ローズサポート その後~2年目の春~(お庭A)

2014年06月03日 | ローズサポート

6月2日 晴れ 

去年12月に2回目の剪定にお伺いしたお庭Aにバラが咲いていますとお誘いを受けて
お伺いしました。同じ京都ですが、このあたりの標高は、200Mほどなので、京都市内より
半月以上遅く、5月下旬からが見ごろになるようです。

ヤマボウシが美しく、まだ咲いています。
 

お家の前は、広々とした景色が広がっています。


一緒に剪定したフレンチラベンダーもきれいに咲いています。
入口のツルばらに、沢山の蕾が付いています。
  


左の写真は、去年12月に剪定して誘引した直後の写真です。
枝を出来るだけ地面と水平のなるように誘引しました。
それがこのように枝が沢山出て、蕾がいっぱいあちらこちらの枝に
ぴっしりついています。
 

南側に広がる庭は~なんと素晴らしい光景が今年も待っていました。


「アンジェラ」は、今年も沢山、蕾をつけて、ちょうど満開になっていました。


バラとハーブや小花の香りに包まれています。
 

 

 

 

ハニーサックル、今年もとても美しく這っていました。
  


小花もいろいろ咲くお庭
  

  

植木鉢で育てておられる「パット・オースチン」が、年末には、樹勢が弱り、
かなり短く切らざるをえませんでしたが、みごとに復活していました。
根元に黄色に変色している枝があったので、カットしてもらいました。

   


咲きそろった美しい庭を見ながら、一緒に見に行ってくださった方々とともに、
小鳥のさえずりを聞き、美味しいフレッシュミントのハーブティーやお菓子を
いただきました。
  

2013年12月3日剪定後と、2014年6月2日の開花の様子です。

 

 

今年のお庭の美しさを作り出しているのは、もちろんバラの花の多さが去年よりも
数倍になってることですが、冬場にとても素敵なトレリスを新調されたり、足元の
敷石のレイアウトを変えたり、あちらこちらのお手入れをされたことで庭の雰囲気が
格段に良くなって素敵に感じました。



心行くまで、ゆったりとバラや花を楽しめる・・・この庭にお伺い出来て、
地植えの楽しさと庭づくりの面白さを一緒に味わえる喜びに心から感謝しています。




お知らせ☆~アンのローズサポートメニュー開設~☆

2013年12月25日 | ローズサポート

バラを育てていて、とても嬉しいことは、日々の成長を一緒に楽しめることです。
バラを育てることを通して得た喜びを胸に、バラ育てのお役に立ちたいと始めた
のがローズサポートです。

ローズサポートとは、アンによるバラ育てのお手伝いです。


例えば
☆1本からでも、初めてバラを育ててみたいけど、難しそう~何から始めていいかわからないという方

☆どんなバラを選ぶか、またどんなバラの種類があるか?知りたい方

☆バラは育てているけれど、剪定の仕方がわからなくて、伸び放題になっている方、肥料はいつやるか?
 わからない方

バラの選び方や、育て方などをお伝えしたり、それぞれの方のニーズに合わせたサポートをさせていただきます。

お問い合わせは、画面左のブックマークのページから「ローズサポートメニュー」をご覧下さい。


左から「クラウン・プリンセス・マルガリータ」「コンテス・ド・セギュール」「ピエール・ド・ロンサール」「キャラメル・アンティーク」



左から「ラ・レーヌ・ヴィクトリア」「ザ・シェパーデス」「ジェームズ・ギャルウエイ」「コント・ド・シャンボール」
  

(全て鉢植え、2013年5月開花より) 

ローズサポート~同じ1年で~・・・(お庭C)

2013年12月19日 | ローズサポート
12月12日 ローズサポート(お庭C・ブログ初登場)に出かけました。

1回目、2013年3月上旬。

このお庭には、3本のバラがあり、1本は地植え、あとの2本は鉢植えでした。
芽も大分できていましたので、軽い剪定をしました。穴を掘り、施肥もしました。
植え鉢のものは、一本は地植えに、もう一本は、一回り大きな鉢に施肥をして
植え替えました。


2回目、2013年5月26日 再訪。

一回り大きな植木鉢に植え替えたバラ。名前がわからないとのことでしたが、
咲いた花の特徴濃い桃色にストライプ模様があることから「フェルディナン・ピシャール」
と思われます。
 

今年、地植えにしたバラも沢山の枝が伸び始めて、薄いピンク色の花も咲いていました。
名前はわかりません。
 

地植えのバラは、スプレー咲きで、ミニバラが大きくなったようなバラです。
オレンジ色に半剣弁咲き、直立性でアメリカの「プライド・イン・ジョイ」に似ています。
  


3回目、2013年12月12日 再訪。

今回の目的は、剪定と、施肥。庭のレイアウトを変更されるとのことで、前回、植えたバラの仮移植も
したいとの依頼。

まずは、オレンジのバラから。まだ花は咲いていましたが、剪定することにしました。花のついた枝は、
花をつけて15cmほどの長さで切り、小さな花入れに入れてもらうことにしました。枝を切る時は、
必ず枝に対して、直角にはさみを入れます。枝の切り口が斜めにならないようにします。断面を最低限
に抑え、切り口は、すっきりと切り、菌の侵入抑えたいためです。

  

  

今年は、大変早く気温が下がっていますので、同時に施肥もすることにしました。
枝の中心より15~20cmくらいの地面を、半円を描くように15cm位掘りました。
そこへ、腐葉土とバラの肥料を適量(ここでは4か所にそれぞれ肥料を軽く一握り)を入れ
もとの土と混ぜ込み戻しました。そして水やりをして完了です。
  

植木鉢のバラは、枝は細いけれど数多く、大変良く伸びていました。すでに葉を落としていました。
横張に伸びるようですので、フェンスに這わせるようにするため、あまり切らずに枝先を少しだけ
切り、枯れた枝は根元から、また爪楊枝のような細い枝だけを切りました。そして植木鉢から抜いて、
新しい土を多く入れ、肥料も一掴み混ぜ込み、また土を被せて、その上に苗を戻して新しい土を入れ
て植え替えました。水やりをたっぷりして完了です。
 

更にこの後、差し込み式の新しいフェンスを立てて、出来るだけ枝を横にして、扇状に留めました。

(12月24日再訪時に撮影・26日追加添付)


地植えにしていたバラは、かなり長く枝が伸びていました。庭の土を入れ替え、新しく整備される
とのことで、一旦、軽い剪定をして、根を切らないように大きく掘って別の場所に仮植えして終了
しました。(写真は掘り上げる前の、良く伸びた地植えにしたバラの様子。)



今日のポイントは、最後に、植え替えや移植をした後は、必ずたっぷり水をやるのを忘れないことです。
特に冬場の植え替えで冷えてくると忘れがちになりやすいので気をつけています。

毎回この庭を訪れて気づくことは、庭主さんがバラや植物にいっぱい声掛けをしておられることです。
花一つ切るにも、感謝を告げながら切られています。愛情いっぱい育った3本のバラはとても元気に
大きく育っていました。

そして最後に、切ったバラと庭のハーブたちも入れて、素敵なアレンジメントを即興で作って下さいました。
とても嬉しいサプライズで、今日も元気に玄関で咲いています。ありがとうございました~♪
    






ローズサポート その後~1年目の冬~(お庭B)

2013年12月10日 | ローズサポート

12月5日、ローズサポート(お庭B)にお伺いしました。 
この日の目的は、剪定と土壌改良です。



去年12月にお伺いした時より、枝が伸び、照り葉が美しく揃っています。
ロイヤルサンセットは、つるバラなので出来るだけ枝を切らないようにし
先端を少しだけ切ります。

また葉を全部取り除きます。葉を取り除くときは、枝の下に方向に向かって、
葉を軽く引っ張るようにして引くと取りやすいです。

枝を折らないように気を付けながら、枝を出来るだけ地面に平行になるように
トレリスに誘引します。麻紐で、枝を止めます。この時、枝と止めつける側に
ワンクッションになるように紐をねじっておきます。8の字になるといった感じです。

短い枝は真横に、少し長いものは、Cの字を書くように止めつけました。


次は、樹高が1m80近くあるハイブリットティーの剪定です。すでに赤い芽ができ
始めています。

古い枯れた枝は根元から取り除き、高さを思い切って2分の1程度に切り戻しました。
だた奥の1本は長めに残しています。
  

花壇のバラですが、去年よりは枝が出て伸びました。しかしつるバラは、もう少し
伸びてほしいところです。そこで、枝はほとんど切らずに、葉と花柄を取り去り、
ピエール・ド・ロンサールの伸びた枝を後ろのフェンスに留めました。

  
 

 



植木鉢のバラは順調に生育していました。高さを2分の1程度にカットしました。
よく伸びたミニバラも思い切って短く剪定しました。

 

 
 
去年、初めて訪れたとき、花壇にはドクダミがかなり生えていて、栄養状態が悪いのか
生育が遅いように思いました。それで、ドクダミや雑草を取り去り、腐葉土、肥料を施
してもらいました。

今年の6月には、蕾が付き、花が咲き、その後も四季咲きのものは順調に繰り返し咲いた
とのことです。 

この冬に訪れて、やはり気になったのは、枝の生育が太さと長さにおいてやはり遅いよう
に思われます。鉢のバラは順調に生育しているのに、日照時間も同じで花壇のバラが細く
て伸びにくいのは、もしかしたら、土壌が酸性に傾いていて成長が緩慢なのかもしれない
と思い、今年の冬は地盤改良のために、苦土石灰を巻いていただくことにしました。
さらに、スコップで漉きこんでいます。

(苦土石灰を撒いたあとは、最低でも10日以上日を空けてから、肥料を施すようにします。
 化学反応させないためです。)



今回訪問してわかったことは、ドクダミや雑草がほとんどなかったこと。土が黒々として
ふかふかだったことです。

ここから、日頃から気づいたらドクダミや雑草を取るようにされていたことがわかります。
そして、腐葉土や肥料を適宜施されたことによるものだと思います。それは、庭主さんの
バラを一輪でも多く咲かせたい、大きくしたいという思いだ伝わってきて、バラや草花を
大事に思う、同じ愛好家としてとても共感し、嬉しい出来事でした。来年もますます伺う
のが楽しみです。

(尚、右上の、ローズサポートというカテゴリーをクリックし、そのまま読み進んでいくと
 ローズサポートだけのページが続いて表示されます。以前の分を検索せずに見ることができます。)





ローズサポート その後~1年目の冬~(お庭A)

2013年12月05日 | ローズサポート


去年の冬、初めてローズサポートに伺いました。(2012年11月23日日記 初回記事)

そして今年の5月(2013年6月3日日記 2回目記事)にはどの庭のバラも美しい花を
咲かせてくれました。また、四季咲きのものは、秋までに数回花を咲かせてくれました。
そして2013年12月、2回目の剪定の時期を迎えました。    

12月3日、最初にローズサポートに伺ったお庭を再訪しました。南向きのお庭で一日中
よく陽があたります。(追記、この初回に訪ねたお庭を(お庭A)と表記させていただきます。)

この時期の作業は、来年に向けた剪定です。その目的は、

    ●樹形を整える。重なった枝、枯れた枝、弱った枝、細い枝を切り取る。
     (枝を切る目安は、爪楊枝~割りばし以下の細いもの)・・・・・(高さの調整)

    ●主になる枝を数本決める。元気な枝を伸ばしていく。シュートと呼ばれる枝で,
      枝の密度が高く、新しいシュートが沢山出ている場合は3年目以上なら
      切り取ります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(密度の調整)


バラの樹形によって切る場所が違ってきます。

木立性(ブッシュ)や、シュラブの四季咲きバラの場合
   
全体の枝の伸び方を見て、来年、芽が出て花を咲かせたい位置を考えて、高さも考えて
切るようにしています。

太い枝が3~5本ある場合、中心部分が頂点になるように、緩い弧になるように切ります。
つまり出来るだけ、山高になるようにします。

秋の花が終わり、剪定前の様子。花柄、葉ともに樹形を考えて切り取ります。
左はピンクのバラ、右は黄色の花。
     

先端が枯れている枝をその部分の下で切ります。細い枝、二股のなった枝を切り落とします。
      

剪定後の姿です。



イングリッシュローズに見られる、枝がしだれるようになるシュラブローズはここでは
つるバラのように仕立るように、伸びた枝を出来るだけ切らずにフェンスに誘引してみました。

誘引は、枝を折らないように地面にできるだけ平行になるように止めつけてもらいました。
枝を留めるときは、最初に枝に紐を結び留め、それから紐をフェンス側に留めて枝を直接
フェンスに括り付けないようにしています。(風で擦れて枝が傷まないようにするためです。)
 


★つるばらの場合 
支柱を4本立てて巻いて育ててあったつるバラは、花柄、細い枝、葉を全部取り去り、つるを一旦外して
下のほうの枝から巻きなおしました。
 

大きく育っていたアンジェラも、細かい枝を全部取り払って、枝の先端をできる限りフェンスに寄せて
留めてもらいました。

 

剪定後のアンジェラ
  

剪定は12月から始めることが出来、来年の2月上旬までに終えるようにします。

この後の作業ですが、肥料やりが残っています。この庭では、スコップで、枝の中心から
15~20cm離れたところに20cm位の深さの穴をぐるりに掘って、バラの肥料を
1月中下旬から2月上旬に行ってください。休眠期のため、少々根を切っても大丈夫だからです。

すっきりした庭。沢山のバラに触れあえて感謝のアンです。