「日本政治は結局何も変わらないのだという閉塞感が気になる」という言葉には、それを悲観するというよりも、「そういう意識でいてほしい、そうなってほしい」という願望が感じられる。なぜこのような言葉を発するのか?国民の動きはそれとは逆の状態であろう。それをなぜそのような言葉で評価するだろう。それは、国民の反安倍政権の高まりを意図的に鎮静化させる効果を狙っているとしか考えられない。悪質な世論操作のための言葉であるとしか思えない。みなさん、どう思われますか?
そしてまた曽我氏の言う状況を作ったその責任は「政治家」にあると単刀直入に言っているが、政治家をすべて同列に並べて批判する手法はあまりにも乱暴な分析判断になるのではないだろうか。そんな分析の仕方で物事を判断し整理してしまうと真実はわからないのではないだろうか。まわりまわればその政治家を選んだのは国民でもあるから、国民にも責任がある問題だからだ。
安倍政権と民進党などの野党に対して、「喧嘩両成敗」的な判断をしているけれども、あなたの分析判断は国民にとっては全く何の意味もないものだと思う。それはあなたが当事者意識に欠けているからです。あまりにも彼岸におり、同じ社会で生活しているという当事者意識が感じられない。それはおそらくあなたの生活環境から生じたものだと思うが、それが多くの国民の生活とかけ離れているからだと思うが、それをあなたが認識できていないために正しい分析判断ができなかったと言いう事でしょう。
あなたは「消費税の再延期」に対して「誰がなぜアベノミクスの腰折れを恐れるのか」を述べていない。「アベノミクスは誰にとって有益だったのか」も示さず、「消費税の再延期」に対してそれに代わるものを提示すべきであった自民党の責任を問う事もしていない。「憲法改正」に関しても信を問う衆院解散を先送りしたと述べるだけで、どのような別の手法で実現させようとしているかについて安倍政権の描く筋書きを分析していない。この点は非常に重要であるにも拘わらず軽く流している。これは安倍政権の「憲法改正」について国民に意図的な情報操作をしているように感じる。
また、野党がアベノミクスを暴露しその破綻を非難攻撃する動きに対して、その代替政策それも成長の代替策を語っていないと批判しているようであるが、アベノミクスに替わる経済政策はいわゆる「これまでのような成長政策」でなければならないかのように述べるが、それも国民に対する世論操作洗脳の意図があると感じる。代替政策はそのような単純な「成長政策」だけがすべてではないし、財源確保については消費税だけにこだわらない別のもっと適切な方法を考える事も出来るの。それを型にはまった今までどおりの価値観思考パターンでしか考えようとしていないように思える。
また、自民の憲法改正の動きについての「野党」の対応は「ただ数の防御だけ」を考えていると批判しているが、自民がこの参院選で勝利したならば、これまでの法律成立の手法と同じように「憲法改正」も数の力で達成しようとする可能性危険性が高いわけで、そのように考えればこれほど緊急な対応を要する案件はないのであって、野党としてそれを阻止する方法は取りあえず憲法改正の発議をさせない(3分の2議席獲得の阻止)という防御の姿勢を最優先にとる事が最善の策という事になるのではないのか。にもかかわらず野党の政治を「中長期より短期の目標」「理念より現実の計算が先」「安逸」と批判しているようだが、どんな立ち位置からそんな批判をしているのでしょう。「自民党憲法改正草案」の内容を知っているなら、あなたは、立憲主義や平和主義、民主主義、国民主権、人権尊重を内容とする現憲法を守る事がいかに大切であるかを否定しないのでしょう(否定するのなら話は別だが)。それならそのような文章を書くべきだ。同じ日本人の一人として今を生きていながら別世界から国民を観察して不適切な批判をしている人間のようにしか思えない。人を批判するのであれば、自らも先頭になって行動すべきである。
また、若者たちも安倍政治や憲法改正に関心が高まり行動している事についてあなたは知っているはずだ。しかし、あなたは書いていない。なぜなのか。そして、「若者を変革の起爆剤とする知恵も感じられない」と野党をぼろくそに批判している。野党を支援する若者や国民にとって、あなたのような恣意的でデマに満ちた攻撃的な批判文章は非常に不愉快で軽蔑に値する。野党を支援し助言する気持ちを有しているならば、自ら若者の先頭に立って行動しながら事実に即して物申すべきであろう。
大きな紙面を使って、読者国民にはあまり意味のない、また読者国民を馬鹿にしたような、また国民の意識を「フィクションの世界」へ誘導するような洗脳するような内容は書くべきではない。読者国民として非常に不愉快である。紙面の無駄である。国民にとってもっと価値のある情報を伝えてほしい。
それから結論部分で、故梶山静六元官房長官の『破壊と創造』の中の言葉「いま政治家にとって重要なのは、まず日本という経済国家の実態がいかに危機的であり」という部分を引用して「与野党全員を叱り奮起を促しているように思えないか」としているが、結局あなたは「経済」こそ重要だと考えているようだ。もちろんそうであるがしかし、そこでさらに大切なのは、その経済を考える基礎には理念が必要である。その理念とすべきものが「憲法」なのである。基礎となるその「憲法」がどういうものかによって、築かれる経済の質が異なったものとなるのである。そして、その経済の質によって国民生活全般も変容するのである。「自民党憲法改正草案」では、現行の「国民生活」を全面的に正反対に「異なったものにする」という事になる。経済界は「安保関連法」「消費税再延期」「アベノミクス」や「自民党憲法草案」などを批判しないけれど、それは、安倍自民党政権を支持する事が彼らに利益をもたらすからである。経済界にとって都合が良いものなのである。
だから、安倍政権や経済界と利害が相反する国民の立場としては、彼らにとって都合のよい「憲法全面改訂」の目論見みを「阻止」する事が緊急の課題となるのである。
(2016年6月27日投稿)