ミニバラの手入れ

2012年09月16日 | バラの手入れ
8月14日と8月31日 ミニバラの様子です。
  

並び順が、違いますが、茶色の鉢が、去年から育てているもの。
緑の鉢は、今年購入したもので、剪定後の様子です。 


今年は、いつまでも暑いので、夕方にも水をやっていたので、蒸れることがあったのか
なんと黒点病がひろがり、葉を落としてしまいました。それで、剪定もしました。
  

黒点病は、黒いしみのようなものです。ほっておくと葉全部に広がり、黄色くなり落葉してしまうので、
見つけ次第、取り去って処分します。鉢の土の上に落ちると土のなかに菌が残り、また病気を発生してしまうので
かならず、鉢の土の上も見て取り去ります。


  

そこであまり真夏に植え替えることはしないのですが、この頃、夜の気温も下がってきたこともあり
思い切って、1年目の緑の鉢は、植え替えることにしました。(8月31日行いました。)

1、鉢底石を薄く敷きました。 そして、土を3分の一程度入れました。
 

2、両方とも土を入れ、そこへ、バラの肥料を少し入れました。 真ん中を開けて周りに撒く感じです。
   

鉢から バラを出してみるといくつかの苗が固めて植えてあることがわかります。
それを、そっと分けました。


  

3、バラの肥料を入れたら、もう一度、土を入れます。肥料が直接、根にあたらないようにするためです。
  土は、真ん中が少し高くなるように 山形に入れます。 根を広げやすくするためです。
  両方ともに土を入れ、準備ができました。
  

4、苗を植え付けます。苗同士がくっつかないように少し離して植えました。土を茎と根のつけ根まで入れます。
この時、鉢の上まで土を入れないようにします。上から5cmくらいは空けます。ウオータースペースといって
水やりした時に水が溜まり、土が外にあふれないようにするためです。

  

5、ここで、すぐに水やりをするのですが、今回は、これだけ葉も落しているので、
活力剤を薄めてやることにしました。活力剤はいろいろありますが、右は、いつも使っているもの。
左は初めて使うもの。それぞれ単独で、試してみることにしました。


6、これで植え替え終了です。まだまだ暑い日が続いていたので、他の鉢の、少し影になるような場所に
置きました。
    

去年からある方の鉢も、根元を見ると、土が減り、根が出ています。
これも土を足して、こちらには、液体肥料(ハイポネックス)を薄めてやりました。
 


さて葉も落し、まだ暑さの残る中での、植物に、ものすごいストレスがかかると思われる植え替え。
植え替え直後と植え替え後。右の写真は、2週間目の、9月15日の植え替えした方のミニバラの様子です。
若葉が出てきました。

葉が何もない状態から、本当によく復活してくれました。ここからは、液体肥料(ハイポネックス)を薄めて
2週間に一度ずつ、涼しい朝にやることにします。

 



〈~最近の庭の様子から~〉

15日「ザ・シェファーデス」
 

今日16日「ストロベリー・ヒル」と咲いてきた「アメジストセージ」
 

毎日少しずつ変わる、庭の様子です。







バラの手入れ~夏剪定(8月下旬~9月上旬)

2012年09月06日 | バラの手入れ
この庭のバラは、1番花が、6月上旬に花が終わり、「花がら摘み」をしました。
(花がら摘みは、花の咲きがらのすぐ下の5枚葉を1枚つけてカット、もしくは葉が少ないときは
 最初の5枚葉の上でカットすることです。)

その後、すくすく育ち、6月から7月にかけて2番花も咲き、どんどん伸びたものもあれば、
葉を沢山落したり、枝だけになってしまったバラもあります。

いままで、剪定という言葉を切ることにも使っていましたが、実は、剪定(pruning)というのは、
ただ切るカットや毎回の花がら切り(cutting)などのことではなく、その植物の特性や、状態に
応じて切り戻すことです。

バラの剪定は、年に2回、「冬剪定」と「夏剪定」があります。
「夏剪定」は、夏の終わり、昼間は暑くても、夜の気温は25度を下回り、日暮れも早くなってきた
8月下旬から、9月上旬までが剪定には適しています

但し、夏剪定といっても、剪定できるバラと、しないバラもあります。

<剪定できるバラ>
四季咲き性のバラ。ブッシュタイプ(半つる)・シュラブタイプ(木立性)のバラ

<軽く花がら摘み(カッティング)に、とどめておくもの>
繰り返し咲きのもの。

<剪定しないバラ>
5月や6月に年1回しか咲かない一季咲きのバラは、剪定しません。
また、一季咲きのつるバラも、伸び過ぎたものは、先端を止める目的で、
少し切ることもありますが、基本は行いません。
(枯れた枝は取り去り、込み合っているところは、整えることもあります。)
病気で、葉が落ち、枝だけが目立つバラも枝の剪定をしません。(葉を残し、蕾や花がらだけを取ります。)


剪定の目的は、
1)伸び過ぎた枝を切り戻し、枯れ枝などを切り、樹形を整えること。     (観賞しやすいところに花を咲かせたい)
2)主になる幹の本数を制限する。樹勢を保つために古いもの、細いものを除く。(主に、冬剪定で行います)

8月31日に、剪定をしました。
これは、「シャンタルー・メリュー」の剪定前と剪定後です。
    
一枝に最低でも4枚の葉を残し、軽い剪定です。

次は、背が高くなりすぎた、「クイーン・オブ・スウェーデン」の剪定前と後です。
  

このように、葉の少ないものは、軽い剪定をし、葉があり、伸び過ぎたものは、少し長く切りましたが、
基本は、生育期なので、あまり強く切らないようにしています。

剪定後には、ゆっくり溶ける緩効性のバラの肥料を、鉢の土の上の周りにやりました。
そして水やりもしっかりしました。 

最近見た、園芸番組では、「葉を落としたもの」や、「葉が少ないもの」の手入れの仕方も紹介されていました。

「葉をすっかり落して数枚になってしまったもの」には、まず、養生させることが大事なので、剪定はせずに、
上の方についている花や蕾だけを取り去り、「根をふやす」効果のある、「活性剤」の水溶液を与えること。
それから、葉が増え始めたら、「液体肥料」を与えること。

「葉が少なく、上の方にしかないもの」には、すぐに剪定しないで、まず、「液体肥料」を与え、元気にさせること。
その後、しばらく日数を経てから、剪定することが紹介されていました。

バラの様子をみて、元気なものには、固形肥料を。体力の落ちたものには、液体肥料を与え、
元気のない、葉も無くなりそうなものは、まず「活性液」を与え、養生させるのがポイントでした。



あの屋根の上で咲いていた「ジェームズ・ギャルウエイ」の枝を剪定しました。


剪定してから、2日後の9月2日 「ジェームズ・ギャルウエイ」で変化がありました。少し前に
花後にカットしていた他の枝から急に芽が、伸びだしました。
  

そして、今日9月6日 もうこんなに伸びてびっくり!
  

花がらを摘んだり、枝を剪定したりすると、急に成長を開始するようです。

まだ剪定できてないバラがあります・・・・・それは、こちら。昨日から咲いている花です。
「クラウン・プリンセス・マルガリータ」
  

「コンテス・ドゥ・セギュール」
  

バラは、花がら摘みをすると、すぐに次の花咲く準備を始めます。

10月に同じ株で、沢山咲かせたい時には、同じ鉢の枝の全てを同時に剪定すると、
それぞれが一斉に伸びだすので、小ぶりかもしれませんが、春のような状態が望めるかもしれません。

でも、今ついている蕾や咲きかけの花をなかなか、剪定しきれないアンです。

お花屋さんのバラは、花も大きく、茎も長く、葉の色も濃く、次々と剪定して管理され、栽培されるからですね。
つい昨日、お花屋さんで目をひいたバラを買いました。珍しいセダムの花と一緒に。まるで星がいっぱい集まったようで。

  

  


庭のバラもお店のバラも、皆それぞれのよさがあり、育てる楽しみ、愛でる喜びがあります。



伸びます~♪ 

2012年09月03日 | 日記
      

これは、7月27日のイングリッシュローズの「ジェームズ・ギャルウエイ」です。
あれよあれよという間に、カーポートの屋根近くまで伸びてきました。
5月には、アマガエルさんのおうちにもなっていたあのバラです。

7月21日、「第2」のサルビアと一緒にこちらの2番花も順調に咲いていました。
    
よく見ると右端の一本が突出して伸びています。これです。


8月3日 ついに屋根の上まできました。2階の窓から撮りました。
     

8月10日、きれいに咲きました。


バラの樹形は、3種類あります。
1)クライマー(つる性)
2)ブッシュ (木立性)
3)シュラブ (半つる性)

クライマーは、いわゆる「つるバラ」のことです。

ブッシュは、ハイブリッド・ティー系統・フロリバンダ系統・ミニチュア系統にみられる
真っ直ぐに直立して茎を伸ばす種類です。

シュラブは、ブッシュとクライマーの中間的なもので、樹高がやや高性になるものや半つる性になるものです。


このバラ「ジェームズ・ギャルウエイ」の種類・イングリッシュローズは、シュラブにあたると前回書き込んだのですが、
半つる性を持っているということです。

但し、イングリッシュローズには、ブッシュタイプ(木立性)のものも多くあります。
『イングリッシュローズのすべて』(NHK出版2010年 第1刷)によると、
2010年までのイングリッシュローズ全213品種のうち、
シュラブタイプは78種類・ブッシュタイプは70種類、クライミングタイプは19品種あるようです。
その他46種類。


8月21日、すぐ近くの鉢にも随分枝を伸ばしているものがありました。
そして 先端に沢山の蕾があります。


翌日には、かなり開花しました。


これは、モダンローズのフロリバンダ(四季咲き性のハイブリッドティー系統とノイバラを先祖にもつポリアンサの交配により
誕生したバラ)の「アンジェラ」です。

「アンジェラ」は、ドイツのコルデスによって、1984年作出されました。
「アンジェラ」の親は、ポリアンサの「Yesterday」とハイブリッドティーの「Peter・Frankenfeld」です。

5月はこのように咲いていました。ブッシュのようにも見えます。

この後、花後に剪定をしました。

下の部分は、まったく次の枝を伸ばす様子はなく、上の方でのみ、枝が伸びました。
この5月の咲き方から比べると、ずいぶん寂しいのですが、日中は連日35度を越す日もあるというのに
咲いてくれたのは、嬉しいことです。


非常に花もちのよいバラで、2週間めの9月2日の様子です。
    

このような花型を、半八重カップ咲きといいます。2度目の花は、ちょっと色も薄めです。

夜は、すっかり涼しくなり、コオロギが鳴いています。
我が家の、背の高い「アンジェラ」秋さんです。

バラには、つるバラだけでなく、仕立て方(剪定の仕方)にもよりますが、つるのようにかなり伸びるものもあります。