Brawn GP & SAF1 & HRF1 - Fan

 F1 メインっス。
 外野から好き勝手な事をギャースカ喚いています。

開幕戦を前にして - ①

2011年03月22日 22時53分15秒 | F1
大震災から丸11日が経ちましたが、徐々に被災地には救援物資や水・食料等が渡り、少しずつではありますが状況は良くなっているように思えます。
自分の住む地域も、コンビニやスーパーには随分商品が並ぶようになってますし、被災地への物資が確保できているのではと思います。
ですが被災地にはまだまだ充分な量が行き渡っていない場所が非常に多く、大変な日々が続いていますし申し訳ないです。

もちろん買い占め行為は行ってはいけないですが、過剰な自粛も日本経済の停滞を招きかねないと思います。
被災地及び、被災された方々のことは忘れてはいけませんし、節電や募金等の行動も引き続き出来る範囲でやっていきたいと思っております。
しかし、日常生活に戻れるところは戻っていくことも大事だと思いますし、当ブログも前向きに『普段通り』に戻していきたいと思います。
誠に勝手ではありますが、そうさせていただきます。


よく考えてみると、もう今週末で開幕しちゃうんですよね。
何だかF1という世界が、架空の世界のおとぎ話のような錯覚があります。
ですがテスト期間のことを思い出し、自分なりにいつものように勝手に書かせていただきます。
一応、開幕戦前の記事の第一弾ということで。(第二弾は未定・笑)

今年の一番の変更点は、やはりピレリタイヤへのスイッチでしょう。
非常に頑丈で、かつ走っても走っても劣化がほとんどない、F1ジャパンパワーの誇りであったブリヂストンから、もの凄く久しぶりにタイヤを供給することになったピレリ。
オフのテストを見ていても、性能や特徴が丸っきり変ったという印象を受けます。

そのせいもあるのでしょうか?
各チーム、これまで蓄積してきたブリヂストンタイヤに関するデータの引き継ぎがほとんど必要なくなるからなのか、昨年のマシンから形状を大幅に変えてきたチームが今年は多いと思います。
大きく変えてきたチームというのは、少ない情報の中でピレリタイヤに合わせようとすると、マシン形状が大きく変わってしまったというのもあるのかもしれませんね。

その中でもひと際異彩を放つのがマクラーレンなのではないでしょうか?
何なんでしょう、あのサイドポッドの形。
L字型と言いますか、正面から見たら凹の形になってます。

これはコクピットの真横を低く下げることによって、空気をリア(特にリアウィングの下段フラップ)にダイレクトに当て、リアのダウンフォースを増やそうという狙いがあるように見えます。
今年のピレリタイヤは昨年に比べて、えらくフロントのグリップが強く、オーバーステア傾向にあるとのことなので、その分リアのダウンフォースを得て、リアの安定を図ってオーバーステア傾向を軽くしたいのかなと。
特にバトンはアンダーステアを好むらしいですからね。
ホイールベースの延長も然りかと。

しかしえらく印象的なマシンを出してきましたが、大幅に変えてきた分、なかなか上手くいってない感じが伝わってきますよねぇ。
ドライバーが2人とも口を揃えて「ヤバい」的なことを言ってますから。
今年のピレリタイヤはリアタイヤの摩耗が激しいみたいで、その辺が逆に他のチームよりリアに負担を掛けて、悪い方向に行っている気がしないでもないです。
(ダウンフォースが多いのは良いことだと思うので、これは的が外れているかもしれませんが)

更にハミルトンのマシンをブン回す、アグレッシブなドライビングスタイルも影響は小さくないと思います。
あとは大幅にマシンを変えてきたため、風洞やCFDでの測定・計算値と実走値とのデータに相違点が多く生じているのかもしれません。
やはりその辺は、正常進化型マシンより苦労するでしょうし。

マシンを大幅に変えてきたから、新車の完成が遅れた。(バレンシアテストに間に合わなかった)
更に大幅に変えた分、トラブルが多い。
そこで走行距離を稼げず、全然煮詰めていない。

ちょっと嵌っていると言わざるを得ないでしょう。
これがもし、他チームに対するカモフラージュだとしたらもの凄い演技力ですが、距離を重ねていないというのは余りにもデメリットが多すぎますし、やっぱり現状は厳しいのだと思います。
テストというのは燃料搭載量が解らないのに、正確な速さは開幕戦の予選まで解らないものですが、個人的には5番目のチームだと思っています。
あとはテストから開幕戦までの期間で、どこまで解析できているかでしょう。

あと、ハミルトンはこれまでブリヂストンタイヤに非常に助けられていたのかなと思います。
ブリヂストンタイヤでですら、ハミルトンはタイヤを壊すことがありましたからねぇ。
その点もあり、『安心・安全』をモットーとするブリヂストンは、そういう可能性があるならと、年々タイヤを頑丈にしていた感もあります。

しかし今年のピレリタイヤは、ハッキリ言って20年前に比べて劇的に向上したコーナーリングスピードを受け止めきれていないのだと思います。
20年もの時が経ち、ピレリタイヤも進化しているとは思いますが、それ以上にF1マシンの性能の方が進化しているんだと。(毎年レギュレーション変更で開発の抑制をしているにも関わらず)

直近のバルセロナテストでのロングランタイムを見ていても、ハミルトンのラップタイムの落ちは酷いと思います。
ピレリタイヤは寿命を延ばすのは無理らしいのですが、終わらせるのは簡単そうな印象を受けますし。

とにかく、ハミルトンは今シーズンからドライビングスタイルを変えなければいけなくなるかもしれませんね。
ピットストップを1回多くしなければならないとなると論外ですし、そこまででなくともタイヤのタレが酷く、ラップタイムの落ちが他車より大きいと、ピットインするたびにズルズル後退しそうです。
ただマクラーレンというチームはこれまでの歴史を振り返っても、シーズン中の開発でどうしようもないマシンでも、コースによっては勝ち負けできるくらいにまでもってきてますからね。

ただ、個人的にはあのマシン形状は受け入れられないので、速くて来年以降のトレンドにはなってほしくないのが本音です。(笑)
とにかく、今年は本当に読めない開幕戦です。


前回の記事では告知をしてなかったにも関わらず、多くコメントをいただいちゃいまして。
個人的にも非常に勇気づけていただきました。
誠にありがとうございました。
(今回はまたコメント欄を閉じちゃいますが)