湖岸の早春をゆく

2015年01月22日 | 日記
1月21日曇り。庭仲間の彩葉さんに連れてもらって、琵琶湖の湖東~湖南を訪ねました。

一路、近江八幡へ。お目当ては、先日オープンしたばかりの、明治時代創業の老舗のお店。
バームクーヘンで有名なこのお店、広大な敷地に、大きな建物。屋根は全面芝生張り。
入口まで広く敷き詰められた植物は、ささ。種類は「おかめざさ」とのこと。
植栽は植えられたばかりで、どんぐりの木がたくさん植えられていました。

ここで美味しいお茶のひとときを過ごし、さらに、近くにある長命寺へ。ここは、武内宿祢が
柳の木に「寿命長遠諸願成就」と彫り祈願した場所とされ、300歳の寿命を得たとされています。

のちに、聖徳太子がこの彫り物を見つけ感銘しているところに白髪の老人が現れて、太子に仏像を彫って
安置することを勧めたことにより、太子は十一面観音を彫り安置し、長命寺と名付けたと伝えられています。
(wikipedia抜粋)808段の石段を上り、お参りしました。

このあたりは水郷の里と呼ばれ、すだれや建材につかわれるヨシが生え、冬枯れの群生があちこちで見られました。
3月にはヨシ焼きが行われるようです。またヨシは、琵琶湖の水質浄化に役立っているそうです。

午後になって帰途へ。道路沿いの気温掲示板は5℃の表示でしたが、進む車の右手にきれいな黄色が見えてきました。
さっそく駐車場へ。

一面の菜の花です。


この寒さのなかで、いっぱい咲き始めていました。


大きなマンションのすぐ隣にあります。


真っ直ぐ進んで行くとそこはすぐ湖。ここは湖南にあたる守山で、対岸に見えるのは、湖西に連なる比良山系です。
雪をかぶった姿の山々と雄大な湖。


一年でもっとも寒いといわれる時期ですが、友人のおかげで花々に遇い、一足早い春の訪れを感じる
嬉しい感謝の一日になりました。



彩葉さんの庭 Holistic Care Space 香心庵




初春を祝う~楽未央 ~

2015年01月03日 | 日記
2015年 初春のお慶びを申し上げます。

  
黄色のラナンキュラス・ミニミニ葉牡丹・桜草・開きかけのアークトチス

冬の庭。バラの剪定は、12月に終えました。これから2月上旬までに、
剪定すればよく、植木鉢のものは、植え替えを行い、肥料をやることに
しています。

2年目となる地植えのものは、剪定と同時に、穴を掘って施肥も行いました。
 



元旦の昼から、雪が積もりました。2日の朝、お腹がオレンジの可愛らしい
小鳥が飛んできました。「ジョウビタキ」の雄です。
 

2日の夕方からまた雪になって、3日の朝、京都の積雪22cmに。昭和29年以来とのこと。
測ると14cm~30cmのところも。夕方までに大分融けましたが、外はまるで冷蔵庫のようでした。

   

しかししかし~子供さんは元気です~ご近所でこんな傑作が出来てました。

雪でも何でも、楽しみに変える。そんな心を持ち続けたいものです。


さてさて 「楽未央」ですが・・・・・お正月のおめでたい時期ということで、選んでみました。

「楽未央」とは、「楽しみが尽きない」という意味です。

これは、平安時代中期の公卿であり、歌人の藤原公任の撰による「和漢朗詠集」(1018年ごろ成立)の巻下
774にある、「祝」から採ったものです。ちなみに公任は紫式部と同時代の人で、一条天皇に仕えていました。

 祝(いはひ) 

 嘉辰令月 歓無極 (かしんれいげつ くわんぶきょく)
 万歳千秋 楽未央 (ばんせいせんしゅう らくびやう) 謝偃


この漢詩は、謝偃(しゃえん・不詳~643年)のもので、隋から唐初にかけての政治家、文化人です。(wikipedia)

〔現代語訳〕
このめでたいよい時節にあたり、私たちの歓びは果てしがありません。
万歳千秋を祝って、私たちの楽しみは尽きることがありません。(川口久雄『和漢朗詠集』全訳注より)

「和漢朗詠集」は、藤原道長の娘、威子が、後一条天皇に入内するときに、贈り物の屏風絵に添える歌として
編纂されたもので、公任の娘と、道長の五男である教通と結婚する時の祝いの引き出物として贈られたもの。
またそれは、平安時代の能書家で、三蹟の一人、藤原行成によって書かれたとのこと。
(wikipedia抜粋)


今年の家の中は、春から夏までさきどりです。
 

  

きっと遠くから、はるばる来た花が正月を飾っています。楽しみは続きます。今年も良い年に~♪