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東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

図形問題の補助線-平行線-

2014-08-06 09:30:19 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

予報では最高気温36°で昨日より暑くなりそうです。中3の塾生はこの暑いなか、毎日頑張っています。

さて、今回は図形問題の補助線についてです。以前に円の中心と円周上の点を結んだ補助線は引いて損なことはないと書きましたが、今回は平行線の補助線です。

まず、図1に平行線の間に2つ線分があり、それらによって成す角の角度を求める問題です。


▲図1.平行線と角の問題

これは中2の数学の教科書に練習問題として取り上げられているほど一般的な問題です。

解法は、図2のように直線lとmに平行で求める角を通る定番の補助線を引きます。すると、直線lと35°を成す角が角度xの補助線の上側の角と錯角関係になるので、そこが35°になり、また同様に、直線mと30°を成す角が角度xの補助線の下側の角と錯角関係になるので、そこが30°になり、結局x=35+30=65°が正解になります。


▲図2.平行線と角の問題の解答

このように平行線と角の問題では平行線に平行な補助線を引いて、錯角関係の角を作ることにより正解に向かって進むことができます。また、求める角度の角が平行線の外側にあるときにもこの解法パターンを使うことができます。

さらに、図3のような凹四角形の1つの角を求める問題にも力を発揮します。


▲図3.凹四角形の求角問題

図3のような問題では、BDやACに補助線を引き、適当な角をa、bなどと置き、三角形の内角の和が180°であることを使う解法が一般的ですが、図4のようにCとDを通り、ABに平行な補助線を引くと簡単に解けます。(図4が図2に似ていることから想像できると思います)


▲図4.凹四角形の求角問題の解答

解答は次の通りで、
∠A=40°は、∠lDAと錯角関係なので、∠lDA=40°
∠lDC=∠lDA+∠ADC=40°+20°=60°
∠lDCは∠DCmと錯角関係なので、∠DCm=60°です。

また、∠ABC=25°は、∠BCmと錯角関係なので、∠BCm=25°

従って、∠BCD=x=60°+25°=85°となります。

以上のように、角度を求める問題では、平行な補助線が力を発揮することが多いので覚えておくとよいでしょう。是非、演習問題などで試してみてください。

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