東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

中学生でも手が届く東大入試問題(15)

2018-10-02 12:15:25 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、平成14年度東大入試問題(前期、文系)です。

問題は、
「 円周上に m 個の赤い点と n 個の青い点を任意の順序に並べる。これらの点により、円周は m+n 個の弧に分けられる。このとき、これらの弧のうち両端の点の色が異なるものの数は偶数であることを証明せよ。ただし、m≧1、n≧1であるとする。」
です。

早速、取り掛かりましょう。

図1は、m 個の赤い点と n 個の青い点を円周上に並べた一例です。


▲図1.m 個の赤い点と n 個の青い点を円周上に並べた例です

ここで赤い点に注目し、図2のように、赤い点が続いて並んでいる部分を順にグループ1(g1)、グループ2(g2)、グループ3(g3)、・・・、グループk(gk)とします。このとき、kは1以上m以下の整数です。


▲図2.赤い点が並んでいる部分を順にg1、g2、g3、・・・、gkとします

そこで各グループにおける隣り合う2個の点を考えると、グループの両端の2個の点は、グループの外側の青い点と隣り合わせになり、その他は赤い点同士が隣り合わせになります。

つまり、各グループの外側に隣接する2個の弧が、両端の色が異なる弧になり、その個数は 2k です。

このとき、kは整数ですから、2k は偶数になります。

以上から、両端の点の色が異なる弧の数は偶数になります。


簡単な問題です。

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