同香同名さん・・・・北米花(2)

2012年07月01日 | 日記
これは、「ベルガモット」の6月11日の蕾です。
 

シソ科の植物で、北アメリカ~メキシコ原産です。属名は、「モナルダ」です。

この「モナルダ」の名は、16世紀のスペインの医師、研究者のNicholos de Monardesを
記念してつけられました。

日本名は、「松明花(たいまつばな)」、「矢車薄荷(やぐるまはっか)」、「ベルガモット」
と呼ばれています。


葉の形は、卵円型か卵状披針形で、葉の淵には、ぎざぎざ(鋸歯)があります。
葉をちぎると、柑橘系の香りがします。この香りから「ベルガモット」と呼ばれています。
  

ベルガモットといえば、紅茶のアールグレイの香りを思い出します。実は、紅茶のほうは、
ミカン科の常緑高木樹で、同名の「ベルガモット」からつくられる精油で着香されています。
果実は苦味が強く、食用にはされず、精油にして、オーデコロンに使われるようです。

つまり「ベルガモット」という名を持つ植物は2種類あり、ミカン科のベルガモットの香りに
似ているから、シソ科の植物の名にもつけられたようです。

シソ科のほうは、北米の原住民により、オンタリオ湖に近いオスウィーゴ地方で、お茶として
飲まれていたことが伝えられ、英名を「オスウィーゴティー」と呼ばれました。

15日咲き始めました。このような花の形を頭状花序といいます。

16日筒状花から、おしべも出てきました。
       

17日、一番花がかなり丸く咲き始め、次の二つの蕾も大きくなってきました。
        

29日咲き切っていました。隣の蕾も咲いています。
        

もう一つの蕾はどうなったか?・・・・実は、随分前に、水やりの時にポッキリ・・・
部屋で楽しみました。

真上からみたとき、
    

真横の花形です。日に日に丸く咲いていく楽しみがあります。
    


花色は、他に、ピンク、白、紫があるようです。

余談ですが、紅茶の「アールグレイ」の名は、第二代、チャールズ・グレイ(1764-1845)伯爵の名に
ちなみ、英国の外交使節団が、中国から茶を持ち帰り、伯爵に献上された茶を愛飲したことによるようです。
その風味が柑橘系の香りだったのか、当時高価だったレモンやオレンジのスライスを浮かべて飲むのがロシア宮廷で
流行していたことに関連しているのか、諸説あります。