冬の庭~草花に思いを寄せて~

2012年12月30日 | バラの手入れ
毎年12月の半ばを過ぎると、この庭のほとんどのバラの葉は落葉し始めます。そして昼間の
気温が10度を下回ると、寒くて作業もやりにくくなるので、この時期に剪定しています。

剪定前の様子です。部屋の中からと 外から。
  


大半が9号以下の鉢植えなので、木立性のものは,大体は、膝丈、45cmくらいにカットします。
イングリッシュローズのつる性のものも、中心の枝を高めにしながら、全体の2分の1くらいに、
成長の仕方にもよりますが、切ります。つるバラは、先だけを少し切り、枝をできるだけ
地面に平行に誘引します。

 

特に枯れている枝は、切り取ります。さらに、白く貝殻虫がついている所は、ブラシで取り除きます。


そして、鉢の上に落ちている落ち葉は、出来るだけだけ取り除きます。

剪定後の様子です。また1からの出発に戻るという気持ちになります。
この直後、水やりもしました。冬の間は、何日に一回というやりかたではなく。
鉢の土の状態を見ながら、乾燥しきらないようにやっています。
  

ミニバラもこの通り、3cm位に剪定してしまいました。


なごりのアイスバーグです。毎年一番遅くまで咲いてくれます。これは、このまま1月半ばまで咲かせておきます。
  


家の中では、切り花のオリエンタルリリーが、20日間ほどゆっくり咲いてくれました。4つの蕾が付いていて
蕾が一つずつ、数日をかけて順番にゆっくり咲いていく様子は、みごとで、さらに驚いたことに、
花の直径は25cmもありました。輝くユリに感謝です。
   

剪定のときに、花が付いていた枝は、しばらく部屋で咲いてくれました。
  

窓辺のシクラメンも光が透けてとてもきれいです。
 

今年も沢山のバラの花や、草花の咲く様子に心がウキウキし、時には、笑い、時には励まされました。
こうしてお目にかけることができたのも花あってのことで、見て下さった方々と今年咲いてくれた花々に
心から感謝するアンです。

どの花も、植物も一期一会。変化し続けるもの。その時々の美しさをいっぱい感じ、心に留めたいものです。
来年もまた皆さまと一緒に、素晴らしい出会いがありますように~。





幸せの足音 ~~Present~~♪♪♪

2012年12月16日 | 日記
12月のある日。3人の天使のお出かけです。


どこへ向かっているのでしょう~そおっとついて行ってみると


やっぱりここでした。あの星、一振りで願いが叶えられそうです。


モミの木の前でも、毎年こんな光景が見られます。
どうやら、今年のプレゼントはこれに決まったようです。


ここでは、モミの木の最後の飾りつけが行われていました。プレゼントを入れる靴下も飾りました。
  

二人は誰かを待っているようです。


やってきました。聖歌隊です。あ~♪
 

合唱の初めは、もろびと~♪ こぞりて~♪ ~~~~~~♪


テーブルの上には、お料理とお菓子の準備が整いました。
 

アンの家にもお手製のポーチに、おしゃれなお菓子、お花のプレゼントが届けられて喜びいっぱいです。


暖かい温もりがあふれる「サンタさんのおうち」です。


皆さまに、楽しいPresentがいっぱいあふれますように~






階段を登りつめると・・・そこは「菜園」

2012年12月09日 | 日記
11月の終わりに散歩に誘われて、行ってみました。デパートの途中階から出て、さらに2回
石段を上がると・・・ここは、14階の屋上です。そこを少し下るとこんなところに・・・
 
白菜やホウレンソウ、菜っ葉類も太陽を浴びて、すくすく育っています。
         
これは、「ロマネスコ」です。中心に、まだ出来始めの巻貝のような花蕾ができています。
青々とした葉っぱが立派です。その畝には、「ブロッコリー」や「カリフラワー」も綺麗に植えられてます。
真ん中の列に、見たことのないオレンジがかったカブがあり、その名も「黄金カブ」です。
  

野菜は、種類ごとに植えてあり、ニンジンの葉がわさわさ。とても美味しそうです。
  

まわりには、テーブルとイスが置いてあり、その時、ちょうどプレゼントしていただいたテーブルクロスを
試しに敷いてみました。残念ながら、ここでは飲食はできないようです。ゆっくり野菜たちを眺めながら
おしゃべりするのも楽しいものです。また、端には、花やハーブも植え込まれていて、綺麗な縁どりになっています。
  

 

屋上緑化というのは、時折、テレビなどでも見たことはありましたが、こんな本格的な菜園を見たのは初めてです。
花のところで、まだこんな時期にもまだショリョウバッタがいたのには驚きました。



遠くは神戸や、大阪の端まで見渡せそうです。


この高さでは、気温の変化もかなり激しく、雨や風も激しいのではと感じる場所ですが、太陽をサンサンと浴びて
元気に育っているのですね。季節ごとに行ってみると、また変わった野菜が見られて楽しそうですね。

降りてくると、ビルをつなぐ通路。まるで空港のターミナルや外国の駅を思わせます。金色と銀色の大きな時計。
この通路にはカフェもありました。待ち合わせ場所になりそうなスポットです。
 

梅田の空中に現れた、ちょっとおしゃれな野菜の畑。空中散歩に連れていただいて、晴れ晴れした気分になりました。
機会があれば、また行ってみたい場所が増えました。ただこの真冬には、かなりの防寒をお勧めします。




ローズサポート ~お庭訪問 ~ (2) (お庭B)

2012年12月05日 | ローズサポート
12月3日 あるお庭に、バラのお手入れのサポートに伺いました。

まずは、すっかり葉を落としているこの鉢から。どの枝もよく伸びていました。
品種はわかりません。でもよく見ると。枝の太さは太いものでも直径が5~6mm
というところです。まずは、ミニバラがとてもよく成長していたのではないかと思いました。



全体の長さの3分の一程度まで、切ります。さらに、枯れている枝や、細い脇に出ている枝は、
全部切り取ってもらいました。



    

主になる枝を4~5本残しました。お話を聞くと、この鉢は、まだ今年の春に植えたばかりとのことでしたので
植え替えせずに、3か所穴を開けて肥料をいれることにしました。

まず、表面に落ちている枯葉や小さな雑草は丁寧に取り除きます。そこに3か所、穴を明けます。
鉢の半分以下の深さまで、細いスコップで穴を空けます。この時なるべくそっと行い、根をできるだけ傷つけない
ようにしたいものです。

そこにバラの肥料を入れることにしました。


この購入された肥料の場合、6号鉢で10グラムとのこと。 鉢はもう少し小さいので、加減することにしました。

 

そして土を戻して、上からしっかり押さえます。



もう一方の鉢も同じように3か所に穴を開け、肥料を適量入れ、土を戻ししっかり押さえました。
 

最後に水をたっぷりやれば、終了です。

次は、花壇のバラの手入れです。等間隔に、植えられています。
    


1)病気の葉や、枯れた枝を取り除く。
2)葉をすっかり落しているものは、剪定する。
ことをお勧めしました。
  

花の蕾が付いている枝は、2分の1の枝の長さのところで切りました。
花の枝はせっかくなので、花瓶に入れ、家の中で咲かせてもらうことにしました。

  


枯れてる枝は、その付け根から切り取ります。


右端のピンクの綺麗な花が咲いている大きな木バラは、沢山葉も花もつけていましたので、
これも終わった花や、枯れた枝などを切り、手前の枝は、全体の2分の一の高さにして、奥側は、
まだこれから花も咲くのでそのままにしました。ただし奥側も花が終わったら全体の長さの2分の一を
目安に奥の枝は前の枝より高くなるように後日剪定してもらいます。
(来年、新枝が伸びて、光のあたるのを考慮して、前を低く、後ろを高くするためです。)

  

 

次は、別の壁面にある、つるバラのロイヤルサンセットです。オレンジ色の美しい花が咲くこのバラ。
写真で、咲いた様子を見せてもらったことがありました。つるは、意外と細く、
柔らかい枝で、直立していたのを、差し込み式の鉄製の柵を左前の方に刺しなおして、
そこに、S字状になるように誘引をしました。

  

枝を誘引するときは、枝に無理のない状態にします。地面になるべく水平になるように誘引し、、さらにS字状に
曲げられる場合は曲げて、止めつけます。その時、柵に麻紐や、結索用の中心に柔らかい針金の入ったもので、
枝に巻き、8の字状にねじってから、柵に巻き付けて止めます。数か所止めておきます。

枝を地面に対して、平行に倒すと、枝に芽が沢山付き、さらにS字状にすると、高さも出て、
沢山の花芽が期待できるからです。真っ直ぐ上向きのままだと、先端の芽が伸びるという
頂芽優勢の法則があるため、特につるバラや、しなやかなシュラブローズなどは、枝の
先端を冬季に下に向けておくのが沢山芽をつけることにもなります。

地面に穴を掘って、肥料と、腐葉土を入れることにしました。後ろにゴールドクレストなどの
大きな木があるため、バラの根元から20cmくらいの全面に20cmくらいの深さに
細長く掘って入れることにしました。
 
  



肥料と腐葉土を混ぜ合わせ、土を埋め戻して固め、水をやりました。

手前の通路の花壇のほうは、もう少し寒くなってから、根が休眠するのを待って、
腐葉土と肥料を20~30cm掘って、入れてもらうようにお願いしました。

最後に、ドクダミなどが夏場に沢山生えるそうなので、ドクダミは出来るだけ根っこから
取り去り、バラの病気の葉っぱなどをできる限り取り除きました。

今年 夏前に初めてお伺いしたとき、バラがあまり伸びないということを聞いていました。
今回、写真右端の、ハイブリットティーローズだけは、経年変化もあり、大きく育っているようでしたが、
他のバラの背が低いようでした。夏場、大変ドクダミが生えるということでしたので、目についたドクダミは
出来るだけ根っこから切り取りました。ドクダミの生えるところは湿り気の多い 日陰のようですが、
日当たりはよさそうなので、当てはまらないような気もします。次回、肥料と腐葉土を施肥していただくときに
「苦土石灰」を一緒に混ぜてやれば、土壌改良につながるかもしれません。ぜひお試しいただけたらと思います。

これでまた、来年の春を待つ楽しみが増えました。嬉しいひとときを本当にありがとうございました。
(ご依頼者の了解のもとに記載させていただきました。なお作業自体はご本人にしていただきました。)



尚、2番目に、ローズサポートでお伺いしたこの庭を 「ローズサポート~お庭B」 と今後表記させていただきます。
(2013年12月追記)