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東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

ジュニア数学オリンピックの簡単な問題(106)

2016-12-29 13:16:51 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

最低気温が1℃だったので、朝はとても寒かったですが、昼前から少し暖かくなってきました。明日以降も朝晩の冷え込みは厳しくなるようです。体調に気をつけて暖かくして過ごしましょう。

さて、今回は2016年ジュニア数学オリンピック予選に出題された最大値の問題を取り上げます。

問題は、
「りんごとみかんが2016個ずつあり、これらを次の条件の下で2016人に配った:
●すべての果物を配らなければならない。
●果物を1個ももらわない人がいてもよい。
●どの人も2種類合わせて4個までしかもらうことができない。
このとき、りんごをみかんより1個以上多くもらった人は最大で何人存在するか。」
です。

早速、取り掛かりましょう。

りんご1個とみかん0個の人を多くすることで、できるだけりんごの個数を少なくして、りんごをみかんより1個以上多くもらった人を多くすることができます。

仮に、2016人全員にりんご1個とみかん0個を配ると、りんごをみかんより1個以上多くもらった人が2016人になります。ところが、これでは配らないみかんが2016個になり、問題の条件に反してしまいます。

そこで、できるだけ少ない人に2016個のみかんを配るとすると、1人に4個のみかんを配ることができるので、その人数は、
2016÷4=504(人)
になります。

このとき、図1に示すように、りんご1個とみかん0個の人が1512人、りんご0個とみかん4個の人が504人で、余ったりんごが504個です。


▲図1.りんご1512個を1512人に、みかん2016個を504人に配りました

ここから、504個の余ったりんごを配りましょう。

図2に示したように、みかん4個を配られた1人から、りんご1個を配られた4人に、みかんを1つずつ配り、さらに余ったりんごからそれらの5人にりんごを1つずつ配ることで、りんごをみかんより1個以上多くもらった人を1人増やすことができます。

つまり、りんご5個で1人増えるということになります。


▲図2.りんご5個で、りんごをみかんより1個以上多くもらった人が1人増えます


今、504個のりんごが余っているので、
504÷5=100・・・4
から、この操作によって、りんごをみかんより1個以上多くもらった人が100人増えることになります。

したがって、りんごをみかんより1個以上多くもらった人の最大値は1512+100=1612人で、これが答えです。

具体的な配り方の例を、図3に示します。


▲図3.配り方の具体例



簡単な問題です。

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