つれづれなるままに心痛むあれこれ

知る事は幸福度を高める

自公政権独裁下に植木枝盛『民権自由論』の言葉に学ぶ

2024-07-11 21:56:22 | 自公政権

 2021年10月31日の第49回衆議院議員総選挙での投票率は55.93%であった。自民党の得票率は小選挙区制では48.08%、比例代表制では34.66%であり、絶対得票率(投票を棄権した人も含めた有権者全体のうち何パーセントが自民党の候補者に投票したかを示す)は26.4%であった。獲得議席数は小選挙区制では189議席、比例代表制では72議席で、合計261議席で定数465議席の56%を獲得した。棄権を続けてきた人には自らの行動で「安心・安全・幸福」を手に入れるために投票に行ってもらいたいと願うとともに、これまで自民党や公明党へ投票してきた人にはその選択が広く深く、そして長い目で見た場合に本当に自らに「安心・安全・幸福」を導くのかどうかを再考してもらうために下記に「植木枝盛」の言葉を紹介したい。

 植木枝盛(1857~92年)は土佐藩出身の自由民権運動の指導者であった。1877年に板垣退助立志社に参加。以後国会期成同盟自由党などに参加。90年に神聖天皇主権大日本帝国議会第一回総選挙に当選した。理論家であり、立志社建白書東洋大日本国国憲案、飯田事件檄文などのほか、『民権自由論』『天賦人権弁』『一局議院論』など多くの著作を残した。その『民権自由論』から是非いつも心に留めておきたい言葉を以下に紹介したい。

「人民が無気無力にて、少しも自由独立の精神なく、そのうえいたずらに自分一人一家の事のみこれ知って、国家公けの事政治)の上には一向に心を向ける事なく、何もかも一つに政府に委ね任し、自分に受持つ気象(気質)がなければ、その国は弱み衰えざるという事はありません。されば(それゆえ)あのように(藩閥)専制の政府で、勝手気ままな政(治)をなし……(国)民の権利を重んぜず圧制束縛もって人民の屈従するをのみこれ図り、いたずらに政府の……威光十分に輝きたるもののごときは……決してほんま(本当)の強きにあらず盛んなるにあらず、ただ(国)民の力を弱めたるのみの事なり」

(2024年1月7日投稿)

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