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もう一丁、2010年について

2011年03月07日 20時57分51秒 | F1
もう一発、2010年の記事を書かせていただきます。
今年は最終戦までもの凄い混戦でしたからねぇ。
最終戦の時点で、4人もの大人数がチャンピオンの可能性を残したシーズンなんて、F1史上でもあったのでしょうか?
まあ、もの凄いシーズンでした。

そんな大混戦のシーズンを制したのは、レッドブル&ベッテル選手。
実質3人でのタイトル争いの中では、一番厳しい状況に置かれていた彼がチャンピオンとなりましたね。
2007年のライコネンのような逆転劇でした。
私はアロンソがチャンピオンになると思っていたのですが、その予想は見事に外れた次第でございます。

それにしてもF1では往々にして最終戦での逆転劇がありますが、今回もまた最後まで解らないということを教えてくれたと思います。
普通にレースをしていれば、あれだけ有利な状況に置かれていたアロンソがタイトルを獲れると思うのですが、有利な状況が故に安全策を採ったつもりが失敗になったと。
フェラーリ陣営はウェバーに気を取られすぎましたね。
アブダビGPがシーズン中盤戦なら、フェラーリ陣営も一つでも上の順位を求めて、もっと正攻法で戦略を組んだと思います。

自分に対しても言えますが、人間の心理・思考って本当にその都度変わり、あやふやで難しい。
だからこそ面白く、色んな最新機器や技術が詰め込まれたF1という競技も非常に人間味溢れたものになるんだと思います。
とにかく凄いシーズンでした。

しかし最終戦を前に私はアロンソの戴冠を望んでいました。(数年前まではアロンソなんて死ぬほど嫌いだと言っていた者が)
正直、ハミルトンを含めてタイトルを争っていた、アロンソ以外のドライバーは自分の中では嫌いなカテゴリー入るドライバーばかりでしたから。
(ここにバトンも争いに加わっていたら、バトンを全力で応援していたと思いますが)

でもベッテルがチャンピオンを決めた直後の、泣きながら「アンビリーバボー……」て感謝している声や、年末の浜島さんの特番でタイヤのことをしつこく質問する姿。
そしてタイトルが決まった後、浜島さんが祝福の言葉を述べに行った時に「僕がブリヂストンで最後のチャンピオンだね。再び帰ってくるまでは」という粋な返し。
何て言うか、真っ直ぐで純なモノを感じました。

このF1という、特殊でいき過ぎた面がある世界で、マネージャーを付けずに戦う異質な存在。
良く言えば『純粋』、悪く言えば『無頓着』、ってな感じでしょうか?
でもそんな姿勢は、「俺は勝つためにここにいるのであって、必要以上に金を儲けるためにいるんじゃない」という印象を受けます。
とにかくハミルトンの史上最年少チャンピオンの記録を破ってくれたことが嬉しい。(笑)

もちろん他のドライバーも素晴らしかったです。
嫌いなハミルトンも含め、本当に皆が拮抗して頑張り、素晴らしいシーズンを魅せてくれたと思います。
タイトル争いをいていた者以外も、ルーキーオブザイヤーを獲得した可夢偉君、随所でレースをまとめる上手さを見せてくれたバトン、結果を出してもなぜか注目されないニコ等々、等々。
今年は例年以上に『素晴らしい!』と感じさせてくれるドライバーが多かったように思います。

唯一残念なのは、これまでまさしくF1を全力で支えてくれていたブリヂストンが撤退することでしょうか。
2011年よりピレリタイヤに変わるんですが、やはり『安全、安心』に対する提供では、ブリヂストンの右に出るメーカーは無いのではと思いますからね。
ショー的要素も必要かもしれませんが、まずは安全あってこそ、ファンも安心してレースに熱中できると思うので。
(それならティルケサーキットを改修してくれた方が、観る者を飽きさせないと思うのは私だけでしょうか?)

まあピレリタイヤに対する心配はありますが、もうすぐ2011年シーズンが開幕しますね。今年も盛り上がりかつ、安全なレースを期待したいです。