変身~♪~終令から秀麗へ~

2015年07月28日 | 日記

7月26日の夕方のことです。こんな光景に出会いました。蝉の羽化です。
羽根が伸び始め、腹筋するように持ち上げてきたところです(19時7分)


よく見ると、外側の大きな羽根と内に小さな羽根があります。(19時9分)


羽根の筋の色は、翡翠のような、きれいな青緑色をしています。(19時10分)


羽根がしっかり伸び切りました。(19時21分)



日没後(19時5分 京都)でしたが、携帯で撮ることが出来ました。
最初見つけたときは、まだ幼虫で、塀の上を歩いていました。

どこか別の木に登るものだと思っていたら、塀を降りたすぐのところに停まり、
背中が割れて頭から出始めました。

そして落ちるのではないかと思うくらい、真っ逆さまになって、細い細い
白い足で段々懸垂をするように持ち上げていったのです。

写真を撮り始めたのはこの時からで、途中から最後までで14分ですから、
最初からだと20分ほどの出来事でした。

蝉のぬけがらは、小さいときから見て知っていますが、その殻から出てくるのを
見たのは初めてのことで、ご近所の方々と興味津津で見守っていました。

なんという種類の蝉か?緑の筋の羽根の蝉で検索してみました。羽化した当初は、
このように青緑色をしているようです。透明な羽根から、クマゼミかと思ったのですが、
それにしては小さく、体長が3cmくらいの小型の蝉で何蝉かわかりません。

何年くらい地中にいたのでしょうか?幼虫は脱皮ごとに1令幼虫、2令幼虫という風に数え、
羽化する前の最終段階を終令幼虫と呼ぶとのこと。その幼虫の終わりから、成虫に変わると
全く違う形になるのは知っていても不思議です。

そして羽根の色がとても綺麗で、自然が成す秀麗な変身です。


Welcome~♪ ~ただ今、練習中と避暑中!?~

2015年07月14日 | 日記
7月11日 昼過ぎにあまりに騒がしい鳴き声がして 何事かと窓の外を見てみると
それは、こちら↓


発声練習~♪ 親つばめと一緒に。成鳥は、尾羽が長いです。
 

こんなところで毛繕い!? どのツバメも忙しく動きます。

 
ツバメが成長して巣立ちし始め、飛行練習の合間の休憩のようです。しばらくするとすぐに飛び立っていきました。
毎年この時期になるとよく見かける光景ですが、いつ見てもなんだか微笑ましくなる瞬間です。



7月12日
サプライズ~!? 発見したのは朝の10時過ぎのことです。
「こんなところによく出来た新しい置き物を買った?!」 「え~?どれどれ、なにこれ!?」
しかもなんでこんなところに登ってきたの?という場所に居ます。よく見ると、なんだかとても眠そうです。
 

見とれてしまうくらいなんとも美しい黄緑色のカエルです。眼が金色でまんまるです。
アマガエルのはずですが、今までに見たことのない大きさなのです。ガラス越しに測ったのですが
むこう側にいるので、実際は、7cmくらいあります。


陽射しが背中にいっぱい当たってきました。すると、やおらゆっくり降りてきました。
 
向きを変えて、地面に飛び降りるのかと思いきや、そのまま窓枠を進みます。
 

陽の当たらないところ、当たらないところへ移動していました。眩しくないようにか、また体の向きを変えていました。
そこも陽が当たって、あんまり変わらへんやろ~と思ってると
 

しばらくして見に行くと、まだ居ました、こんなところに。結局夜までここに居ました。
指先の吸盤もなんだか可愛いです。ただこんな無理な体勢でもいいのか、なんて思ってしまいました。
 

このなんとも愛らしいカエルを見ていると、今はもう家にない絵本を思い出しました。
アーノルド・ローベルの「ふたりはいつも」です。がまくんとかえるくんのお話です。

原書の絵本はどんなのかとアマゾンで見てみると、別の題のものでしたが、手頃な薄いペーパーバック本があったので
取り寄せてみました。邦訳は「ふたりはきょうも」という題ですが、直訳すると「かえるくんとがまくんの日々」でしょうか


ちょうど、この日にぴったりのフレーズがある場面が載っていました。プレゼントされた果物やケーキとともに、
このカエルのおかげでとても楽しい一日になりました。







追記


翌日13日の朝、きっともうどこかへ行ってしまったと思っていたら、意外にも近くに居ました。
お隣の電気メーターの上です。上といってもまた曲がり角のところです。
 

どうしても高い場所に居たいのでしょうか? なんでここ?安全?軒下なので日陰にはちがいありませんが。
いろいろ思い浮かびます。


14日も、やっぱりここでした。こころなしか痩せたように見えて、もっと土のあるところとか、近くの木の上とかに
行けばどうかなどと思うばかりでした。よく見ると土が足についてるので夜中は動いていたのか~ちょっと安心しました。
いずれにしてもなんだかとても親しみのわくカエルです。

 













梅雨の庭から 2015年

2015年07月10日 | バラの手入れ
6月下旬から、四季咲きバラの2番花が、あちこちでポツリポツリ咲きました。

5月にバラが咲いた後、四季咲きのものは、花の下の2枚目の5枚葉の上で切りました。
直後には、薄めの液体肥料をやりました。10日ほど経って、雨がちで、気温もさほど
高くなかったので、白い粒の化成肥料を、各鉢に一握りほど土の上に撒きました。
4週間あまりで、次の花が咲いてきます。


   

   


2番花は1番花より小ぶりです。
アイスバーグ、梅雨の晴れ間の、輝く瞬間です。


   


梅雨の庭では、バラの葉に黒点病が発生しがちです。毎日、見つけては葉を取り去っています。
2番花は、気温が高いため、開花後2日~3日で終ってしまいます。花後は、花首だけを切り取り、
できるだけ次の花芽をつけないようにしています。このまま8月半ばのお盆すぎの夏剪定まで、緑の葉を出来るだけ
多くつけて、伸ばし放題に育てるつもりです。 

  


ユリのコンカドールは、最上部の蕾まで咲きました。玄関前には、3種の百合が咲き揃いました。
やまゆり、ディジー、以前植えた、オリエンタルリリーの白の小さい花です。
百合は、花が終わると花だけを切り取ってしまいます。すべての花が終わったら、液体肥料をやり、
葉がかれるまで、陽当たりの良い場所に移動させて育てます。
 



ピエール・ド・ロンサールは、1季咲きで、まれに返り咲くことがあると聞いたことがあります。
今年は、その「まれ」が結構蕾をつけました。そして9日に開花しました。
 

梅雨の庭、私の中ではアジサイがメインで、百合が咲く頃になると、もうすぐ真夏がやってくるな~と思います。
アジサイには、水を切らさず、百合には、程よい水やりを、そしてバラでは、葉の状態を毎日みて、葉が蒸れないように
風通しを見たり、元気に夏越しができるように 鉢のなかの渇き具合をみて、天候によって水をやるタイミングをみています。










花笑み ~雨にはあてず~

2015年07月07日 | 日記

6月28日 今年もユリが咲きました。2年目のコンカドールです。下から見上げて撮っています。

しばらくすると、雄蕊の花粉がいっぱいで出てきました。
 

咲きたての美しさは格別です。蕾の数は、1本につき、11個も付きました。33輪あります。
6月30日の開花数は、11輪です。


とても優しい、甘い良い香りが部屋の中まで届きます。よく見ていると、蕾には2枚の葉が付いています。
茎のところに1枚と蕾までにもう一枚。
 

7月1日には、15輪咲きました。


「花笑み」とは、花が咲くこと。または咲いた花のような華やかな笑顔 のことです。

道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑まししからに 妻というべしや  〈万葉集 巻7 1257〉

(道の辺の草深い中にさいている百合の花のように、にっこりほほえまれただけで妻とよぶべきであろうか・・・①)

このユリが、可憐なササユリか、ヤマユリか、ヒメユリかはわかりませんが、百合の花に出会うと思わず
こちらを見てほほえんでいるように思ってしまうのも無理からぬ美しいほほえみのように感じてしまう。
まさに花笑みです。


去年の暮れに、新たに別のユリを植えました。
在来のヤマユリ1球と、オリエンタルハイブリッドリリーの「ディジー」2球です。☆

  

7月2日、「ディジー」が咲きました。植えてから8か月後になります。
 

7月3日、一本に8つ 蕾が付いていて、内3輪が開きました。


7月4日、ヤマユリの花が開きかけました。
  

7月6日、ヤマユリの花開花後、2日目です。



百合の花の蕾は、一番下から順に開花し始めます。7日現在、コンカドールは、33のあった蕾のうち、残り5つを
残すところとなりました。花は、開花後5日を過ぎると次第に傷んでいきます。毎日10輪ずつ開花している状態が続きました。

コンカドールは、陽には当たるけれど、もともと雨のほとんど当たらない場所で育ててきました。花が咲き始めると
最後部の全く雨のかからない場所に移動しました。花が雨に当たると、雄蕊の花粉が落ちてしまうのでそれを防ぐために
移動しました。

ディジーは、育てているうちに、もう1球の生育が悪くなり、途中で枯れてしまいました。ヤマユリとともに良く陽も
雨もあたる場所に置いていましたが、4月の日照不足、5月の猛暑で、蒸れたのかダメになってしまいました。6月も
梅雨で雨が多く、水やり時には水浸しになっていないか、鉢の水はけを見てからやるように気を付けていました。
ディジーもヤマユリも、開花直後に、雨のかかりにくい軒下に入れました。花が濡れたり、枝がしなるのを防ぐためです。

百合の花は、外花被3枚(ガク)と内花被3枚(花びら)で出来ています。

7日の午前中。開きかけの花です。
 

7日夕方5時を過ぎました。小雨続く梅雨の一日でしたが、薄曇りになり、雲の後ろに太陽が出ています。

 

花笑みのある七夕です。





①訳文は、『万葉集注釈 第七巻』沢瀉久孝著より引用しました。

万葉集は、4500首以上を集め、7世紀後半から8世紀の半ばにかけて編纂された歌集です。
ゆりを含む歌は、10首あります。内6首が大伴家持の歌です。

(巻7-1257、巻8-1503、巻11-2467 巻18-4086、4087、40884113、4115、4116、巻20-4369) 

☆訂正 赤い筋のユリの名は、「デイジー」ではなく「ディジー」でした。