東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

図形問題(21)[灘高]

2018-08-05 12:07:27 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2016年灘高入試に出題された図形問題を取り上げます。

問題は、
「図のように、1辺の長さが3の立方体ABCD-EFGHがあり、点P、Qはそれぞれ辺BF、DC上にあって、BP=DQ=1 である。このとき、次の問に答えよ。


▲問題図

(1) 四面体APQGを平面AEGCで切ったときの切り口の面積を求めよ。

(2) 四面体APQGの体積を求めよ。」
です。

図1のように、与えられた条件を書き入れましょう。このとき、Qから辺GHに下ろした垂線の足をRとしました。


▲図1.与えられた条件を書き入れました

それでは(1)から始めましょう。

四面体APQGを平面AEGCで切った切り口は、図2のようになります。


▲図2.四面体APQGを平面AEGCで切った切り口です

図2のSU、STの長さを求めれば、切り口AGSの面積を計算することができます。

まず、SUの長さを計算しましょう。

図3のように立方体を面ABCDから見ると、四角形ABCDは正方形なので

になります。


▲図3.SUの長さを計算します

また、△ABT∽△CQTでその相似比が3:2であることから

で、CT=SUなので、

になります。

次にSTの長さです。

図4のように平面BFRQを調べると、△QPB∽△QSTでその相似比が3:2であることから

になります。


▲図4.STの長さを計算します

以上から、四面体APQGを平面AEGCで切った切り口でのSの位置は、図5のようになります。


▲図5.四面体APQGを平面AEGCで切った切り口のSの位置です

このとき、

なので、四角形APQGを平面AEGCで切った切り口の面積は

で、これが答えです。

続いて(2)です。

四面体APQGの体積は、三角錐P-AGSと三角錐Q-AGSの体積の和になります。

図6のように、三角錐P-AGSと三角錐Q-AGSで底面を△AGSとするとき、それぞれの高さはOBとOVになります。


▲図6.三角錐P-AGSとQ-AGSの高さはそれぞれOBとOVです

ここで、

から、


です。

したがって、

で、これが答えです。


簡単な問題です。

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