東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

中学生でも手が届く京大入試問題(44)

2018-11-13 11:16:04 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、平成22年度京大入試問題(前期、文系)です。

問題は、
「△ABCにおいて AB=2、AC=1 とする。∠BACの二等分線と辺BCの交点をDとする。AD=BDとなるとき、△ABCの面積を求めよ。」
です。

早速、図1のように、問題の図を描きましょう。


▲図1.問題の図を描きました

図2のように、角の二等分線定理から
BD:DC=AB:AC=2:1
で、これから、
BD:BC=2:3

です。


▲図2.BD:DC=2:1 です

一方、
AD=BD
から、△DABは二等辺三角形で、
∠DAB=∠DBA=
です。

このとき、三角形の外角はそれと隣り合わない2つの内角の和に等しいので、
∠ADC=∠DAB+∠DBA=2
になります。

すると△ABCと△DACにおいて、
∠BAC=∠ADC=2
∠ABC=∠DAC=
から、
△ABC∽△DAC
で、したがって、
AB:BC=DA:AC  (2)
が成り立ちます。

ここで、(2)に、

を代入すると、

です。

つまり△ABCは、図3のように、3辺の比が

の三角形で、これは、内角が90°、60°、30°の直角三角形です。


▲図3.△ABCは、内角が90°、60°、30°の直角三角形です

以上から、△ABCの面積は、

で、これが答えです。


簡単な問題です。

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