初に咲いていた花はそろそろ終わってしまいました。
よく見ると、鉢の手前の方に、背の低い若い枝が伸びてきています。
  
後ろの方に咲いている赤い花は、2番花・返り咲いたバラ「ユーゲン・フルスト」この日の主役です。
      

7月9日 手前のグループも背が伸び、花が咲き始め、10日咲きそろいました。
    

この花を見るといつも思います。「あ~」と皆で声を出して、歌ってるのではないかと・・・・・
6月の最初の背の高いグループが第1合唱団、7月の手前の低いグループは、「第2」合唱団と名づけました。

『花の西洋史事典』のサルビアの項によると、サルビアという名前は、「私は元気です。」という意味の
「サルヴェオ」(Salveo)から」からきている。とありました。コモン・セージのようなハーブではなく
 観賞用のこのサルビアですが、夏から秋まで咲き続け、声を出しているようなその姿に元気をもらいます。

今日7月21日の花の「第2」合唱団の歌う姿です。ピンクのバラは、2番花の「ジェームズ・ギャルウエー」、
手前の小さい赤い花は、まるで口笛を吹くような開き始めの「ルイ14世」とともに。

     

リフレッシュに・・・意外とまろやかです。

2012年07月12日 | 日記
     


これは、今日のパイナップルミントのほんの咲き始めの花です。先端の一番長い花穂の長さは、6.2cm。
この下に、短い花穂は、3cmのものが2つずつ付いています。このような咲き方を穂状花序と呼びます。

        

ミントには、いろいろ種類があり、
ペパーミント、スペアミント、アップルミント、オレンジミント、オーデコロンミント
グレープフルーツミント、コルシカミント、ペニーロイヤルがあります。

日本のハッカもジャパニーズミントですが、メントールの量が多いので、お茶やお料理には、苦みが強く
適さないようです。

このパイナップルミントは、アップルミントの系統のようです。アップルミントより、葉の形は、長細い
披針形で、葉の淵には、白い斑(覆輪)があるのが特徴です。

葉をこすると・・・・そういえば、パイナップルのような~香りがします。茎の長さは60cmほど、
手前の短い茎は、6月半ばに一度剪定をしたので、切ったところから新しい茎が伸びてきています。
7月5日の様子です。
     

次の葉は、オレンジミントです。こちらは、丸~すこし長い丸の形をした葉で、やはり、葉をこすると
そう云われたら・・・オレンジのような~香りがします。
      

ミントの収穫は、午前中の太陽が高くならないうちに、その日使う分を摘みます。
摘むときは、葉の付け根に、次の脇目が見えているので、そのすぐ上で切り取ります。

また花が咲いてしまわないうちに刈取り、よくカリカリになるまで乾かして、
ドライハーブとして使います。

常温の水でさっと洗い流し、水気をよく切ります。

フレッシュハーブの量は、ドライハーブの3倍が目安のようです。また、なるべく葉をちぎらずに
茎でちぎるほうが、青臭くならないようです。


ちょっと一息、パイナップルミントティーを試してみました。

     

普段は、ドライのミントティーを飲むことが多いのですが、フレッシュのパイナップルミントの味は、
以外と、まろやかで、とてもさわやかな味です。食後やおやつと一緒に頂くのがいいですね。
返り咲いたバラの2番花と一緒に、お茶の時間です。


真打は、花の塔・・・・・北米花(3)

2012年07月03日 | 日記
  
これは、5月29日の、園芸品種名「スノーフレーク」の咲き始めの花です。
これは八重咲きですが、一重のものもある、これもアジサイです。

この花は、普通のアジサイに比べ、花のつき方が、長円錐状で、花びら(装飾花)の数がとても多く、
一つの花の、花びらの重なりは、ざっと数えて28枚から32枚・・・・・

他のアジサイと比べて、とても違うのが、葉の形。
    

英名は、「オークリーブドハイドランジア」、「カシワバアジサイ」です。これも北米原産です。

英名のオークリープというのは、イングリッシュオークやヨーロッパオークの葉によく似ているからであり、
日本名の、柏葉は、あの柏もちに使われる柏の葉によく似ているからつけられています。

確かに切れ込みの深い大きい葉は、オークの葉のようであり、若葉は柏の葉に似ています。

6月3日、「カシワバアジサイ」の全形です。
       

12日
    

20日  
育ちゆくにつれて、花の数と花びらの数が多いために、支柱を超えたところから
曲がってきました。
      

そして、ブドウの花のようなものがいっぱい見えています。
   
これが真花の蕾です。

26日花びらの下の方が、濃い黄緑に変わりつつあります。
  

ここまで倒れるというのは、いったい何輪ついているのでしょう~?

7月3日、ついに支柱の先端のところで、折れてしまいましたので、思い切って
カットすることに・・・・・

   

それで、カット・・カット・・
    

わかりました。この花房に付いていた装飾花は、
1輪だけものが、7つで7輪、
2輪一緒についているものが、23個で、46輪
3輪一緒についているもの4つで、12輪 合計、65輪ありました。

それで、花びら自体も、思い切ってカットしてみることに、
    

47枚ありました。目測では、4枚の花びらを一組と見て、
4枚×7段で28枚か、4枚x8段で32枚だと思っていましたが、
実際には、10段以上あったということです。

中心部分に、真花があるかどうか、手持ちの拡大鏡では、丸いものがあるのか微妙で
確認できませんでした。
  


ちなみに、一体花の長さは何センチなのか、おおよそを測ってみました。
   

1輪の花自体の高さは、2.5cm、茎の部分も入れると7cm、
花茎全体の長さは、最先端の花の頭頂から約25cmでした。(台紙は、A4のコピー用紙です。)

梅雨の舞台に立った 西洋アジサイ、日本のアジサイ、アメリカのアジサイ
今年の梅雨の庭に咲くアジサイで、トリを飾るが「カシワバアジサイ」です。真打は、ひときわ際立つ花の塔です。

学名が「スノーフレーク」という名の植物は、球根で、花は、スズランのような、ベル型をしたもので、まったく別物です。

アジサイのほうは、園芸品種名で、花形が「雪片(スノーフレークの訳語)」のように見立てられることから
ついているようです。

美の籠・・・・・かごいっぱいの幸せです。